上高地から焼岳へ

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 6時間55分
  • 8.8km

コースガイド

巨木の森から草原、そして今なお噴気を上げる焼岳へ。多彩に変化する充実コース
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
6時間55分
歩行距離
8.8km
最大高低差
921m
水場
なし
トイレ
田代橋
 焼岳は活火山です。1915(大正4)年の噴火では大規模な泥流が発生し、梓川の流れが堰き止められて一夜にして大正池が誕生しました。また1962(昭和37)年の噴火では焼岳小屋が破損し負傷者が出ています。登山前に情報はしっかり確認しておきましょう。ここでは上高地から登り、中の湯へ下山するコースを紹介します。
 帝国ホテル前でバスを下車。豪華なホテルを横に眺めながら梓川のほとりへ向かいます。田代橋の手前右側に公衆トイレがあります。ここで梓川を右岸に渡り資材運搬路を下流方向へ向かうと、右手に焼岳登山口の道標が現れます。登山口からはしばらくの間、巨木が多い森を進みます。やがて樹林帯を抜けると、背後には霞沢岳が大きくそびえて見えます。
 その先で待っているのがハシゴと桟道。さらに登れば次に長い二段のハシゴ場とクサリ場が待っています。この付近はとくに慎重に。ここを抜けるとすぐに樹林が消えて焼岳を眺めながらの道のりとなります。ササに覆われたさわやかな斜面を登ってゆきます。稜線に出れば、小さな焼岳小屋の建つ新中尾峠です。ここで岐阜側の中尾方面へ下る道と稜線沿いに西穂高方面へ向かう道を分けます。
 小屋から10分ほど登った焼岳展望台からは、焼岳が真正面に大きくそびえて見えます。わずかに下った中尾峠からいよいよ焼岳への登り。途中噴気が出ている場所を通過します。焼岳北峰山頂直下まで来ると火山ならではの迫力ある景色です。すぐ近くに噴気が上がっていますが、危険なので近寄らないように。南峰は登山禁止で、登れるのは北峰のみです。
 山頂で展望を楽しんだら下山です。エメラルドグリーンの火口湖、正賀池を右手に眺め、正面には南峰が荒々しくそびえています。南峰との鞍部から左の幅広い谷に向かってぐいぐいと下ります。谷沿いからわずかに離れるとまもなく小さな広場があります。休憩に良く、振り返ると樹々の上に焼岳の姿を望めます。
 徐々に樹林帯となって長い下りが続きます。やがて、道幅が広くなり古い廃車横を通るとまもなく舗装された旧安房峠道路に飛び出します。ここが焼岳登山道入口で、駐車スペースがありますが、トイレはありません。ご注意下さい。道路を横切り、再び登山道を下るとまもなく中の湯温泉です。中の湯バス停までは、さらに40分ほど舗装路を下ります。
上高地から眺める焼岳
登りはじめは深い樹林帯です。
山頂にある正賀池。
焼岳山頂を目指して
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