鳩待峠から尾瀬ヶ原へ

コース難易度
初級
  • 日帰り
  • 5時間10分
  • 14.2km

コースガイド

尾瀬を知るための日帰りコース。のびやかな尾瀬ヶ原でゆっくりとした時間の流れを感じましょう
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
5時間10分
歩行距離
14.2km
最大高低差
191m
水場
鳩待峠、山ノ鼻
トイレ
鳩待峠、山ノ鼻
 鳩待峠駐車場から徒歩2分で鳩待山荘(2025年の営業は事前要確認)や休憩所のある登山口に到着します。ここから1時間はトイレがないので、休憩所裏の公衆トイレで済ませておきましょう。尾瀬ヶ原方面へは「ゴミ持ち帰り」の白い横断幕をくぐって出発です。スタート直後の300mは滑りやすい石階段なので、はやる気持ちを抑えてゆっくり下りましょう。
 ブナの森をゆるやかに下ると、左手に至仏山の雄大な山並みが見えます。混雑している時には3本目の木道に避けてゆっくり見ましょう。右から流れるヨセ沢の橋を渡り、5分ほど行くと小さな沢にパイプが取り付けられているので、触って水の冷たさを感じてみましょう。川上川が近くを流れるようになると歩道も平坦になります。テンマ沢湿原は早くからミズバショウが見ごろを迎えますが、実が熟す8月にはツキノワグマの出没が相次ぐため、クマよけの鐘が設置されています。山の川上川橋を渡ると5分ほどで山ノ鼻に到着です。ビジターセンターや公衆トイレ、山小屋が立ち並ぶ地区なので休憩時には集合場所と時間を決めておきましょう。
 山小屋から先には尾瀬ヶ原が広がります。行く手には燧ヶ岳がそびえ、その麓まで尾瀬ヶ原が続いていると思うとその大きさが感じられます。すぐに原の川上川橋を渡りますが、拠水林を抜けると大小様々な池溏が点在する湿原を歩きます。池溏群の最後には水面に燧ヶ岳が逆さに映り込む「逆さ燧の池溏」があり、記念写真ポイントになっています。
 上ノ大堀川橋周辺は右手から山が迫った地形ですが、この辺りを牛首と呼んでいます。橋を渡るとさらに風景は広がりを増してきます。すぐに牛首分岐に到着しますが竜宮へは直進します。下ノ大堀川橋を渡るとすぐに左手に入る分岐がありますが、そちらを進むと尾瀬で最も有名な場所のひとつ「下ノ大堀川のミズバショウ群生地」に到着します。ここのミズバショウは5月末から6月上旬に見ごろとなりますが、その風景は一見の価値があります。
 先ほどの木道を直進すると、湿原を流れる川がいったん地下に吸い込まれ、別の場所から湧き出ている竜宮現象を見ることができます。ここから10分ほどで竜宮十字路に到着すれば龍宮小屋はすぐ目の前です。来た道を戻る前に龍宮小屋左裏にある公衆トイレに立ち寄りましょう。
 余裕がある場合には山ノ鼻西側にある研究見本園もおススメです。訪れる人の少ない場所ですが、池溏や浮島が見られるだけでなく、個体数が増えているミズバショウ群生地もあり、知る人ぞ知る穴場となっています。帰路は同じ道を鳩待峠まで戻ります。
尾瀬ヶ原(上田代、8月上旬)。
研究見本園のミズバショウ(6月上旬)
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