2026年 平尾富士トレイルラン参戦記(ロング24km)攻略と装備

春のトレイルランニングシーズンが本格的に幕を開けました。毎週末、各地で魅力的な大会が開催されるこの時期は、どのレースを走ろうかとカレンダーを眺めるだけでも胸が躍ります。

これまではシーズン初戦といえば「青梅高水パラチノース国際トレイルラン」に出ることが多かったのですが、今シーズンは趣向を変え、以前から気になっていた「平尾富士トレイルランニングレース」に初めてエントリーしました。

2026年4月30日 更新

「平尾富士トレイルランニングレース」とは?

大会の舞台は、佐久平PAの北側に広がる「佐久スキーガーデンパラダ」周辺の山域です。標高1,155mの平尾富士を中心に、忍耐を要する登りと爽快なダウンヒルが凝縮された、非常に走りごたえのあるコースとして知られています。

・ロングの部: 距離24km / 累積標高1,250m
・ショートの部: 距離12km / 累積標高850m

制限時間はロングが6時間30分、ショートが4時間と、比較的ゆとりを持って設定されているのが特徴です。トレイルランニング初挑戦の方にとっても安心して挑める、門戸の広い大会と言えるでしょう。

大会運営KTF(北信濃トレイルフリークス)の魅力と特徴

この大会を運営するのは、北信濃トレイルフリークス(KTF)。長野県を中心に数々の大会を運営している彼らのレースには、共通して「アットホームで明るい雰囲気」が流れています。

コース上のボランティアスタッフによる熱心な応援や、地域に根差した温かい運営には定評があり、リピーターとして帰ってくるランナーが多いというのも、実際に参加してみて納得しました。

遠方からも参加しやすい!「土曜日開催」と「10時スタート」のメリット

KTFが手掛ける大会の大きな特徴に、「土曜日開催」が多いことが挙げられます。日曜日に開催されるレースとは違い、土曜日開催であれば走り終えた後にあわただしく帰途に就く必要がなく、のんびりと温泉につかるなどして体を癒すことができます。

翌日の日曜日を完全な休息日に充てることができ、月曜日には何事もなかったように涼しい顔をして出社することができます。また、スタートが10時と遅めの時間になっていて、遠方からの参加者にも配慮されているのもありがたいところです。

トレイルの泥・小石対策に必須 アンクルゲイターの活用と裏技

大会の前日は雨が降っていたため、トレイルは泥だらけだろうと思い、ゲイターを使用しました。泥や小石などが跳ねてシューズの中に入るたびに毎回立ち止まってシューズを履きなおすのは意外とストレスになります。

ゲイターをつけることで、泥がシューズの中に入ってくるのを防ぐことができます。

実際の路面状況は、泥でぐちゃぐちゃになっている区間は雪の残ったゲレンデくらいで、他の締まった土や落ち葉、草地などの区間は快適な状態でした。ただ、走り終えた後でゲイターを見るとそれなりに泥がついていたので、多少なりとも役割を果たしてくれたようです。

このゲイターにはもともとストラップがついており、ストラップをシューズの下から回して固定することでゲイターが上がってこないようにする仕組みになっています。以前、ゲイターのストラップが木の根にひっかかって転倒したことがあるため、自分はストラップを外し、シューズのかかと部分とゲイターの内側に面ファスナーをつけて固定するように改造しています。

ストラップが気になる方にはオススメの改造です。

 


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レース詳細レポート

天気に恵まれ、最高のトレイルランニング日和となった大会の様子を振り返ります。

※本記事の内容は2026年の大会に基づいています。コース設定やレギュレーションは年によって変動する可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

佐久スキーガーデンパラダ(北パラダ)に着き、まずは受付を済ませ、ゼッケンと参加賞(速乾Tシャツでした)などを受け取ります。

会場にはブースが多数出店していて、シューズからウェア、エナジージェルまで、必要なものは一通り揃っているため、もし忘れ物をしてしまっても何とかなりそうです。
また、かなりお得な価格で販売されているものや掘り出しものもあるので、要チェックです。

今回のコース。ロングの部はエイドステーションが2ヶ所ありますが、どのようなものが補給できるのかわからなかったので、念のため補給無しでも大丈夫なように補給食を多めに持って走ります。
水は、「1.0リットル以上を携行」と規定されています。自分は、暑くなりそうだったので念のため1.5リットル持ちました。
エイドステーションではコップの用意が無いので、自分で持参する必要があります。軽量な折りたたみコップをブースで購入することもできます。

開会式を終え、スタートゲートに並びます。

10:00、ロングの部スタート!

いきなりゲレンデを駆け上ります。自分は順位やタイムは気にせず、とにかく怪我をせず時間内に無事完走することが目標なので、あせらず、心拍数が上がりすぎないように意識して登っていきます。

ゲレンデ上部にはまだ雪が残っていました。雪の上を歩く場面もありましたが、わずかな区間だったので、雪対策などは特に必要ありませんでした。

ゲレンデを登り詰めて、トレイルに入ります。

トレイルに入るとしばらく快適な下りが続きます。よく締まった土の地面で、特にテクニカルではありません。

しばらくするとトレイルの幅が広くなり追い抜きがしやすくなるため、渋滞のストレスはありませんでした。

平尾富士への登りが始まりました。

ここはまさに「忍耐の小径」!心拍は上がり、呼吸は苦しくなり、足には乳酸が溜まってきます。

延々と続く階段を上っていきます。

筋肉が、、、喜ぶ、、、? まだまだその境地には達することができていません、、。

周囲の木が無くなり空が開けたら、山頂はもうすぐです。

振り返れば絶景。雪をかぶった北アルプスの山々が遠望できます。

そして八ヶ岳が間近に見えます。

階段を登り切って、平尾富士の山頂に到着。しばらく絶景パノラマを眺めて呼吸を整えます。

平尾富士を過ぎても、登り返しがあるので気が抜けません。

しばらくするとなだらかな稜線に出て、気持ちよく走れる区間が続きます。

景色が開けて、眼前に広がるのは浅間山。

フカフカで快適なトレイルが続きます。

林道に出ると、豪快な下りになります。

林道を延々と下ります。林道区間はフラットで荒れておらず走りやすい路面です。

長い下りで調子に乗って飛ばすと足が終わってしまうので、自重しながら下りをこなします。

下りきって林道を登り返し、しばらくすると10km地点。

走れるけど走るとちょっと辛い、絶妙な勾配の林道を登ります。順位やタイムを気にする人はここで走り切れるかどうかで結果が大きく変わりそうです。自分は完走目標なので、無理せず走ったり歩いたりを繰り返して登りをこなします。

倒木あり、頭上注意。

一部、岩場の急登もあります。

13.3km地点、最初のエイドステーションに到着しました。

バナナやオレンジのほか、お菓子やゼリーがありました。ガッツリとエネルギーを摂れるものは無いのでやはり補給食はエイドステーションに頼らず携行したほうがよさそうです。
飲み物はコーラやスポーツドリンク、ジュースなどがありました。水も補給できます。

エイドステーションを出て林道を走り続けると15km地点。

ついついスピードが出てしまうような、快適な林道が続きます。ここでもあまり飛ばすと足が売り切れてしまうので、足に負荷をかけないように駆け下ります。

延々と林道を下り続け、佐久平PAのハイウェイオアシスに直結した佐久市平尾山公園に到着。ここに第二エイドステーションがあります。

エイドステーションの内容は、第一エイドとほぼ同じでした。疲労の溜まった体に、コーラが染みわたります。

ちょうど桜が見ごろを迎えていました。桜と八ヶ岳の眺めに癒されます。

少し登ると、舗装路に出ます。ここからしばらく舗装路を駆け下ります。

舗装路を終えて再びトレイルに入ると、急な登りになります。

岩場もあります。特に難所ではありませんが、足を滑らせたりしないよう、集中して登ります。

平尾城跡に到着。曲輪、堀切、土塁などの遺構が残る山城で、主郭のあった頂上部は平らな広場のようになっています。

平尾城跡からロープの張られた急斜面を下って、林道を少し走ると、ゲレンデトップに出ました。

ゲレンデを下ります。北斜面のゲレンデなので、雪が一部残っていました。滑らないように足を踏ん張るたびに足がつりそうになりますが、なんとか無事クリアしました。

ゲレンデから再びトレイルに入って少し下ると、残り1kmの表示。

再びゲレンデに出て、あとはもうゴールまで駆け下りるだけ!浅間山が出迎えてくれます。

無事ゴール!!24kmを走り切った達成感と安堵感で、苦しかったこともすべて吹き飛んでしまいます。

攻略のポイント

今回初めて参加した平尾富士トレイルランニングレースは、忍耐を要する長い長い登りや気持ちの良い稜線、快適な林道区間、豪快なゲレンデ下りなど、変化にとんだ楽しいコースでした。
危険個所はほとんどなく初心者でも安心して走れる大会という印象を受けました。

今回、ロングの部の完走率はなんと99.8%!
キツい区間もありますが、制限時間にかなりゆとりがあるため、無理せず自分のペースで着実に進むことで、完走できる可能性が高くなります。
また、最初にゲレンデの直登があり、そこで集団が長くバラけるので、途中で渋滞による停止やペースダウンがほとんどないのも、良かった点として挙げられます。
コース誘導やエイドステーションでのスタッフの方々の声援なども含め、明るく楽しい雰囲気に溢れた、ランナーに優しい大会でした。

平尾富士トレイルランニング大会概要

大会名 平尾富士トレイルランニングレース (HIRAOFUJI TRAIL RUNNING RACE)
開催日 2026年4月11日(土)
開催場所 長野県佐久市(佐久スキーガーデンパラダ)
距離・定員 ロング24km/600名
ショート12km/300名
キッズ小学生/200名
参加費 ロング/8,800円
ショート/6,300円
キッズ小学生/2,000円
完走率 ロング/99.8%
ショート/97.5%
キッズ小学生/100%

大会詳細

大会公式ページはこちら
北信濃トレイルフリークス(KTF)について

使用したギア


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サブウェイをこよなく愛し、周囲からは親しみと敬意を込めて「サブウェイ課長」と呼ばれている。 1975年生まれ、愛知県出身。大学では自転車サークルに所属し、「ツーリングマップル」を持って日本全国を自転車で駆け巡る。ツーリングマップルのように「人生を豊かにしてくれる地図」を作りたい!という思いで昭文社に入社。以来、地図の編集部門、情報収集部門、カーナビ向けデータ制作部門、品質保証部門などを経て、現在は「山と高原地図」や「ツーリングマップル」などを制作する地図編集部門に所属。「山と高原地図」の編集担当者が隣の席だったのがきっかけで徐々に山に目覚め、いつの間にかテント泊縦走やトレイルランニングなどで頻繁に山へ行くように。登山以外にも、バイクツーリングに行ったり天体写真を撮ったりと、忙しい週末を過ごしている 。
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