ゲイター(スパッツ)で登山の足元を快適に!選び方のポイントとおすすめ5選
山道や砂利道を歩く際、靴の中に石や砂が入って煩わしさを感じたことはありませんか?そのような悩みを解決し、足元の快適さを保つための装備が、登山用の「ゲイター(スパッツ)」です。
ゲイターは靴とズボンの隙間を覆うことで、雪、砂、雨の侵入を徹底的にガードします。天候の変化が激しい登山において、足元の濡れや汚れを防ぐことは、体温低下の防止やストレス軽減といった安全面でも大きな役割を果たし、登山を楽しむための安心装備です。
本記事では、登山初心者の方が迷いやすいゲイターの選び方、必要なシーンに合わせたおすすめのブランドをご紹介します。
目次
登山用ゲイターを選ぶ際にチェックすべき3つのポイント

ゲイター選びで重要なことは、「実際の山道で自分の足の動きにどれだけ馴染むか」という感覚です。「透湿性〇〇g」や「重量〇〇g」というスペックも大切ですが、生地の硬さが足首の動きを妨げないか、装着時のストレスのなさが、長時間の山行では疲労軽減に繋がります。
スペックの比較だけでは見えてこない、重要なチェックポイントを以下で整理しました。
①丈の長さ(ロング・ショート)
膝下までを幅広く覆う「ロング」は、雨天時や積雪期、あるいは草木が深く生い茂るルートで威力を発揮します。
一方、くるぶし上の「ショート」は、小石の侵入を防ぎつつ足首の自由度を保てるため、整備された道での軽快な歩行に向いています。
②素材の透湿性(蒸れにくさ)
足元は意外と汗をかきやすく、湿気がこもりやすい場所です。
ゴアテックスなどの防水透湿素材を選べば、外からの濡れをシャットアウトしつつ、内部の不快な蒸れを効率よく逃がしてくれるため、汗冷えの不安を解消でき安心です。
③着脱のしやすさと耐久性
急な天候変化にも素早く対応できるよう、前面を幅広の面ファスナーで留めるタイプは初心者でも立ったままスムーズに着脱できて便利です。
また、岩場での擦れやアイゼンの引っ掛けに耐えられるよう、裾の内側が丈夫な素材で補強されているかも確認しましょう。
ゲイター比較:ロング丈とショート丈、どちらを選ぶべき?
「大は小を兼ねる」と思われがちなゲイターですが、実はルートに合わせた最適な丈を選ぶことこそが、足元の快適さを決める鍵となります。目的やルート、路面状況に合わせて選ぶことが、疲れにくい快適な歩行への近道です。
ロング丈:深い雪や雨、ぬかるみから守る
ふくらはぎ全体をガードするため、激しい雨や深い雪、跳ね上がる泥から広範囲を守ります。
標高が高い場所や、道が荒れているルートでも抜群の安心感を得られるのが特徴です。
<おすすめモデル>
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE):アルパインロングゲイター
防水透湿性に優れた素材を使用し、膝下までを徹底的にガードしてくれる定番モデルです。フィット感が高く、深いぬかるみや雪道でも足元の濡れを気にすることなく歩行に集中できる安心感があります。
アウトドアリサーチ(Outdoor Research):クロコゲイター
岩場の多い過酷なルートに挑む本格派に向けたゲイターです。非常にタフで丈夫な素材が、浸水を防ぐだけでなく、アイゼンの爪との接触からも足元を強固に保護してくれます。
ショート丈:スピードハイクや砂利道で軽快に動く
非常に軽量でコンパクトに持ち運べるため、荷物を増やしたくない日帰りハイクにも最適です。
足さばきを邪魔せず通気性にも優れているため、アクティブに動くシーンで活躍します。
<おすすめモデル>
ブラックダイヤモンド(Black Diamond):ディスタンスゲイター
「より速く、軽快に山を駆け抜けたい」そんなスピードハイクやランニングのシーンに最適な超軽量モデルです。足首の自由な動きを妨げない設計で、トレイルランニングを楽しむ方にも適しています。
モンベル(mont-bell):GORE-TEX ライトスパッツ ショート
一歩ごとに砂利が入り込む富士山の下り坂(ザレ場)などで大活躍するモデルです。靴の中への侵入を確実に遮断しつつ、防水透湿素材が内部の蒸れをしっかり逃がしてくれます。
ゲイター活用シーン:季節別の重視したい機能と選び方のコツ
ゲイターは、季節によって求められる役割が大きく変わります。その時期の気温や天候を想定して、重視する機能を使い分けるのが賢い選び方です。
夏山(無雪期):朝露や砂利を防ぐ「軽さ」
夏の道では、靴の中への砂利侵入を防ぐことと、朝露に濡れた下草から足元を守ることが主な目的になります。
丈が短く、熱を逃がしやすい通気性の良いものを選ぶと、長時間の歩行でも足元が蒸れにくく快適に過ごせます。
おすすめモデル
イスカ(ISUKA):ウェザーテック ショートスパッツ
独自の防水透湿素材を使用しながら、コストパフォーマンスに非常に優れたモデルです。整備された登山道でのちょっとした泥汚れからウェアを守りたい、初心者の方の最初の一着として最適です。
冬山(積雪期):浸水と冷えを防ぐ「防水・防寒」
雪の中では、雪の侵入防止はもちろん、冷たい風からふくらはぎを守る「防寒」の役割も重要になります。防水性の高いロング丈を選び、雪が入り込む隙間をしっかりと塞ぐことが体温保持に直結します。前述した「クロコゲイター」のような、厚手で堅牢なモデルが冬の厳しい環境下では安心装備です。
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初心者でも安心:ゲイターの正しい付け方

画像:123RF
付け方を間違えると、歩行中に引っ掛けたり転倒したりする原因になります。以下の手順で正しく装着しましょう。
ステップ1:左右の確認(バックルは必ず外側に)
靴底に通すベルトの「バックル」が足の外側に来るようにします。内側にあると歩行中に反対の足で引っ掛けてしまい、転倒の恐れがあり危険です。
ステップ2:フロント留めとフックの固定
ゲイターを足に巻き、前面の面ファスナーを留めます。先端のフックを登山靴の靴紐に引っ掛けることで、歩行中にゲイターが上にずり上がるのを防ぎます。
ステップ3:靴底ベルトの調整
最後に、靴の裏にベルトを通してバックルで固定します。緩すぎず、かつ歩行の邪魔にならない程度に調整しましょう。
よくある質問Q&A:ゲイターに関する疑問を解消

Q1. ゲイターはズボンの「中」と「外」どちらに付けるのが正解ですか?
ただし、激しい雨の日にレインウェアの裾から水が伝うのを防ぎたい場合は、中に装着することもあります。
Q2. サイズ選びで気をつけることはありますか?
特に冬用の厚手の靴に合わせる場合は、余裕のあるサイズの方が装着しやすくなります。
Q3. トレランシューズやローカット靴でも使えますか?
ただし、裾が余らないようローカット用の短いモデル(ショート丈)を選びましょう。
Q4. 使用後のお手入れ方法は?
A. 泥汚れを丁寧に落とし、完全に乾燥させてから保管してください。
濡れたままにすると、素材の劣化やカビの原因になります。
Q5. ゲイターなしでも登山はできますか?
A. 整備された道なら可能です。
雨上がりや砂利道では不快感が増し、靴が汚れる原因になります。快適さと安全を優先するなら持っておくのが安心です。
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快適な足元で、次の山歩きをもっと楽しく

足元のコンディションを整えてくれるゲイターは、登山の安心感を高めてくれる大切な装備の一つです。汚れや浸水を防ぐことで、目の前の自然や景色をよりゆったりと楽しむことができるでしょう。
この記事でご紹介した選び方のポイントを参考に、ご自身の登山スタイルに寄り添う、納得のゲイターを見つけてみてくださいね。

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