六甲山登山の定番コース ロックガーデンから最高峰・東おたふく山へ
六甲山(ろっこうさん、最高峰931m)は、神戸や大阪からアクセスしやすく、岩場や森歩き、山頂からの展望を楽しめる関西屈指の登山スポットです。
この記事では、阪急芦屋川駅から高座(こざ)の滝、ロックガーデン、六甲山最高峰を経て、東おたふく山(標高697m)へ下る定番コースを紹介します。歩行距離は約15km、標準コースタイムは約6時間。岩場や急な登りを含む歩きごたえのあるルートについて、見どころや歩く際の注意点、下山後に立ち寄れる日帰り温泉を解説します。
目次
六甲山登山の魅力 神戸の街を望む関西の名峰

ポートアイランドから眺める六甲山
六甲山は、兵庫県神戸市から宝塚市にかけて広がる六甲山系の主峰であり、関西屈指の登山・観光スポットです。市街地から近く、身近に自然を満喫できる山として古くから親しまれてきました。

1,000万ドルとも謳われる神戸の夜景
六甲山系には、神戸の街並みや大阪湾を望む展望スポットが点在し、「1000万ドルの夜景」でも知られています。今回のコースでは、高座の滝やロックガーデンの奇岩、風吹岩や六甲山最高峰からの眺望など、変化に富んだ六甲山登山を楽しめます。
また、開国後に外国人によってもたらされた登山文化がいち早く広まった場所でもあり、関西エリアを代表する登山スポットとして今も多くのハイカーを惹きつけています。
六甲山登山のアクセス 阪急芦屋川駅から登山口へ

阪急芦屋川駅の裏から登山口へアプローチ
今回の六甲山登山は、阪急芦屋川駅からスタートします。大阪梅田駅からは阪急神戸線で約25~30分、神戸三宮駅からは約15分が目安です。利用する列車や乗り換えによって所要時間が変わるため、出発前に最新の時刻表を確認してください。
芦屋川駅から高座の滝までは、住宅街を通って徒歩約25分です。駅周辺や分岐にある案内を確認しながら進みましょう。ゴールの東おたふく山登山口からは、阪急バスで阪急芦屋川駅、JR芦屋駅、阪神芦屋駅方面へ戻れます。運行本数が限られる時間帯もあるため、帰りの時刻も事前に確認しておくと安心です。

六甲山登山と一緒に満喫できる六甲ケーブル
今回紹介するコースでは利用しませんが、六甲山には六甲ケーブルや六甲有馬ロープウェーを組み合わせたルートもあります。山上から歩き始めるコースや有馬温泉側へ下るコースを計画する場合は、運行状況と最終時刻を事前に確認してください。
六甲山登山の定番コース 芦屋川駅から六甲山最高峰・東おたふく山へ

標識が整備されており、登山口まで迷わずアクセス可能
六甲山登山で人気の定番コースは、阪急芦屋川駅から高座の滝を経てロックガーデン、雨ヶ峠(あまがとうげ)を抜け、六甲山最高峰へ登った後、東おたふく山を経由して下山するルートです。標準コースタイムは約6時間で、日帰りで歩けます。
一方、総歩行距離は約15km、登山口から山頂までの標高差は約900mあります。岩場や急登、石や落ち葉で滑りやすい下りも含まれるため、歩き慣れていない人には負担の大きいコースです。休憩時間を含めて余裕のある計画を立て、登山靴と十分な飲料水を準備しましょう。

多くの登山者でにぎわうロックガーデンの風吹岩
序盤は高座の滝を目指す道、中盤は巨岩が並ぶロックガーデンや自然豊かな雨ヶ峠、後半は急登を越えて六甲山最高峰へと続きます。山頂からの下山では、蛇谷北山(じゃたにきたやま、標高840m)や東おたふく山を経由し、展望や変化に富んだ山歩きを楽しめます。
芦屋川駅→(25分)→高座の滝→(40分)→風吹岩→(1時間)→雨ヶ峠→(1時間30分)→一軒茶屋→(10分)→六甲山最高峰→(20分)→六甲山神社→(25分)→蛇谷北山→(30分)→土樋割峠→(15分)→東おたふく山→(30分)→登山道出口→(10分)→東おたふく山登山口バス停
六甲山登山の序盤ルート 高座の滝からロックガーデン・風吹岩へ

登山口の目印になっている高座の滝
阪急芦屋川駅から住宅街を抜けると、六甲山登山の入り口として知られる「高座の滝」に到着します。高さ約10mの滝が岩肌を滑り落ちる景観は迫力があり、登山者を迎えてくれる名所です。滝の横には茶屋もあり、昔ながらの登山文化を感じられる場所でもあります。

アドベンチャー感あふれるロックガーデンを進む
滝を出発すると本格的な登山道が始まります。岩場の急登が続き、両手を使って登る場所もあるため、足元を確かめながら慎重に進みましょう。分岐や踏み跡もあるため、案内標識だけに頼らず、登山地図や地図アプリで現在地を確認することが大切です。標高を上げるにつれて視界が広がり、やがて風吹岩(かぜふきいわ)に到着します。

風吹岩付近から眼下に広がる神戸の街並み
風吹岩は大きな岩の上から神戸市街や大阪湾を一望できる絶好の展望スポットです。休憩ポイントとして人気が高く、多くの登山者が腰を下ろして景色を楽しんでいます。
風吹岩から雨ヶ峠へ 静かな森歩きと四季の彩り

山の中盤は、歩きやすい緩やかな上りが続く
風吹岩を出発すると、芦屋カントリークラブの間を抜け、樹林帯を縫うように緩やかな登山道が続きます。道は全体的に歩きやすく、六甲山登山コースの中盤にあたるこの区間では、四季折々の自然を楽しめます。春はツツジや新緑、秋は紅葉が鮮やかで、森歩きの魅力を感じられるでしょう。

雨ヶ峠で休憩し、六甲山最高峰への登りに備える
やがて道の勾配が少し増すと、雨ヶ峠に到着します。ここは複数の道が分かれる分岐点で、ベンチも設けられているため、六甲山最高峰へ向かう前の休憩に適しています。ここから山頂までは約1時間30分かかり、急な登りも残っているため、体力と残り時間を確認してから出発しましょう。
雨ヶ峠から六甲山最高峰へ 本格的な登りと大展望

川沿いの道を終えると、正念場の登りが始まる
雨ヶ峠から六甲山最高峰までは、六甲山登山コースの正念場です。峠を出るとしばらくは川沿いの緩やかな道が続きますが、分岐を過ぎると次第に傾斜が増し、本格的な登りへと変わります。
※登山道情報:魚屋道(七曲り)の本庄堰堤~一軒茶屋間では、崩落箇所を避ける迂回路が案内されています。現地の案内表示に従って慎重に通行し、出発前に神戸市の最新情報を確認してください。

多くの登山者でにぎわう。開放的な六甲山最高峰
登山道には石や木の根が張り出す急登もあり、体力を消耗します。やがて一軒茶屋を過ぎ、舗装路を横切ると山頂はもうすぐです。コンクリートの急坂を登り切れば、標高931mの六甲山最高峰に到着します。

六甲山の山腹に広がる紅葉の彩りを楽しむ
山頂からは神戸市街や瀬戸内海を望み、天気が良ければ遠くまで見渡せます。季節や時間帯によって景色が変わり、特に空気が澄む冬は展望を楽しみやすい時季です。昼食や休憩を取りながら、ここまで歩いてきた疲れを整えましょう。
六甲山最高峰から蛇谷北山へ 尾根歩きと静かな森の道

六甲山神社の傍らから、穏やかな尾根歩きを楽しむ
六甲山最高峰から蛇谷北山へは、まず県道16号沿いを歩きます。車の通行に注意しながら鉢巻山トンネルを過ぎ、六甲山神社まで進むと、尾根沿いの下り道に入ります。
序盤は比較的なだらかで展望を楽しめる尾根歩きが続きます。その後、森林帯に入ると落ち葉に覆われた滑りやすい道も現れるため、足元には注意が必要です。

道中、先ほどまでいた六甲山最高峰を見上げる
蛇谷北山は標高約840mの小ピークで、展望はありませんが静かな雰囲気が漂い、休憩ポイントとして適しています。六甲山登山ルートの中でも人が少なく、落ち着いた森歩きを楽しめる区間です。
蛇谷北山から東おたふく山へ 開放感あふれる草原の山頂

緩やかなアップダウンを越えて、東おたふく山へ
蛇谷北山から土樋割峠(どびわりとうげ)までは、比較的急な下りが続きます。落ち葉や岩で滑りやすいため、慎重に足を運ぶことが大切です。その後は軽いアップダウンを繰り返しながら進み、六甲山登山コースの終盤にあたる東おたふく山へと近づいていきます。

東おたふく山の山頂から間近に神戸の町を望む
やがて草原状の山頂に到着すると、広々とした空間から神戸市街や大阪湾を一望できます。標高は697mと決して高くありませんが、開放感にあふれ、家族連れや軽登山の人々にも人気です。下山前に景色を眺めながらのんびり休憩するのもおすすめです。
東おたふく山から登山口バス停へ下山

森の中の穏やかな道を下ってゴールへ
東おたふく山から登山道の出口までは約30分です。緩やかな山道を下り、樹林帯を抜けて舗装路に合流した後、さらに約10分歩くと東おたふく山登山口バス停に到着します。

バス停に到着したら、ふと込み上げてくる安堵感
東おたふく山登山口バス停からは、阪急芦屋川駅、JR芦屋駅、阪神芦屋駅方面へのバスを利用できます。運行本数が限られる時間帯もあるため、事前に最新の時刻表を確認しておきましょう。
六甲山登山の服装・持ち物

さわやかな草原の東おたふく山
今回のコースは約15km、標準コースタイム約6時間の長丁場です。ロックガーデンの岩場や石・木の根が露出した急登、落ち葉で滑りやすい下りがあるため、靴底にグリップ力のある登山靴やトレッキングシューズを履きましょう。
六甲山は市街地に近いものの、夏は山中でも気温が高くなり、熱中症に注意が必要です。十分な水分と行動食を用意し、暑い日は早い時間から歩き始めてください。春や秋も山頂付近では風によって体が冷えることがあるため、脱ぎ着しやすい防寒着があると安心です。
レインウェア、登山地図や地図アプリ、モバイルバッテリー、ヘッドライト、救急用品も携行しましょう。山中の茶屋や売店は営業時間や営業日が変わる可能性があるため、水分と行動食は事前に準備してください。
六甲山登山の後に立ち寄りたい日帰り温泉
六甲山登山の後に温泉へ立ち寄るなら、利用時間やプラン内容に加え、芦屋駅からの移動時間も事前に確認しておくと安心です。ここでは、東おたふく山登山口から芦屋駅方面へ戻り、神戸方面へ移動して利用できる日帰り温泉を紹介します。
神戸みなと温泉 蓮
神戸みなと温泉 蓮は、神戸港のウォーターフロントにある天然温泉旅館です。東おたふく山登山口からバスでJR芦屋駅へ戻り、JR三ノ宮駅へ移動した後、三宮バスターミナルから専用無料シャトルバスを利用できます。シャトルバスの所要時間は約5分です。
14:00から21:00まで利用できる日帰りプランでは、最大7時間の客室休憩、御食事処での食事、屋内大浴場・露天大浴場を楽しめます。2名以上での利用が条件となり、プラン料金とは別に入湯税が必要です。下山時刻と移動時間を考慮し、利用条件やシャトルバスの時刻を事前に確認しておきましょう。
神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ
神戸ベイシェラトンホテル&タワーズは、六甲アイランドにある温泉付きホテルです。東おたふく山登山口からJR芦屋駅へ戻った後、JR住吉駅で六甲ライナーに乗り換えます。最寄りのアイランドセンター駅はホテルに直結しており、JR住吉駅からの所要時間は約9分です。
日帰りプランでは、12:00から17:00まで最大5時間の客室休憩と、神戸六甲温泉「濱泉」の入浴を楽しめます。温泉の利用時間は12:30から17:00までで、食事は付いていません。今回のコースは約6時間かかるため、利用する場合は早朝から登り始め、下山後の移動時間にも余裕を持たせましょう。毎週火曜日は温泉の定期メンテナンス時間があるため、利用日ごとの営業状況も確認してください。
神戸・有馬温泉・六甲山周辺の日帰りプラン
紹介した施設で希望する日程の空きが見つからない場合は、神戸・有馬温泉・六甲山周辺の日帰り・デイユースプランも確認してみましょう。温泉入浴を含まない客室利用のみのプランも掲載されているため、施設の場所や利用時間、プラン内容を確認して選んでください。
六甲山登山に関するよくある質問

六甲山登山を計画する際に気になる、コースの難易度や所要時間、必要な装備、下山後の日帰り温泉についてまとめました。
Q. 今回の六甲山登山コースは初心者でも歩けますか?
A. 六甲山には初心者向けのコースもありますが、今回紹介したルートは約15kmあり、標高差約900mの登りやロックガーデンの岩場を含みます。歩き慣れていない人には負担が大きいため、短いコースで経験を積んでから挑戦するか、経験者と一緒に歩くのがおすすめです。
Q. 今回の六甲山登山コースの所要時間はどのくらいですか?
A. 標準コースタイムは約6時間です。休憩を含めると7時間前後を見込み、歩くペースや登山道の状況に応じて余裕のある計画を立てましょう。
Q. 六甲山登山におすすめの季節はいつですか?
A. 新緑を楽しめる春と、紅葉が美しい秋がおすすめです。夏は山中でも気温が高くなりやすいため、十分な水分を用意し、早い時間から歩き始めましょう。冬は気温が下がり、積雪や凍結が発生することもあるため、天候と登山道の状況に合った装備が必要です。
Q. 六甲山登山にはどのような持ち物が必要ですか?
A. 登山靴、十分な水分、行動食、レインウェア、防寒着を準備しましょう。登山地図や地図アプリ、モバイルバッテリー、ヘッドライト、救急用品も携行すると安心です。山中の茶屋や売店を利用できない場合に備え、水分と行動食は事前に用意してください。
Q. 六甲山登山の後に日帰り温泉へ立ち寄れますか?
A. 東おたふく山登山口から芦屋駅方面へ戻り、神戸方面へ移動すれば日帰り温泉へ立ち寄れます。登山口の近隣ではないため、下山後の移動時間とプランの利用時間を事前に確認しておきましょう。
Q. 六甲山登山と日帰り温泉を楽しむなら何時に登り始めるとよいですか?
A. 今回のコースは休憩を含めて7時間前後かかるため、7:00ごろまでに阪急芦屋川駅を出発するのがおすすめです。下山後はバスと電車での移動も必要になるため、利用する温泉プランの終了時刻から逆算して登山開始時刻を調整してください。
六甲山登山は時間と装備に余裕を持って楽しもう

六甲山最高峰から望む、神戸の街を一望するパノラマ
阪急芦屋川駅から高座の滝、ロックガーデン、六甲山最高峰を経て東おたふく山へ下るコースは、変化に富んだ山歩きと展望を楽しめる六甲山登山の定番ルートです。総歩行距離は約15km、標準コースタイムは約6時間あるため、休憩時間を含めて余裕のある計画を立てましょう。
岩場や急登、滑りやすい下りに備えた装備を準備し、出発前には登山道と交通機関の最新情報を確認してください。下山後に日帰り温泉へ立ち寄る場合は、芦屋駅からの移動時間とプランの利用時間も考慮すると安心です。登山中の現在地やルートの確認には、登山地図アプリ「ヤマチズ」も活用できます。
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