八鹿 大ナルから妙見山

コース難易度
初級
  • 日帰り
  • 5時間40分

コースガイド

テクニック度
山行日数
日帰り
歩行時間
5時間40分
歩行距離
最大高低差
水場
トイレ
 但馬中央山脈にある蘇武岳の南に位置する妙見山は、近年、花の山として知られるようになりました。中腹には名草神社があり、江戸時代までは妙見社と呼ばれ、西国や中国地方一帯の人々から広く信仰を集めていました。しかし、明治維新後の神仏分離により、妙見尊は山麓へと移され、代わりに日光院が建立されました。現在も、日光院は平安時代から続く信仰を受け継いでいます。
 近年はマイカー登山の普及により登山者が増えていますが、妙見山は自然林や季節の花々を楽しめるだけでなく、信仰の山としての歴史を持つ山でもあります。そのため、歩いて登ることで、信仰の山としての雰囲気を感じながら登山するのもよいでしょう。ここでは、マイカー利用の便も考慮しつつ、日光院のある石原から徒歩で妙見山を目指すコースをご紹介します。
 八鹿駅から全但バスに乗り、終点の石原で下車します。ここから、大ナル登山口までは約1時間30分の林道歩きとなります。八鹿駅から人数がそろえば、タクシーを利用して登山口まで向かうことも可能で、料金はおよそ8,000円です。日光院には「妙見山資料室宝物館」があり、妙見山で発見された化石などが展示されています。この地域の古い地層からは、植物や貝の化石が出土することもあるそうです。また、地元では「但馬七福弁財天霊場」として信仰され、多くの人が訪れます。
 林道を登っていくと、妙見キャンプ場跡への分岐点に到着します。ここが大ナルの登山口で、左へ折れると駐車場があります。マイカーを利用する場合は、この駐車場か、名草神社の駐車場に駐車するとよいでしょう。登山は、妙見キャンプ場跡から「植物歳時記の道」と呼ばれる登山道を進みます。大ナルからは急坂が続きますが、天然杉やブナ、ミズナラなどの美しい樹木が登山者を楽しませてくれます。妙見山から派生する東の尾根を登ると、妙見山の山頂に到着します。山頂からの展望は、北側に蘇武岳や三川山を望むことができます。
 下山は、山頂から北へ向かい、「妙見新道」を下ります。このルートはブナの多いなだらかな尾根道となっており、快適な山歩きを楽しむことができます。尾根を下っていくと、妙見峠に到着します。ここでは、左側から村岡作山方面からの旧妙見参道が合流しています。峠からは右へ進み、「スギ自然歩道」と名付けられた旧参道を通って名草神社へと下ります。この道には、一丁ごとに地蔵が並んでおり、古くからの信仰の厚さを感じることができます。
 名草神社には、樹齢1,500年といわれる妙見大杉の根株があります。境内は杉の木々に囲まれ、静寂な雰囲気が漂っています。また、境内には国指定重要文化財に指定されている朱塗りの三重塔があり、これは出雲大社に杉を提供した見返りとして贈られたものと伝えられています。この三重塔は、約300年以上前に建てられた貴重な建造物です。
 最後に林道へと出て、そのまま石原へ戻ります。妙見山は、信仰の歴史と自然の魅力を兼ね備えた山であり、四季折々の花や木々を楽しみながら歩くのに最適なコースとなっています。
神鍋の大岡山から妙見山を望む
名草神社のザゼンソウ(写真提供/吉岡章)
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