滝尻から熊野本宮大社へ

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 14時間45分
  • 35.6km

コースガイド

熊野古道・中辺路で最も人気のあるメインルート。滝尻から熊野本宮大社をたどる
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
14時間45分
歩行距離
35.6km
最大高低差
641m
水場
野中の清水ほか
トイレ
野中の清水ほか
【1日目】
 滝尻バス停を下車し、滝尻橋を渡った左手の滝尻王子から中辺路をスタートします。滝尻王子は格式の高い五体王子のひとつで、王子社の左から杉林に入ります。いきなりの急登となり、胎内くぐり、乳岩、不寝王子と、一気に高度を上げていきます。剣山を越えると、ようやく傾斜が緩み、なだらかな起伏を経て、クスの大木に囲まれた高原熊野神社に迎えられます。高原熊野神社の社殿は、熊野古道沿いでは最も古い様式とされています。
 すぐ先に休憩所のある高原霧の里の展望台で、冷え込んだ早朝には、幻想的な朝霧の世界へと誘ってくれます。ひと休みした後、旧旅籠通りを抜け、近露まで民家ひとつない山道に足を踏み込むことになります。高原池、大門王子、十丈王子と続き、悪四郎山山腹を大きくトラバースして三体月の口伝が残る上多和茶屋跡へ。
 逢坂峠を経て、いったん牛馬童子口バス停に下った後、箸折峠へ。峠には花山法皇の熊野参詣姿を模したとされる牛馬童子像がひっそりと佇んでいます。右に並ぶのは役行者像です。峠を下っていくと、熊野詣での宿駅として栄えた近露の里風景が開けてきます。日置川畔に近露王子があります。
【2日目】
 近露の里を後に、旧国道と並行、交差しながら、緩やかに高度を上げて行きます。やがて巨杉が一方向に立ち並ぶ野中の一方杉に到着。真下の旧国道脇には、日本名水百選のひとつ「野中の清水」があります。
 一方杉に戻り小広峠、草鞋峠を越えて、仲人茶屋跡へ。蛇形地蔵に至る熊野古道が地滑りの危険性があるため、ここでは岩上峠を越える迂回ルートをとります。蛇形地蔵を後に湯川一族発祥の地の湯川王子へ。杉木立の急勾配の道を登ると、広々とした休憩ポイント、関所跡の三越峠に到着します。
 音無川源流から船玉神社、猪鼻王子を経て、たっくん坂を登ると、五体王子のひとつ発心門王子に到着。この先、熊野本宮大社へと向かう道は、今、もっとも歩かれている熊野古道ハイライトコースです。緑陰のきれいな古道を進み、水呑王子、伏拝王子へ。谷の間に熊野本宮大社の大斎原の森を望むことができます。茶畑の横を緩やかに下ると、熊野本宮大社へと迎えられます。参道を下ると本宮大社前バス停はすぐです。
高原霧の里の水田風景。
ちょっと寄り道展望台から大斎原と大鳥居を望む。
シダレザクラが咲く伏拝王子
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