ヤクスギランドから大和杉へ

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 6時間0分
  • 5.8km

コースガイド

ヤクスギランドを抜けて屋久島第2の巨樹・大和杉を目指すコース。他のコースとは一味違った静かな森を楽しむ事ができます
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
6時間0分
歩行距離
5.8km
最大高低差
330m
水場
ときめきの道
トイレ
森泉
 大和杉のルートは、ヤクスギランドを経由して花之江河登山道を登るルートです。ヤクスギランドへは、安房から県道である屋久島公園安房線をタクシーやレンタカーを利用すると約35分ほどで着きます。また安房からはバスも出ています。駐車場は第1、第2駐車場があり十分なスペースがあります。大和杉まではトイレがないためヤクスギランドの入口、森泉のトイレを利用してから出発します。朝8時より早い場合は森泉の表玄関は閉まっていますが側面の扉からトイレに入ることができます。念のため携帯トイレも用意することを推奨します。使用済み携帯トイレはヤクスギランド入口に回収ボックスがあります。
 花之江河登山道へはヤクスギランド内80分コースの林泉橋、荒川橋、太忠分れ、苔の橋を渡って三根杉の手前にある花之江河登山道入口から登って行きます。
 ヤクスギランドを離れると道が不明瞭で本格的な登山道になります。念のためにGPS機器を持って行くと安心です。また5月~9月まではヤマビルが多数出るので注意が必要です。一度、標高約1160mまで登り1130m付近まで下ると石英脈の白い石が落ちています。屋久島は花崗岩の島だということが思い出されます。
 そしてここからは尾根沿いに登って行きます。大和杉までの尾根はモミ、ツガ、杉の巨木が立ち並ぶ森で、屋久島の原生の姿を感じる事ができます。屋久島の標高1000mから1600m付近の森では、杉、モミ、ツガ、ヒメシャラ、ヤマグルマ、ハリギリが淘汰されながらお互いに間隔が広がり巨木の森を構成しています。また地面の近くにはハイノキ、サクラツツジ、ヤクシマシャクナゲが育ち、5~6月は白やピンクの花が咲き森の雰囲気が華やぎます。
 尾根を標高1300m付近まで登り、大和杉への道標から50mほど下ると窪地に大和杉があります。屋久杉は台風の影響をうけ樹高が25m前後のものが多いですが、窪地に育つ大和杉は風の影響を受けにくかったため樹高が34.9mと高く、まっすぐに立つ姿が美しい杉です。また胸高周囲10.2mと存在感のある太さで推定樹齢3000~4000年と言われています。
 帰りは大和杉の道標まで戻り右に歩いていきます。左に行くとビャクシン沢を徒渉し花之江河に行くルートです。大和杉からヤクスギランドの下りは落ち葉や木の根が滑りやすいので注意が必要です。花之江河登山道入口に到着したら、仏陀歩道とふれあいの道を通って森泉の売店まで戻ります。
緑に包まれた大和杉
ヤクスギに着生するヤマグルマ。
花之江河登山道の森。
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