高千穂河原から高千穂峰へ

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 3時間20分
  • 4.7km

コースガイド

韓国岳に次ぐ高峰で、特徴的な山容と天孫降臨の伝説で知られる秀麗な霊峰です。
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
3時間20分
歩行距離
4.7km
最大高低差
590m
水場
高千穂河原駐車場
トイレ
高千穂河原ビジターセンター横
 登山道は高千穂河原にある鳥居を抜け、しばらく進んだ霧島神宮古宮址の神宮の森散策路が起点になります。随所に解説板が設置されているので飽きることなく楽しめます。やがて神宮の森散策路を左折、登山道に入ると樹林帯を抜け視界が広がります。正面に赤茶けた山肌が見え、小石(ボラ石)だらけの勾配に入ると御鉢への直登が始まります。
 御鉢の火口縁までは足元も不安定になり、踏ん張りが効かない急勾配が続きます。登山道は、岩に黄色ペンキで○印が付いているので道から外れないように歩きましょう。特に濃霧や雨天の日は登山道を見失わないよう要注意です。天気の良い日は後方に高千穂河原の駐車場や中岳、南に噴煙を上げる桜島などを望む事ができます。休憩も取り入れながら確実に高度を稼いでいきましょう。
 霧島神宮古宮址から1時間ほど歩くと御鉢の縁に到着です。眼下には大きく口を開けた火口が顔を出します。ミヤマキリシマの季節には御鉢の火口縁まで花々が張り付き、登山者を癒してくれることでしょう。
ここまで登ると眺望も良くなり正面に尖った高千穂山頂、北西方向に中岳、新燃岳、大浪池、韓国岳などが見え、霧島連山のスケールに圧倒されること間違いなしです。
 歩きやすくなった御鉢の縁が、馬の背です。赤茶けた溶岩の道で、道幅も狭く、風の強い日や積雪期などには、飛ばされたり滑ったりしないよう注意しながら進みます。道標を過ぎて下ると、背門丘にある霧島神宮元宮跡に到着です。目前の山頂へは約200mの直登が待っているので最後のひと踏ん張りです。ロープはあるものの、小石がざらざらしており踏ん張りが効かない、傾斜もかなりきつく息を弾ませながらの登高となります。ゆっくり確実に歩を進めましょう。30分もすると山頂の天ノ逆鉾に到着です。山頂は360度の展望があり、霧島連山の各山頂はもとより大隅の山々、桜島や遠く開聞岳を見る事が出来ます。毎年1月1日には、ご来光を求め多くの登山客で賑わいます。幕末期の坂本龍馬も、お龍と二人で山頂に立ったとされています。
 帰りは往路をたどります。高千穂峰、御鉢ともに急傾斜の上に小石が多く、登りよりも神経を使うので、慎重に下山しましょう。
 高千穂峰登山は、本コースで紹介した鹿児島県側の高千穂河原から往復が一般的です。宮崎県側の皇子原から登る天孫降臨コース、霧島東神社登山口から登る御池コース、御池小学校側からの夢ヶ丘コースもありますが、登る人は少ないです。
馬の背付近からの高千穂峰
ミヤマキリシマと御鉢の火口。
鞍部にある霧島神宮元宮。
高千穂峰山頂
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