旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山へ

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 5時間50分
  • 4.9km

コースガイド

旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山を往復します。鎖場や梯子によるスリルと各ピークからの絶景を楽しめるコース。
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
5時間50分
歩行距離
4.9km
最大高低差
545m
水場
旧猿ヶ城渓谷キャンプ場駐車場
トイレ
旧猿ヶ城渓谷キャンプ場駐車場
 刀剣山という名称は、高隈山の地形図には記されていません。垂水市街地から一番手前に見える白い花崗岩の岩峰群のことを指します。
 刀剣山は横岳への登山途中の山でもありましたが、一時期登山道は荒廃して利用者がなくなり廃道状態になっていました。地元のボランティアグループ「フロンティア刀剣山」の尽力で登山道の整備が行われ、旧猿ヶ城渓谷キャンプ場から刀剣山を経て、猿ヶ城渓谷への周回コースも整備されました。なお周回コースは、橋脚流失や遊歩道の吊り橋が壊れたりしており、体力、知識、読図などが必要のため初心者だけでの行動は避けましょう。
 本城川の中流にある旧猿ヶ城渓谷キャンプ場が登山口です。駐車場から本城川の右岸の遊歩道を進み、「ますヶ淵」で左岸に渡って上流へしばらく登ると分岐に着きます。登山道はスギの植林地となり、丸太などで作られた階段状の急登がはじまります。スダジイの巨木(現在は倒木)のあった第4休憩所をすぎ、尾根に出るとヤッコソウの群生地があり、ここを過ぎると第5休憩所に到着です。ここからの刀剣山の岩峰群は、山水画を見ているような感覚で素晴らしいです。
 ここからは緩やかな登りとなり第6休憩所に向かいます。ここは刀剣山と巨岩の丘の分岐点になっています。刀剣山へと樹林帯の中を緩やかに登って行くと、巨岩の丘からのコースとの合流地点である沢に出会います。小さな沢の中をしばらく進みその後、右岸の急勾配を登っていきます。再び沢に戻りしばらく進むと、左岸に鎖が付けられた岩場の斜面が現れます。鎖を頼りに慎重に登り、更に右岸に架けられた5mの梯子を登ります。あちこちにロープの張られた急坂を登り詰めると、刀剣山2峰と刀剣山3峰の分かれ目である刀剣山分岐に着きます。
 分岐から15分ほどで刀剣山3峰山頂を経て刀剣山展望所に到着します。ここからは刀剣山の白い岩峰群、垂水市街地、錦江湾から桜島などの眺望が素晴らしいです。ミツバツツジ、ドウダンツツジやアケボノツツジも時期により楽しむことができます。刀剣山分岐に戻り刀剣山2峰に向かいます。2峰のピーク付近から右へとスギ林の中を下ると、急坂の登りに変わります。梯子やロープ、立木を頼りに登り切ると目の前に大きな花崗岩が現れます。岩を巻いて裏側から登った上が刀剣山1峰山頂であり、展望所でもあります。刀剣山一帯の絶景を楽しんだら往路を引き返します。落石や岩場でのスリップには充分に気を付けて戻りましょう。
刀剣山の岩峰群
刀剣山1峰から桜島を望む。
鎖場を慎重に進む
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