関八州見晴台から黒山三滝へ

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 3時間30分
  • 8.8km

コースガイド

奥武蔵の古刹・高山不動尊と好展望の関八州見晴台を訪ねるコース
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
3時間30分
歩行距離
8.8km
最大高低差
590m
水場
高山不動尊
トイレ
高山不動尊
 西吾野駅を出て、北川の流れに沿う道路を上流へと向かって歩きます。鉄道の高架をくぐり進むと、古い石標のある橋に出ます。石標には「左志くわう道・右たかやま 道」と刻まれていて、ぶな峠を越えて、ときがわ町の慈光寺へ向かう慈光道と、これから登る高山不動尊への道を指しています。かつてはどちらも巡礼道として賑わっていました。
 道標に従って橋を渡り、住宅地を抜けると植林の中に山道が続いています。左に萩ノ平茶屋跡を見て、少し歩くと古い石標と石地蔵があり、この地蔵尊から道は緩やかになり、西山ノ神祠の手前の分岐に出ます。この分岐を西に下ると小峠へと至り、不動三滝(不動滝・白滝・大滝)をめぐることもできます。また谷を隔てた高畑集落も、桜の咲く季節には素敵な山上集落の風景となるので、一度は訪れておきたい場所です。
 西山ノ神祠からわずかに進むと不動堂への分岐となりますが、下への道を選んで高山不動尊の本坊常楽院に向かいます。常楽院前の三輪神社には清水が湧いていて、推定樹齢800年といわれる大イチョウが見事です。乳房の形をした気根は女性たちの信仰対象となり、子育て銀杏とも呼ばれていました。
 大イチョウの脇から不動尊前の広場に向かい、百段あまりの急な石段を登ると、荘厳なたたずまいの不動堂に着きます。平安仏とされる軍荼利明王像(国指定重要文化財)を擁する高山不動尊は古来から続く名刹で、かつては山上に大廈高楼が立ち並んでいたそうです。しかし戦国乱世に巻き込まれ衰退、さらに江戸末期の火災で再び焼失してしまいました。現在の不動堂は1849(嘉永2)年に再建されたもので、密教仏堂の特色を今に伝える建造物として県指定有形文化財となっています。
 不動堂脇の休憩所でひと休みした後、さらに登っていくと奥武蔵グリーンラインの車道に出ます。車道を東へ進むと鳥居跡から登山道が続き、落葉樹の中を登って再び車道に出ると、「関八州見晴台入口」と刻まれた石標があり、高山不動尊の奥ノ院はもう目前。関八州見晴台からは、奥多摩の山々や日光連山のほか、棒ノ折山、武甲山、そして両神山へと連なる山並みが広がります。
 展望を十分満喫した後には、東に向かって尾根伝いに下ります。花立松ノ峠から林道猿岩線を北に180mほど進んだ所から山道に入り、しばらく下って再び林道に出ます。黒山三滝への道標から右に入り、三滝の方に下っていくと黒山バス停に着きます。時間があれば黒山三滝をめぐってみるのもよいでしょう。
関八州見晴台から東の眺望。
桜が美しい高畑集落。
三輪神社にある大イチョウの気根
関八州見晴台から武甲山(左)、両神山(右奥)。
見晴台への入口。
黒山三滝(男滝・女滝)
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