立山旧道・立山信仰ルート
コース難易度
中級
- 1泊2日
- 12時間15分
- 17.2km
コースガイド
『立山信仰』の禅定道(立山道)になぞった、「歩くアルペンルート」を立山駅より室堂平へ、立山曼荼羅・六禅定の面影をたどる

テクニック度 |
難易度の目安 難易度の目安
テクニック度
|
山行日数 |
1泊2日 |
歩行時間 |
12時間15分 |
歩行距離 |
17.2km |
最大高低差 |
1,950m |
水場 |
玉殿湧水 |
トイレ |
立山駅 |
かつての立山信仰登拝・六禅定の面影を、立山駅から室堂平までに整備された『歩くアルペンルート』たどり、立山が歩んできた歴史や文化にふれてみましょう。
観光客であふれる立山駅の裏に『左立山道』と書かれた石道標がひっそり立っています。かつての禅定道(旧道)への入口です。
いきなり樹林帯の急登が始まります。途中、材木石と呼ばれる奇岩が見られます。材木石は柱状節理を持った火山溶岩で、それが立ち並ぶ様子が、まるで材木が転がっている様に見えたことから、この辺は材木坂と呼ばれています。約2時間登ると急登は終わり美女平へ至ります。美女平には駅があり、ケーブルカーと高原バスの乗り換え地となっています。駅の横にはこの地名の由来になった立山杉『美女杉』がたっています。伝説によれば、かつて立山が女人禁制だった頃、その掟を破り入山した尼さんが、この地で 神の怒りにふれ杉の木に変えられたと伝わります。
あたり一帯は原生林、立山杉の巨木やブナの森を登って行くと、樹々の間から落差日本一の称名滝がみえる滝見台へ至ります。大滝のゴーゴーたる音が、称名念仏に聞こえたと伝えられています。
更に進むと樹々の背は低くなってきます。やがて原生林は、雄大な高原が広がる景色へと変わってきます。まもなく弥陀ヶ原です。信仰上『ガキ田』と呼ばれる大小の池塘が点在します。眺望も素晴らしく大日連山や薬師岳、富山平野や富山湾など絶景が広がります。
気持ちの良い高原の風を感じながら木道を進みます。やがて平らな高原に深い谷一ノ谷が現れます。一旦 深い谷へ下ります。道は険しく転倒滑落に注意しゆっくり進みましょう。そして核心部、約70mの断崖の岩峰獅子ヶ鼻岩にでます。岩峰には、鎖があり、鎖を頼りによじ登ります。立山修験の一大行場であり、立山六禅定の最難関「鎖禅定」が行われていました。当時の雰囲気を色濃くとどめ、役行者窟、弘法窟には石像や石仏が残っています。獅子が鼻岩の頂上から弥陀ヶ原高原の素晴らしい眺望があります。
道は再び平坦となり緊張感からとかれ足取りも軽くなります。オオシラビソの森の坂道を抜け、視界がひらけると見上げていた大日連山が目と鼻の先に感じます。まもなく天狗平へ至ります。天狗平からは立山連峰の大パノラマの眺望があります。道は石畳となり、山々の眺めを楽しみながら水平道を進みます。立山登山口 室堂平まではもう一息、室堂ターミナル横へ向かう長い木の階段を登りきると室堂平へ至ります。室堂平には、信仰当時から残る日本最古の山小屋『室堂小屋』(※国の重要文化財)や、開山伝説の『玉殿の岩屋』などがあり、立山曼荼羅の空間にふれることが出来ます。
是非、立山信仰の面影を辿り立山へ登ってみては如何でしょうか。
観光客であふれる立山駅の裏に『左立山道』と書かれた石道標がひっそり立っています。かつての禅定道(旧道)への入口です。
いきなり樹林帯の急登が始まります。途中、材木石と呼ばれる奇岩が見られます。材木石は柱状節理を持った火山溶岩で、それが立ち並ぶ様子が、まるで材木が転がっている様に見えたことから、この辺は材木坂と呼ばれています。約2時間登ると急登は終わり美女平へ至ります。美女平には駅があり、ケーブルカーと高原バスの乗り換え地となっています。駅の横にはこの地名の由来になった立山杉『美女杉』がたっています。伝説によれば、かつて立山が女人禁制だった頃、その掟を破り入山した尼さんが、この地で 神の怒りにふれ杉の木に変えられたと伝わります。
あたり一帯は原生林、立山杉の巨木やブナの森を登って行くと、樹々の間から落差日本一の称名滝がみえる滝見台へ至ります。大滝のゴーゴーたる音が、称名念仏に聞こえたと伝えられています。
更に進むと樹々の背は低くなってきます。やがて原生林は、雄大な高原が広がる景色へと変わってきます。まもなく弥陀ヶ原です。信仰上『ガキ田』と呼ばれる大小の池塘が点在します。眺望も素晴らしく大日連山や薬師岳、富山平野や富山湾など絶景が広がります。
気持ちの良い高原の風を感じながら木道を進みます。やがて平らな高原に深い谷一ノ谷が現れます。一旦 深い谷へ下ります。道は険しく転倒滑落に注意しゆっくり進みましょう。そして核心部、約70mの断崖の岩峰獅子ヶ鼻岩にでます。岩峰には、鎖があり、鎖を頼りによじ登ります。立山修験の一大行場であり、立山六禅定の最難関「鎖禅定」が行われていました。当時の雰囲気を色濃くとどめ、役行者窟、弘法窟には石像や石仏が残っています。獅子が鼻岩の頂上から弥陀ヶ原高原の素晴らしい眺望があります。
道は再び平坦となり緊張感からとかれ足取りも軽くなります。オオシラビソの森の坂道を抜け、視界がひらけると見上げていた大日連山が目と鼻の先に感じます。まもなく天狗平へ至ります。天狗平からは立山連峰の大パノラマの眺望があります。道は石畳となり、山々の眺めを楽しみながら水平道を進みます。立山登山口 室堂平まではもう一息、室堂ターミナル横へ向かう長い木の階段を登りきると室堂平へ至ります。室堂平には、信仰当時から残る日本最古の山小屋『室堂小屋』(※国の重要文化財)や、開山伝説の『玉殿の岩屋』などがあり、立山曼荼羅の空間にふれることが出来ます。
是非、立山信仰の面影を辿り立山へ登ってみては如何でしょうか。
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剱・立山 2025