赤目四十八滝散策

コース難易度
初級
  • 日帰り
  • 3時間0分
  • 6.7km

コースガイド

連続する滝と淵の渓谷美を楽しみ、小太郎岩などの奇岩連なる香落渓を結ぶ。名瀑と岩壁を観賞するハイキングコース
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
3時間0分
歩行距離
6.7km
最大高低差
310m
水場
なし
トイレ
ホテル対泉閣前、出合茶屋
 赤目四十八滝は室生火山群の中でも大きな滝を数多く擁する渓谷として知られ、中でも不動滝、千手滝、布曳滝、荷担滝、琵琶滝を「赤目五瀑」と呼び、自然が造り出す渓谷美が絶妙です。
 赤目滝バス停近くの延寿院には古木のシダレ桜があり花期には境内を彩ります。また入口には世界のサンショウウオを集めた日本サンショウウオセンターがあります。
 ゲートで入山料を払い、生きた化石ともいわれるサンショウウオを観賞したら滝道に入ります。まずは行者滝、伶人の滝とも言う霊蛇滝、赤目五瀑の一番目の不動滝15m、続いて乙女滝がナメとなってかかります。屏風岩を仰ぎ巨岩が累積する八畳岩を過ぎると千手滝が現れます。記念切手にもなった名瀑で、落差は10m。滝前には千手茶屋があり、ひと息入れるのも良いでしょう。続いて布曳滝が優雅にかかります。これも五瀑のひとつです。次に竜ヶ壺、斧ヶ淵とあって急階段を上下して行くと美しい陰陽滝20mが現れます。釜ヶ淵をみて赤い橋を左岸に渡ると百畳岩に出ます。さらに姉妹滝、柿窪滝、横淵の深潭に流水を落とす笄滝と続き、右岸の岩壁から雫となって落ちる雨降滝を仰ぎ、骸骨滝を見送ると荷担滝6mがかかります。その名のように荷を背で振り分けた形で、千手滝とともに記念切手にお目見えしました。
 続いて雛段滝、琴滝とあって、赤目五瀑中最終の滝、琵琶滝10mがかかります。その姿が和楽器の琵琶に似ているのでこの名があります。ここからしばらくは変化のない谷筋が続き、巌窟滝7mが左手に現れます。渓谷最後の滝で、一般のハイカーはこの滝で引き返します。
 巌窟滝の上で道は右岸に転じ、落合に抜けるハイキングコースに入ります。しばらく行くと道は再び左岸に移り、先ほどまでの打って変わった杉植林の中、渓流沿いの道を進みます。杉林を抜けると出合茶屋バス停のある林道に出ます。林道を右へ300m程行くと、立派な案内板が立っています。落合へは左の枝道を取ります。杉林の中、整備された登りが続き、小笹峠に出ます。さらにその先にある小さな峠を越え樹林帯の中を下ります。道は小さな流れを渡り、やがて山腹を絡んで展望台に出ます。眼下に紅葉谷の算盤ルンゼや香落渓が望めます。
 展望台からは急坂がしばらく続き、道が緩やかになり、落合バス停に下り着きます。バス待ちの時間を利用して、右へ15分程も歩けば小太郎岩の景観を楽しめます。
荷担滝が二条になってかかる。
雫となって落ちる雨降滝を仰ぐ
優美な姿の布曳滝30m。
延寿院のシダレ桜(樹齢300年)
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