沼山峠から尾瀬沼(東岸へ)

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 3時間50分
  • 10.4km

コースガイド

尾瀬沼の姿と大江湿原の花々を愛でながら、尾瀬で最も古い歴史をもつ街道を歩きます
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
3時間50分
歩行距離
10.4km
最大高低差
591m
水場
三平下
トイレ
尾瀬沼東岸、三平下
 バスを尾瀬沼山峠で下車すると山の駅沼山峠という休憩所とトイレがあり、休憩所前では携帯電話も使うことができます。
 登山口は休憩所の真向かいにあります。まずは本来の沼山峠に向かって20分ほど上ります。急な木製階段が続くのでゆっくり歩きましょう。針葉樹の森に包まれた、ひっそり静まりかえった峠の小径です。息が荒くなってきたころに傾斜がゆるくなり、明瞭な峠がないまま下り始めます。すぐに沼山峠展望台に到着し、針葉樹越しに尾瀬沼と大江湿原が見られます。
 息を整えたら大江湿原に向けて出発しましょう。幅広な木道を15分ほど下ると大江湿原が突然開けます。周りを針葉樹に囲まれた細長い湿原で、遠くに尾瀬沼が見える姿には誰もが感動する瞬間です。すぐに小淵沢田代分岐のベンチに着くので、ここで休憩して周りの景色を堪能しましょう。広さは尾瀬ヶ原ほどではありませんが、季節ごとに様々なお花畑が楽しめる湿原で、特にタテヤマリンドウ、ワタスゲ、ニッコウキスゲの季節は見事です。この辺りは福島県と群馬県を結ぶ交易の街道だったところで、古くから人間との関わりがある場所です。
 途中で大江川を渡りますが、右後方には尾瀬を開山した平野長蔵氏をはじめとする平野家の墓があります。またすぐ左手にある大きなイチイは「尾瀬のいんぞう」と呼ばれる大木で、この下で物々交換が行われていたといういわれもあります。大江川を渡れば右手に燧ヶ岳がどっしりとそびえ、前方の尾瀬沼湖畔には三本カラマツと呼ばれるランドマークが目立ちます。
 すぐに長蔵小屋などが立ち並ぶ広場に着きますが、多くの小屋や売店があって迷いやすいので、休憩時には集合時間と場所を決めておきましょう。長蔵小屋無料休憩所裏に行ってみると湖畔から燧ヶ岳や大江湿原を見渡せる絶景が待っています。
 賑わう広場を後に三平下へと向かいます。20分ほどで三平下に到着しますが、その手前の小さな湿原では、燧ヶ岳の山容を見ることができます。三平下の山小屋裏にトイレもあるので済ませていきましょう。ここから20分の登りで三平峠に到着です。三平峠からは長い下りの木道が始まりますが、樹林帯の木道が非常に滑りやすいので注意しましょう。本当に12回カーブのある十二曲りを下れば岩清水に到着します。隣を流れる川が登山道に近くなってきたころ無料休憩所とトイレのある一ノ瀬に到着です。ここから大清水へは期間限定でタクシー運行が行われていますが、林道を歩けば1時間で大清水に着きます。
長蔵小屋無料休憩所裏から見た尾瀬沼と燧ヶ岳(5月下旬)。
大江湿原のニッコウキスゲ(7月中旬)
登山地図ナビアプリ
山と高原地図ホーダイ
山と高原地図ホーダイ
登山のための専用地図
60年以上の実績を誇る「山と高原地図」がスマホで使える!各山の専門家の現地調査に基づいた信頼できる登山情報アプリ。
登山道、コースタイム情報、コースの見どころ、山小屋や水場など登山者に必須の情報がすべて掲載!

掲載書籍