三重の日帰り登山スポット10選 初心者に人気の名山を厳選紹介

日帰りで気軽に自然を楽しめる山が、三重にはたくさんあります。鈴鹿セブンマウンテンをはじめ、初心者でも安心して登れるルートが豊富で、四季の花々や苔むす森、雄大な稜線など、それぞれの山に個性的な魅力があります。

この記事では、地元ライターが厳選した三重の日帰り登山スポット8座に、山頂が滋賀県にありますが、三重県側から登る人も多い県境の名山2座を番外編としてご紹介します。

初心者の方でも計画を立てやすいよう、特徴や魅力を丁寧にまとめました。静かで豊かな自然を、ぜひ歩いて体感してみてください。

2026年6月26日 更新

三重の登山スポット10座を比較

三重県の登山スポットは、鈴鹿山脈の稜線歩きや花の名山、伊勢湾を望む低山ハイクなど、山ごとに楽しみ方が大きく異なります。藤原岳や入道ヶ岳、御在所岳は日帰りで計画しやすく、竜ヶ岳や釈迦ヶ岳では開放的な稜線歩きを楽しめます。一方で、雨乞岳やイブネは行程が長くなるため、体力や経験に合わせた計画が大切です。

まずは標高や難易度、日帰りのしやすさ、主な魅力を比較し、自分の経験や目的に合う山を選びましょう。

表は横にスクロールできます。
山名 標高 難易度の目安 日帰りしやすさ おすすめ時期 主な魅力 向いている人
鈴北岳 1,182m 初級〜中級 しやすい 5月〜11月 御池岳エリアの入口にあたる展望の山。テーブルランド周辺の独特な地形や、琵琶湖・伊吹山方面の眺めを楽しめます。 静かな山歩きを楽しみたい人、鈴鹿山脈の奥深い雰囲気を味わいたい人、御池岳周辺に興味がある人
藤原岳 1,140m 初級〜中級 しやすい 3月〜11月 花の百名山として知られる鈴鹿の人気峰。早春の福寿草や山頂部の草原、伊勢湾や濃尾平野を望む展望が魅力です。 花の山を楽しみたい人、鈴鹿セブンマウンテンに挑戦したい人、日帰りで展望と季節感を味わいたい人
入道ヶ岳 906m 初級〜中級 しやすい 3月〜11月 山頂の大鳥居と伊勢湾を望む大展望が印象的な山。井戸谷コースでは沢沿いの変化ある道も楽しめます。 眺めのよい山に登りたい人、鈴鹿セブンマウンテンを歩きたい人、信仰の雰囲気を感じたい人
仙ヶ岳 961m 中級 計画次第 4月〜11月 巨岩や岩場、変化に富んだ地形が魅力の個性派の山。静かで歩きごたえのある鈴鹿らしい登山を楽しめます。 岩場や変化のある道を歩きたい人、人の少ない山を選びたい人、初級から一歩進みたい人
御在所岳 1,212m 初級〜中級 しやすい 4月〜11月 ロープウェイでもアクセスできる三重を代表する名山。奇岩や展望、紅葉など見どころが多く、観光と登山を組み合わせやすい山です。 三重の王道登山を楽しみたい人、観光と登山を組み合わせたい人、ロープウェイを活用して計画したい人
釈迦ヶ岳 1,092m 中級 計画次第 5月〜11月 鈴鹿山脈らしい稜線美とパノラマを楽しめる山。歩きごたえがあり、静かな雰囲気の中で山深さを感じられます。 稜線歩きを楽しみたい人、やや本格的な日帰り登山に挑戦したい人、展望重視で山を選びたい人
竜ヶ岳 1,099m 初級〜中級 しやすい 5月〜11月 開放的な稜線と山頂の大展望が魅力の人気峰。春のシロヤシオや秋の紅葉など、季節ごとの景色も楽しめます。 稜線ハイクを楽しみたい人、鈴鹿セブンマウンテンに挑戦したい人、写真映えする景色を求める人
朝熊山
(朝熊ヶ岳)
555m 初級 しやすい 3月〜12月 伊勢神宮ゆかりの霊山として知られる低山。伊勢湾の多島美や歴史ある寺社をめぐりながら、穏やかなハイキングを楽しめます。 低山ハイクを楽しみたい人、伊勢観光と登山を組み合わせたい人、歴史や信仰の雰囲気が好きな人
雨乞岳 1,238m 中級〜上級 計画次第 5月〜10月 鈴鹿セブンマウンテンの一座で、水源の山らしい沢や自然林が魅力。行程が長く、ルート確認と体力配分が大切です。 長めの日帰り登山に挑戦したい人、鈴鹿の縦走路に興味がある人、静かな山深さを味わいたい人
イブネ 1,160m 中級〜上級 計画次第 5月〜10月 鈴鹿の奥座敷とも呼ばれる静かな山域。苔に覆われた台地状の景観が美しく、幻想的な雰囲気を楽しめます。 苔の景色を楽しみたい人、静かな山旅を好む人、長めの行程を無理なく歩ける人

目的と季節で選ぶ三重の登山スポット

三重県には、鈴鹿山脈を代表する名峰から伊勢志摩エリアの低山まで、さまざまな日帰り登山スポットがあります。花の名山や展望に優れた山、静かな森歩きを楽しめる山など特徴も多彩です。どの山を選ぶか迷ったら、自分の目的や訪れる季節に合わせて選ぶと満足度の高い登山を計画しやすくなります。

ここでは、三重の登山スポットの中から、目的別・季節別におすすめの山を紹介します。

絶景や稜線歩きを楽しみたい人におすすめ

三重県で開放的な景色を楽しみたいなら、竜ヶ岳や釈迦ヶ岳、御在所岳がおすすめです。

竜ヶ岳は山頂付近に広がる稜線が魅力で、鈴鹿山脈らしいダイナミックな景観を満喫できます。釈迦ヶ岳は歩きごたえのある尾根歩きを楽しめる山として人気があり、御在所岳では奇岩やロープウェイからの眺望も楽しめます。山頂からの大展望や爽快な稜線歩きを目的にするなら、これらの山を候補にするとよいでしょう。

花や新緑を楽しみたい春登山におすすめ

春の三重県で人気が高いのが、花の名山として知られる藤原岳です。

藤原岳は福寿草やセツブンソウなどの春の花で知られ、多くの登山者が訪れます。また、竜ヶ岳ではシロヤシオが見頃を迎える時期があり、新緑とともに爽やかな景色を楽しめます。春らしい自然や季節の花を楽しみながら歩きたい人には、藤原岳や竜ヶ岳がおすすめです。

初心者や登山経験が浅い人におすすめ

登山経験がまだ多くない人には、朝熊山や入道ヶ岳、御在所岳がおすすめです。

朝熊山は標高が比較的低く、伊勢神宮観光と組み合わせやすい点が魅力です。入道ヶ岳は山頂の大鳥居を目標に歩けるため達成感を得やすく、御在所岳はロープウェイを利用した計画も立てられます。無理のない距離で三重の自然や展望を楽しみたい人は、これらの山から挑戦してみるとよいでしょう。

静かな山歩きを楽しみたい人におすすめ

人の少ない落ち着いた環境で登山を楽しみたいなら、鈴北岳や仙ヶ岳、イブネがおすすめです。

鈴北岳は御池岳周辺の広々とした地形が魅力で、仙ヶ岳では岩場や尾根歩きを交えながら静かな山行を楽しめます。イブネは苔に覆われた幻想的な景観で知られ、鈴鹿山脈の中でも独特の雰囲気を味わえる山です。賑わう人気登山地とは違った静かな時間を過ごしたい人に向いています。

紅葉や秋の景色を楽しみたい人におすすめ

秋の三重県では、御在所岳や竜ヶ岳、雨乞岳が人気です。

御在所岳は鈴鹿エリアを代表する紅葉スポットとして知られ、ロープウェイからも色づく山々を眺められます。竜ヶ岳や雨乞岳では広い稜線や自然林が秋色に染まり、季節の移ろいを感じながら歩けます。気温も安定しやすい秋は、三重の日帰り登山を楽しむのに適したシーズンといえるでしょう。

歩きごたえのある登山に挑戦したい人におすすめ

登山経験を積み、より本格的な山歩きを楽しみたい人には雨乞岳やイブネ、釈迦ヶ岳がおすすめです。

これらの山は行程が長くなる傾向があり、体力や計画性が求められます。その分、自然豊かな森や静かな稜線、達成感のある登山を楽しめるのが魅力です。鈴鹿山脈の奥深さを感じながら歩きたい人は、十分な準備をしたうえで挑戦するとよいでしょう。

1.鈴北岳 テーブルランドの入口となる琵琶湖展望の山


「鈴北岳」周辺はテーブルランドと謳われる独特な地形が広がる

「鈴北岳(すずきただけ、標高1,182m)」は、鈴鹿山脈の北部に位置し、落ち着いた雰囲気と豊かな自然に包まれた知る人ぞ知る名峰です。

三重県と滋賀県の県境にある鞍掛峠からほど近く、鈴鹿セブンマウンテンのひとつ「御池岳」とセットで登られることが多い山で、初夏から秋にかけて多くの登山者に親しまれています。周辺は「テーブルランド」と呼ばれるカルスト地形が広がり、御池岳エリアの入り口としても知られています。


稜線の先には、伊吹山から琵琶湖まで大パノラマが展開

穏やかな山頂に立つと、眼下には琵琶湖をはじめとする雄大な展望が広がり、視界が開けて気分も爽快です。さらに、目の前には堂々とした「日本百名山」の伊吹山(標高1,377m)や奥伊吹の山並みが連なります。

日本アルプスを思わせる迫力ある稜線が楽しめるのも魅力。鈴鹿山脈の奥深い魅力を存分に味わえる、隠れたおすすめの名峰です。

コースタイム:鞍掛トンネル東登山口駐車場→(約35分)→鞍掛峠→(約1時間20分)→鈴北岳山頂

2.藤原岳 初心者にも人気!日帰りで楽しむ三重の花の名山


鈴鹿山脈の中でもひときわ高い人気を誇る「藤原岳」

鈴鹿セブンマウンテンのひとつ「藤原岳(ふじわらだけ、標高1,140m)」は、花の百名山にも選ばれるほど花の名所として知られています。三重県いなべ市と滋賀県の境に位置し、特に早春の福寿草やセツブンソウ、ヒロハノアマナなどの花々を目当てに、多くの登山者で賑わいます。

山頂付近の草原からは伊勢湾や濃尾平野が一望でき、晴れた日には遠く御嶽山(おんたけさん、標高3,067m)や恵那山(えなさん、標高2,191m)まで見える大パノラマが魅力です。


鈴鹿山脈に春の訪れを知らせる福寿草

最もポピュラーなのは大貝戸登山口からの表登山道で、9合目の藤原山荘を経てゆるやかな尾根をたどって山頂を目指します。比較的道が整備されており、初心者にも安心です。裏登山道は自然林に囲まれ、より静かで野趣あふれる山歩きが楽しめます。

豊かな花々と雄大な展望を手軽に味わえる、初心者にも人気の三重の日帰り登山スポットです。

コースタイム:大貝戸登山口→(約3時間)→藤原山荘→(約20分)→藤原岳山頂

3.入道ヶ岳 天空の鳥居と日帰り絶景登山


鎌ヶ岳と低木の群落が作りあげる風景は、まるで海外の山のよう

「入道ヶ岳(にゅうどうがたけ、標高906m)」は、鈴鹿セブンマウンテンのひとつで、独立峰のように美しい山容が特徴。三重県鈴鹿市に位置し、古くから山岳信仰の対象とされています。まるで天空に浮かぶかのような椿大神社奥宮の鳥居が立ち、訪れる人を神聖な雰囲気で迎えてくれます。

山頂からは伊勢湾や鈴鹿平野、そして向かいにそびえる鎌ヶ岳の雄姿を望むことができ、眺望の良さも大きな魅力です。


見渡す限り広がる三重の平野と伊勢湾の大展望

登りは山頂まで最短の井戸谷コースがおすすめです。道中小さな沢渡りや沢登りがあり、冒険心をくすぐります。後半には開けた場所から素晴らしいパノラマが広がり、変化に富んだ景色を存分に楽しめます。

下山は、山頂の壮大な展望とは対照的に、静かな樹林帯を歩く二本松尾根コースへ。山頂から望む伊勢湾のパノラマは、登山の最高のご褒美。鈴鹿山脈の豊かな自然と歴史ある信仰の空気を感じられる、日帰りで登れる名山です。

コースタイム:入道ヶ岳登山口駐車場→(約1時間)→井戸谷避難小屋→(約1時間15分)→入道ヶ岳山頂

4.仙ヶ岳 巨岩と地形が織りなす個性派の隠れ名山


仙ヶ岳の頂上に佇む巨岩「仙の石」

「仙ヶ岳(せんがたけ、標高961m)」は鈴鹿山脈の中部に位置し、「仙の石」と呼ばれる巨岩を山頂に抱える、岩と自然林の調和が美しい山です。花崗岩の巨岩が点在する尾根や稜線が特徴で、ほどよいスリルと抜群の眺望を楽しめます。

特に南尾根コースは岩稜帯を縫って進むスリリングなルートで、山頂からは御在所岳や釈迦ヶ岳、遠くには伊勢湾も見渡せる大展望が広がります。


低山とは思えない雄大な姿を見せる「仙ヶ岳」

沢沿いのコースもあり、新緑の季節や秋の紅葉は格別の美しさです。変化に富んだ地形は歩きごたえがあり、日帰りで充実感を味わえる、やや健脚向けのコースとしても人気です。

周辺には宮指路岳(くしろだけ、標高946m)と結ぶ縦走路も整備されており、仙ヶ岳を起点に鈴鹿の山々を歩きつなぐ楽しみ方もおすすめです。自然の造形美と探求心をかき立てる山旅を満喫できる一座です。

コースタイム:小岐須渓谷キャンプ場駐車場→(約30分)→大石橋→(約2時間30分)→仙ヶ岳(東峰)→(約20分)→仙ヶ岳(西峰)

5.御在所岳 ロープウェイで初心者も安心!三重の王道日帰り絶景登山


ロープウェイを使って気軽にアプローチできる「御在所岳」

「御在所岳(ございしょだけ、標高1,212m)」は鈴鹿山脈を代表する人気の山で、鈴鹿セブンマウンテンのひとつとして多くの登山者に親しまれています。三重県菰野(こもの)町に位置し、ロープウェイやスキー場も整備されているため、家族連れや初心者でも気軽に訪れやすいのが特徴です。

山頂からは伊勢湾、名古屋市街、さらに条件が良ければ御嶽山(おんたけさん、標高3,067m)まで見渡せる絶景が広がり、四季を通じて多彩な景色が楽しめます。


まるで純白の桜のように美しい、冬の霧氷は格別

特に秋の紅葉や冬の樹氷は有名で、カメラを携えたお客さんで賑わいます。登山道は表登山道や中登山道、一ノ谷新道など複数整備されており、体力や経験に合わせてルートを選べるのも魅力。中でも表登山道は比較的傾斜が緩やかで、景色を楽しみながら登れるため、初心者にも安心な三重の日帰り登山コースです。

迫力ある奇岩「地蔵岩」を間近に見たいなら、中登山道がおすすめ。御在所岳はアクセスの良さと登りごたえを兼ね備えた、観光にもおすすめの一座です。

コースタイム:【ロープウェイを利用した場合】山上公園駅→(約15分)→御在所岳山頂 【ロープウェイを利用しない場合】中登山口→(約55分)→地蔵岩→(約1時間10分)→山上公園駅→(約15分)→御在所岳山頂

6.釈迦ヶ岳 鈴鹿有数の稜線美を堪能する日帰りパノラマコース


冒険心をくすぐる雄大な稜線歩きを味わえる「釈迦ヶ岳」

鈴鹿セブンマウンテンのひとつ「釈迦ヶ岳(しゃかがたけ、標高1,092m)」は、鈴鹿山脈の中でも比較的登山者が少なく、静かに山歩きを楽しめる隠れた名峰です。山頂には釈迦如来の石像が祀られており、その名の由来にもなっています。

山頂からは御在所岳(ございしょだけ、標高1,212m)や雨乞岳(あまごいだけ、標高1,238m)、藤原岳(標高1,144m)など周辺の山々を一望でき、晴れた日には遠く伊勢湾まで見渡せる絶景が広がります。


道中に点在するガレ場(崩落地)が自然の迫力を物語る

中でも魅力的なのが、八風峠(はっぷうとうげ)から中峠付近を通る縦走コースです。鈴鹿山脈の中でも指折りの展望と迫力を誇り、樹林が途切れると森林限界を思わせる開放的な景色が目の前に広がります。その先には釈迦ヶ岳の山頂が堂々と姿を現し、奥行きのある景観が歩く人を引き込みます。

稜線には砂地が顔を覗かせ、大きな崩落地や赤く色づく低木が変化を加え、進むごとに新しい景色に出会えるのも魅力です。

コースタイム:三池岳登山口駐車場→(約1時間)→中峠分岐→(約45分)→八風峠→(約15分)→中峠→(約1時間10分)→釈迦ヶ岳山頂

7.竜ヶ岳 初心者に人気!日帰りで満喫する三重の稜線ハイク


遮るもののない爽快な稜線歩きが楽しめる「竜ヶ岳」

「竜ヶ岳(りゅうがたけ、標高1,099m)」は、鈴鹿セブンマウンテンのひとつで、開放感あふれる稜線歩きが魅力の人気の山です。特に春に咲き誇るシロヤシオの大群落は「羊の群れ」とも呼ばれ、白い花が一面に咲き広がる光景はまさに圧巻。花のシーズンには多くの登山者で賑わいます。

代表的な遠足尾根コースは、ゆるやかな尾根道を進みながら眺望を楽しめるため、三重で初心者に人気の日帰り登山ルートです。


まるで羊が隊列をなしているような冬の霧氷の風景

そんな竜ヶ岳では、実は春以外の季節にも「羊の群れ」に出会えることがあります。それが冬の霧氷です。朝の冷え込みが厳しい日、森林限界付近の稜線には、空気中の水分が凍りついてできる真っ白な霧氷群が現れます。

その光景は、まるで今にも動き出しそうな羊の隊列のよう。朝日を浴びて純白に輝く姿は、思わず息を呑むほどの美しさです。

コースタイム:宇賀渓キャンプ場駐車場→(約3時間30分)→竜ヶ岳山頂 ※中道登山道

8.朝熊山(朝熊ヶ岳) 伊勢湾の多島美が待つ霊山日帰りハイキング


伊勢志摩スカイラインからでも登頂できる「朝熊山」

「朝熊山(あさまやま、標高555m)」は伊勢神宮の鬼門を守る霊山として古くから信仰を集めてきた山です。正式な山頂と名称は朝熊ヶ岳(あさまがたけ)。伊勢志摩国立公園の一角にあり、伊勢湾を望む絶景と歴史的な名所が融合した人気のハイキングスポットです。山頂には金剛證寺(こんごうしょうじ)があり、奥の院へ続く参道には多くの石仏が並び、荘厳な雰囲気が漂います。

また、伊勢志摩スカイラインを利用すれば山頂近くまで車でアクセスできるのも魅力です。


朝熊山展望台からは伊勢湾の多島美を望む

メインの登山道は朝熊岳道が整備されており、往復3時間弱と比較的短時間で登れるため、初心者や子供連れでも安心して楽しめる三重の日帰り登山スポットです。頂上からは伊勢湾の島々を一望でき、晴れた日には知多半島や遠く御嶽山(おんたけさん、標高3,067m)まで見渡せる大パノラマが広がります。

歴史と自然を同時に感じながら、気軽に伊勢の絶景を楽しめる貴重な低山です。

コースタイム:【伊勢志摩スカイラインでアクセスする場合】朝熊山(朝熊山頂展望台)→(約10分)→金剛證寺→(約20分)→朝熊ヶ岳山頂 ※朝熊山(朝熊山頂展望台)は伊勢志摩スカイライン道中にあり 【伊勢志摩スカイラインでアクセスしない場合】であいの広場第2駐車場→(約1時間30分)→朝熊峠→(約15分)→朝熊ヶ岳山頂

9.【番外編】雨乞岳 水源の山で感じる鈴鹿の縦走路


伸びやかな稜線とスケール感あふれる道のりが魅力の「雨乞岳」

「雨乞岳(あまごいだけ、標高1,238m)」は、鈴鹿セブンマウンテンのひとつで、雨乞い信仰が伝わる水源の山として有名です。おすすめは武平峠(ぶへいとうげ)から東雨乞岳(標高1,226m)を経て登るコース。緑があふれる自然林の中を心地よく歩けるほか、美しい沢沿いの風景が訪れる人を癒やしてくれます。

また、鎌ヶ岳(かまがたけ、標高1,161m)や御在所岳(ございしょだけ、標高1,212m)などの眺望が楽しめるのも魅力です。


鈴鹿の奥座敷・イブネを目指して、冒険心をくすぐる縦走を楽しめる

隣にはイブネ(標高1,160m)やクラシ(標高1,145m)といった、鈴鹿山脈の奥座敷と呼ばれる静かな山々への縦走路があり、体力に余裕があれば変化に富んだ山歩きを存分に楽しめます。

また、御在所岳方面へと周回するルートを選べば、鈴鹿の上高地とも称される神秘的な渓流沿いの道を歩くことも可能。歩くたびに新しい発見がある挑戦的なルートから、静けさを味わう落ち着いた山歩きまで、好みに合わせて楽しめる一座です。

コースタイム:武平トンネル東駐車場→(約10分)→武平峠→(約50分)→沢谷峠→(約30分)→沢谷ノ頭→(約35分)→三人山→(約50分)→東雨乞岳→(約15分)→雨乞岳

10.【番外編】 イブネ 静寂に包まれる鈴鹿の奥座敷


苔の絨毯と原生林が織りなす、神秘的な「イブネ」の風景

「イブネ(標高1,160m)」は、鈴鹿山脈の奥座敷とも称される鈴鹿十座のひとつです。山頂一帯には一面に苔のじゅうたんが広がり、奥深い原生林に迷い込んだかのような幻想的な景色が広がります。

御池岳や雨乞岳と組み合わせて縦走する人も多く、手つかずの自然を求める登山者に愛される静かな名峰です。


苔の稜線の向こうには、鋭峰「鎌ヶ岳」の山容を望む

おすすめは、杉峠を経由するルートです。沢沿いの涼やかな道を進んでいくと、ひっそりとした苔の森が姿を現します。ここでは、苔をじっくり観賞するのはもちろん、思い切って寝転んでみるのもおすすめです。

ふわふわの苔が優しく身体を包み込み、思わずウトウトしてしまうほどの心地よさを味わえます。空に浮かぶ雲を眺めたり、稜線を渡る風の清々しさを感じたりと、まさに“山だけの世界”に浸れるとっておきのスポットです。

コースタイム:武平トンネル東駐車場→(約10分)→武平峠→(約50分)→沢谷峠→(約30分)→沢谷ノ頭→(約35分)→三人山→(約50分)→東雨乞岳→(約15分)→雨乞岳→(約25分)→杉峠→(約55分)→イブネ

三重の日帰り登山に関するよくある質問

Q. 三重県で日帰り登山を楽しむなら初心者におすすめの山はどこですか?

A. 三重県で初心者に人気の日帰り登山スポットとしては、藤原岳、竜ヶ岳、御在所岳などが挙げられます。登山道が比較的整備されており、山頂からの展望も良好です。体力や経験に合わせてコースを選べば、無理なく登山を楽しめるでしょう。

Q. 三重の日帰り登山で最も人気がある山はどこですか?

A. 三重県の日帰り登山で特に人気が高いのは御在所岳です。ロープウェイが整備されているためアクセスしやすく、四季折々の景色を楽しめます。鈴鹿山脈を代表する山として、多くの登山者に親しまれています。

Q. 三重県の日帰り登山は春と秋のどちらがおすすめですか?

A. 春と秋のどちらも魅力があります。春は藤原岳や竜ヶ岳で花々を楽しめるほか、新緑が美しい季節です。一方、秋は御在所岳や釈迦ヶ岳などで紅葉が見頃を迎えます。気候も安定しやすいため、快適な登山を楽しみやすい時期といえるでしょう。

Q. 三重県の日帰り登山で絶景を楽しめる山はありますか?

A. 展望を重視するなら、入道ヶ岳や釈迦ヶ岳、竜ヶ岳がおすすめです。晴れた日には伊勢湾や鈴鹿山脈の稜線を一望できます。開放感のある景色を楽しみたい方に適した山々です。

Q. 三重県の日帰り登山で服装や装備はどのようなものが必要ですか?

A. 日帰り登山であっても、登山靴やレインウェア、飲料水、防寒着などの基本装備は準備しておきましょう。三重県の山は標高差があるため、平地より気温が低くなる場合があります。天候の変化にも対応できる装備選びが重要です。

Q. 三重県の日帰り登山で電車や公共交通機関を利用できる山はありますか?

A. 御在所岳や藤原岳、入道ヶ岳などは比較的公共交通機関でアクセスしやすい山として知られています。ただし、運行本数が限られる路線もあるため、事前に時刻表を確認しておくと安心です。

Q. 三重県の日帰り登山で静かな山歩きを楽しみたい場合はどこがおすすめですか?

A. 比較的人が少ない山を希望する場合は、鈴北岳や仙ヶ岳、イブネなどが候補になります。有名な観光登山地に比べて落ち着いた雰囲気があり、自然をじっくり味わいたい方に向いています。ただし、ルートによっては登山経験が求められる場合もあります。

三重の日帰り登山で鈴鹿山脈の魅力を味わおう


鈴鹿山脈の奥深さと神秘を味わえる「イブネ」

三重県には、初心者でも安心して登れる日帰り登山の名所が数多くあります。雄大な稜線歩きや季節の花々、苔むす静かな森など、鈴鹿山脈を中心に多彩な自然の表情が楽しめるのも魅力です。

今回ご紹介した登山スポットには、整備されたルートや展望の良いコースなど、初めての山歩きにもぴったりのコースが揃っています。標高や体力に応じて選べるのはもちろん、歴史や信仰に触れることができる山も多く、文化的な側面も楽しめます。

三重の日帰り登山を通じて、日常を離れた自然との静かな時間をぜひ味わってみてください。

御在所・霊仙・伊吹 2026
高野山・熊野古道 伯母子岳 2026
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部を卒業後、商社やメーカーで営業職を経験。2019年より複業でトラベルライターとしての活動を始めた後、2021年には本業も旅行業界へ転身し、国内OTAで宿泊施設の集客支援に従事。2025年からは、会社員としては旅行業界から離れ、SaaSスタートアップ企業へ転職。フルリモート勤務を行いながら、フリーランスのトラベルライティング事業を手がけ、地元愛知の製造業支援 × 観光・アウトドアコンテンツ制作という2軸で、地方創生に取り組んでいる。執筆記事は3,000本以上にのぼる。地方の魅力に光を当てながら、「旅をきっかけに人生が少し豊かになる体験」を発信。登山、自転車旅、秘湯巡り、島旅が趣味で、毎年の北海道旅行を家族の恒例行事にしている。notehttps://note.com/yuhei_tonosho
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