鶴見岳登山ガイド 別府ロープウェイで楽しむ絶景ハイキング
別府の街を見下ろすようにそびえる「鶴見岳(つるみだけ、標高1,375m)」。別府ロープウェイを使えば標高1,300m付近まで一気にアクセスでき、山上駅から山頂までは約15〜20分ほどで歩けます。
山頂周辺は整備されていて歩きやすく、別府湾や由布岳を望む開放感のある景色も魅力。短時間で展望を楽しみたい人や、別府観光とあわせて山歩きを楽しみたい人に向いている山です。
目次
鶴見岳登山はロープウェイ利用で楽しみやすい 別府の展望の山へ

ロープウェイを使って、手軽に山頂へアプローチできる鶴見岳
大分県別府市にそびえる「鶴見岳」は、阿蘇くじゅう国立公園に属する活火山群の一峰です。別府ロープウェイを利用すれば手軽に山頂近くまでアクセスできる一方で、麓からしっかり歩く登山も楽しめます。

初夏にかけて山肌を鮮やかに彩るミヤマキリシマ
山域は四季折々に表情を変え、初夏はミヤマキリシマ、夏は緑、秋は紅葉、冬は樹氷と、一年を通して多くの登山者や観光客を惹きつけています。
山頂からは別府湾や由布岳(ゆふだけ、標高1,583m)、くじゅう連山を望む大パノラマが広がり、展望のよさでも親しまれている山です。ロープウェイを活用すれば歩行時間を抑えやすく、観光と登山を組み合わせて楽しみやすい点も魅力です。
鶴見岳登山の起点 別府ロープウェイで標高1300mの山上へ

別府湾を横目にぐんぐんと標高を上げる別府ロープウェイ
登山の起点として多くの人が利用するのが「別府ロープウェイ」です。標高約500mの山麓駅から、約10分で標高約1,300mの山上駅へ。一気に高度を上げられるため、短い歩行時間でも鶴見岳の展望を楽しみやすいのが大きな魅力です。
定員101名の大型ゴンドラに揺られながら、別府市街や別府湾を見下ろす空中散歩を楽しめるのも、このルートならでは。
標高が上がるにつれて視界は大きく開け、緑の山並みが広がる景色は爽快そのもの。山頂へ近づいていく臨場感を味わえるのも、ロープウェイならではの体験です。
別府ロープウェイへは、車なら東九州自動車道の別府ICから県道11号を湯布院方面へ約5分。公共交通機関では、JR別府駅西口から亀の井バスで約20分、由布院駅前バスセンターからも亀の井バスで約30分でアクセスできます。別府市内や湯布院周辺の観光と組み合わせやすいのも、このルートの魅力です。

山上駅からは海を一望できる、まさに“天空の駅”
山上駅に到着すると、麓とは一変した涼やかな空気に包まれます。周辺は公園のように整備されており、「鶴見山上権現一の宮」が静かに鎮座しています。ロープウェイで一気に山上へ上がれることで、登山と観光を無理なく組み合わせやすいのも鶴見岳のよさです。
また、初夏の鶴見岳でとくに印象的なのがミヤマキリシマです。山上一帯では5月中旬から6月上旬にかけて見頃を迎え、山上一帯が鮮やかなピンク色に染まります。まるで天空に広がる花畑のような光景は、この時期ならではの特別な魅力です。
鶴見岳登山コース 山上駅から山頂までの歩き方
山上駅から鶴見岳山頂までは、整備された道をたどって約15〜20分ほどです。歩行時間は短めですが、石段を登る場面や振り返って眺める別府湾など、景色の変化がしっかり感じられます。山上駅から山頂までの流れを、順を追って見ていきます。
鶴見山上駅 →(徒歩約15分)→ 鶴見岳山頂
鶴見岳登山は標高1300mからスタート

初心者でも歩きやすい登山道を通って、山頂を目指す
山上駅からは整備された登山道を進みます。短い歩行時間でも山歩きの雰囲気をしっかり味わえます。スタート直後は緩やかな道が続き、やがて石段を中心とした登りへと変わりますが、危険箇所は少なく、登山初心者でも安心して歩ける道のりです。

一面をピンク色に彩るミヤマキリシマの群落
やがて道は石段を中心とした登りへと変わります。道中には季節ごとに表情を変える自然が広がり、初夏にはミヤマキリシマが斜面をやさしく染めます。

振り返ると、階段の先に別府湾のパノラマが広がる
ふと振り返ると、別府の街並みとその先に広がる海のパノラマが目に入り、山と温泉地が近い鶴見岳らしい景色に出会えます。
鶴見岳山頂へ 由布岳と別府湾を望む開放感あふれる景色

見晴らしの良い、開放的な空間が広がる鶴見岳山頂
登りきると、視界がふっと開けて山頂エリアに出ます。麓から見上げると鋭く見える鶴見岳ですが、山頂は思いのほか広く、ベンチも設けられています。短い時間でこれほどの標高差と景色の変化を味わえるのは、鶴見岳登山ならではの魅力です。

山頂には火男火売神社(ほのおほのめじんじゃ)が鎮座する鶴見岳
山頂には標識や神社もあり、視界の開けたのびやかな空間が広がります。天気に恵まれれば、由布岳やくじゅう連山まで見渡せる、スケールの大きな景色に出会えます。

ミヤマキリシマと由布岳の共演も楽しめる
初夏には、新緑の中にミヤマキリシマが彩りを添え、鮮やかなピンクが斜面をやさしく染めていきます。とくに由布岳を望む高台では群落が広がり、思わず足を止めたくなるような風景が広がります。

山頂に立てば広がる、別府湾と街のダイナミックな眺望
さらに、山頂から見下ろす別府市街と別府湾の眺めも印象的です。海から一気に立ち上がるような地形ならではの高低差が際立ち、ダイナミックなパノラマを楽しめます。
同じ道を戻って下山 登りとは違う景色を楽しむ

新緑の山肌に鮮やかなコントラストを加えるミヤマキリシマ
下山は、登ってきた道をそのまま戻ります。整備された石段を中心に慎重に足を運べば、短時間で山上駅へと戻ることができます。下りでは視界が開ける場面も多く、登りとはまた違った印象で景色を楽しめるのも、このコースのよさです。
鶴見岳登山のあとに立ち寄りたい 由布院で由布岳を眺める

由布岳の山麓に広がる、風光明媚な温泉地・由布院
登山後に立ち寄りたいのが、大分を代表する温泉地のひとつである由布院です。鶴見岳から車で約30分とアクセスしやすく、自然と文化が調和した落ち着いた雰囲気が魅力。由布岳を正面に望む風景は印象的で、田園の中に温泉街が広がる景色にも、この土地らしいおおらかさがあります。

カフェやショップが並ぶ、湯の坪街道を歩く
湯の坪街道にはカフェや雑貨店、スイーツショップが並び、気ままに歩くだけでも楽しめます。日帰り温泉も充実しているので、登山後にひと息つきたいときにも向いています。アート施設やギャラリーも点在していて、ゆったりとした時間を過ごせるのも魅力です。

緑に彩られた山肌が印象的な、初夏の由布岳
由布院で山の景色をゆっくり眺めたいなら、由布岳を望む展望スポット「由布岳展望所」にも足を延ばしたくなります。別府から湯布院へと続く県道11号(湯布院日田往還)を進み、狭霧台の手前で現れる脇道を左に入るとたどり着きます。
正面には由布岳の堂々とした姿が迫り、その足元には湯布院の町並みや田園風景が広がる、開放感のあるロケーションです。新緑の季節には、やわらかな緑に包まれた山肌がいっそう美しく、思わず見入ってしまう景色が広がります。

雄大な由布岳をバックに、思い出の一枚を
さらに道を少し奥へ進み、車を停めてから高台に上がると、展望岩と呼ばれるスポットへ。切り立った岩の上に立つと、由布岳を真正面に望むダイナミックな景色が広がります。
鶴見岳登山のあとに楽しみたい 別府温泉と地獄めぐりの立ち寄り先

街の至るところから蒸気が立ち上がる別府温泉街
もうひとつ立ち寄りたいのが、温泉地として知られる別府です。日本有数の湧出量を誇り、市内のあちこちで立ち上る湯けむりが、この土地らしい景色をつくっています。共同浴場も多く、登山のあとに温泉でひと息つきながら、別府らしい雰囲気に触れられるのも魅力です。

美しいコバルトブルー色をたたえる海地獄
別府観光でよく知られているのが「地獄めぐり」です。見た目も性質も異なる源泉を巡る体験は、この土地ならではのもの。
なかでも「海地獄」では、鮮やかなコバルトブルーの湯が印象的。絶え間なく湧き上がる源泉が、まるで大地が呼吸しているかのような迫力を見せてくれます。
住所:大分県別府市大字鉄輪559-1
TEL:0977-66-0121
営業時間:8:00~17:00
定休日:無休
入場料:大人500円

お腹に染み入る美味しさの鉄輪天然蒸気 薬膳滋養汽鍋スープ
さらに、別府を訪れたら味わいたいのが、温泉の蒸気を生かした地獄蒸し料理です。なかでも「蒸士茶楼」では、鉄輪温泉の蒸気を使った料理をゆっくり楽しめます。
低温でじっくり火を入れることで素材の持ち味を引き出した料理は、どれも滋味深い味わい。名物の「鉄輪天然蒸気 薬膳滋養汽鍋スープ」は、体にすっと染み渡るようなやさしい味わいです。

趣向を凝らした地獄蒸し料理が並ぶ
鶴見岳登山のあとは、温泉に浸かり、地元の味を楽しむ。そんな時間まで含めて、別府を訪れる魅力といえそうです。山歩きと観光を一日で組み合わせやすいのも、このエリアのよさです。
住所:大分県別府市鉄輪風呂本5組
TEL:0977-85-7775
営業時間:11:00~14:00、18:00~21:00
定休日:不定休 ※公式HPの営業日カレンダー参照
料金:ランチコース3,000円〜
ロープウェイで楽しむ鶴見岳登山 別府・由布院の旅とあわせて味わう

ロープウェイを使って楽しめる鶴見岳登山
「鶴見岳」は、ロープウェイを使えば無理なく山頂付近まで上がれるため、登山初心者にもってこいの山です。
山頂周辺を歩けば四季ごとの自然や山歩きの楽しさも味わえます。短時間で到達できる手軽さがありながら、広がる景色は想像以上。そうしたスケール感も含めて、印象に残る一座と言えるでしょう。

登山前後は周辺観光もあわせて楽しむ
さらに、周辺には由布院や別府といった魅力的な立ち寄り先があり、登山と旅を一緒に楽しみやすいのも鶴見岳のよさです。
山頂での展望を楽しんだあと、温泉街や食、町歩きへとつなげていけるため、一日の行程を組み立てやすい山でもあります。別府の山歩きを気軽に楽しみたいときや、観光とあわせて景色のよい山を歩きたいときにも、選びやすい一座といえるでしょう。
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