九州の絶景・登山スポット10選 登り応えのある名峰と世界遺産の大自然

全国有数の存在感を放ち、登山に最適な山を多く有する日本屈指の名山の宝庫「九州」。

世界遺産・屋久島の「宮之浦岳(みやのうらだけ、標高1936m)」をはじめとして、標高1000m後半を誇っている「くじゅう連山」や「霧島連山」など、絶景が楽しめる山域を数多く有しています。

今回は気軽に登山を楽しめる郷土の里山から、登り応えのある日本百名山のロングコースまでご紹介!

遠方からも訪れる価値が大いにある、飽くなきネイチャーワールドが待っています。感動できること間違いなしなので、ぜひ一度歩いてみてはいかがでしょうか。

2026年6月26日 更新

目次

九州の登山スポット10座を比較

九州の登山スポットは、火山ならではの雄大な景色を楽しめる山、海を望む島の山、世界自然遺産・屋久島の深い森を歩く山など、エリアごとに魅力が大きく異なります。日帰りで計画しやすい山もあれば、体力や経験に合わせて慎重に計画したい本格的な山もあります。

まずは標高や難易度、日帰りのしやすさ、主な魅力を比較し、自分の経験や目的に合う山を選んでみましょう。

表は横にスクロールできます。
山名 標高 難易度の目安 日帰りしやすさ おすすめ時期 主な魅力 向いている人
開聞岳 924m 初級〜中級 しやすい 3月〜11月 美しい円錐形の山容から「薩摩富士」と呼ばれる鹿児島の名峰。山頂からは東シナ海や池田湖を望む、海に近い山ならではの展望を楽しめます。 九州らしい海の展望を楽しみたい人、日帰りで登り応えのある山に登りたい人、温泉や観光と組み合わせたい人
阿蘇山 1,592m
高岳
初級〜中級 しやすい 4月〜11月 世界有数のカルデラ地形が広がる、九州を代表する火山。草千里や火口周辺の景観、外輪山の広がりなど、スケールの大きな風景が魅力です。 火山の迫力を感じたい人、観光と登山を組み合わせたい人、阿蘇らしい雄大な景色を楽しみたい人
太郎丸岳・
次郎丸岳
281m
397m
初級〜中級 しやすい 3月〜11月 天草諸島にある展望のよい低山。山頂付近からは有明海や島原半島、天草の島々を望む開放的な景色を楽しめます。 短時間で絶景を楽しみたい人、低山でも変化のある山歩きをしたい人、島旅と登山を組み合わせたい人
雲仙普賢岳 1,359m 初級〜中級 しやすい 4月〜11月 長崎を代表する火山で、平成新山を望む迫力ある景観が魅力。春のミヤマキリシマ、秋の紅葉、冬の霧氷など季節ごとの表情も楽しめます。 火山景観を楽しみたい人、ロープウェイを活用して登りたい人、季節ごとの自然を味わいたい人
久住山 1,786m 中級 しやすい 5月〜10月 くじゅう連山を代表する日本百名山。牧ノ戸峠からの稜線歩きや、火山地形、高原の開放感を楽しめる人気の山です。 九州の百名山に登りたい人、稜線歩きを楽しみたい人、登山経験を少し積んで次の山に挑戦したい人
韓国岳 1,700m 中級 しやすい 4月〜11月 霧島連山の最高峰。山頂からは火口跡や大浪池、高千穂峰を望み、火山帯らしいダイナミックな展望を楽しめます。 霧島連山の主峰に登りたい人、火山の展望を楽しみたい人、日帰りでしっかり歩きたい人
太鼓岩 約1,050m 初級〜中級 しやすい 3月〜11月 屋久島・白谷雲水峡の奥にある展望スポット。苔むす森を歩いた先で、宮之浦岳をはじめとする屋久島の山並みを望めます。 屋久島の森歩きを楽しみたい人、苔むす森と展望を両方味わいたい人、宮之浦岳より短めの行程を選びたい人
宮之浦岳 1,936m 中級〜上級 計画次第 5月〜10月 九州最高峰であり、日本百名山にも選ばれる屋久島の名峰。深い森や花崗岩の巨岩、山頂からの大展望など、屋久島の自然を全身で味わえます。 九州最高峰に挑戦したい人、屋久島の本格登山を楽しみたい人、長めの行程を歩く体力がある人
モッチョム岳 940m 中級〜上級 計画次第 4月〜11月 屋久島南部にそびえる鋭い山容の山。急登が続く登山道の先には、海を見下ろす迫力ある展望が広がります。 登り応えのある山に挑戦したい人、屋久島で海と山の絶景を楽しみたい人、体力に余裕を持って計画できる人
鬼岳 315m 初級 しやすい 3月〜11月 五島列島・福江島のシンボル的な草原の山。なだらかな山容と開放的な景色が魅力で、五島灘や島々を眺めながら歩けます。 島の景色を気軽に楽しみたい人、短時間で歩ける山を探している人、五島観光とあわせて山歩きをしたい人

目的と季節で選ぶ九州の登山スポット

九州には、日本百名山に選ばれた名峰や世界自然遺産・屋久島の山々、海を望む低山など、個性豊かな登山スポットが数多くあります。同じ九州の山でも、絶景を楽しみたいのか、本格的な登山に挑戦したいのかによって選ぶべき山は変わります。

また、ミヤマキリシマが咲く春から初夏、紅葉が美しい秋など、季節によって魅力が大きく変化するのも九州登山の特徴です。ここでは、九州の登山スポットの中から、目的別・季節別におすすめの山を紹介します。

九州を代表する絶景を楽しみたい人におすすめ

九州ならではの雄大な景色を楽しみたいなら、開聞岳や阿蘇山、韓国岳がおすすめです。

開聞岳では東シナ海を望む開放的な景色を楽しめるほか、美しい円錐形の山容も魅力です。阿蘇山では世界有数のカルデラ地形が広がり、火山ならではのダイナミックな景観を満喫できます。韓国岳は霧島連山の最高峰で、大浪池や高千穂峰を見渡す迫力ある展望が人気です。九州らしいスケールの大きな景色を楽しみたい人は、これらの山を候補にするとよいでしょう。

日本百名山や名峰に挑戦したい人におすすめ

登山経験を積みながら九州を代表する名峰に登りたい人には、久住山や宮之浦岳がおすすめです。

久住山は日本百名山のひとつで、比較的アクセスしやすく、くじゅう連山の美しい稜線歩きを楽しめます。宮之浦岳は九州最高峰として知られ、深い森や巨岩群など屋久島ならではの大自然を体感できます。達成感のある登山を楽しみたい人や、百名山巡りを目標にしている人に適した山です。

屋久島の自然を満喫したい人におすすめ

屋久島の魅力を味わいたいなら、太鼓岩や宮之浦岳、モッチョム岳がおすすめです。

太鼓岩は苔むす森を歩きながら展望スポットを目指せるため、屋久島らしい自然を比較的気軽に楽しめます。宮之浦岳では世界自然遺産の奥深い山岳景観を堪能でき、モッチョム岳では海を見下ろす迫力ある絶景が待っています。屋久島の森や山の魅力を存分に味わいたい人は、体力や経験に合わせて選ぶとよいでしょう。

短時間で気軽に絶景を楽しみたい人におすすめ

長時間の登山ではなく、観光とあわせて山歩きを楽しみたい人には、鬼岳や太郎丸岳・次郎丸岳がおすすめです。

鬼岳はなだらかな草原の山で、短時間で山頂に立ちながら五島列島の美しい景色を楽しめます。太郎丸岳・次郎丸岳は標高こそ高くありませんが、岩場や展望があり、歩きごたえと絶景の両方を味わえます。旅行中の半日登山や、無理のない計画で絶景を楽しみたい人に向いています。

春から初夏の花を楽しみたい人におすすめ

春から初夏にかけて登るなら、久住山や雲仙普賢岳がおすすめです。

久住山ではミヤマキリシマが山肌を鮮やかに彩り、多くの登山者が訪れます。雲仙普賢岳でも季節ごとの花々や新緑を楽しめ、火山景観との組み合わせが魅力です。花の見頃に合わせて訪れることで、九州の山ならではの美しい自然をより満喫できるでしょう。

秋の紅葉や歩きやすい季節を楽しみたい人におすすめ

紅葉シーズンの登山を楽しみたいなら、久住山や雲仙普賢岳、宮之浦岳がおすすめです。

久住山では広大な山並みと紅葉のコントラストを楽しめ、雲仙普賢岳では色づく山肌が美しい景観をつくります。宮之浦岳では標高差によってさまざまな植生が見られ、屋久島ならではの秋の自然を感じられます。気温が安定して歩きやすい秋は、九州の登山を満喫するのに適した季節です。

九州の絶景登山スポット1. 秀峰・薩摩富士。下山後は砂蒸し風呂も楽しみな「開聞岳」(鹿児島県指宿市)

日本百名山の選定基準には、標高の高さも指標にされており、標高1000m以下の百名山は全国に2座しかありません。そのうちの1座が、鹿児島県指宿(いぶすき)市の「開聞岳(かいもんだけ、標高924m)」です。薩摩富士とも称される、秀麗な山容が特徴で、地元ハイカーに愛されています。市内のどこからでも姿を見られる、指宿のシンボルです。

登山道は「かいもん山麓ふれあい公園」からの1ルートのみ。螺旋状に山麓を回り込みながら登っていきます。 片道は約2時間30分 / 往復4km弱と、比較的登りやすい内容ながら、後半は東シナ海を見渡す大パノラマが素晴らしく、九州最南端にある山の情緒を感じさせるでしょう。下山後は、麓の指宿温泉で「砂蒸し風呂」へ入るのが定番の楽しみ方です。

コースタイム:かいもん山麓ふれあい公園→(約10分)→開聞岳2合目登山口→(約40分)→4合目→(約20分)→5合目→(約50分)→仙人洞→(約30分)→開聞岳山頂

九州の絶景登山スポット2.自然の鼓動を感じる。日本離れした絶景が広がる「阿蘇山」(熊本県阿蘇市)

熊本県にある「阿蘇山」は、厳密にいうと一つの山ではなく、阿蘇五岳と呼ばれる5つの峰と、その火口原や外輪山(※1)を含む名称。つまるところ、阿蘇市全体が一つの山といっても過言でなく、日本屈指の壮大なカルデラ地形(※2)を作り上げています。その中で、火口近くまで走る山岳道路・阿蘇のパノラマラインの「草千里」が、阿蘇五岳への登山拠点となります。

(※1)外輪山:火山の中心部を取り囲むように発達する外周部の山のこと。
(※2)カルデラ地形:火山の活動によってできた大きな凹地のこと。

火山活動や噴火警戒レベルによって、登山道の通行可否が変わるので、事前に阿蘇市のホームページを確認して登りましょう。烏帽子岳(えぼしだけ、標高1337m)や杵島岳(きしまだけ、標高1326m)は、草千里から片道1時間ほどで登頂することができます。山頂に広がる、圧倒的な山岳美は、阿蘇山ならではの絶景です。

アクセス:JR豊肥本線阿蘇駅から産交バス阿蘇山西駅行きで40分、終点でロープウェーに乗り換え4分、火口西下車すぐ
コースタイム:草千里→(約1時間)→烏帽子岳山頂、草千里→(約55分)→杵島岳山頂
阿蘇・九重 由布岳 2026

九州の絶景登山スポット3. 兄弟伝説が残る。天草諸島随一の大展望の山「太郎丸岳・次郎丸岳」(熊本県上天草市)

ともに九州百名山に選ばれている、熊本県の「太郎丸岳(たろうまるだけ、標高281m)」と「次郎丸岳(じろうまるだけ、標高397m)」。太郎・次郎の兄弟愛を物語る伝説から、このような名前が付けられました。ややマニアックな山ではありますが、わざわざ遠くから訪れたい野趣あるパノラマ登山道が魅力です。

麓の今泉地区(太郎丸・次郎丸岳登山口)から太郎丸岳を経由して、次郎丸岳へ登れば片道2時間15分ほど。標高は300〜400mとそれほど高くはありませんが、特に次郎丸岳の山頂周辺からは360度の大展望が広がり、有明海の多島美や、遠く島原半島まで見渡すことができます。太郎丸岳山頂から仰ぎ見る、次郎丸岳の山容も低山とは思えない迫力です。

コースタイム:太郎丸・次郎丸岳登山口(登山専用駐車場)→(約1時間)→太郎丸・次郎丸岳分岐→(約25分)→太郎丸岳山頂→(約15分)→太郎丸・次郎丸岳分岐→(約35分)→次郎丸岳山頂
備考:駐車場は無料です。

九州の絶景登山スポット4. 冬に咲く花ぼうろが美しい。島原半島の独立峰「雲仙普賢岳」(長崎県島原市)

島原半島中央部に位置する独立峰「雲仙岳(うんぜんだけ)」。妙見岳や国見岳など三峰五岳からなる火山群の総称で、主峰は「普賢岳(ふげんだけ、標高1359m)」。一般的には、雲仙普賢岳と呼ばれています。長崎のトレードマークと言えるこの山は、雲仙ロープウェイが運行しており、四季折々美しい景色を見せてくれるため、ハイカーの人気が高いです。

中でも一番おすすめの季節は冬。一気に冷え込んだ日には、地元では”花ぼうろ”という名称で親しまれる、美しい「霧氷(むひょう、※3)」を鑑賞できます。登山口の仁田峠から普賢岳山頂までは、約1時間20分と負荷も軽く、初心者でも雪山登山を楽しむことが可能。片道どちらかロープウェイを使うことで、より難易度を下げることもできますよ。

(※3)霧氷:空気中の水分が、過冷却によって木々へ付着する現象

コースタイム:仁田峠→(約30分)→あざみ谷→(約50分)→雲仙普賢岳山頂

九州の絶景登山スポット5. 九州の屋根をパノラマ大縦走。牧ノ戸峠から百名山「久住山」へ(大分県くじゅう町)

九州本土最高峰「中岳(なかだけ、標高1791m)」をはじめとして、標高1700m級峰がいくつも連なる「くじゅう連山」。”九州の屋根”と呼ばれる、大迫力の山岳地帯を形成しています。中でも「久住山(くじゅうさん、標高1786m)」は、その主峰にして、日本百名山にも選ばれている山。全国各地から多くの人が足を運び、九州屈指の人気を誇っています。

くじゅう連山は広い山域のため、日帰りでなく1泊2日で登る人も多いです。山中に泊まる場合、坊ガツル野営場か法華院温泉山荘で宿泊できます。登山道は数々整備されていますが、おすすめは牧ノ戸峠コース(片道約2時間15分)。沓掛山(くつかけやま)を越えると、美しい稜線歩きが続き、山頂では阿蘇方面を見渡す、果てしない大平原が広がります。

コースタイム:牧ノ戸峠(登山口)→(約25分)→沓掛山→(約50分)→扇ヶ鼻分岐→(約30分)→久住分かれ→(約30分)→久住山山頂

九州の絶景登山スポット6. 荒々しくも美しい霧島連山。えびの高原から主峰「韓国岳」周回(鹿児島県霧島市)

宮崎県・鹿児島県の県境に位置している「霧島連山」。2018年に発生した新燃岳(しんもえだけ)の噴火は記憶に新しく、九州を代表する活火山群として知られています。そのうち最高峰の「韓国岳(からくにだけ、標高1700m)」は、日本百名山に選ばれており、えびの高原(標高1200m)から片道1時間40分ほどで登頂することが可能です。

登山道は火山らしいゴツゴツとした荒涼な道。終始展望がひらけており、山頂近くまで至ると、瞳のような大浪池(おおなみいけ)や、南東には霧島連山の東端にあたる「高千穂峰(たかちほのみね、標高1573m)」まで見渡せます。往路か復路で、韓国岳避難小屋と山頂をつなぐルートを選べば、まるで天空の道を歩いているような山岳情緒を感じられるはず。


コースタイム:えびの高原→(約40分)→硫黄山火口展望所→(約25分)→5合目→(約35分)→韓国岳山頂→(約50分)→韓国岳避難小屋→(約55分)→えびの高原

九州の絶景登山スポット7. 苔むす森を越えた先に。世界遺産の大自然を一望する「太鼓岩」(鹿児島県屋久島)

九州の中でも隔絶した、世界遺産の自然を有している「屋久島」。定番の縄文杉以外にも、トレッキングで訪れたい山やスポットが点在しています。その中で、人気が高いのが「太鼓岩(たいこいわ、標高約1050m)」。もののけ姫のモチーフになったとも言われている、苔むす悠久の森・白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)の最奥にある展望岩です。

白谷雲水峡の入り口から片道約2時間。まるで妖精でも現れるような、神秘的な森を進み、岩々に繁茂する鮮やかな苔に癒されます。屋久島の自然を象徴する杉の大樹や、屋久シカに出会うこともしばしば。辻峠(つじとうげ)から傾斜のある登りを経て、太鼓岩の上に立てば、屋久島の最高峰・宮之浦岳(みやのうらだけ、標高1936m)を一望する、息を呑む絶景が広がります。

■太鼓岩
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
アクセス:宮之浦港から種子島・屋久島交通白谷雲水峡行きバスで40分、終点下車、徒歩2時間15分(冬期は運休あり)
コースタイム:白谷雲水峡入り口(白谷広場)→(約55分)→白谷山荘→(約40分)→辻峠→(約15分)→太鼓岩

九州の絶景登山スポット8. 洋上のアルプスの最高点。神の宿る屋久島を感じる「宮之浦岳」(鹿児島県屋久島)

九州の最高峰である屋久島「宮之浦岳(みやのうらだけ、標高1936m)」。付近の永田岳や黒味岳などと合わせて”洋上のアルプス”の異名をもち、登山愛好家が一度は登りたいと憧れる山です。屋久島内陸部の最奥に位置しているため、1泊2日以上で登るのが一般的。初心者の方は、屋久島公認のネイチャーガイドにツアーをお願いすると良いでしょう。

登山道はいくつかありますが、荒川登山口からの王道ロングルート(片道約9時間)は一度は歩いてみたいところ。屋久島を代表する「縄文杉」を通過し、天空の稜線へと取り付く、山岳情緒あふれる内容です。山頂では天気が良ければ、山から海までの一続きの自然が広がり、稀に雲海がみられることも。”神々の宿る島”を体感する絶景が待っています。

コースタイム:荒川登山口→(約45分)→小杉谷集落跡→(約40分)→楠川分かれ→(約1時間45分)→ウィルソン株→(約1時間25分)→縄文杉→(約1時間)→新高塚小屋→(約2時間)→平岩→(約50分)→焼野三叉路→(約30分)→宮之浦岳山頂
屋久島 宮之浦岳 2026

九州の絶景登山スポット9. 東洋一のマッターホルン。世界遺産の自然を突き進む「モッチョム岳」(鹿児島県屋久島)

東洋一のマッターホルンと呼ばれる屋久島「モッチョム岳(本富岳、標高940m)」。地元の方以外には、あまり知られていない郷土の山ですが、山頂はユネスコの世界遺産区域内に位置しています。登山道は傾斜がきつく、総じて負荷の高いコースではありますが、海から山に至るまで、屋久島の大自然を味わうことができ、海を垂直に見下ろすような山頂の大パノラマが魅力です。

登山口は大瀑布「千尋滝(せんぴろのたき)」の横から。登山道は終始、木の根か岩の上を歩く内容のため、足元が滑らないように注意が必要です。年間の半分ほどは雨が降る「屋久島」ならではの自然の情緒を感じさせます。途中には万代杉やモッチョム太郎といった、杉の大樹に出会えるのも魅力。手付かずの自然を行くアドベンチャーなルートです。

コースタイム:千尋滝(登山口)→(約1時間25分)→万代杉→(約35分)→モッチョム太郎→(約30分)→神山展望台→(約30分)→モッチョム岳山頂

九州の絶景登山スポット10. 最果てキリシタンの島の情緒を感じる。福江島のトレードマーク「鬼岳」(長崎県五島列島)

長崎県の西方に位置する「五島列島」。その主要な五島の一つ・福江島のシンボルとして知られているのが「鬼岳(おにだけ、標高315m)」です。300年前の噴火によって形成された、全山草原の美しい丘陵の山で、気軽にハイキングを楽しむことができます。登山口の鬼岳天文台で、福江港から車で10分ほど。登山道を1周しても約1時間30分の内容です。

展望がひらけているため、スタートから五島灘の美しい海を見渡せるパノラマが魅力。山頂からは久賀島(ひさかしま)や奈留島(なるしま)といった島々を一望できます。風がなびくと草原は一層趣深く、最果ての風情を醸し出してくれるでしょう。かつて迫害を免れて、遠く五島列島まで移住をしたという、隠れキリシタンの姿が想起されるようです。

コースタイム:鬼岳天文台駐車場(登山口)→(約40分)→鬼岳山頂

九州の絶景登山に関するよくある質問

Q. 九州で絶景が楽しめるおすすめの登山スポットはどこですか?

A. 九州には絶景を楽しめる登山スポットが数多くあります。なかでも久住山や韓国岳、開聞岳、宮之浦岳は特に人気が高く、山頂からの大パノラマや火山地形ならではの迫力ある景色が魅力です。海を望める山や草原が広がる山など、エリアによって異なる景観を楽しめるのも九州登山の特徴といえるでしょう。

Q. 九州の登山は初心者でも楽しめますか?

A. 九州には初心者でも歩きやすい登山コースが充実しています。鬼岳や開聞岳、雲仙普賢岳周辺などは比較的整備された登山道が多く、絶景を楽しみながら無理のない登山が可能です。ただし、天候や体力に合わせて計画を立てることが大切です。

Q. 九州で日本百名山に登るならどこがおすすめですか?

A. 九州の日本百名山としては、宮之浦岳、久住山、開聞岳、阿蘇山、韓国岳などが人気です。それぞれ異なる魅力を持っており、屋久島の原生林や火山地帯のダイナミックな景観など、多彩な絶景を楽しめます。登山経験や体力に合わせて選ぶとよいでしょう。

Q. 九州の登山でベストシーズンはいつですか?

A. 一般的には春と秋が九州登山のベストシーズンです。春は新緑やミヤマキリシマ、秋は紅葉が美しく、多くの登山者で賑わいます。夏は高山植物を楽しめる一方で暑さや台風への注意が必要です。冬は霧氷が見られる山もあり、季節ごとに異なる魅力があります。

Q. 九州の絶景登山で注意するべきポイントはありますか?

A. 九州には活火山を含む山域が多いため、登山前に火山情報や入山規制の有無を確認することが重要です。また、天候の急変や強風に備えた装備も欠かせません。安全な登山を楽しむためにも、事前の情報収集と余裕を持った行動を心がけましょう。

Q. 屋久島の登山は初心者でも挑戦できますか?

A. 屋久島には初心者向けの散策コースから本格的な縦走ルートまで幅広いコースがあります。白谷雲水峡や太鼓岩周辺であれば比較的挑戦しやすい一方、宮之浦岳やモッチョム岳は十分な体力と登山経験が求められます。自分のレベルに合ったコース選びが大切です。

九州の絶景登山で心をリフレッシュ!雄大な自然を満喫しよう

標高2,000mを超える山はないものの、九州には絶景登山を楽しめる山々が数多く存在します。世界遺産「屋久島」をはじめとする手つかずの自然が広がるエリアは、広大で奥深く、一度では歩き尽くせません。

また、阿蘇山や霧島山など、今も活動を続ける活火山が多いのも九州の登山の魅力。ダイナミックな自然を肌で感じながらの登山は、スリルと感動を味わえます。リスクマネジメントの重要性も高まりますが、何度訪れても新たな発見があり、登山者の探究心を刺激してくれます。

九州ならではの絶景と登り応えのある山々を、ぜひ体験してみてください!

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部を卒業後、商社やメーカーで営業職を経験。2019年より複業でトラベルライターとしての活動を始めた後、2021年には本業も旅行業界へ転身し、国内OTAで宿泊施設の集客支援に従事。2025年からは、会社員としては旅行業界から離れ、SaaSスタートアップ企業へ転職。フルリモート勤務を行いながら、フリーランスのトラベルライティング事業を手がけ、地元愛知の製造業支援 × 観光・アウトドアコンテンツ制作という2軸で、地方創生に取り組んでいる。執筆記事は3,000本以上にのぼる。地方の魅力に光を当てながら、「旅をきっかけに人生が少し豊かになる体験」を発信。登山、自転車旅、秘湯巡り、島旅が趣味で、毎年の北海道旅行を家族の恒例行事にしている。notehttps://note.com/yuhei_tonosho
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