赤目四十八滝ハイキングコースガイド 赤目五瀑と渓谷美を巡る往復ルート

三重県名張市にある赤目四十八滝は、苔むした岩や清らかな渓流、大小さまざまな滝が連なるハイキングの名所です。赤目滝水族館から巌窟滝までのハイキングコースは片道約4km。入口付近は歩きやすいものの、奥へ進むにつれて岩場や階段、木の根が現れるため、歩く距離と足元に注意して計画を立てる必要があります。

なかでも、不動滝・千手滝・布曳滝・荷担滝・琵琶滝からなる「赤目五瀑」は大きな見どころです。この記事では、赤目四十八滝ハイキングコースの見どころやアクセス、コースの歩き方、服装・持ち物に加え、下山後に利用しやすい日帰り温泉と前泊・後泊に向く宿泊施設を紹介します。

2026年8月21日 更新

赤目四十八滝ハイキングコースの基本情報

 

赤目四十八滝は、滝川の渓流沿いを歩きながら、大小さまざまな滝を巡る人気のハイキングコースです。赤目滝水族館から最奥の巌窟滝までは片道約4km、約90分が目安。入口付近は歩きやすいものの、奥へ進むにつれて岩場や階段、木の根が増えるため、体力や当日の天候に合わせて折り返し地点を決めましょう。

なかでも「赤目五瀑」と呼ばれる不動滝、千手滝、布曳滝、荷担滝、琵琶滝は見どころ。四季を通じて美しい風景が楽しめ、特に新緑や紅葉の季節は格別の美しさです。

滝の入口にある「赤目滝水族館」が、ハイキングの出発地点です。館内では、特別天然記念物のオオサンショウウオをはじめ、赤目渓谷に生息する生き物を観察できます。

コース距離:片道約4.0km、往復約8.0km
所要時間:片道約1時間30分、往復約3時間(休憩・滝の鑑賞時間を含まず)
難易度:入口付近は初心者向け。巌窟滝まで歩く場合は岩場や階段が増えるため、体力と足元に注意
主な見どころ:赤目五瀑(不動滝、千手滝、布曳滝、荷担滝、琵琶滝)
トイレ:渓谷内は千手滝付近の1か所。入山前に周辺の公共トイレを利用しておくと安心
最適シーズン:春(新緑)、夏(清涼感)、秋(紅葉)
服装の目安:動きやすく乾きやすい服・滑りにくい靴・帽子など
雨天時の対応:雨具を携行し、濡れた岩や木道での転倒に注意
スタート地点:赤目滝水族館
折り返し地点:巌窟滝

赤目四十八滝の名の由来「赤目牛伝説」

 

この地の名前「赤目」も、霊的な伝説に由来します。かつて不動明王がこの地に現れた際、赤い目をした牛に乗っていたという言い伝えがあり、その牛が滝の水を飲んだとされる場所が「赤目」の語源といわれています。滝の入口近くには、この赤目牛の像も設置されており、写真スポットとしても人気です。

赤目四十八滝ハイキングコースへのアクセス

赤目四十八滝ハイキングコースの入口は、三重県名張市にある赤目滝水族館です。公共交通機関では近鉄赤目口駅から路線バスを利用でき、車の場合は赤目渓谷周辺の無料駐車場を利用できます。

バスの運行時刻や本数は曜日・季節によって変わるため、出発前に最新の時刻表を確認しておきましょう。紅葉シーズンなどは道路や駐車場が混雑しやすいため、時間に余裕を持った計画がおすすめです。

電車・バスでのアクセス

近鉄大阪線「赤目口駅」で下車し、駅前から三重交通バスの赤目滝行きに乗車します。「赤目滝」バス停までは約10分、普通片道運賃は大人450円が目安です。バス停から赤目滝水族館とハイキングコース入口へは徒歩で移動できます。

バスは運行本数が限られ、冬季には運休する便もあります。往路だけでなく、帰りの赤目滝発・赤目口駅前行きの時刻もあらかじめ確認しておきましょう。

車でのアクセス

大阪方面からは西名阪自動車道・名阪国道などを経由して約2時間、名古屋方面からは名古屋高速・東名阪自動車道・名阪国道などを経由して約2時間30分が目安です。

カーナビでは「赤目滝水族館」または「赤目四十八滝」を目的地に設定すると分かりやすいでしょう。道路状況によって所要時間は変わるため、特に新緑や紅葉の時期は余裕を持って出発してください。

駐車場

赤目渓谷周辺には、普通車が利用できる無料駐車場があります。収容台数は周辺を合わせて約300台が目安ですが、赤目四十八滝や赤目滝水族館の専用駐車場ではありません。

紅葉シーズンや連休は混雑することがあるため、できるだけ早い時間帯の到着がおすすめです。駐車場所や利用条件が変更される場合もあるため、出発前に公式サイトで最新情報を確認してください。

赤目五瀑をめぐる!ハイキングルートガイド

赤目四十八滝のハイキングは、赤目滝水族館を出発し、最奥の岩窟滝で折り返す往復コースです。入口から岩窟滝までは片道約4km、約90分が目安。道中に現れる「赤目五瀑」を中心に、滝の見どころとコースの様子を順番に紹介します。

【START】赤目滝水族館

 

赤目四十八滝の入口にある赤目滝水族館で渓谷保全料を支払い、館内を通ってハイキングコースへ進みます。館内では、特別天然記念物のオオサンショウウオをはじめ、赤目渓谷の水辺に生息する生き物を観察できます。

① 不動滝(赤目滝水族館から徒歩約5分)

 

センターを出て少し歩くと、清流に沿った遊歩道が始まり、最初に出会えるのが「不動滝」。高さ15m、幅4mの力強い滝で、赤目五瀑のひとつ。滝の名は、不動明王が祀られていたことに由来します。水音を響かせながら一気に流れ落ちるその迫力に、ハイキングの序盤からテンションが上がります。

② 千手滝(不動滝から徒歩約14分)

 

不動滝を後にして、渓流沿いを上流へ進んでいくと、岩場を伝う水の流れが複雑に枝分かれしながら落ちる「千手滝」に到着。高さ15m、幅7mのこの滝は、岩を伝って広がる水の流れが印象的です。滝の名は、その姿を千手に見立てたとも、千手観音にちなんで付けられたともいわれています。滝の周囲にはベンチもあり、一休みしながら自然を味わえるスポットです。

③ 布曳滝(千手滝から徒歩約3分)

 

次に現れるのが、白布をたなびかせるように岩肌をすべり落ちる「布曳滝(ぬのびきだき)」。高さ30mから一筋に落ちる流れはとても優美で、静かな森の中に響く水音も心地よいポイントです。滝壺の深さは約30mともいわれ、神秘的な雰囲気をまとっています。

④ 荷担滝(布曳滝から徒歩約50分)

 

布曳滝を過ぎると、次第に道が静かで奥深い森の表情へと変化します。岩場や階段、木の根をまたぎながら進む登山道らしい区間を歩くと、ようやく姿を現すのが「荷担滝(にないだき)」。大きな岩を挟んで左右に分かれた水流は、まるで両肩に荷物を担いでいるよう。高さ8mながら、落差以上に絵になる滝で、フォトスポットとしても人気です。

⑤ 琵琶滝(荷担滝から徒歩約10分)

赤目五瀑のラストを飾るのが「琵琶滝(びわだき)」。緩やかな曲線を描きながら流れ落ちる姿が、楽器の琵琶に似ていることが名前の由来。高さは15mあり、水量が豊富な日はとくに迫力があります。辺りは木々に囲まれており、紅葉シーズンには色とりどりの景色が重なり、まさに絶景。

【折り返し】岩窟滝(琵琶滝から徒歩約20分)

琵琶滝から岩窟滝までの区間は、木の階段や橋を通る起伏のある道が続きます。往路ですでに約80分歩いているため、帰りの時間と体力を確認してから進みましょう。

高さ7mの岩窟滝は、岩の中腹に深い石穴があることから名付けられた、赤目四十八滝の最奥に位置する滝です。ここで折り返し、来た道を赤目滝水族館まで戻ります。

赤目四十八滝ハイキングコースは、体力や持ち時間に合わせて折り返し地点を選べるのが特徴です。不動滝や布曳滝まででも複数の名瀑を楽しめます。岩窟滝まで歩く場合は往復約3時間に加えて休憩や滝の鑑賞時間を見込み、営業時間と日没時刻に余裕を持って行動しましょう。

赤目四十八滝ハイキングにおすすめの服装・持ち物

赤目四十八滝ハイキングコースは、赤目滝水族館から岩窟滝まで片道約4km、約1時間30分の道のりです。入口付近は歩きやすいものの、奥へ進むと濡れた岩や木道、階段、木の根が増えてきます。季節や天候によって足元の状態も変わるため、歩く範囲に合った服装と持ち物を準備しましょう。

ハイキングの基本スタイル

帽子:日差しや雨から頭部を守る。つばのあるハットタイプがベスト。
ウエア:吸汗速乾性のある長袖・長ズボンが基本。夏でも肌の露出は控えめに。
アウター:春・秋は薄手の防風・防寒ジャケットが安心。夏も雨対策で携帯を。
靴:濡れた岩や木道でも滑りにくい、グリップ力のあるトレッキングシューズがおすすめ。岩窟滝まで歩く場合は、履き慣れた登山靴を選びましょう。
バッグ:両手が空くリュックタイプ。最低限の飲み物や雨具が入る10〜20L程度でOK。

シーズン別アドバイス

春・秋:渓谷内は日陰が多く、朝夕は冷えやすいため、フリースや薄手の防寒着など脱ぎ着しやすい服装が適しています。

夏:渓流沿いでも気温が高くなる日があります。帽子と十分な水分を用意し、こまめに休憩して熱中症を防ぎましょう。虫対策として、長袖や虫よけも役立ちます。

梅雨から初秋:急な雨に備えて、上下セパレート型のレインウェアを携行しましょう。雨天時や雨上がりは、岩や木道が特に滑りやすくなります。

冬:渓谷内では積雪や凍結が起こる場合があります。入山前に現地の状況を確認し、凍結時は滑り止めなどコース状況に合った装備を用意してください。

その他あると便利なもの

・飲み物(歩く距離や季節に合わせて十分な量を用意)
・行動食(エネルギー補給用のスナックや飴など)
・レインウェア
・地図または登山地図アプリ
・スマートフォン用のモバイルバッテリー
・ヘッドライト
・救急用品
・ハンドタオル
・スマートフォンの防水対策用品
※渓谷内では飲み物や行動食を購入できる場所が限られます。岩窟滝まで歩く場合は、入山前に必要な水分と行動食を準備しておきましょう。

布曳滝より奥は岩場や階段が増えるため、入口付近の散策よりも体力と装備が必要です。岩窟滝まで歩く場合は、往復の時間と日没時刻を確認し、余裕を持って引き返しましょう。

赤目四十八滝ハイキングの後に楽しみたい日帰り温泉

赤目四十八滝と温泉を同じ日に楽しむなら、入浴時間や食事の開始時刻を事前に確認しておくと安心です。ここでは、今回のハイキングコースから移動しやすい日帰り温泉を紹介します。

赤目温泉 山の湯 湯元赤目 山水園


画像:楽天トラベル

赤目温泉 山の湯 湯元赤目 山水園は、赤目滝水族館から車で約5分の場所にある温泉旅館です。赤目口駅からの送迎にも対応しているため、車だけでなく公共交通機関で訪れる場合にも使いやすい施設です。

日帰りプランでは、天然温泉と昼食を楽しめます。食事処を利用する手軽なプランのほか、客室休憩付きや、昼食・夕食と温泉を組み合わせたプランもあります。到着時刻や食事時間が決められているため、ハイキングの出発時刻と折り返し地点に合わせて選びましょう。

岩窟滝まで往復してから11時開始のプランを利用するのは難しいため、短いコースと組み合わせるか、最大21時まで滞在できるプランを利用して、温泉とハイキングの順番を調整するのがおすすめです。


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伊賀・名張周辺の日帰りプラン

希望する日程で利用できるプランが見つからない場合は、伊賀・名張周辺の日帰り・デイユースプランも確認してみましょう。温泉入浴を含まない客室休憩などのプランもあるため、利用時間とプラン内容を確認して選んでください。


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予約せずに立ち寄るなら対泉閣

 

伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣は、赤目滝水族館から徒歩すぐの温泉旅館です。日帰り入浴は予約制ではなく、当日の混雑状況によっては受付が早く終了する場合があります。

受付時間は10時30分から14時までで、館内の滞在は15時までです。岩窟滝まで往復する場合は、早朝から歩き始めても受付時間に間に合わない可能性があるため、入山前に利用状況を確認し、時間に余裕を持って行動しましょう。利用時間や料金は変更される場合があるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認してください。

赤目四十八滝ハイキングの前泊・後泊に便利な宿

赤目四十八滝を早い時間から歩きたい場合や、下山後にゆっくり休みたい場合は、周辺の温泉宿に泊まると行程に余裕が生まれます。ここでは、ハイキングコース入口や赤目口駅から移動しやすい宿泊施設を紹介します。

伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣


画像:楽天トラベル

伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣は、赤目滝水族館とハイキングコース入口から徒歩すぐの温泉宿です。移動時間を抑えられるため、早い時間から歩き始めたい前泊にも、下山後すぐに休みたい後泊にも向いています。


画像:楽天トラベル

館内では温泉と伊賀の食材を使った料理を楽しめます。宿泊プランによって食事内容やチェックイン時刻、送迎の条件が異なるため、予約時に詳細を確認してください。早朝から歩き始める場合は、朝食時間と出発時刻の調整が可能かも確認しておくと安心です。


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赤目温泉 山の湯 湯元赤目 山水園


画像:楽天トラベル

赤目温泉 山の湯 湯元赤目 山水園は、赤目滝水族館から車で約5分、近鉄赤目口駅からも車で約5分の場所にある温泉宿です。無料駐車場があり、赤目口駅からの送迎にも対応しているため、マイカーと公共交通機関のどちらでも利用しやすい施設です。


画像:楽天トラベル

敷地内から湧く天然温泉があり、下山後に温泉と食事を楽しみながら休みたい後泊に向いています。前泊で利用する場合は、赤目四十八滝への移動方法や送迎可能な時間を事前に確認しておきましょう。


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赤目四十八滝ハイキングコースに関するFAQ

赤目四十八滝ハイキングを計画するときに気になる、コースの難易度や所要時間、服装、周辺施設についてまとめました。

Q. 赤目四十八滝のハイキングコースは初心者でも歩けますか?

A. 不動滝や千手滝までの序盤は比較的歩きやすく、体力に合わせて途中で折り返せます。ただし、布曳滝より奥には階段や岩場、木の根が露出した場所があり、雨の後は滑りやすくなります。

岩窟滝まで往復する場合は約8kmを歩くため、歩き慣れていない方は時間と体力に余裕を持って出発しましょう。

Q. 赤目五瀑を巡るにはどのくらい時間がかかりますか?

A. 赤目滝水族館から岩窟滝までは、片道約4km、徒歩約1時間30分が目安です。同じ道を戻る往復コースのため、歩行時間は約3時間を見込んでください。

滝の観賞や写真撮影、休憩時間を含めるとさらに時間がかかります。帰路の明るさや日帰り温泉の利用時間も考え、早めに出発するのがおすすめです。

Q. どのような服装や靴が適していますか?

A. 速乾性のある服装と、滑りにくいトレッキングシューズまたはハイキングシューズが適しています。渓谷内は平地より気温が低く感じられることがあるため、季節に応じて薄手の防寒着も用意しましょう。天候が変わりやすいため、レインウェアも携帯してください。

Q. コース内にトイレはありますか?

A. 渓谷内のトイレは、千手滝付近に1か所あります。赤目滝水族館内にはトイレがないため、入山前に周辺の公衆トイレを利用しておくと安心です。また、渓谷内には売店や自動販売機がほとんどないため、飲み物や行動食も事前に準備しましょう。

Q. 赤目四十八滝のおすすめシーズンはいつですか?

A. 新緑を楽しめる春から初夏と、紅葉が見頃を迎える秋が人気です。夏は渓谷ならではの涼しさを感じられますが、熱中症対策が必要です。

冬は積雪や凍結によって足元の状況が変わるため、開山状況や営業時間、当日の天候を公式サイトで確認してください。

Q. ハイキング後に日帰り温泉や宿泊を利用できますか?

A. 周辺では「赤目温泉 山の湯 湯元赤目 山水園」の予約制日帰りプランを利用できます。赤目四十八滝の入口近くにある「赤目温泉 隠れの湯 対泉閣」でも日帰り入浴を受け付けていますが、受付時間や営業状況は当日までに確認してください。

前泊やハイキング後の宿泊には、入口近くの対泉閣や、送迎サービスのある山水園が便利です。日帰りプランと宿泊プランでは利用できる時間や設備が異なるため、予約時に内容を確認しましょう。

赤目四十八滝ハイキングコースで渓谷と滝めぐりを楽しもう

赤目四十八滝ハイキングコースでは、不動滝・千手滝・布曳滝・荷担滝・琵琶滝の赤目五瀑をはじめ、変化に富んだ渓谷美を楽しめます。赤目滝水族館から岩窟滝までは片道約4kmあり、帰りは同じ道を戻る往復コースです。

序盤は比較的歩きやすい一方、布曳滝より奥には階段や岩場、木の根が露出した場所があります。歩きやすい靴と雨具、飲み物を用意し、体力や日没時刻に合わせて無理のない場所で折り返しましょう。

ハイキング後に日帰り温泉へ立ち寄ったり、周辺の温泉宿に泊まったりすれば、時間に追われず赤目四十八滝の自然を満喫できます。営業時間や交通機関、コースの最新状況を確認してから出かけてください。

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