白馬でトレッキングを楽しもう!初心者でも安心の絶景3ルートとアクセスガイド

長野県・白馬エリアは、アルプスの絶景と高山植物を気軽に楽しめる、トレッキング初心者に人気のスポットです。標高2,000m級の高原に広がる八方尾根や、ミズバショウが咲く栂池自然園、300種以上の高山植物が咲き誇る白馬五竜など、どのエリアもリフトやゴンドラで簡単にアクセスできるのが魅力です。
この記事では、「八方尾根」「栂池自然園」「白馬五竜高山植物園」の3つの代表的トレッキングエリアを詳しくご紹介。アクセス方法や見どころ、モデルコースをわかりやすくまとめました。
白馬でトレッキングを楽しむ魅力とは?

八方尾根自然研究路
長野県北部、北アルプスの雄大な山々に囲まれた白馬村は、四季折々の自然美とアクセスの良さから、登山・ハイキング初心者からベテランまで幅広い層に人気のトレッキングエリアです。標高2,000m級の高原エリアへは、ゴンドラやリフトを使って気軽にアクセスできるため、急な登りを避けながら、高山植物や絶景が楽しめるのが大きな魅力です。
また、白馬では整備された木道や遊歩道を歩きながら、湿原や森林、山岳風景といったバリエーション豊かな自然に触れることができます。なかでも人気なのが、白馬三山を背景にした「八方尾根自然研究路」や、高層湿原を歩ける「栂池自然園」、花と展望が魅力の「白馬五竜高山植物園」など、それぞれに特徴あるルートが揃っている点。
トレッキングに慣れていない方でも安心して歩けるルートが多く、季節によって咲く花や色づく木々が移り変わる様子も楽しみのひとつ。訪れる時期によって異なる風景が広がり、何度でも足を運びたくなる魅力があります。
ではここからは、白馬エリアで特に人気の3つのトレッキングコースをご紹介します。歩く距離や所要時間、見どころもあわせて紹介するので、自分のスタイルに合ったルートを見つけてみてください。
白馬トレッキングおすすめコース1.八方尾根自然研究路
コース情報(往復:2時間50分)
【スタート】八方駅 ⇒(ゴンドラ8分)⇒ 兎平駅 ⇒(リフト7分)⇒ 黒菱平 ⇒(リフト5分)⇒ 八方池山荘 ⇒(1時間)⇒ 第2ケルン⇒(15分)⇒ 八方ケルン ⇒(1時間20分)⇒ 【ゴール】八方池山荘

八方駅から八方池山荘まではゴンドラとリフトで移動
白馬エリアで初心者にも人気のハイキングコースといえば「八方尾根自然研究路」。八方アルペンラインのゴンドラとリフトを使えば標高1,830mの八方池山荘まで一気にアクセスでき、そこから約1時間ほどで絶景の八方池へ到着します。

八方池山荘から第2ケルンまで続く登山道コース
スタート地点となる八方池山荘周辺は、木道や分岐標識も整備されており、トレッキング初心者でも安心して楽しめます。

登降路の目印となるケルン。八方池まで5つある
途中には「八方ケルン」や「第2ケルン」などの目印があり、周囲の景色を見渡せる絶景スポットも点在。

第2ケルン手前にある木道コースからの眺めは見事
道は距離が短くやや急な「尾根コース」と、ゆるやかで景色が美しい「木道コース」の2ルートに分かれており、体力や気分に合わせて選ぶことができます。

雄大な白馬三山を望む八方池
目的地の八方池は、白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)が水面に映るフォトジェニックな池。風のない早朝には、鏡のような湖面に山々がくっきりと映り込み、ため息が出るような絶景が広がります。

8~9月に大ぶりの花を咲かせるタカネマツムシソウ
高山植物の見頃は夏。秋は紅葉が楽しめ、季節を変えて何度でも訪れたくなるコースです。

紅葉が楽しめる八方アルペンライン
往復でも2時間50分程度なので、日帰り旅行のハイキングにもぴったりです。
白馬トレッキングおすすめコース2.栂池自然園
コース情報(1周:3時間30分)
【スタート】ゴンドラリフト栂池高原駅 ⇒(ゴンドラ20分、栂の森駅で乗り換え、ロープウェイ5分)⇒ ロープウェイ自然園駅 ⇒(10分)⇒ 栂池自然園入口ビジターセンター ⇒(徒歩すぐ)⇒ ミズバショウ湿原 ⇒(20分)⇒ ワタスゲ湿原 ⇒(45分)⇒ モウセン池 ⇒(20分)⇒ 展望湿原 ⇒(35分)⇒ 浮島湿原 ⇒(1時間)⇒ 【ゴール】栂池自然園入口ビジターセンター

秋には息をのむ美しさの紅葉が広がる
標高1,900mに位置する「栂池自然園」は、日本有数の高層湿原として知られ、季節ごとに異なる表情を見せてくれるトレッキングスポットです。園内は遊歩道がしっかり整備されており、登山経験が少ない方でも気軽に自然とふれあうことができます。

つがいけロープウェイ
アクセスは、栂池高原駅からつがいけロープウェイのゴンドラとロープウェイを乗り継いでロープウェイ自然園駅まで。途中の空中散歩では、白馬の田園風景や山々のパノラマが楽しめるため、道中もまた旅の醍醐味です。

ビジターセンターでは、ウォールクライミングなど雨天時でも楽しめる設備がある
栂池自然園入口ビジターセンターを起点としたトレッキングルートは、ぐるりと一周するのに約3時間半。

ミズバショウの群生
入口付近では、6月中旬〜7月上旬にかけて咲くミズバショウの群生や、夏に見頃を迎えるニッコウキスゲ、ワタスゲなど、高山植物の宝庫を堪能できます。

湿原の中に丸い小さな島がある浮島湿原
展望湿原や浮島湿原では、池と緑の風景が広がり、心が癒やされる瞬間が待っています。
比較的平坦なコースが多いため、親子連れやカメラを片手にのんびり歩きたい方にもおすすめです。高山植物と湿原が織りなす静かで美しい風景は、何度訪れても飽きることがありません。
白馬トレッキングおすすめコース3.白馬五竜高山植物園 アルプス平自然遊歩道
コース情報(1周:1時間20分)
【スタート】白馬五竜テレキャビンとおみ駅 ⇒(ゴンドラ8分)⇒ アルプス平駅 ⇒(徒歩すぐ)⇒ 白馬五竜高山植物園 ⇒(徒歩+展望リフト15分)⇒ アルプス平自然遊歩道 ⇒(40分)⇒ 【ゴール】アルプス平駅

日本有数の高山植物園「白馬五竜高山植物園」
6月から10月にかけて約300種、200万株もの高山植物が咲き誇る「白馬五竜高山植物園」。白馬五竜スキー場のゲレンデを活用したこのエリアでは、山野草の観察と気軽なトレッキングを同時に楽しむことができます。

アルプス駅まではゴンドラで移動
アクセスは、白馬五竜テレキャビン「とおみ駅」からゴンドラに乗って約8分。標高約1,515mに位置する「アルプス平駅」に到着すると、そこはもう絶景の別世界。

アルプス平駅屋上にある大展望台からの眺め
駅の屋上には展望台があり、晴れた日には五竜岳や大黒岳などの山々はもちろん、遠く志賀高原や浅間山、戸隠連峰まで一望できます。

アルプス平自然遊歩道は、園内のリフトを使えば1周約1時間ほどで歩ける周回コース。遊歩道沿いには高山植物が咲き誇り、特に7月〜8月は見ごろ。夏の白馬らしい華やかな風景を存分に堪能できます。

秋は紅葉も美しい
道中にはウッドデッキやベンチも多く、家族連れや軽いハイキングを楽しみたい方にもぴったりのコースです。美しい景色と澄んだ空気に包まれて、ゆったりとした時間を過ごせる場所として人気を集めています。
白馬のトレッキングアクセスガイド 電車・バス・マイカーでの行き方

白馬の各トレッキングスポットへは、電車・バス・マイカーのいずれの手段でもアクセス可能です。登山の拠点として便利な「白馬駅」を起点に、それぞれの目的地へスムーズにアクセスしましょう。
JR+バスでのアクセス
【八方尾根エリア】
JR白馬駅 → 八方バスターミナル(バス約5分)→ 徒歩でゴンドラ「アダム」八方駅へ
【栂池自然園エリア】
JR南小谷駅 → 栂池高原バス停(バス約20分)→ 徒歩で栂池高原駅へ
【白馬五竜高山植物園エリア】
JR神城駅 → テレキャビンとおみ駅(徒歩約20分)
マイカーでのアクセス
長野自動車道「安曇野IC」から国道147号・148号経由で約90分
上信越自動車道「長野IC」からオリンピック道路経由で約60分
各登山エリアには駐車場が整備されており、繁忙期以外であれば比較的スムーズに利用可能です。ただし、夏休みや紅葉シーズンなどは混雑が予想されるため、早めの到着を心がけましょう。
白馬で楽しむ絶景トレッキング。初心者でも感動の景色に出会える

標高2,000m級の山々に囲まれた白馬エリアは、ロープウェイやゴンドラを利用することで、体力に自信のない初心者でも気軽に大自然を味わえる絶好のトレッキングスポットです。八方尾根から望む白馬三山、栂池自然園の湿原を彩る高山植物、五竜高山植物園の絶景遊歩道、そして季節の花々が咲き誇る岩岳エリアまで、どこを訪れても四季折々の表情が楽しめます。
各エリアでは歩行時間や体力度に応じたルートが整備されており、ビジターセンターや案内マップも充実しているため、初めての方でも安心して計画を立てることができます。特に夏から秋にかけては、涼しさと自然美が調和するベストシーズン。宿泊とセットにすれば、早朝の澄んだ空気の中でのトレッキングや、夕暮れの山並みを楽しむ贅沢な時間も過ごせます。
大自然の中を歩きながら、リフレッシュと感動を味わえる白馬のトレッキング。ぜひ次の旅先として、白馬の絶景ルートを歩いてみませんか?

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