広島の登山スポット厳選6座 中国山地と瀬戸内海の絶景を楽しむ山旅へ

中国山地の深い森から瀬戸内海を望む低山まで、広島県には多彩な登山スポットが揃っています。世界遺産・宮島の弥山をはじめ、ブナ林に包まれた比婆山、草原の広がる道後山、そして瀬戸内の展望が楽しめる野呂山や灰ヶ峰まで、バリエーション豊かな山歩きを体験できるのが特徴です。
この記事では、広島でおすすめの登山スポットを6座厳選しました。標高や景観、アクセスなど、それぞれの山の特徴や魅力を丁寧に紹介しています。初心者でも安心して訪れやすい山を中心に取り上げているので、観光や自然散策とあわせて広島ならではの登山を満喫してみてください。
目次
弥山(535m) 宮島にそびえる世界遺産の名峰

弥山(みせん)は、世界遺産・嚴島神社を擁する宮島の中心にそびえる標高535mの山。古くから信仰の対象とされ、今も霊山として大切に守られています。
登山道はいくつかありますが、宮島桟橋から歩くルートは観光と登山を両方楽しめるのが魅力。途中には大聖院や紅葉谷公園があり、参拝や紅葉狩りを楽しみながら山頂を目指せます。体力に不安があればロープウェーを利用でき、山頂近くまで一気にアクセス可能です。
山頂からは瀬戸内海の多島美が広がり、晴れた日には四国山地まで見渡せます。観光と登山を一度に体験できる、広島を代表する一座です。
登山シーズン:通年(春の桜、秋の紅葉が特に人気)
コースタイム:登山口から往復約2〜3時間が目安(ロープウェー利用なら短縮可)
名前の由来:「御山(みやま)」が転じたといわれる説がある。
アクセス:宮島口からフェリーで宮島へ渡航後、各登山道またはロープウェーを利用。
駐車場:宮島口にあり(島内は観光客用駐車場が中心)。
道後山(1,271m、三百名山) 草原と展望が広がる高原の山

道後山(どうごやま)は、広島県と鳥取県の県境にそびえる標高1271mの山。山頂一帯は草原状に開けており、四季を通じて爽快な景色が楽しめます。
登山道は整備が行き届いており、初心者でも安心。歩き始めるとすぐに視界が開け、春から夏にかけてはワレモコウやマツムシソウなどの花々が咲き誇ります。秋は一面のススキに覆われ、風に揺れる穂が登山道を彩ります。
山頂からは比婆山系や大山を望む大展望が広がり、360度の景色を楽しめるのが魅力。開放感たっぷりの高原歩きができる、爽快な一座です。
登山シーズン:5月〜10月(新緑・花の季節、紅葉シーズンが特に人気)
コースタイム:往復約2〜3時間が目安 名前の由来:古代の国名「道後国」にちなむといわれる。
アクセス:庄原ICから約50分、道後山高原リフト付近に登山口。
駐車場:登山口にあり、トイレも設置されている。
比婆山<立烏帽子山>(1,299m) 神話の舞台に広がるブナの森

比婆山〈立烏帽子山〉(ひばやま〈たてえぼしやま〉)は、神話に登場する「伊邪那美命の御陵」が伝わる比婆山系の代表的な山。標高は1299mで、ブナ林に覆われた静かな登山道が続きます。
登山道は緩やかで歩きやすく、春の新緑や秋の紅葉シーズンは特に美しい景観が広がります。森を抜けて山頂に立てば、道後山や周囲の山並みを一望することができます。
神話と深い森の雰囲気に包まれ、登山だけでなく歴史的・文化的な魅力も感じられる一座です。
登山シーズン:5月〜10月(新緑と紅葉が魅力)
コースタイム:往復約3時間が目安 名前の由来:山頂の形が烏帽子に似ていることから名づけられたといわれる。
アクセス:庄原ICから約1時間、県民の森から登山口へ。
駐車場:登山口にあり、トイレも設置されている。
- 広島県
- 1,299m
三倉岳(702m) 奇岩がそびえる景勝の山

三倉岳(みくらだけ)は、標高701.6mながら花崗岩の奇岩が連なる景勝地として知られる山。3つの峰が連なる姿は迫力があり、歩くだけで非日常を味わえます。
登山道は比較的短く、初心者でも安心して登れます。途中で現れる巨岩や岩峰は迫力満点で、広島の山らしいユニークな景観を楽しむことができます。山頂からは瀬戸内海方面の展望も広がり、登山と景観の両方を満喫できます。
登山シーズン:通年(春の新緑、秋の紅葉シーズンが特におすすめ)
コースタイム:往復約2〜3時間が目安
名前の由来:三つの峰が並び立つ姿から「三倉」と呼ばれるようになったといわれる。
アクセス:大竹ICから約40分で三倉岳県立自然公園登山口へ。
駐車場:登山口にあり、トイレも設置されている。
野呂山(839m) 瀬戸内海を一望する観光と登山の名所

野呂山(のろさん)は、標高839mの瀬戸内海国立公園に属する山。山頂一帯は公園として整備され、キャンプ場や展望台もあり、観光と登山を組み合わせて楽しめるスポットです。
登山道を歩くと、山腹からは瀬戸内海の多島美が広がり、晴れた日には四国山地まで見渡すことができます。自動車道路が山頂近くまで通じているため、家族連れでも気軽に訪れることが可能です。
展望と観光を両立できる山として、瀬戸内エリアを代表する一座です。
登山シーズン:通年(特に春と秋が快適)
コースタイム:登山口から往復約2〜3時間が目安
名前の由来:古語の「ノロ」(神聖な山)に由来するといわれる。
アクセス:広ICから約40分。山頂まで自動車道路あり。
駐車場:山頂周辺に複数あり、トイレも整備されている。
灰ヶ峰(737m) 呉の街と瀬戸内を見渡す展望台

灰ヶ峰(はいがみね)は、呉市街の背後にそびえる標高737mの山。車でも山頂近くまでアクセスできるため、地元では夜景スポットとしても有名です。
登山道を選べば、1〜2時間ほどで登れるハイキングコースとして楽しめます。山頂からは呉の街並みと瀬戸内海が一望でき、特に夕暮れや夜景の時間帯には格別の眺めとなります。
市街地から近く、観光や散策と組み合わせやすい身近な一座です。
登山シーズン:通年(夜景観賞は春〜秋が特に人気)
コースタイム:登山口から往復約2時間が目安
名前の由来:山肌の色が灰色に見えたことに由来するといわれる。
アクセス:呉市街から車で約20分。
駐車場:山頂周辺にあり、トイレも整備されている。

登山の専門家が調査した正確なルートやコースタイム、見どころ情報までを一つにまとめました。
紙地図「山と高原地図」として60年以上の信頼を重ねてきた情報が、アプリ「山と高原地図ホーダイ」で。
今すぐダウンロードして安全登山を楽しみましょう。