三ノ瀬から和名倉山(白石山)へ

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 10時間35分
  • 23.2km

コースガイド

奥秩父主脈縦走路から離れ、200名山の弧峰に向かうロングコース
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
10時間35分
歩行距離
23.2km
最大高低差
766m
水場
将監小屋
トイレ
将監小屋
 三ノ瀬から朝日谷沿いの道に入ります。この幅広の道は将監小屋まで続いています。広葉樹林の中を牛王院下、ムジナの巣の水場を登っていく歩きやすい道です。
 2日目、将監小屋の出発は朝早くしましょう。急な草原を将監峠に上がり、牛王院平、山ノ神土を通り和名倉山へのコースに入ります。リンノ峰は西側の巻き道をたどり、露岩の西仙波を越えてササ原の中を東仙波へと登ります。山頂からは北へ樹林の中を下りますが、見通しの悪いときは北方へ尾根上を目指すように進めばよいでしょう。稜線上に降り立つと荒れた草地にカンバが点在し、牧場の一角の様な雰囲気となります。和名倉山は、昭和20年代から30年代にかけて伐採と山火事による荒廃がありましたが、今では回復して二次林の生育も進み、再びシカやイノシシなど野生動物たちの世界が拡がりつつあります。
 東に雲取山の眺めが良い尾根道を行きます。赤い露岩の目立つ吹上からはやや西側を巻き気味にたどり、草地とダケカンバの八百平に着きます。ここから西側の樹林帯の中を巻き気味に下り、やや登ると川又分岐です。ここから二瀬分岐まで踏み跡は薄いですが、赤テープなどに気をつければ迷うことはないでしょう。やや登った樹林の小平地からは東へ水場への踏み跡が分かれています。
 さらに登り、道標がなければ分かりづらい二瀬分岐に到着です。ここで直角に折れ、東へトラバース気味にたどって千代蔵休ン場とよばれるカラマツの幼樹が目立つ眺めの良い草原を横断し、疎林の傾斜地を登ると小さな平地に出ます。ここが山頂への分岐点。北へ赤テープを頼りに原生林の中を進めばほどなく和名倉山山頂です。小さな空き地状で何もなく、どこも見えない黒木の中の静かな山頂です。下りは往路を戻り、牛王院平から下りましょう。
 ちなみに、和名倉山に登るコースとして秩父湖から二瀬尾根をたどるルートもありますが、山道は踏み跡程度で道標も少なく、地図読みの知識と経験が求められる上級コースです。
雁坂小屋より和名倉山遠望
カラマツ林に囲まれた開放的な千代蔵の休ン場。
将監峠までの歩きやすい道。
西仙波付近から富士山の遠望
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