西南尾根〜霊仙山往復

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 4時間45分

コースガイド

鈴鹿北部の一角を占める霊仙山は、石灰岩カルスト台地のゆったりと広がる山容が魅力の山だ。山稜からの眺望は雄大で、多彩な登山コースが楽しめる人気の山となっている。春や夏の花を求めて登る人も多く、とくに西南尾根のフクジュソウは見応えがある。
テクニック度
山行日数
日帰り
歩行時間
4時間45分
歩行距離
最大高低差
水場
トイレ
 霊仙山は他の鈴鹿北部の御池岳、藤原岳などと同様石灰岩地質の山で、ゆったりとのびやかな山稜が広がっている。現在はシカ害で笹はほとんど見られないが、草地の広い山稜には池が点在し、ところどころに石灰岩地特有の白くごつごつとしたカレンフェルトが見られる。その広大な山上には三角点峰、最高点峰、経塚山の三つのピークがあり、のびやかな山稜からの雄大な眺望と、花の多さが魅力の山である。
 登山道として榑ヶ畑道、谷山谷道(現在通行禁止)、柏原道、梓河内道、西南尾根の5つのコースがあげられるが、よく歩かれているコースは榑ヶ畑道、柏原道、西南尾根の3コースで、ここではこの山の魅力をもっとも楽しめるコースとして西南尾根をとりあげる。
 西南尾根は、廃村となった今畑集落跡から尾根を登るにつれ草地の山稜が広がり、眼下には近江平野と琵琶湖の展望、そして早春にはフクジュソウの花と、日本アルプスを思わせる山稜歩きが楽しめる、鈴鹿の山でもトップクラスにあげられる登山コースといえる。
 このコースの取り付き点は芹川源流部の最奥の落合集落で、路線バスは走っていないのでマイカーでの登山となる。落合から芹川の左岸側の斜面にあった今畑集落跡へと登る道がある。今畑は現在お寺と蔵が残されており、春はそこここにフクジュソウが咲き乱れている。この集落跡から西南尾根の基部となる笹峠までは、ブナの大樹もあるよく踏まれた峠道が続いており、五月の連休ころならヤマシャクヤクの花も見られる。
 笹峠はひろやかな伐採後の植林地で踏み跡が少しわかりにくい。正面に高くのび上がる西南尾根の急斜面に取り付くと、滑りやすいあやふやな道の急登が続く。しかし登るにつれ、琵琶湖の眺望と幾重にも重なり連なる鈴鹿の山並みがぐんぐんと広がる登りとなり、やがて近江展望台に着く。
 ここからは石灰岩特有のごつごつとしたカレンフェルトの突き出す歩きにくい道となるが、ゆるやかな草地と灌木帯の、晴れていれば爽快な尾根が続いていく。春は花の多い楽しい道で、とくにフクジュソウの群落は見応えがある。ただ天気の悪い日は草地だけに風当たりが強く、ゆるやかに広がる尾根なので、注意が必要だ。
 南霊岳を過ぎると左に浅くゆるやかな草地の谷をはさんで、霊仙山の頂上が目の前に見えている。この谷間には小さな池が三つ点在しており、声も聞こえてくるほどの距離で、そのまま頂上稜線と並行しながら進んでいくと、霊仙山最高点ピークに着く。ここは人も少なくて落ち着く頂上で、伊吹山を正面に見て、天気が良ければ御嶽、乗鞍から笠、穂高、槍などの北アルプス南部の山々や白山まで望む、贅沢な眺望が楽しめるピークである。この最高点ピークから広い斜面をいったん少し下るとT字路となり、左へと登れば三角点ピークの霊仙山頂上に出る。ここからも無類の展望が広がっている。
 目の前の経塚山から右が柏原道、左に進めば榑ヶ畑道で、春、秋の登山シーズンは多くの登山者が行き交うが、ここでは往路の西南尾根を引き返す。
爽快な登りがつづく西南尾根道
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