尾瀬ヶ原満喫コース

コース難易度
初級
  • 1泊2日
  • 6時間45分
  • 19.2km

コースガイド

尾瀬ヶ原を大回りするコースを1泊2日でゆったり歩きます。夕暮れや朝方の贅沢な時間を尾瀬で過ごせます
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
6時間45分
歩行距離
19.2km
最大高低差
191m
水場
竜宮、見晴
トイレ
竜宮、見晴
 山小屋泊なので、遅めの出発でも余裕をもって歩くことができます。例えば鳩待峠を10時前後に出発すれば、朝の入山ラッシュを避けられるだけでなく、尾瀬ヶ原では日帰り登山者が帰路を急ぐなか、誰もいない湿原を独り占めできるのが魅力です。
 山ノ鼻を越えて、牛首分岐までは鳩待峠から尾瀬ヶ原へ(コースガイド)を参照して下さい。牛首分岐から進路を左手にとってヨッピ吊橋を目指しましょう。右手には燧ヶ岳を背景に池溏と細いシラカバが印象的です。しばらく歩くと下ノ大堀川の拠水林に着きますが、ツキノワグマ対策の鐘が設置されているので、心細い時には鳴らして行きましょう。すぐにベンチのある池溏に到着します。この池溏ではイモリやトンボが多く見られるだけでなく、燧ヶ岳が水面に映り込む逆さ燧の池溏として隠れたスポットとなっています。
 ベンチから15分ほど歩くとヨッピ吊橋に到着します。しっかりとワイヤーが張られているので危険はありませんが、定員は最大10人なので注意して渡りましょう。ヨッピ吊橋を通過するとヨシッ堀田代という山沿いの湿原に出ます。ここの木道は高くなっていますが、ツキノワグマとのニアミスを防ぐためで、お互いに遠い場所から存在を確認できるよう工夫されています。目の前の東電小屋は尾瀬で唯一新潟県にある山小屋です。公衆トイレや水場があるので立ち寄りましょう。
 東電小屋から10分ほど森を歩きます。やがて立派な東電尾瀬橋を渡りますが、対岸はすでに福島県。これで1日に3県を歩いて制覇したことになります。小高い湿原へ上がると燧ヶ岳が眼前に迫って迫力を増します。すぐに丁字路の東電分岐に着きますが、右に進路をとって見晴を目指しましょう。
 見晴は6軒も山小屋があるので、入口の地図で宿泊予定の山小屋を確認しましょう。チェックイン後、入浴・夕食の時間をぬって夕暮れ時の湿原を散歩すれば、その日の疲れをヒンヤリした空気が癒してくれます。7月下旬から8月中旬にはホタルが見られますが、夜間の散策にはライトを持参して下さい。
 翌朝はぜひ散歩にでかけましょう。日の出の時間は山小屋に掲示されているのでチェックしておきましょう。霧が立ち込める湿原は幻想的な風景ですが、太陽が当たると風景が動き出し、周りの山々が赤く照らされて神秘的な姿へと変わっていきます。この瞬間、運がよければ白虹を見ることができます。竜宮十字路までは約30分の道のりです。
 竜宮十字路から鳩待峠までは、鳩待峠から尾瀬ヶ原へ(コースガイド)と同じ道を戻ります。
牛首分岐〜ヨッピ吊橋にある逆さ燧の池溏(7月中旬)
東電小屋前から見た尾瀬ヶ原と至仏山(6月上旬)。
カキラン(7月中旬)。
日の出直前の尾瀬ヶ原(7月下旬)
登山地図ナビアプリ
山と高原地図ホーダイ
山と高原地図ホーダイ
登山のための専用地図
60年以上の実績を誇る「山と高原地図」がスマホで使える!各山の専門家の現地調査に基づいた信頼できる登山情報アプリ。
登山道、コースタイム情報、コースの見どころ、山小屋や水場など登山者に必須の情報がすべて掲載!

掲載書籍