小沢平から三条ノ滝へ

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 8時間15分
  • 18.6km

コースガイド

渋沢温泉付近の原生林と大迫力の三条ノ滝を見ながら、只見川沿いに尾瀬の水の流れを遡る山旅
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
8時間15分
歩行距離
18.6km
最大高低差
641m
水場
見晴、竜宮
トイレ
赤田代、山ノ鼻
 小沢平は福島県側と新潟県側の両方からアプローチできますが、どちらも路線バスの便数が1日2便と少なく、事前予約が必要です。砂利敷の登山口にはバイオトイレも設置されています。2015年で渋沢温泉小屋は営業終了となり、出発後は赤田代までトイレがないので、ここで済ませて行きましょう。
 すぐにトクサ沢に着きますが、この辺りは直径が1mを超えるブナ、トチノキの巨木が多く、福島県の森林浴の森100選にも指定されています。鉄パイプで作られた階段を下るとすぐに高石沢に着きますが、ここも鉄パイプの橋がかかっているおかげで安全に渡ることができます。しばらく進むと白く濁った沢に着きますがこれが渋沢です。渋沢は燧ヶ岳の切り立った岸壁を源流としており、大雨時には大氾濫を起こして橋が流失してしまう荒々しい沢です。無理に沢を渡ろうとしないで周りをよく見て通行しましょう。
 渋沢からわずかに登れば渋沢温泉小屋の跡地に着きます。この山小屋は雪害によって営業終了となり、渋沢大滝や天神田代方面の登山道も併せて通行止めとなっています。登山道を直進するとつづら折れの登りが始まります。この急登も尾根上からだんだんと緩やかになりますが、この辺りはヤブが濃い区間があるので慌てず足元を見て進みましょう。やっとたどり着いた兎田代下分岐は変則十字路となっているため、行き先を地図と照らし合わせて進みましょう。
 ここから三条ノ滝へは小さな湿原の兎田代を通過して一気に下ります。5月下旬までは残雪が残るため、不安を感じたら段吉新道経由で尾瀬ヶ原に向かいましょう。20分ほど下れば平滑ノ滝との分岐点に到着です。ここを右に5分ほど行くと三条ノ滝展望台です。急な木製階段に気を付けながら展望台に下りると、大迫力の三条ノ滝が尾瀬中の水を集めて滝つぼへと落ちています。雪解けの増水時には滝つぼに水が収まらず、周りの岩壁に当たって地響きを起こしている時もあります。
 大迫力の三条ノ滝から先ほどの分岐点に戻れば、平滑ノ滝展望台までは35分ほどの登りです。ぬかるみが多く歩きづらいので慌てずに行きましょう。橋のかかった沢を渡り、大きな岩がゴツゴツした道を上りきるといきなり平滑ノ滝展望台に到着です。
 ここから尾根上の道のりを20分ほどで段吉新道との分岐点に合流します。ここから赤田代は目の前。尾瀬ヶ原を約40分ほど進めば見晴です。見晴から鳩待峠までは鳩待峠から尾瀬ヶ原へ(コースガイド)を参照して下さい。
三条ノ滝(7月中旬)
小沢平周辺の紅葉(10月中旬)。
白濁した渋沢。
平滑ノ滝(7月中旬)
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