馬留から薬師岳へ

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 7時間40分
  • 10.8km

コースガイド

遠野市側の馬留から山頂に登り、いったん小田越へ下ってから、横通りを通って馬留に戻る充実の周回コース
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
7時間40分
歩行距離
10.8km
最大高低差
925m
水場
又一の滝上部(沢水)、横通り北斜面
トイレ
小田越
 優美な三角形の山容を持つ薬師岳は早池峰山と基盤岩が異なる花崗岩質の山です。山頂から見る早池峰山の迫力ある姿は圧巻で、オサバグサの開花期には、小田越から多くの登山者が登っています。しかし山行の充実度では、民話の故郷として有名な遠野市の馬留から又一の滝を経由して周回するコースが勝ります。
 登山口まではマイカー利用が賢明です。上附馬牛大出から大野平の開拓地を過ぎて、林道を500m走行すると馬留登山口に着きます。又一の滝までは遊歩道が整備され、滝川沿いに30分で着きます。又一の滝は上部がナメ状で落差数十m。滝の下には石碑や祠が祀られています。滝の左岸を少し登ると、帰路に使う横通りコースが右に分かれます。薬師岳の直登ルートは分岐を直進して、滝川の左岸をたどり、すぐに右岸に渡渉します。そこから10分ほど急坂を登るとブナの原生林に入ります。標高1400m付近からダケカンバが現れ、やがてコメツガが矮生化した森に変わります。ハイマツ帯に出ると展望が一気に広がり、遠野盆地や薬師岳から西へ続く小白森、白森山のなだらかな稜線が一望できます。ガイドロープに導かれて大岩とハイマツの間を縫うように登り薬師岳山頂に到着します。
 岩峰状の山頂からの展望は素晴らしく、正面に早池峰山が大きくそびえ、右手に剣ヶ峰、左手には中岳から鶏頭山に伸びる主稜線の大パノラマが広がります。
 眺望を楽しんだら、西へ頂稜をたどり小田越に下ります。岩場にビッシリと張り付いたコケモモやイワヒゲの花が見事です。早池峰山を正面に眺めながらハイマツ帯を下ると、すぐにコメツガやオオシラビソの森に入ります。そこから花崗岩の岩塊とハシゴ場を下りますが、岩穴の奥にはヒカリゴケが怪しく光り、林床には6月下旬にオサバグサが咲き誇ります。傾斜が緩くなり、木道が現れると小田越は間近です。小田越から車道を150mほど東側に下り、右に分岐する横通りに入ります。この登山道は小田越山荘を過ぎ、薬師堂を経て又一の滝まで薬師岳の東側を大きく半周します。途中で右に分岐する薬師岳への登山道は整備されておらず通行禁止です。横通りはコメツガの巨木林をトラバースしていきます。小田越山荘から距離約2.5km進み、薬師岳から東に伸びる尾根を越えます。薬師堂は尾根の頂点から南に200m下った地点に建っています。そこからブナとミズナラの森を1時間10分下って又一の滝に着き、馬留登山口まで往路を戻ります。
薬師岳は早池峰山の大展望台。小田越を隔てて至近距離で聳える姿は迫力満点です
頂稜西端の岩場から見た薬師岳。
又一の滝は実際に見るとかなり大きな滝です。
林床に咲き誇るオサバグサ
登山地図ナビアプリ
山と高原地図ホーダイ
山と高原地図ホーダイ
登山のための専用地図
60年以上の実績を誇る「山と高原地図」がスマホで使える!各山の専門家の現地調査に基づいた信頼できる登山情報アプリ。
登山道、コースタイム情報、コースの見どころ、山小屋や水場など登山者に必須の情報がすべて掲載!

掲載書籍