玉原高原から鹿俣山へ

コース難易度
初級
  • 日帰り
  • 3時間45分
  • 9.5km

コースガイド

高山植物の美しい高層湿原を通り、関東最大級のブナとトチノキの巨木の森を抜け、展望の山頂へ
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
3時間45分
歩行距離
9.5km
最大高低差
417m
水場
なし
トイレ
玉原センターハウス
 鹿俣山は武尊山の西側にあるピークで、山頂から谷川連峰方面の展望がよい山です。山頂近くまでスキー場になっており、草地にはヤマハハコなどの花が咲き、関東有数の巨大ブナの森、花多き湿原、アズマシャクナゲの森など豊かな自然を楽しむことができる魅力的な山です。5月から11月まで登ることができ、春の新緑のころや、秋の紅葉の頃が特に美しいシーズンです。特に危険な場所はありませんが、森林キャンプ場内を歩くときには、分岐が多いのでよく注意して歩く必要があります。公共交通機関は期間限定のものしかなく、マイカー利用か、沼田からタクシー利用になります。
 玉原センターハウスの駐車場から出発。しばらく舗装路を歩き、トイレがある小さな小屋の反対側から木道に入ります。時間に余裕がない場合は銅金沢ルートを歩いてもいいですが、玉原湿原を通り、長沢三角点経由で行くといいでしょう。玉原湿原は、春のミズバショウから花が始まり、6月下旬はコバイケイソウやヒオウギアヤメが湿原を彩り、夏にはハクサンタイゲキが咲きます。草紅葉の季節もきれいです。
 ここのブナの巨木の森は関東でも有数の面積があり、ミズメの巨木などもあります。ブナ地蔵は、ブナの巨木の根が地上に出て、また地中に入ったもので、これが数体のお地蔵様の石像のように見えることから。さらに緩やかにどこまでも続くようなブナ林の斜面を登っていきます。やがて、スキー場のゲレンデを横に見るようになり、さらにゲレンデを歩くようになります。またブナの林に戻り、ジグザグに登っていきます。一度少し下り、しばらく歩くと、山頂直下の分岐に出ます。分岐から5分ほど行くと鹿俣山山頂です。山頂は小さな広場で木々に囲まれていますが、西側の谷川岳方面の展望がよく、ブナとミズナラの森を見下ろせるよい山頂です。
 下りは、まず分岐まで少し戻り、左に下り始めます。この急坂には、アズマシャクナゲがたくさん生えており、6月ころは花も楽しめます。左には武尊山の山頂も見え、気持ちのよい下りです。一度スキー場のゲレンデに出ますが、またすぐ左の林に入るので、道標をよく確認しましょう。ブナの森に入りしばらく下ると、玉原高原森林キャンプ場に入ります。キャンプ場からたんばらスキーパークの間は、分岐がたくさんありますが、どの分岐にもきちんと道標が整備されているので、道標を確認しながら歩きましょう。スキー場のゲレンデの夏山リフトが動いているときはトンネルでくぐって、沢を小橋で渡ってまた林に入り、緩やかに下って、さらに渓流沿いに歩くと、往路に通った玉原センターハウスから伸びる舗装路に出るので、朝と同じ道をセンターハウスの駐車場に戻ります。
玉原湿原のハクサンタイゲキとヒオウギアヤメ
スキー場のゲレンデはヤマハハコの花がたくさん咲く。
鹿俣山山頂。
リフト下をトンネルでくぐる
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