吉野山から西行庵・青根ヶ峰へ

コース難易度
初級
  • 日帰り
  • 4時間40分
  • 12.7km

コースガイド

青根ヶ峰は万葉の昔、吉野の宮に遊んだ歌人達が吉野山を詠んだ歌に出て来る吉野山南限の山です。桜と紅葉の名勝です。
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
4時間40分
歩行距離
12.7km
最大高低差
658m
水場
トビロ谷出合手前の水場
トイレ
蜻蛉の滝公園
 吉野駅から七曲り坂を取って登り吉野の町並みに入ります。銅の鳥居をくぐり金峯山寺(蔵王堂)に参拝後、散策道を登ると上千本に入り、右手の台地に花矢倉の展望台があり、素晴らしい桜の風景が広がります。その先に吉野水分神社があり、拝観して行きましょう。さらにその先の高城山(つつじヶ城跡)では広大な展望が待っています。これから目指す青根ヶ峰と、北には金剛・葛城山、二上山をはじめ、高見山まで一望出来ます。
 広大な展望を堪能したら獅子尾根を登って吉野の地主神・金峯神社に着きます。東側には義経隠れ塔があります。神社の先の分岐から道標に従い西行庵に寄り道しましょう。
 道を下ると苔清水があります。文治の昔(1185~1189年)西行法師が俗界を避けてわび住まいをしたと伝えられています。モミジと桜の林の中には西行庵があり、このあたりを「奥千本」と呼んでいます。近年周辺の杉林が伐採され、「22世紀吉野桜を愛でる会」の人達の手によって山桜の記念植樹が行われており、数十年先の桜の景観が楽しみです。
 芭蕉ゆかりの苔清水から「宝塔院跡」の道標に従い山腹を絡み終え、奥駈道に合流し、旧女人結界石で左を取り、180段の階段道を登れば青根ヶ峰の山頂を踏みます。眺望は木々の合間より吉野山方面と、柏原山、百貝岳などが望まれる程度です。
 大滝・蜻蛉の滝へは南へと下り、青根ヶ峰の石柱を見て車道を左に行き、蜻蛉の滝への道標から右の作業林道に入ります。少し先で作業林道と分かれて右に音無川へのコースを選びます。道は山腹を大きく絡み、谷へ向かって急坂の下りとなり、小さな流れが走る二俣に出ます。程なくトビロ谷出合を過ぎ、岩盤上に心地よい旋律を奏でる清流を見て、杉、檜の香りがする木馬道を下って行くと、広い道に出て分岐を左に取り、音無川を渡り蜻蛉の滝を訪ねよう。小道を登ると滝前に出ます。落差30m、芭蕉も足を向けたという名瀑で、公園一帯は桜の名勝になっています。先ほどの分岐に戻り、右に龍泉寺を見て民家の中を下って行けば、大滝バス停はすぐそこです。
花矢倉展望台から眼下に下千本、中千本の桜と、金峯山寺(蔵王堂)を見下ろす
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