トンネル東口から行者還岳へ
コース難易度
初級
- 日帰り
- 3時間55分
- 6.6km
コースガイド
行者還岳から弥山へと続く大峰主稜はブナを主体とした自然林が色濃く、春から夏には華麗な花が咲き誇ります。

テクニック度 |
難易度の目安 難易度の目安
テクニック度
|
山行日数 |
日帰り |
歩行時間 |
3時間55分 |
歩行距離 |
6.6km |
最大高低差 |
477m |
水場 |
行者雫水 |
トイレ |
行者還避難小屋 |
行者還岳への登路は大川口から天川辻(北山越)へと出るコースが主流でしたが、今日では踏み跡が不明瞭で廃道に近い状態です。今回はトンネル東口から天ヶ瀬方面へ車で1.2km下った(No.90標識が目印)所からの、登りも緩やかな最短コースを紹介します。
行者還岳登山口から鉄筋の階段に取り付いて登るとすぐ上で道は左右に分かれますが、ここでは左を取りソヨゴ、ヒメシャラ、アセビ、ブナなどの自然林の中を尾根に沿って登って行くと一際目を引く天然檜の巨樹が並んで二本あり、ブナの木とともに大きく枝葉を広げています。すぐ上が稜線で清明ノ尾出合に着きます。展望が開け大普賢岳から和佐又山の眺めが広がります。尾根を左に取りブナ、ヒメシャラ、シロヤシオの美しい樹林帯を緩やかにたどれば20分ほどで奥駈道出合の独漂1458mに着きます。周囲の展望がすこぶるよく、腰を降ろして憩うにはよいところです。
独漂からは行者還岳に向かっての稜線漫歩が始まります。樹間からは弥山や鉄山、バリゴヤノ頭、大普賢岳や大台ヶ原などの展望を楽しみながらたどれます。また春から夏にはミツバツツジ、シャクナゲ、ヤマシャクヤク、シロヤシオ、クサタチバナなどの可憐な花が順を追って咲き誇り、ブナの森を彩ります。
1486mの独漂を越え緩やかな尾根道をたどると「通行人安全」と刻まれた地蔵石仏が祀られた天川辻(北山越)に出ます。この峠は天川村と上北山村の天ヶ瀬を結ぶ古い峠越えの道でしたが、今では上北山村側はすっかり廃道となっています。北にわずかで行者還避難小屋に着きます。小屋から仰ぎ見る行者還岳は大きく被った大岩壁で、役行者があまりの峻険さに引き返したのが山名の由来という伝説もうなずけます。
これより行者還岳へ往復することになります。小屋の前から奥駈道を北に進み、窟の奥に金剛童子を祀る靡58番の行所を見送ると、急な梯子段が連なる手前の左側に行者の雫水がありますが、現在は水が涸れています。梯子段の急斜を登りきって小尾根を越え左へササの中を行くと分岐があり、右は縦走路で左へ進み樹林内のシャクナゲの間を10分ほど登れば錫杖と3等三角点標石がある行者還岳の山頂に着きます。山頂は樹木が茂り展望はありませんが三角点標石から少し東の岩頭からは樹海の彼方に弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳へと続く山稜が眺められます。
展望を満喫したら行者還避難小屋へと戻り、下山は往路を独漂1458mを経て行者還岳登山口へと引き返します。
行者還岳登山口から鉄筋の階段に取り付いて登るとすぐ上で道は左右に分かれますが、ここでは左を取りソヨゴ、ヒメシャラ、アセビ、ブナなどの自然林の中を尾根に沿って登って行くと一際目を引く天然檜の巨樹が並んで二本あり、ブナの木とともに大きく枝葉を広げています。すぐ上が稜線で清明ノ尾出合に着きます。展望が開け大普賢岳から和佐又山の眺めが広がります。尾根を左に取りブナ、ヒメシャラ、シロヤシオの美しい樹林帯を緩やかにたどれば20分ほどで奥駈道出合の独漂1458mに着きます。周囲の展望がすこぶるよく、腰を降ろして憩うにはよいところです。
独漂からは行者還岳に向かっての稜線漫歩が始まります。樹間からは弥山や鉄山、バリゴヤノ頭、大普賢岳や大台ヶ原などの展望を楽しみながらたどれます。また春から夏にはミツバツツジ、シャクナゲ、ヤマシャクヤク、シロヤシオ、クサタチバナなどの可憐な花が順を追って咲き誇り、ブナの森を彩ります。
1486mの独漂を越え緩やかな尾根道をたどると「通行人安全」と刻まれた地蔵石仏が祀られた天川辻(北山越)に出ます。この峠は天川村と上北山村の天ヶ瀬を結ぶ古い峠越えの道でしたが、今では上北山村側はすっかり廃道となっています。北にわずかで行者還避難小屋に着きます。小屋から仰ぎ見る行者還岳は大きく被った大岩壁で、役行者があまりの峻険さに引き返したのが山名の由来という伝説もうなずけます。
これより行者還岳へ往復することになります。小屋の前から奥駈道を北に進み、窟の奥に金剛童子を祀る靡58番の行所を見送ると、急な梯子段が連なる手前の左側に行者の雫水がありますが、現在は水が涸れています。梯子段の急斜を登りきって小尾根を越え左へササの中を行くと分岐があり、右は縦走路で左へ進み樹林内のシャクナゲの間を10分ほど登れば錫杖と3等三角点標石がある行者還岳の山頂に着きます。山頂は樹木が茂り展望はありませんが三角点標石から少し東の岩頭からは樹海の彼方に弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳へと続く山稜が眺められます。
展望を満喫したら行者還避難小屋へと戻り、下山は往路を独漂1458mを経て行者還岳登山口へと引き返します。
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