御岳山の日帰り登山で持っていく装備とは?バックパックの中身を全部見せます

今回は、関東近郊からアクセスしやすく、日帰り登山に人気の多摩・青梅エリア、御岳山を歩く際の持ち物例をご紹介します。ケーブルカーで御岳山駅まで上がり、日の出山を経て「つるつる温泉」まで下る、約3時間の縦走ルートを想定しています。
アップダウンは穏やかで、整備された道が続くこのコース。バックパックは日帰り仕様で、最小限の装備にしつつ、急な天候変化や下山後の温泉にも対応できる構成にしています。
目次
使いやすくて軽快に歩けるバックパックを選ぶ

使用するバックパックは「Cobmaster」のGEM PACK。容量はしっかりありながら、登山やキャンプでも扱いやすいサイズ感で、多用途に活躍します。
最低限の着替えと防寒対策で快適な山歩きを

日帰り登山では、できるだけ荷物を軽くするのが基本。汗対策として半袖インナーは2セット、足が蒸れやすいトレッキングシューズに備えてソックスも2足を用意しました。履き替え用には、保温性と吸湿性に優れたメリノウール素材を選んでいます。

防寒用には、mont-bellのスーパーメリノウール長袖インナーを持参。保温性と防臭性が高く、寒いときは中に着こむことで温かく快適に過ごせます。

ミドルレイヤーには、Jack Wolfskinのインサレーションジャケットを選択。軽量ながら体温調整しやすく、脱ぎ着もしやすいため山行中に重宝します。

また、急な雨に備えてKiuのレインポンチョとレインパンツをセットで持参。ポンチョはバックパックごと覆えるサイズで、腕の可動域も確保されているため、登山中でも動きやすさを損なわない仕様です。雨が降りそうな予報でなくても、山では急変することがあるため、常にバックパックの底に入れておくようにしています。
行動食にはその人のスタイルが表れる

登山中の栄養補給には行動食が欠かせません。山小屋での食事を楽しむスタイルもあれば、ピークを目指しながら手軽に栄養を補給するスタイルもあります。行動食には個性が出やすく、人によって選ぶ内容はさまざまです。
朝食用には、カロリー控えめのベースブレッドと、甘さのあるクリーミーラテを組み合わせて準備。動き出しは胃に優しい内容にしつつ、糖分で頭の働きをサポートします。水やお茶などの飲料は適量を持参し、休憩時にこまめに補給。山の状況やトイレの位置によって、飲むタイミングを調整します。

間食には、Cheezaなど塩気の強いスナックを。行動中でも片手でつまみやすく、開封後にしまいやすいようジッパー付きのパッケージを選んでいます。また、小型ようかんも常備。高カロリーでエネルギー補給に適しており、コンパクトでゴミもかさばりません。賞味期限が長いため、使わなかった分は次回の山行にも持ち越せます。
下山後の温泉を快適に楽しむための持ち物

「つるつる温泉」での入浴も今回の楽しみのひとつ。温泉施設では更衣室のロッカーが小さく、バックパックをそのまま入れられないこともあるため、サコッシュに必要なアメニティをまとめています。
シャンプーやボディソープ、ひげ剃りなどの基本的な入浴セットはすべてサコッシュに収納。タオルは「日本温冷浴協会」公式のやや小さめサイズを使用。体全体を拭きやすく、それでいてバックパックにも収まりやすい点が気に入っています。
化粧水や乳液などのスキンケア用品は、温泉施設の備え付けを活用することで荷物を最小限にしています。
持ち物を整えて、日帰り登山をもっと快適に
日帰り登山では、持ち物の選び方ひとつで快適さや安心感が大きく変わります。必要最小限に絞りつつも、季節やルート、下山後の予定に合わせて中身を整えることが、安全で楽しい山行につながります。
今回紹介した装備例は一つの参考として、自分自身の登山スタイルや体調に合ったアイテムを見つけていくことが大切です。山歩きの経験を重ねながら、バックパックの中身も少しずつ自分仕様に整えていきましょう。
TEXT:古郡充彬
PHOTO:Hayato Suzuki

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