御岳山登山ガイド ケーブルカーで武蔵御嶽神社とロックガーデンを巡る日帰りコース
東京・奥多摩にある御岳山は、山頂の武蔵御嶽神社や、苔むした岩と清流が織りなすロックガーデンなど、多彩な見どころを巡れる山です。ケーブルカーを利用すれば標高831mの御岳山駅から歩き始められますが、七代の滝周辺には急な下りや滑りやすい場所もあります。
この記事では、武蔵御嶽神社、七代の滝、天狗岩、ロックガーデンを巡る御岳山登山コースについて、アクセスや所要時間、見どころ、必要な服装・持ち物を紹介します。
御岳山の見どころ

御岳山は東京都青梅市に位置し、古くから山岳信仰の対象とされてきた標高929mの山です。山頂に鎮座する武蔵御嶽神社をはじめ、苔むした岩と清流が織りなすロックガーデン、七代の滝など、今回の登山コースには多彩な見どころがあります。新緑や紅葉など、季節によって異なる自然の表情を楽しめるのも魅力です。
御岳山へのアクセス
今回の御岳山登山コースは、御岳登山鉄道の御岳山駅が起点です。公共交通機関ではJR御嶽駅から路線バスとケーブルカーを乗り継ぎます。車の場合は、ケーブルカー乗り場に隣接する滝本駅駐車場を利用できます。
運賃や時刻、駐車場の利用条件は変更される場合があるため、出発前に最新情報を確認してください。
電車・バスでのアクセス
新宿駅からJR中央線・青梅線を乗り継ぎ、JR御嶽駅へ向かいます。列車によって青梅駅で乗り換えが必要です。JR御嶽駅から「ケーブル下」バス停までは路線バスで約10分、バス停から御岳登山鉄道の滝本駅までは徒歩約5分です。
滝本駅からケーブルカーに乗り、約6分で標高831mの御岳山駅に到着します。ケーブルカーの基本運賃は大人片道600円、往復1,200円です。運賃や接続時刻は変更される場合があるため、JR、路線バス、ケーブルカーの最新情報を確認してから出発しましょう。
車でのアクセス
中央自動車道の八王子ICから国道411号、都道などを経由して、御岳登山鉄道の滝本駅まで約60分です。圏央道を利用する場合は、青梅ICから約40分、日の出ICから約30分が目安です。
滝本駅駐車場の営業時間は7:10~19:00で、駐車台数は136台です。軽・普通車の料金は、平日が1時間400円・当日最大1,500円、土休日・特定日が1時間450円・当日最大2,000円です。年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどは満車になる場合があるため、早めの到着または公共交通機関の利用を検討しましょう。
カーナビでは「御岳登山鉄道 滝本駅」を目的地に設定します。「御岳山」で検索すると通行止めの道へ案内される場合があるため注意してください。
御岳山登山コースを詳しく紹介

ケーブルカーの御岳山駅を起点に、武蔵御嶽神社、長尾平、七代の滝、天狗岩、ロックガーデン、天狗の腰掛杉を巡る周回コースです。歩行距離は約5km、歩行時間は約3時間10分が目安です。休憩や参拝、写真撮影の時間を含め、約4時間を見込んでおくと余裕を持って行動できます。
参道やロックガーデンには比較的歩きやすい区間がありますが、長尾平から七代の滝へ向かう道は勾配がきつく、濡れた岩や木の根で滑りやすい場所もあります。コース全体を初心者向けと一括りにせず、登山に適した靴と装備を用意して歩きましょう。
◉ 歩行距離:約5km
◉ 歩行時間:約3時間10分
◉ 行動時間の目安:約4時間(休憩・参拝を含む)
◉ 最高地点:御岳山山頂 929m
◉ 起点・終点:御岳登山鉄道 御岳山駅
御岳山登山コース概要
【スタート】御岳山駅 ⇒(10分)⇒ 御岳ビジターセンター ⇒(15分)⇒ 神代ケヤキ ⇒(10分)⇒ 武蔵御嶽神社 ⇒(10分)⇒ 長尾平 ⇒(30分)⇒ 七代の滝 ⇒(15分)⇒ 天狗岩 ⇒(30分)⇒ ロックガーデン(中間点付近) ⇒(1時間)⇒ 天狗の腰掛杉 ⇒(40分)⇒ 【ゴール】御岳山駅
※所要時間は歩行ペースや登山道の状況によって変わります。休憩時間を含めず、目安として利用してください。
【スタート】御岳山駅 ケーブルカーで一気に標高を稼ごう

山腹にある御岳山駅からスタート
滝本駅から乗ったケーブルカーが、急勾配をぐんぐん登っていくと、標高831mの御岳山駅に到着。ドアが開いた瞬間、澄んだ山の空気がふわっと肌に触れます。
ここからのスタートは、まるで日常から切り離された世界への入口。緑に包まれた静かな登山道へ、胸を弾ませながら一歩を踏み出します。
① 御岳ビジターセンター まずは登山情報を手に入れよう

気軽に立ち寄りたい
御岳山駅から参道を10分ほど歩くと、御岳ビジターセンターに到着します。中に入ると、地図や自然観察の資料が並び、スタッフの方から当日の登山道の状況や見どころも教えてもらえます。
四季折々の自然情報も得られるので、ここでしっかり準備を整えましょう。タイミングが合えば、人気のムササビ観察ツアーにも参加できるかもしれません。
営業時間:9:00~16:30
休業日:月曜(祝日の場合は翌日休)
② 神代ケヤキ 推定樹齢1000年の巨木に出会う

根元には大きな洞ができている
さらに15分ほど参道を進むと、空へ向かってそびえ立つ神代ケヤキに出会います。思わず見上げるほどの高さと、どっしりとした幹。
幹回り8.5m、推定樹齢1000年のこの木は、悠久の時を超えて、ここで静かに生き続けています。根元にはぽっかりと大きな洞があり、触れると不思議と力をもらえるような気持ちになります。
③ 武蔵御嶽神社 関東平野を一望する霊験あらたかな神社

神代ケヤキを後にして、10分ほど階段を登ると、立派な随神門が現れます。ここをくぐれば、いよいよ武蔵御嶽神社の境内へ。苔むした石段を登りきると、社殿が凛とした佇まいで迎えてくれます。
古来から信仰を集めたこの神社では、厄除けを願って手を合わせる人の姿が。晴れた日には境内から、東京の街並みや関東平野を一望でき、思わず息を呑む美しさに心が洗われます。
④ 長尾平 ピクニックにも最適な絶景スポット

晴れていれば、美しい山並みが一望できる
神社を後にして、10分ほどなだらかな道を進むと、開けた広場「長尾平」に到着。テーブルやベンチが点在し、眼前には多摩の山々が広がる絶景。

休憩におすすめ
ここでお弁当を広げる人たちの笑顔や、のんびりと景色を眺める登山客の姿も。特に春の新緑や秋の紅葉シーズンは、周囲が色鮮やかに染まり、心からリラックスできる場所です。
⑤ 七代の滝 マイナスイオンたっぷりの清涼スポット

目の前に小さな滝が
長尾平から七代の滝へ向かう道は勾配がきつく、岩や木の根が露出した滑りやすい下りが続きます。足元を確認しながら慎重に進むと、30分ほどで七代の滝に到着します。深い緑の中、岩を伝って流れ落ちる七代の滝が目の前に現れると、思わず「わあ」と声がもれるほど。
大小8段からなる滝は迫力たっぷりで、飛沫がひんやりと肌を撫でます。ここは、マイナスイオンに包まれる最高の癒しスポット。立ち止まって深呼吸したくなります。
⑥ 天狗岩 スリル満点!プチクライミング体験

クライミング気分が味わえる
七代の滝から15分ほど歩き、岩の間を縫うように登っていくと、巨大な天狗岩に到着。天狗岩には鎖を使って岩上へ登る場所がありますが、登ることは今回の周回コースに必須ではありません。転落の危険があるため、岩が濡れているときや、鎖場に慣れていない場合は無理に登らず、登山道を進みましょう。
頂上には、天狗をかたどった銅像が静かに鎮座。下を見下ろすと、今まで歩いてきた森が広がり、冒険の達成感と爽快感が胸いっぱいに広がります。
⑦ ロックガーデン(中間点付近) 苔と清流の癒し空間

御岳山登山のハイライト
天狗岩を越えると、一転してしっとりとした静寂の世界、ロックガーデンへ。苔むす巨岩の間を澄んだ清流が流れ、木漏れ日がきらきらと水面に反射する光景は、まるで自然のアート。
道もよく整備されているため、心地よい散策が楽しめます。季節や天気によって、苔や水の色合いが微妙に変わるのも魅力です。
⑧ 天狗の腰掛杉 伝説の巨木に会いに行こう

独特な形状をした太い枝
ロックガーデンを抜け、森の中を1時間ほど歩くと、巨大な天狗の腰掛杉が姿を現します。その名の通り、天狗が腰かけたという直角に曲がった太い枝が特徴で、見上げると空を覆うような圧倒的な存在感に圧倒されます。
まるで山そのものに生きる伝説を目の当たりにしたかのような、不思議な感動が胸に広がります。
ひととおり杉の姿を堪能したら、いよいよ登山の締めくくり。

帰路は来た道を戻ろう
天狗の腰掛杉からは、通常の参道を通って御岳山駅方面へ戻ります。天狗の腰掛杉から鳥居前広場へ向かう「神苑の森コース」は、大きな倒木のため現在通行止めです。現地の道標と最新の登山道情報を確認し、通行止め区間には入らないようにしてください。途中には御岳ビジターセンターがあり、立ち寄って一息ついたり、今日歩いた自然やコースについて振り返るのもおすすめです。
御岳山登山に適した服装・持ち物

日の出山から望む御岳山
御岳山駅から歩き始める今回のコースには、参道のように歩きやすい区間がある一方、七代の滝周辺には急な斜面や濡れた岩、木の根が露出した場所もあります。滑りにくい登山靴またはトレッキングシューズを履き、動きやすく乾きやすい服装で歩きましょう。
山の天候は変わりやすいため、雨具は上下が分かれたレインウェアがおすすめです。季節にかかわらず体温調節のできる防寒着を用意し、冬季や早春は積雪・凍結に対応できる装備が必要か、出発前に最新の登山道情報を確認してください。
持ち物は、水分、行動食、地図または登山地図アプリ、ヘッドライト、モバイルバッテリー、救急用品などが基本です。山上の売店や飲食店は、営業日や営業時間が変更される場合もあるため、水分と行動食は事前に準備しておきましょう。
御岳山登山で立ち寄りたい長尾茶屋

ロックガーデンや天狗の腰掛杉を巡った後、御岳山駅へ戻る途中で立ち寄れるのが、長尾平にある「長尾茶屋」です。自然に囲まれた場所で、登山の合間にひと息つけます。
店主が選んだワインをはじめ、コーヒーや甘酒なども提供されています。青梅市観光協会の案内では、営業は土・日曜・祝日の11:00~16:00とされていますが、営業日や営業時間は変更される場合があります。利用したい場合は、事前に最新情報を確認してください。
なお、飲酒後も御岳山駅まで歩く必要があります。アルコールを楽しむ場合は、登山を終えてからにし、体調や帰りの交通手段を考慮して無理のない範囲に留めましょう。
御岳山登山に関するよくある質問

Q. 御岳山登山は初心者でも楽しめますか?
A. ケーブルカーを利用すれば標高831mの御岳山駅から歩き始められるため、登山経験が少ない人でも計画しやすいコースです。ただし、長尾平から七代の滝へ向かう道には急な下りがあり、濡れた岩や木の根で滑りやすい場所もあります。登山に適した靴を履き、時間に余裕を持って歩きましょう。
Q. 御岳山登山にかかる時間はどのくらいですか?
A. 今回紹介する周回コースの歩行時間は約3時間10分です。休憩や武蔵御嶽神社への参拝、写真撮影などを含め、約4時間を見込んでおくと余裕を持って行動できます。
Q. 御岳山登山の主な見どころはどこですか?
A. 今回のコースでは、山頂にある武蔵御嶽神社をはじめ、七代の滝、天狗岩、苔むした岩と清流が美しいロックガーデンなどを巡ります。新緑や紅葉など、季節ごとに異なる自然の景観も見どころです。
Q. 御岳山登山に登山靴は必要ですか?
A. 今回のコースには急な下りや、濡れると滑りやすい岩、木の根が露出した場所があるため、滑りにくい登山靴またはトレッキングシューズがおすすめです。上下が分かれたレインウェア、防寒着、水分、行動食、地図、ヘッドライトなども用意しましょう。
Q. 御岳山登山におすすめの季節はいつですか?
A. 新緑を楽しめる春や、紅葉が美しい秋は特に人気があります。夏は暑さや湿度、冬季や早春は積雪・凍結に注意が必要です。季節を問わず、出発前に天気と最新の登山道情報を確認してください。
Q.御岳山登山で注意する場所はありますか?
A. 長尾平から七代の滝へ向かう急な下りや、滝周辺の濡れた岩、木の根が露出した場所では転倒に注意が必要です。天狗岩の岩上へ登ることは周回に必須ではないため、鎖場に慣れていない場合や岩が濡れている場合は無理に登らないでください。また、神苑の森コースなど通行止めの道には入らず、現地の道標と最新情報に従いましょう。
御岳山登山は装備と時間に余裕を持って楽しもう

御岳山駅を起点とする今回の登山コースでは、武蔵御嶽神社や七代の滝、天狗岩、ロックガーデンなど、御岳山を代表する見どころを巡ります。歩行距離は約5km、歩行時間は約3時間10分が目安ですが、参拝や休憩を含めて約4時間を見込んでおくと安心です。
七代の滝周辺には急な下りや滑りやすい場所もあるため、登山靴やレインウェアなどを準備し、天気と最新の登山道情報を確認して出発しましょう。時間に余裕があれば、下山途中に長尾茶屋で休憩を取りながら、御岳山の自然と歴史をじっくり楽しんでみてください。
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