聖宝寺道〜藤原岳〜大貝戸道
コース難易度
中級
- 5時間35分
コースガイド
藤原岳は花の名山として知られている。鈴鹿北部の石灰岩帯は花の楽しめる山が多いが、この山の種類の豊富さは別格だ。夏の花の伊吹山に対して春の花の山として多くの人の人気を集めている。とくにフクジュソウが見事な群落を作っている。
テクニック度 |
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山行日数 |
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歩行時間 |
5時間35分 |
歩行距離 |
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最大高低差 |
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水場 |
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トイレ |
藤原岳は、南北にいくつかのピークを連ねた山々の総称であり、一番南の展望丘ピークが頂上とされています。いくつかある一般的な登山道の中では、花が豊富な聖宝寺道を登りのコースとし、道がよく歩きやすい大貝戸道を下山路とするのが一般的ですが、歩きやすい大貝戸道の往復コースをおすすめします。他のコースには、木和田尾、孫太尾根、滋賀県側の茶屋川からの治田峠道や西尾根などがあります。ここで紹介する大貝戸道が最もよく登られているコースですが、近年では花のコースとして孫太尾根道もよく利用されています。
西藤原駅から集落の中を進み、鳴谷神社を経て聖宝寺に出ます。寺の右手から裏手の林道に出て、谷と出合ったところから聖宝寺登山道が始まります。取り付きの斜面は急で、常緑の林の中をジグザグに登っていきます。二合目と三合目の間で谷を渡る箇所がありますが、道が流されてわかりにくくなっているため、注意が必要です。この先もしばらくは暗い杉林の中を進む切り返しの道が続き、暖かい時期にはヒルが多く見られます。
五合目の標識を過ぎると雑木林に入り、雰囲気が一変して明るくなります。はっきりとした尾根道となり、六合目まで登ると可憐な花々が姿を見せ始め、ひと息入れるのにちょうど良い場所です。厳しかった傾斜もやわらぎ、花を楽しみながらの登りとなりますが、近年はシカの食害により花の数がかなり減ってしまいました。右側の浅い溝状の谷に近づき、やがて石がごろごろと転がる浅い谷に道は続きます。早春には、周囲の雑木林に光があふれる美しい光景が広がります。
やがて左側の植林地の斜面を登るようになり、左から来る大貝戸道と合流します。ここが八合目で、頂上まではまだ長い登りが続きますが、春にはここからフクジュソウなど多くの花が見られる楽しい区間です。雑木林の急な道は、頂上台地に近づくと背の低い灌木帯へと変わり、やがて藤原山荘に到着します。左手にある展望丘頂上を往復しましょう。
広大な斜面が広がる稜線をいったん下ってから登り返すと、頂上に到着します。ここはカレンフェルトが突き出た狭いピークですが、360度の大展望が開け、登りの疲れも忘れさせてくれます。
藤原山荘に戻り、往路を八合目まで下ります。時間に余裕があれば、天狗岩ピークまで往復してみるのもよいでしょう。アップダウンはありますが、晴れていれば広々とした稜線が心地よい場所です。また、天狗岩ピークからの茶屋川斜面の切れ込んだ眺望は圧巻で、特に秋の紅葉が素晴らしいです。ただし、稜線は大きな樹林がなく吹きさらしで広いため、悪天候の際は注意が必要です。
八合目から右手の大貝戸道に入ります。この道は聖宝寺道よりも歩きやすく、六合目までは杉林の植林帯の中を大きくジグザグに下っていきます。六合目あたりからは広葉樹林となり、しっかりとした広い道が続きますが、四合目から下は歩きにくい急な下り坂となります。
神武神社に下ると、駐車場とトイレを備えた休憩所があります。ここから民家の間を抜けて進むと、西藤原駅に戻ります。
西藤原駅から集落の中を進み、鳴谷神社を経て聖宝寺に出ます。寺の右手から裏手の林道に出て、谷と出合ったところから聖宝寺登山道が始まります。取り付きの斜面は急で、常緑の林の中をジグザグに登っていきます。二合目と三合目の間で谷を渡る箇所がありますが、道が流されてわかりにくくなっているため、注意が必要です。この先もしばらくは暗い杉林の中を進む切り返しの道が続き、暖かい時期にはヒルが多く見られます。
五合目の標識を過ぎると雑木林に入り、雰囲気が一変して明るくなります。はっきりとした尾根道となり、六合目まで登ると可憐な花々が姿を見せ始め、ひと息入れるのにちょうど良い場所です。厳しかった傾斜もやわらぎ、花を楽しみながらの登りとなりますが、近年はシカの食害により花の数がかなり減ってしまいました。右側の浅い溝状の谷に近づき、やがて石がごろごろと転がる浅い谷に道は続きます。早春には、周囲の雑木林に光があふれる美しい光景が広がります。
やがて左側の植林地の斜面を登るようになり、左から来る大貝戸道と合流します。ここが八合目で、頂上まではまだ長い登りが続きますが、春にはここからフクジュソウなど多くの花が見られる楽しい区間です。雑木林の急な道は、頂上台地に近づくと背の低い灌木帯へと変わり、やがて藤原山荘に到着します。左手にある展望丘頂上を往復しましょう。
広大な斜面が広がる稜線をいったん下ってから登り返すと、頂上に到着します。ここはカレンフェルトが突き出た狭いピークですが、360度の大展望が開け、登りの疲れも忘れさせてくれます。
藤原山荘に戻り、往路を八合目まで下ります。時間に余裕があれば、天狗岩ピークまで往復してみるのもよいでしょう。アップダウンはありますが、晴れていれば広々とした稜線が心地よい場所です。また、天狗岩ピークからの茶屋川斜面の切れ込んだ眺望は圧巻で、特に秋の紅葉が素晴らしいです。ただし、稜線は大きな樹林がなく吹きさらしで広いため、悪天候の際は注意が必要です。
八合目から右手の大貝戸道に入ります。この道は聖宝寺道よりも歩きやすく、六合目までは杉林の植林帯の中を大きくジグザグに下っていきます。六合目あたりからは広葉樹林となり、しっかりとした広い道が続きますが、四合目から下は歩きにくい急な下り坂となります。
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掲載書籍
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御在所・霊仙・伊吹 2025