遠足尾根〜竜ヶ岳〜宇賀渓本谷道
コース難易度
中級
- 5時間35分
注意情報
国道421号は石榑トンネルが完成し旧道の三重県側は通行止。石榑峠へは滋賀県側から車で行ける。
コースガイド
鈴鹿の中心に座る竜ヶ岳は、均整のとれた山頂部からササの緑が波打つ美しい尾根が延び、その頂上からは雄大な眺望が望める。南北でその景観を異にする鈴鹿山系だが、中心に位置するこの山にふさわしく、両者の特長を併せ持つスケールの大きな山容に人気がある。
テクニック度 |
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山行日数 |
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歩行時間 |
5時間35分 |
歩行距離 |
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最大高低差 |
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水場 |
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トイレ |
竜ヶ岳の魅力は、なだらかに続くササ尾根からの雄大な展望にありますが、宇賀渓の渓谷美も見どころのひとつです。ここでご紹介するコースは、長大な尾根をゆったりと延ばす遠足尾根と、宇賀渓本谷へと下る中道登山道で、眺望が開けた雄大な尾根道と、滝や淵が連なる谷道という、変化に富んだボリューム感のある楽しいコースです。
宇賀渓からは他にも表登山道や金山尾根道があり、組み合わせを変えて歩くこともできます。また、かつてメインコースとされていた裏道登山道(ホタガ谷道)は、出水の影響で道が荒れており、現在は通行禁止となっていますので、誤って立ち入らないようご注意ください。
お店が何軒か並ぶ道を抜けて橋を渡ると林道となり、左手の河原がキャンプ場になっています。約20分歩くと、遠足尾根への登山口に到着します。登山道は、杉の植林地の急斜面をジグザグに登っていき、やがて明るい落葉広葉樹林の中を進んで遠足尾根に出ます。
遠足尾根には、掘り込まれた古い道が残されています。しばらく登ると、周囲はササや低い灌木が広がり、眺望が開けてきます。金山尾根から伸び上がる竜ヶ岳の姿や、反対側には鉱山で削られた藤原岳の雄大な姿を望むことができます。広々としたササ尾根の遠足尾根は、開放感にあふれた心地よい道です。
ゆったりとしたアップダウンを越えると、裏道登山道や金山尾根道が左から続けて合流し、1042メートルのピークを越えると県境稜線に出ます。右に進めば、樹林の中を行く鈴鹿山脈の縦走路が続き、静ヶ岳や銚子岳、さらに藤原岳へと至ります。左に進むと、ササ原の中を竜ヶ岳の丸みを帯びた山体へと登っていきます。ここから見る竜ヶ岳の端正な姿は、ビロードのようなササの緑に包まれ、春にはシロヤシオが点在して美しい光景をつくります。
まっすぐに延びる道の頂点が竜ヶ岳の山頂で、山頂からは360度の遮るもののない大展望が広がっています。西側には伊勢の平野が広がり、その先には海が光っています。
下山には、石榑峠からの表道と、竜ヶ岳頂上からヨコ谷へと下る中道があります。石榑峠から竜ヶ岳までを往復する人も多いですが、峠より下の三重県側から登る表道は歩く人が少なく、荒れているため注意が必要です。
中道を下ると、ササ原の斜面から樹林の尾根道へと変わります。春にはシロヤシオの多い道です。やがて、右に谷へと下る急な道になりますが、その手前で左に不明瞭な蛇谷への道が分かれているので、間違って進まないよう注意しましょう。急な下りを進むと谷に下り、宇賀渓本谷に到着します。右手には美しい滝を落とす長尾滝があり、時間があれば立ち寄るのもおすすめです。
宇賀渓本谷は、ツバメ滝などの美しい流れが続いていますが、登山道は流れから離れて山腹を通っています。蛇谷の雄大な五階滝を横切り、魚止滝の下で鉄製の橋を2度渡るとホタガ出合に出ます。そこから林道を歩いて、ノルディスク ヒュゲサークルズ ウガケイのある場所へ戻ります。
宇賀渓からは他にも表登山道や金山尾根道があり、組み合わせを変えて歩くこともできます。また、かつてメインコースとされていた裏道登山道(ホタガ谷道)は、出水の影響で道が荒れており、現在は通行禁止となっていますので、誤って立ち入らないようご注意ください。
お店が何軒か並ぶ道を抜けて橋を渡ると林道となり、左手の河原がキャンプ場になっています。約20分歩くと、遠足尾根への登山口に到着します。登山道は、杉の植林地の急斜面をジグザグに登っていき、やがて明るい落葉広葉樹林の中を進んで遠足尾根に出ます。
遠足尾根には、掘り込まれた古い道が残されています。しばらく登ると、周囲はササや低い灌木が広がり、眺望が開けてきます。金山尾根から伸び上がる竜ヶ岳の姿や、反対側には鉱山で削られた藤原岳の雄大な姿を望むことができます。広々としたササ尾根の遠足尾根は、開放感にあふれた心地よい道です。
ゆったりとしたアップダウンを越えると、裏道登山道や金山尾根道が左から続けて合流し、1042メートルのピークを越えると県境稜線に出ます。右に進めば、樹林の中を行く鈴鹿山脈の縦走路が続き、静ヶ岳や銚子岳、さらに藤原岳へと至ります。左に進むと、ササ原の中を竜ヶ岳の丸みを帯びた山体へと登っていきます。ここから見る竜ヶ岳の端正な姿は、ビロードのようなササの緑に包まれ、春にはシロヤシオが点在して美しい光景をつくります。
まっすぐに延びる道の頂点が竜ヶ岳の山頂で、山頂からは360度の遮るもののない大展望が広がっています。西側には伊勢の平野が広がり、その先には海が光っています。
下山には、石榑峠からの表道と、竜ヶ岳頂上からヨコ谷へと下る中道があります。石榑峠から竜ヶ岳までを往復する人も多いですが、峠より下の三重県側から登る表道は歩く人が少なく、荒れているため注意が必要です。
中道を下ると、ササ原の斜面から樹林の尾根道へと変わります。春にはシロヤシオの多い道です。やがて、右に谷へと下る急な道になりますが、その手前で左に不明瞭な蛇谷への道が分かれているので、間違って進まないよう注意しましょう。急な下りを進むと谷に下り、宇賀渓本谷に到着します。右手には美しい滝を落とす長尾滝があり、時間があれば立ち寄るのもおすすめです。
宇賀渓本谷は、ツバメ滝などの美しい流れが続いていますが、登山道は流れから離れて山腹を通っています。蛇谷の雄大な五階滝を横切り、魚止滝の下で鉄製の橋を2度渡るとホタガ出合に出ます。そこから林道を歩いて、ノルディスク ヒュゲサークルズ ウガケイのある場所へ戻ります。
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