油日岳・那須ヶ原山・高畑山縦走
コース難易度
中級
- 5時間40分
コースガイド
鈴鹿峠以南は山のスケールは落ちるが、主脈上の油日岳・那須ヶ原山・高畑山の三山は、700m前後の高度を保ち、個性のあるピークを連ねている。いずれもガレや小さな岩場の険しい地形を持ち、三山縦走は小さなアップダウンを繰り返す歩きごたえのあるプランとなる。
テクニック度 |
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山行日数 |
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歩行時間 |
5時間40分 |
歩行距離 |
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最大高低差 |
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水場 |
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トイレ |
この三山は小さいながらも、均整のとれた美しい山容を見せています。いずれの山もそれぞれに登山道がありますが、三山縦走も楽しいコースとなります。少しハードですが、那須ヶ原山や坂下峠でエスケープすることもできるので、体力や時間の調整も可能です。ただし縦走はJR、バス、マイカーのいずれの場合でも問題が多いため、事前の確認が必要です。
JR利用での登山の場合、油日駅から登山口まで徒歩ではかなりの距離がありますので、油日駅から登山口まではタクシーで入ることをおすすめします。
登山口には参籠所があり、この少し先で林道が終わります。谷に沿った道がしばらく続くと、右の小さな谷に入り、やがて道は斜面を登っていきます。かなりの急登が稜線に出るまで続いていますが、登山口から登り始めてからわずか30分ほどの辛抱です。右に稜線を5分ほど進むと、油日神社奥宮の祠のある頂上に着きます。北側にも参籠所があり、休憩できます。ここからは西側の丘と平野が入り組む甲賀の里の眺望が開けています。
登ってきたコルの分岐に戻り稜線を進みます。稜線は常緑の樹林帯で、風化した花崗岩のやせた尾根が続いています。道は急な登下降の小さなアップダウンが多いので、一定のペースを守って歩くことが重要なポイントとなります。また、 三国山までの小さなピークでは道が分かれており、枝道に入り込まないように注意が必要です。
三国山を過ぎたところで切れ込んだ岩場があり、ここでは右側を巻いて通過します。このアップダウンが連続する尾根も那須ヶ原山に近づくにつれて幾分穏やかになりますが、那須ヶ原山の山容にもそれが表れており、見上げながら近づくその姿はどっしりとして美しいです。
那須ヶ原山の頂上手前で縦走する県境尾根は右に振っています。この分岐から少し先が那須ヶ原山の頂上となります。頂上には石室があり、南側の眺望が開けています。
分岐に戻り三頭山まではゆったりとした道ですが、ここを過ぎると再びアップダウンが激しくなります。そして唐木岳のピークを過ぎたところでキレットがあり、右側を下りながら大きく巻いていきます。もう坂下峠も近く急な下りとなって峠に下り立ちます。峠は車道が越えていますが、峠付近が崩壊しており、車は通過できません。
ここで余裕があればさらに縦走を続けましょう。峠からはいきなりの急登で、途中ガレ場の右を巻く道を通って溝干山に着きます。ここからは登下降があるものの、もう強い登りはなく高畑山の頂上に出ます。頂上は抜群の展望で、長い縦走を終えた最後の峰らしく、実に気分の良い広やかな頂上です。高畑山は双耳峰で、この頂上は南峰にあたります。
鈴鹿峠まで下る間にもアップダウンがあり、キレットも一箇所あります。しかしトラロープがフィックスされており、そんなに危険な箇所ではありません。
最後の下りが続くようになると、次第に国道の車の音が高く響いてきます。ゆるやかな植林帯に入り右に鏡岩の分岐を過ぎると、茶畑が広がって鈴鹿峠に着きます。鈴鹿峠にはバスは運行されていないので、事前にタクシーに連絡しておくことをおすすめします。
JR利用での登山の場合、油日駅から登山口まで徒歩ではかなりの距離がありますので、油日駅から登山口まではタクシーで入ることをおすすめします。
登山口には参籠所があり、この少し先で林道が終わります。谷に沿った道がしばらく続くと、右の小さな谷に入り、やがて道は斜面を登っていきます。かなりの急登が稜線に出るまで続いていますが、登山口から登り始めてからわずか30分ほどの辛抱です。右に稜線を5分ほど進むと、油日神社奥宮の祠のある頂上に着きます。北側にも参籠所があり、休憩できます。ここからは西側の丘と平野が入り組む甲賀の里の眺望が開けています。
登ってきたコルの分岐に戻り稜線を進みます。稜線は常緑の樹林帯で、風化した花崗岩のやせた尾根が続いています。道は急な登下降の小さなアップダウンが多いので、一定のペースを守って歩くことが重要なポイントとなります。また、 三国山までの小さなピークでは道が分かれており、枝道に入り込まないように注意が必要です。
三国山を過ぎたところで切れ込んだ岩場があり、ここでは右側を巻いて通過します。このアップダウンが連続する尾根も那須ヶ原山に近づくにつれて幾分穏やかになりますが、那須ヶ原山の山容にもそれが表れており、見上げながら近づくその姿はどっしりとして美しいです。
那須ヶ原山の頂上手前で縦走する県境尾根は右に振っています。この分岐から少し先が那須ヶ原山の頂上となります。頂上には石室があり、南側の眺望が開けています。
分岐に戻り三頭山まではゆったりとした道ですが、ここを過ぎると再びアップダウンが激しくなります。そして唐木岳のピークを過ぎたところでキレットがあり、右側を下りながら大きく巻いていきます。もう坂下峠も近く急な下りとなって峠に下り立ちます。峠は車道が越えていますが、峠付近が崩壊しており、車は通過できません。
ここで余裕があればさらに縦走を続けましょう。峠からはいきなりの急登で、途中ガレ場の右を巻く道を通って溝干山に着きます。ここからは登下降があるものの、もう強い登りはなく高畑山の頂上に出ます。頂上は抜群の展望で、長い縦走を終えた最後の峰らしく、実に気分の良い広やかな頂上です。高畑山は双耳峰で、この頂上は南峰にあたります。
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