天覧山・多峯主山から巾着田へ

コース難易度
初級
  • 日帰り
  • 3時間40分
  • 7.9km

コースガイド

多峯主山と天覧山の展望を楽しみ、巾着田へ回る初心者向きの周回コース
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
3時間40分
歩行距離
7.9km
最大高低差
182m
水場
なし
トイレ
天覧山下
 高麗駅の改札を出て大通りを南に進み、突き当りを右折して山道に入ります。尾根通しに進んで丁字路を左折し、岩場を登ると明るく開けた多峯主山山頂に着きます。西には三角錐の武甲山が見え、南には奥多摩の山々が眺められます。好天なら奥多摩の山並みの向こうに富士山も望めます。東にはこれから行く天覧山がすぐ近くに見えます。山頂には経文を書いた一万二千個もの石を埋めた経塚があり、石経供養塔が立てられています。
 山頂のすぐ南に黒田直邦の墓があります。黒田直邦は江戸時代の飯能の領主で、後に沼田3万石の大名になりましたが、後継ぎの直純が遺言により直邦の遺骸をこの地に葬りました。墓地は二段に分かれ、上段の大石を据えた所が本墓で、下段に大きな墓碑と彰徳碑や灯籠が立てられ、厳かな雰囲気が漂っています。
 石段を下ると、昔は雨乞い祈願をしたという雨乞池があります。天覧山へは歩きやすい下り道で、途中に常盤御前伝説に因む「よし竹」や「見返り坂」があります。
 平らな場所まで下って湿地帯を通り、左折して木段を上がると天覧山の頂上です。昔は愛宕山と呼ばれていましたが、徳川5代将軍綱吉の病気平癒を祈願して十六羅漢を寄進したことから羅漢山の名がつき、その後、1883(明治16)年に明治天皇が登られたのを記念して天覧山と改称されました。頂上の見晴らしは素晴らしく、奥多摩・富士山や丹沢までひと目で見渡せます。東南には飯能市街が眼下に広がり、好天なら東京スカイツリーを見ることもできます。
 展望を楽しんだら高麗峠に向かいます。東屋まで戻り道標に従って雑木林の道を下りながら進むと車道に出ます。左折して西武線の高架をくぐり、交差点を跨いで奥武蔵自然歩道に入ります。なだらかな丘陵を進むと高麗峠です。道標に注意して進むと下りになり、集落が現れます。民家の間を進み、高麗川に架かるドレミファ橋を渡れば巾着田に着きます。
 巾着田は高麗川の蛇行により造られた直径約500mの園地で、春は桜と菜の花、秋は曼珠沙華とコスモスの共演が見事です。特に秋の「曼珠沙華まつり」の期間中は、多くの観光客が訪れます。
 巾着田から北に向かい、車道に出て左折し鹿台橋を渡ります。橋の西詰を左折して旧道に入ると「水天の碑」があります。県道の角にある日高市指定史跡「台の高札場跡」を過ぎれば高麗駅はもうすぐです。
山と高原地図ホーダイ
道迷いの不安を軽減 登山専用地図アプリ
山と高原地図ホーダイ
紙地図60年以上の信頼をスマホで
複雑な登山道も、正確な地図で不安を軽減。
登山の専門家が調査した正確なルートやコースタイム、見どころ情報までを一つにまとめました。
紙地図「山と高原地図」として60年以上の信頼を重ねてきた情報が、アプリ「山と高原地図ホーダイ」で。
今すぐダウンロードして安全登山を楽しみましょう。

掲載書籍