日浦から銅山越を経て西赤石、東赤石山へ

コース難易度
中級
  • 1泊2日
  • 8時間35分
  • 13.9km

コースガイド

日本をささえた産業遺構群と花の咲きみだれる岩峰。四国アルプスとも称される歩きごたえのある山塊。
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
1泊2日
歩行時間
8時間35分
歩行距離
13.9km
最大高低差
1,050m
水場
ダイヤモンド水
トイレ
ダイヤモンド水
 西赤石や東赤石へのルートは笹原の平坦なルートや、切り立った岩稜帯を歩くルート、産業遺産の中を巡るルートなどコンパクトながら多様性のあるルートが集まり、どのルートも高山植物があり目を楽しませてくれます。ここでは人気のある新居浜市別子山の日浦から銅山越を経て赤石山系を縦走するルートを紹介します。新居浜市の国道11号から県道47号新居浜別子山線、もしくは四国中央市の国道319号を嶺南地区に向かい、それから銅山川沿い県道47号を新居浜市別子山日浦の登山口の駐車場を目指します。小足谷川沿いに銅山越に向かうと川沿いには多くの産業遺跡群があり往時の鉱山街の繁栄が偲ばれます。日浦登山口から40分ほど歩くとバイオトイレ(冬期閉鎖)があり、その先に鉱山の試掘穴から湧くダイヤモンド水と呼ばれる泉がある広場に出ます。目出度町との分岐を鉄のパイプでできた橋を渡り、坂道を進むと別子銅山開山の産業遺構「歓喜坑・歓東坑」です。ここには急な天候の悪化時にはありがたい屋根付きの休憩所が設置されています。その先を登ると峰地蔵のある峠の銅山越に着きます。ここから東へ1時間10分ほどアップダウンを繰り返すと西赤石山頂上に到達します。春はアケボノツツジが咲き誇り、足元はツガザクラ、アカモノの群落も見ることができ、秋には赤みを帯びた岩も映えるほど美しい紅葉が楽しめます。ここから物住頭を経て稜線を進むと岩稜帯の広がる前赤石山にさしかかります。ここからは起立した岩をぬって歩くため気を抜けません。この岩稜帯は季節には花に飾られた斜面が続きますが、岩稜には目印が無いため迷いやすいのでルートファインディングは慎重に行いましょう。八巻山への分岐がある石室越を右へ下ると赤石山荘で、山荘は完全に閉鎖され、3畳ほどの避難スペースが設置されています。東赤石山へは赤石越分岐のトラバース道を使い稜線へ、赤石越から東赤石山へは10分ほどで到着します。
 下山は、赤石山荘経由で下る瀬場本谷ルートを使用しましょう。このルートは沢を数回渡ります。所々渓谷が深く切れ込み木製の桟道が架けられていますが、朽ちている場合があり歩行には注意が必要です。ここを過ぎると瀬場分岐を通り筏津登山口に下山できます。駐車場はトイレも整備されており、対岸の筏津坑跡にあります。
別子銅山の産業遺構 歓喜坑。
赤石山荘近くから八巻山を眺める
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