瓜生山から比叡山へ

コース難易度
初級
  • 6時間25分

コースガイド

この章では、公共交通機関の便が良く京都市街地から登りやすい7山を紹介する。とくに比叡山、大文字山、愛宕山は市街地のどこからでもその姿を仰ぎ見ることができ、京都市民に親しまれている代表的な山である。
テクニック度
山行日数
歩行時間
6時間25分
歩行距離
最大高低差
水場
トイレ
 京都市内から望み、最も目立つ山が比叡山である。変化に富んだ比叡山のロングルートを紹介しよう。まず、比叡山南西支稜上の瓜生山から縦走し、音羽川源流を経て無動寺の寺院をお参りする。そして、大比叡山頂に立ち、平安時代からの参拝道、雲母坂を下るコースだ。
 北白川仕伏町バス停より、京都一周トレイルの標識に導かれてバプテスト病院の横を抜ける。大山祇神社や清沢口石切り場跡を見て沢沿いの道を登ると、臨済禅の発展に尽くした白隠禅師の恩人である白幽子仙人が巌居した跡地だ。かつて北白川城本丸があったとされる瓜生山頂には、勝軍地蔵が安置された石室が残されている。
 北白川城出丸(本丸の物見の砦)があった白鳥山山頂は、雑木林に囲まれてかつての面影はない。曼殊院の背後にあるてん子山へは、登山道から往復15分の寄り道になる。三角点はあるが、ここも林に囲まれて展望はない。
 弁財天二ノ鳥居で京都一周トレイルと分かれ、花崗岩が明るい雰囲気をつくる音羽川沿いの林道を行く。稲荷神社を見て、比叡山ドライブウェイ下のトンネル歩道をくぐると東海自然歩道に合流する。鳥居がある桜茶屋跡を過ぎると、「七曲り」と呼ばれる水平な道が続く。いくつかの寺院がある無動寺に着いたら、明王堂境内を訪れてみよう。目の前に広がる琵琶湖の展望に驚くばかりだ。
 坂本ケーブルの延暦寺駅から、「西尊院堂すぐこの上」の石標がある急な山道を登って、無動寺バス停へ。車道をそのまま登ると東塔へ行ってしまうので注意しよう。
 無動寺バス停前の三叉路の信号を渡り、ガーデンミュージアム方面へ30m行くと古い墓地へ登る山道がある(道標はない)。墓地を突っ切ると、檜林の山道はやがて尾根に合流して西に向かう。「智證大師御」を過ぎると、無線中継所やテレビアンテナ、給水プールなどの施設がある山頂台地に着く。檜に囲まれた小さな丘の上に三角点のある最高地点、大比叡山頂がある。残念ながら、ここからの展望はまったくない。
 山頂から西に下るとすぐに車道に合流し、ガーデンミュージアムの前にある、広い比叡山頂駐車場に出る。比叡山のもうひとつの山頂である四明岳山頂は、ガーデンミュージアムの敷地内にある。ガーデンミュージアム北側の車道を南西へ進み、スキー場跡地から雲母坂への登山道に入る。このあたりも登山者向けの道標が少なく、道がいくつかあるのでわかりにくい。
 平安時代から比叡山と都を結ぶ主要路である雲母坂は、ここで見られる花崗岩に含まれる雲母がきらきらと光るので、その名がつけられた。後醍醐天皇に仕えた武将、千種忠顕の碑からどんどん下っていくと浄刹結界址の石碑を見て、水飲対陣跡碑に着く。この石碑は、1336(延元元)年に足利尊氏の攻撃から比叡山へ逃れた後醍醐天皇を擁護するための戦いがここであったことを示すものだ。修学院離宮の敷地の柵が出てくるあたりから、登山道は雨の侵食で深くえぐられて歩きにくくなる。雲母坂登山口から修学院駅まで、音羽川沿いに住宅街を下ろう。
比叡山北西面と八瀬の集落。瓢箪崩山より
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