峰床山・八丁平

コース難易度
初級
  • 6時間20分

コースガイド

テクニック度
山行日数
歩行時間
6時間20分
歩行距離
最大高低差
水場
トイレ
 八丁平は、関西では珍しい高層湿原であり、その背後にそびえる峰床山(みねとこやま)とあわせて、一帯は「京都市山村都市交流の森」として整備が進められています。
 登山は、葛川中村バス停からスタートします。江賀谷沿いの林道に入り、終点の二俣まで歩きます。そこから木橋を渡って右俣に入ります。沢沿いの道は滑りやすいため、足元に注意しながら進みましょう。途中、道が二手に分かれますが、左側は廃道なので正面の道を進みます。やがて巨岩が現れ、その手前から左手の山腹に取り付くと、登り詰めたところが中村乗越です。
 中村乗越からは、広く刈り開かれた道を下っていくと、八丁平の周回路に降り立ちます。この周回路を反時計回りに半周し、クラガリ谷口へ向かいます。クラガリ谷では、サワグルミ林の中を進んでいき、やがて鞍部に到達します。ここから北方向へ稜線をたどると、小さな広場となっている峰床山の山頂に着きます。山頂からは、東から南方面にかけて素晴らしい展望が広がっています。
 下山は、東側の広葉樹の尾根を下っていき、オグロ坂峠にある祠の前に出ます。オグロ坂峠は、かつて京都と小浜を結んだ最短の交易路「鞍馬街道」のほぼ中間地点にあたります。ここから八丁平側には、昔の六尺道の名残も見ることができます。
 峠の北面で、東の鎌倉山方面に分かれる道がありますが、今回はオグロ坂をそのまま下ります。途中には、トチ、イヌブナ、ミズナラ、アスナロなどの大木が立ち並び、美しい自然林の中を歩くことができます。やがて杉の造林地に入り、そこからひと息で林道に下り立ちます。
 最後はオグロ谷沿いの林道を下り、久多の里自然環境活用センター前の橋を渡ります。そして久多川沿いの舗装道路を歩いていくと、梅ノ木バス停に到着します。
 なお、車で入山される場合は、江賀谷林道には車で入ることができますが、オグロ坂側にはゲートがあるため、通行はできませんのでご注意ください。
 このルートは、高層湿原、原生林、展望、歴史道と、京都北山の魅力がぎゅっと詰まった、充実の山歩きが楽しめます。
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