皆子山

コース難易度
中級
  • 4時間40分

コースガイド

テクニック度
山行日数
歩行時間
4時間40分
歩行距離
最大高低差
水場
トイレ
 皆子山(みなこやま)は京都府の最高峰であり、その雄大な自然は多くの登山者を魅了しています。今回は、皆子山の北側を流れるツボクリ谷から登り、南東側の寺谷へと下る横断ルートをご紹介します。
 登山の出発点は新道足尾谷橋バス停です。ここから北へ向かい、安曇川沿いの旧国道を西へと進みます。やがて「作業道足尾谷線」の林道に入り、終点まで進むと、登山道は沢沿いの道に変わります。
 ルート中では三度木橋を渡りながら進み、目印としてテープが付けられたツボクリ谷出合に到着します。ただし、一つ手前の沢にも踏み跡があるため、間違えないようご注意ください。ここからは、右岸・左岸を何度か渡渉しながらツボクリ谷を詰めていきます。
 途中、小滝を高巻く際には固定ロープが設置されており、ややスリルのある箇所もあります。やがて谷が開けてきて、大きなトチノキが姿を見せます。ここは、お弁当を広げるのにぴったりな、開放感のある場所です。
 さらに3分ほど登ると、道は左に折れてツボクリ谷を離れ、皆子山へと突き上げる急な沢に入ります。曲がる地点には標識がありますが、見落としやすいため注意が必要です。この沢はやがてクマザサの茂るヤブ尾根へと変わり、しばらくすると傾斜が緩み、皆子山の山頂に飛び出します。
 山頂からは、東側にわずかな展望がありますが、より素晴らしい景色は、下山ルート途中の稜線上、寺谷ルートの分岐点付近で楽しめます。ここからは、比良の山並みが目の前に広がる絶景が望めます。
 寺谷への下り口は標識がなく、分かりづらいので慎重に探してください。最初はクマザサの中を抜けていき、やがて急な杉林の斜面となります。途中には大きな岩や、壊れかけた小屋などが見られ、自然の中に人の営みの跡が感じられます。
 そのまま寺谷沿いに下っていくと、安曇川との出合いに出ます。ここで丸木橋を渡ると林道に合流します。林道に出てからは、安曇川沿いを30分ほど下っていけば、平(たいら)バス停に到着します。
 このコースは、京都府最高峰の山を越える縦走ルートで、沢の登りや尾根の展望、静かな谷の下りなど、変化に富んだ魅力あふれる登山が楽しめます。
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