駒ヶ岳から桜谷山へ
コース難易度
中級
- 6時間40分
コースガイド
北山北部は、裏日本型と太平洋型植物の両方が見られるため植物の種類が多い地域だ。若丹国境尾根や江若国境尾根の山々はブナ林など美しい自然林が多く残されており、日本海が見えるのも楽しい。滋賀、福井県境の愛発越から京都、滋賀県境の三国岳まで80kmに及ぶ高島トレイルが2006年に設置された。「京都北山」地図にも、高島トレイルの西側3分の1が含まれている。
テクニック度 |
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山行日数 |
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歩行時間 |
6時間40分 |
歩行距離 |
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最大高低差 |
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水場 |
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トイレ |
山と高原地図「京都北山」の最北部に位置する、江若国境尾根の駒ヶ岳から桜谷山へ縦走するコースをご紹介します。このコースは高島トレイルに指定されているため、登山道は整備されており、京都北山の中ではおそらく最も広く美しいブナ林が見られます。
麻生川上流の木地山バス停からスタートします。自家用車をご利用の方は、バス停前のスペースに駐車することができます。登山口に標識はありませんが、バス停の真向かいに架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入ります。焼尾西谷出合を過ぎると、駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐があります。
焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎます。しばらく進んで、標識に従って焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登っていきます。地図上ではルートが逆U字に曲がる地点です。道は沢からやがて右側の尾根に取り付きます。麻生川の対岸には百里ヶ岳が見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根です。周囲には美しいブナの純林が広がる、ゆるやかな尾根が続いています。
寄り道にはなりますが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地に見られます。
ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み、駒ヶ岳を目指します。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎると、駒ヶ岳の山頂に着きます。山頂からの展望は素晴らしく、北東方向には武奈ヶ嶽や三重嶽など野坂山地の山々が見えます。さらに南を見ると琵琶湖が広がり、その向こうには金糞岳、伊吹山、そして鈴鹿の山々の連なりが望めます。
続いて西に向かって縦走を続けます。20分ほどで674mピークを経て、木地山へ下る尾根の分岐に出ます。時間や体力に余裕がない方は、ここから下山するという選択肢もあります。少し進むと、縦走路の南側に並行して走る林道が現れますが、これは木地山へ下る林道ですので入らないようにしましょう。
ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出ます。ここはかつて、木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古い峠道でしたが、現在は当時の面影がなく、自然に帰りつつあります。そのため、峠の位置もはっきりとはわかりません。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっています。
その先は二重山稜になっているため、積雪期などにはルートがわかりにくくなることが予想されます。今回の最高地点である桜谷山からの展望は見事で、歩いてきた駒ヶ岳からの稜線や、その向こうに見える野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰、白倉岳、そしてさらに遠くに比良山地の山々を一望できます。
桜谷山からの下りでは、迷いやすい箇所があります。山頂からはなだらかな北西尾根が続いており、そちらに入り込みやすいですが、登山道は木地山峠へと南西の急斜面を下ることになります。踏み跡もはっきりしないため、注意が必要です。南西の尾根にうまく乗ることができれば、その後は迷うことなく、お地蔵様のある木地山峠に着くことができるでしょう。
木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道です。峠からは麻生川源流の大谷の道を下りますが、急な谷の斜面に沿って道が付けられているため、十分に注意しながら下りましょう。林道に出たら、木地山バス停まではもうひと頑張りです。
麻生川上流の木地山バス停からスタートします。自家用車をご利用の方は、バス停前のスペースに駐車することができます。登山口に標識はありませんが、バス停の真向かいに架かる小さな橋を渡り、畑地を通って焼尾谷に入ります。焼尾西谷出合を過ぎると、駒ヶ岳西尾根へ上がる尾根道の分岐があります。
焼尾東谷に沿って登り、大きな桂の木があるオユキ谷出合を過ぎます。しばらく進んで、標識に従って焼尾東谷へ右から入ってくる支流を登っていきます。地図上ではルートが逆U字に曲がる地点です。道は沢からやがて右側の尾根に取り付きます。麻生川の対岸には百里ヶ岳が見え、登り詰めたところが駒ヶ岳南尾根です。周囲には美しいブナの純林が広がる、ゆるやかな尾根が続いています。
寄り道にはなりますが、時間と体力に余裕があれば、南に20分ほど歩くと美しい駒ヶ池が稜線の脇の凹地に見られます。
ブナ林が続く駒ヶ岳南尾根を北へ進み、駒ヶ岳を目指します。かつて木地山と若狭の河内を結んだ峠越えの駒ヶ越を過ぎると、駒ヶ岳の山頂に着きます。山頂からの展望は素晴らしく、北東方向には武奈ヶ嶽や三重嶽など野坂山地の山々が見えます。さらに南を見ると琵琶湖が広がり、その向こうには金糞岳、伊吹山、そして鈴鹿の山々の連なりが望めます。
続いて西に向かって縦走を続けます。20分ほどで674mピークを経て、木地山へ下る尾根の分岐に出ます。時間や体力に余裕がない方は、ここから下山するという選択肢もあります。少し進むと、縦走路の南側に並行して走る林道が現れますが、これは木地山へ下る林道ですので入らないようにしましょう。
ゆるやかな与助谷山を越えて、池ノ河内越に出ます。ここはかつて、木地山と若狭の池ノ河内を結んだ古い峠道でしたが、現在は当時の面影がなく、自然に帰りつつあります。そのため、峠の位置もはっきりとはわかりません。765mピークを越えると広い窪地があり、そこはヌタ場となっています。
その先は二重山稜になっているため、積雪期などにはルートがわかりにくくなることが予想されます。今回の最高地点である桜谷山からの展望は見事で、歩いてきた駒ヶ岳からの稜線や、その向こうに見える野坂山地の山々、朽木の池蔵谷峰、白倉岳、そしてさらに遠くに比良山地の山々を一望できます。
桜谷山からの下りでは、迷いやすい箇所があります。山頂からはなだらかな北西尾根が続いており、そちらに入り込みやすいですが、登山道は木地山峠へと南西の急斜面を下ることになります。踏み跡もはっきりしないため、注意が必要です。南西の尾根にうまく乗ることができれば、その後は迷うことなく、お地蔵様のある木地山峠に着くことができるでしょう。
木地山峠は、木地山と上根来を結ぶ古い峠道です。峠からは麻生川源流の大谷の道を下りますが、急な谷の斜面に沿って道が付けられているため、十分に注意しながら下りましょう。林道に出たら、木地山バス停まではもうひと頑張りです。
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掲載書籍
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京都北山 2025