夕張岳(冷水コース)

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 8時間5分
  • 12.8km

コースガイド

ユウバリソウを筆頭に固有の高山植物が見られる花の名峰。コース後半は素晴らしい展望も楽しめます。
テクニック度
岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
8時間5分
歩行距離
12.8km
最大高低差
1,098m
水場
冷水の沢他
トイレ
登山口
 道幅の狭い林道をゲートまで走り、登山口からスタートします。駐車スペースは狭いので早めに到着するのが良いでしょう。
 夕張岳ヒュッテまで続く林道を進むとすぐに冷水コース分岐です。右に折れて進んでいくと登山道らしくなります。沢の音が聞こえる涼しげな林を緩やかに徐々に斜度を増しながら進みます。冷水の沢・前岳の沢と水場を二つ過ぎると傾斜が緩くなり、夕張岳ヒュッテから尾根筋を通ってきた馬の背コースと合流します。
 再びやや急な登りとなりますが、登り終えるとそこはシラネアオイの大群落、石原平です。僅かに登って望岳台に至ると景色が開けます。休憩にちょうど良い場所です。望岳台の名の通り、目の前に滝ノ沢岳、背後に芦別岳が見えます。ここまで距離では半分しか歩いていないものの、標高差はすでに3分の2を登り終えています。
 前岳を回り込むようにトラバースすると今まで隠れていた夕張岳が見えてきます。前岳湿原からガマ岩、ひょうたん池、1400m湿原と次々と見どころが現れます。ひょうたん池の先は高木がなくなり、いよいよ高山植物が登場します。小石がザラザラとした蛇紋岩崩壊地ではユウパリコザクラが見られます。すっきりと展望も開け、このあたりから見る夕張岳はコース中最も存在感があります。1400m湿原から始まる木道はシロウマアサツキやイワイチョウの群落の中を緩やかに歩きます。
 釣鐘岩と熊ヶ峰の間に向かって急な坂をひと登りすると吹き通しです。6月下旬にはユウバリソウがそこここに咲き並びます。ここも蛇紋岩からなる場所で、周りと比べて明らかに植生が異なるのが見てとれます。蛇紋岩は植物の生育に適さない厳しい環境をつくるため、そこで生きられるよう植物が変化し固有種が多くなるのだそうです。ユウパリコザクラもユウバリソウも夕張岳の蛇紋岩地でしか見られない固有種です。山頂まで最後の登りに取り掛かる前にその姿をじっくり眺めていきましょう。
 金山コース分岐を過ぎると最後の急登が待っています。登り終えて山頂かと思えば、夕張岳山頂神社のお宮が建つ小凹地。本当の山頂はお宮の後ろに見えています。夕張岳山頂はあまり広くないものの360度の展望が得られます。夕張山地の芦別岳はもちろん、十勝岳を中心に十勝連峰、一列後ろに旭岳、ニペソツ山からウペペサンケ山と大雪山系もよく見えます。方角を変えると幌尻岳を盟主とする北日高の山々、太平洋と接して樽前山・恵庭岳など、札幌周辺の低山を眺められるのが新鮮です。運が良ければ羊蹄山も見えるでしょう。帰りは往路を戻ります。
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