【北海道】の登山コースガイド

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検索結果48件中  1-20件
  • 鴛泊から沓形へ

    鴛泊から沓形へ

    利尻山では携帯トイレが必須アイテムです。携帯トイレブースが登山道の各所に設置されているので宿泊施設等で事前に購入しておきましょう。鴛泊コースの登山口は標高220mの北麓野営場。山頂までの標高差は1500m。長丁場となるので早朝の出発がお勧めです。自然休養林北麓野営場には入山届、水洗トイレ、携帯トイレの回収ボックスもあります。10分ほどで日本名水百選にも選ばれている湧き水「甘露泉水」があります。利尻山では最後の水場となるのでここで十分補給しましょう。3合目の甘露泉を出発しエゾマツ・トドマツの原生林の森を抜け6合目の第1見晴台、第2見晴台と標高を上げていくと約4時間で8合目の長官山に到着。ここで初めて利尻の山頂が現れます。尾根の左右に海に見えるという利尻ならでは景色を堪能できます。なだらかな尾根を15分ほど行くと避難小屋、そして9合目付近から利尻山固有種のリシリヒナゲシやボタンキンバイなどの高山植物が現れはじめます。9合目から山頂までは火山性のスコリアの急登が続きローソク岩が見えると山頂はもうすぐです。 1721mの本峰は登山道が崩落しているため、また植生回復のために立入禁止となっているので1719mの北峰を山頂としています。山頂からの展望は素晴らしく、360度広がる海、また天気が良ければサハリンやモネロン島、天売・焼尻島なども見える絶景です。また山頂の東西に広がるお花畑も季節の花が咲き誇ります。 下山は沓形ルートへ。利尻山最大の難所である親不知子不知に残雪が残っている場合や悪天候の時はそのまま鴛泊コースを下山しましょう。(※積雪状況はその年によって違いますので残雪の状況を予め調べることが重要です)親不知子不知は急斜面のガレ場のトラバースです。通過の際は間隔を空けて歩き上部からの落石には十分注意して通行して下さい。親不知子不知トラバースが終わり長浜稜へ出ると利尻山頂、ローソク岩、西壁や仙法志稜、仙法志ローソク岩、P1、P2、バットレスなどの冬季バリエーションルートの大迫力の絶景とお花畑を見ながら三眺山まで下ります。三眺山は鴛泊、沓形、仙法志の3つの街を眺めることが出来ることに由来する最高の休憩ポイントです。午後の日に照らされる北峰の祠やローソク岩、鴛泊コースを下山する登山者も見えるでしょう。 三眺山からおよそ2時間でこの登山のゴールとなる沓形コース登山口の見返台園地に到着します。携帯トイレは登山口の回収ボックスへ、下山届けは登山口に設置してあるポストに投函して下さい。
    利尻山では携帯トイレが必須アイテムです。携帯トイレブースが登山道の各所に設置されているので宿泊施設等で事前に購入しておきましょう。鴛泊コースの登山口は標高220mの北麓野営場。山頂までの標高差は1500m。長丁場となるので早朝の出発がお勧めです。自然休養林北麓野営場には入山届、水洗トイレ、携帯トイレの回収ボックスもあります。10分ほどで日本名水百選にも選ばれている湧き水「甘露泉水」があります。利尻山では最後の水場となるのでここで十分補給しましょう。3合目の甘露泉を出発しエゾマツ・トドマツの原生林の森を抜け6合目の第1見晴台、第2見晴台と標高を上げていくと約4時間で8合目の長官山に到着。ここで初めて利尻の山頂が現れます。尾根の左右に海に見えるという利尻ならでは景色を堪能できます。なだらかな尾根を15分ほど行くと避難小屋、そして9合目付近から利尻山固有種のリシリヒナゲシやボタンキンバイなどの高山植物が現れはじめます。9合目から山頂までは火山性のスコリアの急登が続きローソク岩が見えると山頂はもうすぐです。 1721mの本峰は登山道が崩落しているため、また植生回復のために立入禁止となっているので1719mの北峰を山頂としています。山頂からの展望は素晴らしく、360度広がる海、また天気が良ければサハリンやモネロン島、天売・焼尻島なども見える絶景です。また山頂の東西に広がるお花畑も季節の花が咲き誇ります。 下山は沓形ルートへ。利尻山最大の難所である親不知子不知に残雪が残っている場合や悪天候の時はそのまま鴛泊コースを下山しましょう。(※積雪状況はその年によって違いますので残雪の状況を予め調べることが重要です)親不知子不知は急斜面のガレ場のトラバースです。通過の際は間隔を空けて歩き上部からの落石には十分注意して通行して下さい。親不知子不知トラバースが終わり長浜稜へ出ると利尻山頂、ローソク岩、西壁や仙法志稜、仙法志ローソク岩、P1、P2、バットレスなどの冬季バリエーションルートの大迫力の絶景とお花畑を見ながら三眺山まで下ります。三眺山は鴛泊、沓形、仙法志の3つの街を眺めることが出来ることに由来する最高の休憩ポイントです。午後の日に照らされる北峰の祠やローソク岩、鴛泊コースを下山する登山者も見えるでしょう。 三眺山からおよそ2時間でこの登山のゴールとなる沓形コース登山口の見返台園地に到着します。携帯トイレは登山口の回収ボックスへ、下山届けは登山口に設置してあるポストに投函して下さい。
  • ポン山から姫沼へ

    ポン山から姫沼へ

    自然休養林北麓野営場から野鳥のさえずりを聞きながら甘露泉へ。このコース脇には季節の花々を楽しむことができます。クマゲラが生息するエゾマツトドマツの原生林の中を進むコースは森林浴の森百選にも選ばれているとても豊かな森です。 甘露泉水を過ぎてすぐの分岐をポン山コースへ(左)向かいます。ここから約30分で標高444mのポン山山頂。ポンとはアイヌ語で「小さい」を意味します。ポン山山頂からは立体的に見える利尻山、礼文島などの大展望が広がります。ポン山山頂は一年中強風が吹く場所で植生も利尻山の標高700m付近と同じでハイマツやゴゼンタチバナなどを見ることが出来ます。また毎年7月にはとても珍しい白花のイワギキョウも咲くので山頂付近の岩場を探してみてください。時間に余裕があれば小ポン山にも寄り道してみるのもいいかもしれません。小ポン山の山頂手間の鞍部には利尻でも1番見事なツバメオモトの大群落があります。 ポン山から姫沼へ向かうコースは大きな沢を3つ越えるアップダウンの激しいコースです。コース途中には携帯トイレブースも1箇所ありますので携帯トイレを持参することをお勧めします。自然豊かな森歩きをのんびり楽しんで下さい。3つ目の沢を渡りきると姫沼までは緩やかな下りが続きます。姫沼手前のクマゲラの営巣地周辺には立ち枯れした針葉樹に餌を捕食したクマゲラの食痕が数多く見られます。 姫沼は大正6年に点在する幾つかの小さな沼と湧き水をせき止めて作られた人造湖でヒメマスを放流したことが名前の由来となっています。今では原生林に囲まれた神秘的な沼として周囲の自然に溶け込んでいます。姫沼の周囲は1周約800mで木道も整備され観光客の人気のスポットにもなっています。野鳥や木道脇に咲く季節の花を楽しみながらゆっくりと楽しむことが出来るでしょう。また風が無い穏やかな日には湖面に利尻山が映りこむ逆さ利尻富士が現れ幻想的な風景を楽しむことが出来ます。風の無い早朝や夕方が狙い目です。また姫沼周辺は人工的な明かりや街灯が一切無いため夜は星空のスポットとしても注目されています。条件が良ければ湖面に映りこむ満天の星空や天の川、これぞまさに息を呑む風景です。
    自然休養林北麓野営場から野鳥のさえずりを聞きながら甘露泉へ。このコース脇には季節の花々を楽しむことができます。クマゲラが生息するエゾマツトドマツの原生林の中を進むコースは森林浴の森百選にも選ばれているとても豊かな森です。 甘露泉水を過ぎてすぐの分岐をポン山コースへ(左)向かいます。ここから約30分で標高444mのポン山山頂。ポンとはアイヌ語で「小さい」を意味します。ポン山山頂からは立体的に見える利尻山、礼文島などの大展望が広がります。ポン山山頂は一年中強風が吹く場所で植生も利尻山の標高700m付近と同じでハイマツやゴゼンタチバナなどを見ることが出来ます。また毎年7月にはとても珍しい白花のイワギキョウも咲くので山頂付近の岩場を探してみてください。時間に余裕があれば小ポン山にも寄り道してみるのもいいかもしれません。小ポン山の山頂手間の鞍部には利尻でも1番見事なツバメオモトの大群落があります。 ポン山から姫沼へ向かうコースは大きな沢を3つ越えるアップダウンの激しいコースです。コース途中には携帯トイレブースも1箇所ありますので携帯トイレを持参することをお勧めします。自然豊かな森歩きをのんびり楽しんで下さい。3つ目の沢を渡りきると姫沼までは緩やかな下りが続きます。姫沼手前のクマゲラの営巣地周辺には立ち枯れした針葉樹に餌を捕食したクマゲラの食痕が数多く見られます。 姫沼は大正6年に点在する幾つかの小さな沼と湧き水をせき止めて作られた人造湖でヒメマスを放流したことが名前の由来となっています。今では原生林に囲まれた神秘的な沼として周囲の自然に溶け込んでいます。姫沼の周囲は1周約800mで木道も整備され観光客の人気のスポットにもなっています。野鳥や木道脇に咲く季節の花を楽しみながらゆっくりと楽しむことが出来るでしょう。また風が無い穏やかな日には湖面に利尻山が映りこむ逆さ利尻富士が現れ幻想的な風景を楽しむことが出来ます。風の無い早朝や夕方が狙い目です。また姫沼周辺は人工的な明かりや街灯が一切無いため夜は星空のスポットとしても注目されています。条件が良ければ湖面に映りこむ満天の星空や天の川、これぞまさに息を呑む風景です。
  • 内路登山口から礼文岳へ

    内路登山口から礼文岳へ

    礼文岳の登山口は内路バス停の目の前で、駐車スペース、自動販売機、近くの海側には公衆トイレもあります。バス停横には商店自動販売機もあります。登山口から山頂まではトイレや水場はいっさい無いのでご注意下さい。礼文岳コースは6~7月の花のシーズンに行ってもお花畑と言えるようなお花のポイントは全くありません。このコースは山頂からの展望を楽しむために是非晴れの日に行きたい場所と言えるでしょう。 出発準備を済ませ、山に向かう階段を登ると登山スタートです。登りはじめはいきなりの急登でチシマザサの山道を右左にジグザグに登ります。登山道脇には触るとかぶれるツタウルシが多いので触れないように注意しましょう。最初の急坂を段登りきったところで後ろを振り返ると内路漁港や海岸線、集落が一望できます。 急なジグザグの道が終わるとトドマツやダケカンバの森を進む緩やかな長い登りが始まります。標高350mぐらいから日本一低いハイマツ帯が現れ、ホシガラスやシマリスに出会うこともしばしば。ハイマツ帯に入ってからは徐々に視界も開けてきます。第一見晴を過ぎて岩場のあるピークが標高410mの通称ニセ頂上です。ここまでくれば礼文岳の山頂はもうすぐ。ニセ頂上を越えると登山道脇にゴゼンタチバナの白い花が咲く滑りやすい急な下りです。小石が滑るので足元に注意してゆっくり進みます。ニセ頂上からは約15分で礼文岳山頂です。礼文岳山頂からは360度の大展望です。北側には船泊湾が見渡せスコトン岬やトド島、空気が澄んでいればサハリンやモネロン島、南側には左右に美しく裾野を広げた海に浮かぶ利尻富士を望むことが出来るでしょう。 復路は同じ道を登山口まで戻ります。
    礼文岳の登山口は内路バス停の目の前で、駐車スペース、自動販売機、近くの海側には公衆トイレもあります。バス停横には商店自動販売機もあります。登山口から山頂まではトイレや水場はいっさい無いのでご注意下さい。礼文岳コースは6~7月の花のシーズンに行ってもお花畑と言えるようなお花のポイントは全くありません。このコースは山頂からの展望を楽しむために是非晴れの日に行きたい場所と言えるでしょう。 出発準備を済ませ、山に向かう階段を登ると登山スタートです。登りはじめはいきなりの急登でチシマザサの山道を右左にジグザグに登ります。登山道脇には触るとかぶれるツタウルシが多いので触れないように注意しましょう。最初の急坂を段登りきったところで後ろを振り返ると内路漁港や海岸線、集落が一望できます。 急なジグザグの道が終わるとトドマツやダケカンバの森を進む緩やかな長い登りが始まります。標高350mぐらいから日本一低いハイマツ帯が現れ、ホシガラスやシマリスに出会うこともしばしば。ハイマツ帯に入ってからは徐々に視界も開けてきます。第一見晴を過ぎて岩場のあるピークが標高410mの通称ニセ頂上です。ここまでくれば礼文岳の山頂はもうすぐ。ニセ頂上を越えると登山道脇にゴゼンタチバナの白い花が咲く滑りやすい急な下りです。小石が滑るので足元に注意してゆっくり進みます。ニセ頂上からは約15分で礼文岳山頂です。礼文岳山頂からは360度の大展望です。北側には船泊湾が見渡せスコトン岬やトド島、空気が澄んでいればサハリンやモネロン島、南側には左右に美しく裾野を広げた海に浮かぶ利尻富士を望むことが出来るでしょう。 復路は同じ道を登山口まで戻ります。
  • 岬めぐりコース

    岬めぐりコース

    礼文島最北の岬であるスコトン岬を出発して約1km、岬めぐりコースの看板から江戸屋山道へ入ります。ゴロタ岬の入口まではトド島展望台を通過する舗装道路で道路脇の景色は左に青い海を眺めながら礼文島らしいなだらかな草原が続きます。ゴロタ岬入口付近で舗装道路が終わりここから本格的なトレッキングコースが始まります。ゴロタ岬までの標高差100m、約20分の登りはコース脇に咲く花が見事です。また海食崖がつくりだす荒々しい西海岸、海底まで見える透き通ったエメラルドグリーンの海も魅力です。ゴロタ岬からは360度の展望が広がり、北側には鮑古丹の海岸線やスコトン岬やトド島、鉄府海岸の砂浜、澄海岬、天候が良ければ遠く利尻山も眺めることができます。 ここからしばらく進むとゴロタ浜の海岸線までの急な下り坂です。このゴロタ浜には穴あき貝(エゾタマキ貝)が沢山打ち上げられています。この穴あき貝に穴を開けているのはツメタガイという巻貝で、酸性の分泌液で貝の表面を柔らかくし、やすりのような舌歯で削って2mm程度の穴を空けエゾタマキ貝を捕食しています。 鉄府漁港を過ぎて西上泊までは再び登りが始まります。登りきってしばらく進み西上泊神社の赤い鳥居を過ぎ車道を右に下ると西上泊に到着します。トイレや売店、休憩所のさらに奥には礼文一の絶景ポイントの澄海岬があります。日本海に突き出した岬の上が展望台になっていて西上泊湾の美しい海や柱状節理が作り出す絶景を堪能できます。北の海とは思えないエメラルドグリーンの礼文島の澄んだ海を是非ご覧下さい。 澄海岬からゴールの浜中バス停までは3.5kmの車道を歩きます。その途中にレブンアツモリソウの群生地があります。なお、毎年5月下旬から6月中旬まで開園していますがその年の開花状況によって開園時期は前後しますので事前に確認することをお勧めします。レブンアツモリソウは礼文島だけに自生する野生のランで絶滅危惧種にも指定されており、礼文島内でも生育している場所は限られている非常に貴重はお花です。レブンアツモリソウ群生地にはお花をゆっくりと楽しめる遊歩道が整備され、遊歩道の開放時期にはいつも沢山の観光客で賑わっています。また盗掘防止のため監視員が常駐しこの貴重な花を見守っています。 レブンアツモリソウ群生地を過ぎると、ゴールの浜中バス停はもうすぐです。
    礼文島最北の岬であるスコトン岬を出発して約1km、岬めぐりコースの看板から江戸屋山道へ入ります。ゴロタ岬の入口まではトド島展望台を通過する舗装道路で道路脇の景色は左に青い海を眺めながら礼文島らしいなだらかな草原が続きます。ゴロタ岬入口付近で舗装道路が終わりここから本格的なトレッキングコースが始まります。ゴロタ岬までの標高差100m、約20分の登りはコース脇に咲く花が見事です。また海食崖がつくりだす荒々しい西海岸、海底まで見える透き通ったエメラルドグリーンの海も魅力です。ゴロタ岬からは360度の展望が広がり、北側には鮑古丹の海岸線やスコトン岬やトド島、鉄府海岸の砂浜、澄海岬、天候が良ければ遠く利尻山も眺めることができます。 ここからしばらく進むとゴロタ浜の海岸線までの急な下り坂です。このゴロタ浜には穴あき貝(エゾタマキ貝)が沢山打ち上げられています。この穴あき貝に穴を開けているのはツメタガイという巻貝で、酸性の分泌液で貝の表面を柔らかくし、やすりのような舌歯で削って2mm程度の穴を空けエゾタマキ貝を捕食しています。 鉄府漁港を過ぎて西上泊までは再び登りが始まります。登りきってしばらく進み西上泊神社の赤い鳥居を過ぎ車道を右に下ると西上泊に到着します。トイレや売店、休憩所のさらに奥には礼文一の絶景ポイントの澄海岬があります。日本海に突き出した岬の上が展望台になっていて西上泊湾の美しい海や柱状節理が作り出す絶景を堪能できます。北の海とは思えないエメラルドグリーンの礼文島の澄んだ海を是非ご覧下さい。 澄海岬からゴールの浜中バス停までは3.5kmの車道を歩きます。その途中にレブンアツモリソウの群生地があります。なお、毎年5月下旬から6月中旬まで開園していますがその年の開花状況によって開園時期は前後しますので事前に確認することをお勧めします。レブンアツモリソウは礼文島だけに自生する野生のランで絶滅危惧種にも指定されており、礼文島内でも生育している場所は限られている非常に貴重はお花です。レブンアツモリソウ群生地にはお花をゆっくりと楽しめる遊歩道が整備され、遊歩道の開放時期にはいつも沢山の観光客で賑わっています。また盗掘防止のため監視員が常駐しこの貴重な花を見守っています。 レブンアツモリソウ群生地を過ぎると、ゴールの浜中バス停はもうすぐです。
  • 桃岩展望台コース

    桃岩展望台コース

    香深フェリーターミナルから香深商店街を抜け桃岩方面に車道を歩きます。2016年に開通した新桃岩トンネルの入口を過ぎるとすぐ左側に桃岩登山道がありここから未舗装のトレッキングコースが始まります。 最初は森歩き。小川が流れるいくつもの橋を渡り野鳥の声を聞きながらコースを進んで行くと徐々に視界が開け、コース脇に咲く花の植生も森の花から高山植物へ変化してきます。途中で車道に合流し、トイレやベンチのあるレンジャーハウスから約10分で桃岩展望台に到着します。国立公園の特別保護地区でもあり北海道の天然記念物にも指定されている遊歩道を登りきると眼下に美しい海や桃岩・猫岩の奇岩、まったく高い木の無い草原地帯には四季折々のお花畑、海を隔てて利尻島の絶景が望める最高のビュースポットとなっています。 桃岩展望台からゆるいアップダウンのコースをさらに進むとコザクラテラスやキンバイの谷と名づけられた花の名所が次々を現れ歩く人々を飽きさせません。5月のエゾノハクサンイチゲやレブンコザクラ、6月のレブンキンバイソウ、カラフトハナシノブ、レブンアツモリソウ、7月のイブキトラノオやレブンウスユキソウ、8月のリシリブシやツリガネニンジンと週代わりに花が入れ替わってバトンリレーをする礼文島の中でも一番人気のお花のコースです。標高はたった200m前後のトレッキングコースですがまるで本州の2,000m級の山々の稜線を歩いている感覚になるでしょう。 キンバイの谷を越えツバメ山の山頂までの登りはこのコース一番の急登です。後ろを振り返ると海に浮かぶ利尻山、右側には青く透き通った礼文島の西海岸の絶景が楽しめます。ツバメ山からの景色も素晴らしくここまで歩いてきたコースが一望できるほか、桃岩、元地漁港奥には地蔵岩も見ることが出来ます。ツバメ山から元地灯台までは緩やかなアップダウン。元地灯台からは利尻富士を眺めながら歩く約2kmのゆるい下り坂です。このあたりのコースはぬかるみやすいので雨の日はスリップに注意して下さい。ゴール地点の知床にはトイレが完備されています。バス停もありますが本数が少ないので事前にチェックが必要です。
    香深フェリーターミナルから香深商店街を抜け桃岩方面に車道を歩きます。2016年に開通した新桃岩トンネルの入口を過ぎるとすぐ左側に桃岩登山道がありここから未舗装のトレッキングコースが始まります。 最初は森歩き。小川が流れるいくつもの橋を渡り野鳥の声を聞きながらコースを進んで行くと徐々に視界が開け、コース脇に咲く花の植生も森の花から高山植物へ変化してきます。途中で車道に合流し、トイレやベンチのあるレンジャーハウスから約10分で桃岩展望台に到着します。国立公園の特別保護地区でもあり北海道の天然記念物にも指定されている遊歩道を登りきると眼下に美しい海や桃岩・猫岩の奇岩、まったく高い木の無い草原地帯には四季折々のお花畑、海を隔てて利尻島の絶景が望める最高のビュースポットとなっています。 桃岩展望台からゆるいアップダウンのコースをさらに進むとコザクラテラスやキンバイの谷と名づけられた花の名所が次々を現れ歩く人々を飽きさせません。5月のエゾノハクサンイチゲやレブンコザクラ、6月のレブンキンバイソウ、カラフトハナシノブ、レブンアツモリソウ、7月のイブキトラノオやレブンウスユキソウ、8月のリシリブシやツリガネニンジンと週代わりに花が入れ替わってバトンリレーをする礼文島の中でも一番人気のお花のコースです。標高はたった200m前後のトレッキングコースですがまるで本州の2,000m級の山々の稜線を歩いている感覚になるでしょう。 キンバイの谷を越えツバメ山の山頂までの登りはこのコース一番の急登です。後ろを振り返ると海に浮かぶ利尻山、右側には青く透き通った礼文島の西海岸の絶景が楽しめます。ツバメ山からの景色も素晴らしくここまで歩いてきたコースが一望できるほか、桃岩、元地漁港奥には地蔵岩も見ることが出来ます。ツバメ山から元地灯台までは緩やかなアップダウン。元地灯台からは利尻富士を眺めながら歩く約2kmのゆるい下り坂です。このあたりのコースはぬかるみやすいので雨の日はスリップに注意して下さい。ゴール地点の知床にはトイレが完備されています。バス停もありますが本数が少ないので事前にチェックが必要です。
  • 岩尾別温泉から羅臼岳へ

    岩尾別温泉から羅臼岳へ

    登山口のある岩尾別温泉にはホテル1軒と木下小屋があり、宿泊や休憩、入浴ができます。駐車スペースは広くないので、配慮して駐車してください。登山口は木下小屋の前にあり、登山道の情報を掲示しているので入林届け記載とともに確認してください。特にヒグマとの遭遇や目撃の情報は数日置かずに更新されています。 知床の代表的な樹種であるミズナラやトドマツの針広混交林の森を抜けてオホーツク展望へ。樹木が成長して展望は利かなくなってきましたが、岩場に咲く植物に癒されます。オホーツク展望から560m岩峰、650m岩峰と続いて現れる岩場は風や陽のあたりが強くなり高山の環境にシフトするため局所的にハイマツや高山植物が生えています。このような岩場ではアリの巣が発達するため、それを食べにきたヒグマと遭遇する可能性も高い地帯です。要注意。 長官山の斜面を硫黄山など知床連山の山並みを眺めながら回り込んでいくと弥三吉水に到着。比較的安心な水場ですが、湧き出しから水を汲むまでの水路に雨水などが入るため利用は各自の判断で。 極楽平では積雪に耐えて押しつけられては天に向かうダケカンバが見事です。地形的には羅臼岳の火砕流が起伏を埋めて平坦になっていて高低差は少ないですが、最近の集中的な降雨で登山道が掘削され歩きずらくなっています。仙人坂は斜面自体は急ですがつづら折りの緩やかな道で、極楽平とオホーツク海を見下ろすことができます。ツバメオモトやエンレイソウを路傍に見ながら銀冷水の携帯トイレ専用ブースでトイレタイムにしましょう。銀冷水は沢水なので浄化処理が必要です。 羽衣峠で大沢の下部に入りますが、6月下旬はこのあたりまで雪渓が残っているので下山時には銀冷水への登山道を見失わないように注意が必要です。大沢は7月中旬まで雪渓が残りますから、急傾斜の雪渓通過のための装備や技術が必要です。 ハイマツに囲まれた羅臼平の広場には、岩尾別コースを開拓した木下弥三吉氏を記念したレリーフがあります。登山道はハイマツの中を進みますが、強い風が吹き通るために腰高にしかなっていません。岩場に蓄えられた氷雪が融け滴る岩清水、ニノ肩雪田のお花畑を登りきると山頂の溶岩ドームが迫ってきます。積み重なった岩石を登りきると山頂部になりますが、この最後の部分だけを強風が吹き抜けて立っていることもままならないことが多くあります。 半島基部には羅臼湖や遠音別岳、海別岳、斜里岳が直線に並び、少し右にずれて阿寒の山々が見えます。オホーツク海に挟まれた先端部を見れば三ッ峰、サシルイ岳、硫黄山、知床岳が並び、国後島が並行しているのがわかります。 復路は同じ道を岩尾別温泉まで引き返します。
    登山口のある岩尾別温泉にはホテル1軒と木下小屋があり、宿泊や休憩、入浴ができます。駐車スペースは広くないので、配慮して駐車してください。登山口は木下小屋の前にあり、登山道の情報を掲示しているので入林届け記載とともに確認してください。特にヒグマとの遭遇や目撃の情報は数日置かずに更新されています。 知床の代表的な樹種であるミズナラやトドマツの針広混交林の森を抜けてオホーツク展望へ。樹木が成長して展望は利かなくなってきましたが、岩場に咲く植物に癒されます。オホーツク展望から560m岩峰、650m岩峰と続いて現れる岩場は風や陽のあたりが強くなり高山の環境にシフトするため局所的にハイマツや高山植物が生えています。このような岩場ではアリの巣が発達するため、それを食べにきたヒグマと遭遇する可能性も高い地帯です。要注意。 長官山の斜面を硫黄山など知床連山の山並みを眺めながら回り込んでいくと弥三吉水に到着。比較的安心な水場ですが、湧き出しから水を汲むまでの水路に雨水などが入るため利用は各自の判断で。 極楽平では積雪に耐えて押しつけられては天に向かうダケカンバが見事です。地形的には羅臼岳の火砕流が起伏を埋めて平坦になっていて高低差は少ないですが、最近の集中的な降雨で登山道が掘削され歩きずらくなっています。仙人坂は斜面自体は急ですがつづら折りの緩やかな道で、極楽平とオホーツク海を見下ろすことができます。ツバメオモトやエンレイソウを路傍に見ながら銀冷水の携帯トイレ専用ブースでトイレタイムにしましょう。銀冷水は沢水なので浄化処理が必要です。 羽衣峠で大沢の下部に入りますが、6月下旬はこのあたりまで雪渓が残っているので下山時には銀冷水への登山道を見失わないように注意が必要です。大沢は7月中旬まで雪渓が残りますから、急傾斜の雪渓通過のための装備や技術が必要です。 ハイマツに囲まれた羅臼平の広場には、岩尾別コースを開拓した木下弥三吉氏を記念したレリーフがあります。登山道はハイマツの中を進みますが、強い風が吹き通るために腰高にしかなっていません。岩場に蓄えられた氷雪が融け滴る岩清水、ニノ肩雪田のお花畑を登りきると山頂の溶岩ドームが迫ってきます。積み重なった岩石を登りきると山頂部になりますが、この最後の部分だけを強風が吹き抜けて立っていることもままならないことが多くあります。 半島基部には羅臼湖や遠音別岳、海別岳、斜里岳が直線に並び、少し右にずれて阿寒の山々が見えます。オホーツク海に挟まれた先端部を見れば三ッ峰、サシルイ岳、硫黄山、知床岳が並び、国後島が並行しているのがわかります。 復路は同じ道を岩尾別温泉まで引き返します。
  • 羅臼温泉から羅臼岳へ

    羅臼温泉から羅臼岳へ

    羅臼岳の登山道は市街地が近かった羅臼温泉からのほうが歴史が古いですが、斜里町ウトロが知床観光の中心になると岩尾別コースのほうがメインとなりました。8月まで急傾斜地に雪渓が残ることもあり、シーズン中の利用者は岩尾別コースに比べて少ないため、静かで奥深い知床の自然の中に入っていくことができるともいえるでしょう。 登山口にあたる羅臼温泉野営場が混み合っている場合は、羅臼ビジターセンターに駐車することでスムーズに入山できます。野営場を通り抜けて少し下った場所に入林届があります。 木がくれの滝まで川沿いの道を進み、それ以降は尾根の斜面を回り込むように登りとなります。ミズナラやトドマツの樹林帯は里見台をすぎるとダケカンバなどに変わっていき、第一の壁、第二の壁も急傾斜地を横断するように登山道が付いていますが、高度を稼ぐことなく緩やかな登りが続き、その後スズラン峠で一度下りになります。 泊場までは川の脇の岩場を登っていきますが渡渉点まで石へのペイントが頼りになります。渡渉自体は流れから頭を出している石を辿ります。泊場は火山活動で湧き出る冷泉の白い沈殿物と濃い緑のコケが生み出す独特のコントラストが目を引きます。登山道は沢型に沿って付いていますが、一段上がる場所は7月中旬まで雪が残りコースが不明瞭になります。 狭く低木のかぶった沢型から抜けると屏風岩が目の前に現れます。ここからお花畑分岐上部までの雪渓は遅くまで残り、8月上旬まで急傾斜の雪渓を行動できる装備や技術が必要になります。お花畑分岐から岩清水に向かっていくルートは急傾斜のザレ場となっていますが、羅臼平に向かっていくルートは雪渓が遅くまで残るためチングルマやエゾツガザクラ、アオノツガザクラの群落が遅い時期まで楽しめます。岩清水または羅臼平で岩尾別コースと合流となり山頂部に到着です。 下山時は屏風岩から泊場方向への登山コースを見失わないことが重要です。特に雪渓が残っている時は滑落とともに降りすぎなど道迷いに注意が必要です。 羅臼温泉コースは知床連山の主稜線に日が暮れ、谷あいを通ることから早々に足元が暗くなってしまいます。長い行動時間と日の入りの時間も計画に入れて、ヘッドランプなどの装備もお忘れなく。また、岩尾別コースと組み合わせて横断登山とするなら、日の昇る羅臼温泉側から入山して日の入りとなる岩尾別温泉に下山するようにすれば日照時間を有効に行動に当てることができます。
    羅臼岳の登山道は市街地が近かった羅臼温泉からのほうが歴史が古いですが、斜里町ウトロが知床観光の中心になると岩尾別コースのほうがメインとなりました。8月まで急傾斜地に雪渓が残ることもあり、シーズン中の利用者は岩尾別コースに比べて少ないため、静かで奥深い知床の自然の中に入っていくことができるともいえるでしょう。 登山口にあたる羅臼温泉野営場が混み合っている場合は、羅臼ビジターセンターに駐車することでスムーズに入山できます。野営場を通り抜けて少し下った場所に入林届があります。 木がくれの滝まで川沿いの道を進み、それ以降は尾根の斜面を回り込むように登りとなります。ミズナラやトドマツの樹林帯は里見台をすぎるとダケカンバなどに変わっていき、第一の壁、第二の壁も急傾斜地を横断するように登山道が付いていますが、高度を稼ぐことなく緩やかな登りが続き、その後スズラン峠で一度下りになります。 泊場までは川の脇の岩場を登っていきますが渡渉点まで石へのペイントが頼りになります。渡渉自体は流れから頭を出している石を辿ります。泊場は火山活動で湧き出る冷泉の白い沈殿物と濃い緑のコケが生み出す独特のコントラストが目を引きます。登山道は沢型に沿って付いていますが、一段上がる場所は7月中旬まで雪が残りコースが不明瞭になります。 狭く低木のかぶった沢型から抜けると屏風岩が目の前に現れます。ここからお花畑分岐上部までの雪渓は遅くまで残り、8月上旬まで急傾斜の雪渓を行動できる装備や技術が必要になります。お花畑分岐から岩清水に向かっていくルートは急傾斜のザレ場となっていますが、羅臼平に向かっていくルートは雪渓が遅くまで残るためチングルマやエゾツガザクラ、アオノツガザクラの群落が遅い時期まで楽しめます。岩清水または羅臼平で岩尾別コースと合流となり山頂部に到着です。 下山時は屏風岩から泊場方向への登山コースを見失わないことが重要です。特に雪渓が残っている時は滑落とともに降りすぎなど道迷いに注意が必要です。 羅臼温泉コースは知床連山の主稜線に日が暮れ、谷あいを通ることから早々に足元が暗くなってしまいます。長い行動時間と日の入りの時間も計画に入れて、ヘッドランプなどの装備もお忘れなく。また、岩尾別コースと組み合わせて横断登山とするなら、日の昇る羅臼温泉側から入山して日の入りとなる岩尾別温泉に下山するようにすれば日照時間を有効に行動に当てることができます。
  • カムイワッカ登山口から硫黄山へ

    カムイワッカ登山口から硫黄山へ

    登山口にはカムイワッカ湯の滝から道道知床公園線を徒歩で向かうことになりますが、この区間の通行には道路管理者の北海道に届け出が必要です。落石のため通行止めの区間を登山者のみ徒歩での通行を認めてもらっていますから、入山する前に届出をお願いします。 ゲートの横を通りオホーツク海を望むカーブを回ったところが硫黄山登山口です。入林届はありませんが、ヒグマとの遭遇情報が掲示されているので確認してください。 周囲の森林に比べ発達していない広葉樹の森から尾根に抜けると早くも足元にシラタマノキを見ながらハイマツをくぐるようになります。石垣のある採掘地跡からは湯気をあげるカムイワッカ湯の滝を見下ろすことができます。 岩の積み重なる荒涼とした新噴火口の最上部からハイマツのトンネルを登りきり、硫黄川に降りて沢出合になります。沢出合からは硫黄川の中となりますが、7月上旬は大部分が雪渓となっています。雪渓がなくなれば降雨時以外は水の流れはなく、渡渉もありません。 標高1100mの二股にある第一の滝は股の間に、次の第二の滝は右岸(下流から滝を見て左側)に高巻き道があります。沢の中はガレ場になっていきますが、雪渓の時期は雪面に落石が多く見られます。急傾斜の白いザレ場を登ると尾根大岩です。ガイドロープに沿って登っていくと足元にメアカンキンバイなどが姿を見せてくれます。 ウブシノッタ川への崩落地形を見下ろす場所が硫黄山山頂と縦走路への分岐点、硫黄分岐になります。崩落部分は急傾斜で、7月まで残雪が残ります。ここからは木杭とペイントに沿って山頂に向かいます。岩の積み重なりに土壌が乗って植物が生えているため崩れやすくなっています。滑落にも十分注意が必要です。簡単なクライミングで登ると硫黄山山頂部分は意外なほどなだらかでお花畑も広がっています。硫黄山は主稜線から外れて位置しているので知床連山を斜めに見ることができ、連なりの先に遠音別岳や斜里岳、阿寒の山々とオホーツク海が一望できます。 下山時は硫黄分岐からウブシノッタ川に迷い込まないこと。往路を確実に硫黄山登山口まで戻りましょう。また、沢出合から下流に降りすぎないように注意。下りすぎ防止ロープも張ってありますが雪渓が残る時期は特に注意が必要です。 8月はマイカー規制によりシャトルバス運行になっているので、通行方法など事前に確認をしてください。
    登山口にはカムイワッカ湯の滝から道道知床公園線を徒歩で向かうことになりますが、この区間の通行には道路管理者の北海道に届け出が必要です。落石のため通行止めの区間を登山者のみ徒歩での通行を認めてもらっていますから、入山する前に届出をお願いします。 ゲートの横を通りオホーツク海を望むカーブを回ったところが硫黄山登山口です。入林届はありませんが、ヒグマとの遭遇情報が掲示されているので確認してください。 周囲の森林に比べ発達していない広葉樹の森から尾根に抜けると早くも足元にシラタマノキを見ながらハイマツをくぐるようになります。石垣のある採掘地跡からは湯気をあげるカムイワッカ湯の滝を見下ろすことができます。 岩の積み重なる荒涼とした新噴火口の最上部からハイマツのトンネルを登りきり、硫黄川に降りて沢出合になります。沢出合からは硫黄川の中となりますが、7月上旬は大部分が雪渓となっています。雪渓がなくなれば降雨時以外は水の流れはなく、渡渉もありません。 標高1100mの二股にある第一の滝は股の間に、次の第二の滝は右岸(下流から滝を見て左側)に高巻き道があります。沢の中はガレ場になっていきますが、雪渓の時期は雪面に落石が多く見られます。急傾斜の白いザレ場を登ると尾根大岩です。ガイドロープに沿って登っていくと足元にメアカンキンバイなどが姿を見せてくれます。 ウブシノッタ川への崩落地形を見下ろす場所が硫黄山山頂と縦走路への分岐点、硫黄分岐になります。崩落部分は急傾斜で、7月まで残雪が残ります。ここからは木杭とペイントに沿って山頂に向かいます。岩の積み重なりに土壌が乗って植物が生えているため崩れやすくなっています。滑落にも十分注意が必要です。簡単なクライミングで登ると硫黄山山頂部分は意外なほどなだらかでお花畑も広がっています。硫黄山は主稜線から外れて位置しているので知床連山を斜めに見ることができ、連なりの先に遠音別岳や斜里岳、阿寒の山々とオホーツク海が一望できます。 下山時は硫黄分岐からウブシノッタ川に迷い込まないこと。往路を確実に硫黄山登山口まで戻りましょう。また、沢出合から下流に降りすぎないように注意。下りすぎ防止ロープも張ってありますが雪渓が残る時期は特に注意が必要です。 8月はマイカー規制によりシャトルバス運行になっているので、通行方法など事前に確認をしてください。
  • 知床連山縦走

    知床連山縦走

    縦走路は羅臼岳と硫黄山を結んでいますが、利用が多いのは羅臼岳側からの縦走です。テントサイト(野営指定地)は羅臼平、三ツ峰、二ツ池、第一火口の4箇所で1泊2日から2泊3日の行程です。それぞれフードロッカー(食料保管庫)が設置されています。 羅臼温泉登山口~羅臼平までは羅臼温泉から羅臼岳へ(コースガイド)を参照して下さい。 羅臼平の広場がテントサイトにもなっています。水場はないので、羅臼岳アタック時に岩清水で滴りを集めるか、銀冷水などから荷上げします。 雪田やタカネトウウチソウの道を抜けて三ツ峰キャンプ指定地に到着。二重稜線の中にあるサイトは風の影響を受けず快適です。二つの広場に挟まれた水場は雪融けや雨水が集められたもので7月下旬にはなくなってきます。南西斜面の雪田お花畑をぬけて黒いザレの道を登るとサシルイ岳の肩に着きます。7月中旬まで残る雪渓を下り、背の高いハイマツの通路を抜けてミクリ沼に出ますが、融雪や雨天時は道が水路になるので注意しましょう。 オッカバケ岳を登りきるとお花畑を前景に、硫黄山を背景に二ツ池が現れます。この風景を見るためだけに訪れる価値はあるでしょう。途中にロックガーデンを挟み、ハイマツの根や枝を渡る道を下れば二ツ池です。テントサイトのある地の池は滅多に涸れることはありませんが、天の池は早ければ7月には干上がることがあります。 ここまで二重稜線を辿ってきた縦走路は、南岳分岐から地形が変わります。古硫黄山の山体崩壊の外周部の底に硫黄平を見ながら巡る登山道はハイマツがかぶっている箇所が多いもののガンコウランやウラシマツツジなどの群落も多く、風衝地ではメアカンキンバイやシレトコスミレなどの姿を見るようになってきます。 知円別分岐で風景は一変します。ウブシノッタ川源頭部の草木のない黄色の崩落地形と白く変質した岩場の中の廊下が海や空の青に鮮やかです。落石だらけの斜面をトラバースをして中の廊下の痩せた尾根を渡り、コケシ岩の間をすり抜けます。第2前衛峰へはザレ場を降りてから7月上旬まで雪が残る急な上りとなります。前衛峰から硫黄山を横に見ながら岩場を下りて第一火口分岐へ。第一火口キャンプ指定地へは9月まで残る雪渓を降りてたどり着きます。 硫黄山へは第一火口分岐から火口のあるコルに一度降りてから崩落地形をトラバースして硫黄分岐から向かいます。硫黄分岐でカムイワッカ登山口からのコースに合流します。下山後の硫黄山登山口からカムイワッカ湯の滝の間の道道知床公園線の通行には事前に届け出が必要です。詳しくはカムイワッカ登山口から硫黄山へ(コースガイド)を参照してください。
    縦走路は羅臼岳と硫黄山を結んでいますが、利用が多いのは羅臼岳側からの縦走です。テントサイト(野営指定地)は羅臼平、三ツ峰、二ツ池、第一火口の4箇所で1泊2日から2泊3日の行程です。それぞれフードロッカー(食料保管庫)が設置されています。 羅臼温泉登山口~羅臼平までは羅臼温泉から羅臼岳へ(コースガイド)を参照して下さい。 羅臼平の広場がテントサイトにもなっています。水場はないので、羅臼岳アタック時に岩清水で滴りを集めるか、銀冷水などから荷上げします。 雪田やタカネトウウチソウの道を抜けて三ツ峰キャンプ指定地に到着。二重稜線の中にあるサイトは風の影響を受けず快適です。二つの広場に挟まれた水場は雪融けや雨水が集められたもので7月下旬にはなくなってきます。南西斜面の雪田お花畑をぬけて黒いザレの道を登るとサシルイ岳の肩に着きます。7月中旬まで残る雪渓を下り、背の高いハイマツの通路を抜けてミクリ沼に出ますが、融雪や雨天時は道が水路になるので注意しましょう。 オッカバケ岳を登りきるとお花畑を前景に、硫黄山を背景に二ツ池が現れます。この風景を見るためだけに訪れる価値はあるでしょう。途中にロックガーデンを挟み、ハイマツの根や枝を渡る道を下れば二ツ池です。テントサイトのある地の池は滅多に涸れることはありませんが、天の池は早ければ7月には干上がることがあります。 ここまで二重稜線を辿ってきた縦走路は、南岳分岐から地形が変わります。古硫黄山の山体崩壊の外周部の底に硫黄平を見ながら巡る登山道はハイマツがかぶっている箇所が多いもののガンコウランやウラシマツツジなどの群落も多く、風衝地ではメアカンキンバイやシレトコスミレなどの姿を見るようになってきます。 知円別分岐で風景は一変します。ウブシノッタ川源頭部の草木のない黄色の崩落地形と白く変質した岩場の中の廊下が海や空の青に鮮やかです。落石だらけの斜面をトラバースをして中の廊下の痩せた尾根を渡り、コケシ岩の間をすり抜けます。第2前衛峰へはザレ場を降りてから7月上旬まで雪が残る急な上りとなります。前衛峰から硫黄山を横に見ながら岩場を下りて第一火口分岐へ。第一火口キャンプ指定地へは9月まで残る雪渓を降りてたどり着きます。 硫黄山へは第一火口分岐から火口のあるコルに一度降りてから崩落地形をトラバースして硫黄分岐から向かいます。硫黄分岐でカムイワッカ登山口からのコースに合流します。下山後の硫黄山登山口からカムイワッカ湯の滝の間の道道知床公園線の通行には事前に届け出が必要です。詳しくはカムイワッカ登山口から硫黄山へ(コースガイド)を参照してください。
  • 清岳荘登山口から斜里岳へ

    清岳荘登山口から斜里岳へ

    清里コースの入口の清岳荘は鉄筋コンクリート造りで水洗トイレも完備されています。沢の水量などを掲示物で確認しましょう。入林届のある登山口から自然観察林を通り林道に降り、そのまま進むと歴代の清岳荘が建っていた跡地に出ます。ここから登山道となり数分で最初の渡渉点。川底や石が赤くなっているのは鉄分が多いためで、藻やコケなどが生えずらくなっています。そのため、流れで洗われている所のほうが滑りません。仙人洞付近は7月上旬までスノーブリッジが残ることが多い場所です。下二股からは旧道を登りに、新道を下山時に使いましょう。 ここまでは河原の渡渉でしたが、旧道は滝の横を登っていくイメージとなります。下二股からすぐに水蓮ノ滝。ここから急な高巻で三重ノ滝手前から沢に戻ります。もっとも美しい羽衣ノ滝は右岸(下流から見上げて左側)がルートなので標識テープを見逃さないように。滝の上に出てからは簡単なクライミングで岩場を通過していきます。見上石の急登は土砂の崩れに注意。万丈ノ滝のロープを使用する際は安全確認を忘れずに。イワブキやキバナコマノツメを楽しみながら流れの脇を進むと見晴ノ滝が見えてきます。5mほどクライミングしてから振り返れば平野部の展望が広がり、まさに見晴ノ滝です。七重ノ滝を登り竜神ノ滝を見て、いよいよクライマックスの霊華ノ滝を登っていきます。右岸の水の流れのきわを階段状に登りましょう。滝らしいコースもここで終わり、道と沢歩きが交互に出てきて、流れも細くなって上二股に到着となります。 上二股の広場には携帯トイレブーステントがあります。使用済みの携帯トイレは清岳荘で協力金100円で回収してもらいましょう。 小川はすぐに終わり胸突八丁への急な登りが続きますが、振り返ると西別岳や摩周湖が遠望できるようになります。ガレ場を馬の背に登れば、海別岳の向こうに知床連山を見通すことができるようになり、斜里岳山頂も目前に迫っています。 斜里岳神社を過ぎた細いガレ場には季節替わりで貴重な高山植物が咲いていきます。ザレている急な登山道を登り切れば斜里岳山頂に到着大展望が広がります。 清里コースの下山は上二股まで戻ってから新道に入ります。事故防止のために旧道は下らないこと。ダケカンバやナナカマドの林を登り下りしていきます。林を抜けハイマツの尾根に登ると熊見峠までハイマツの稜線の中を縦走路のように道が伸びています。ハイマツで見通しがきかない熊見峠から下二股までは急な下りが続きます。掘れてしまった箇所が泥で滑りやすくなっていますが、整備が進められ歩きやすくなってきています。下二股からは再び渡渉を繰り返して清岳荘まで下山します。
    清里コースの入口の清岳荘は鉄筋コンクリート造りで水洗トイレも完備されています。沢の水量などを掲示物で確認しましょう。入林届のある登山口から自然観察林を通り林道に降り、そのまま進むと歴代の清岳荘が建っていた跡地に出ます。ここから登山道となり数分で最初の渡渉点。川底や石が赤くなっているのは鉄分が多いためで、藻やコケなどが生えずらくなっています。そのため、流れで洗われている所のほうが滑りません。仙人洞付近は7月上旬までスノーブリッジが残ることが多い場所です。下二股からは旧道を登りに、新道を下山時に使いましょう。 ここまでは河原の渡渉でしたが、旧道は滝の横を登っていくイメージとなります。下二股からすぐに水蓮ノ滝。ここから急な高巻で三重ノ滝手前から沢に戻ります。もっとも美しい羽衣ノ滝は右岸(下流から見上げて左側)がルートなので標識テープを見逃さないように。滝の上に出てからは簡単なクライミングで岩場を通過していきます。見上石の急登は土砂の崩れに注意。万丈ノ滝のロープを使用する際は安全確認を忘れずに。イワブキやキバナコマノツメを楽しみながら流れの脇を進むと見晴ノ滝が見えてきます。5mほどクライミングしてから振り返れば平野部の展望が広がり、まさに見晴ノ滝です。七重ノ滝を登り竜神ノ滝を見て、いよいよクライマックスの霊華ノ滝を登っていきます。右岸の水の流れのきわを階段状に登りましょう。滝らしいコースもここで終わり、道と沢歩きが交互に出てきて、流れも細くなって上二股に到着となります。 上二股の広場には携帯トイレブーステントがあります。使用済みの携帯トイレは清岳荘で協力金100円で回収してもらいましょう。 小川はすぐに終わり胸突八丁への急な登りが続きますが、振り返ると西別岳や摩周湖が遠望できるようになります。ガレ場を馬の背に登れば、海別岳の向こうに知床連山を見通すことができるようになり、斜里岳山頂も目前に迫っています。 斜里岳神社を過ぎた細いガレ場には季節替わりで貴重な高山植物が咲いていきます。ザレている急な登山道を登り切れば斜里岳山頂に到着大展望が広がります。 清里コースの下山は上二股まで戻ってから新道に入ります。事故防止のために旧道は下らないこと。ダケカンバやナナカマドの林を登り下りしていきます。林を抜けハイマツの尾根に登ると熊見峠までハイマツの稜線の中を縦走路のように道が伸びています。ハイマツで見通しがきかない熊見峠から下二股までは急な下りが続きます。掘れてしまった箇所が泥で滑りやすくなっていますが、整備が進められ歩きやすくなってきています。下二股からは再び渡渉を繰り返して清岳荘まで下山します。
  • 三井登山口から斜里岳へ

    三井登山口から斜里岳へ

    多くの登山者が登る清里コースに比べて、登山者が少ないのでストックなどによる道の荒れもまだ顕著になっておらず、道脇にコケやお花が並ぶ昔ながらの幅の狭い登山道になっています。登山口までの林道にはエゾシカが農地に侵入するのを防ぐための防鹿柵がありますから、農業被害を防ぐためにゲートは確実に開閉してください。また、農作物の病気などを防ぐために周囲の畑や牧草地への立ち入りは厳禁です。 林道脇に駐車場と入林届があります。三井登山口からすぐに玉石沢の中を歩きます。沢とはいいますが、融雪時やよほどの大雨の後でなければ普段は水が流れることはありません。標識テープやペイントがたくさん設置されている沢出合から森の中に入ります。アカエゾマツやトドマツの巨木の森は徐々に傾斜が増していきます。木々の背が低くなってくると、尾根の上を歩いていることもわかるようになり、背後に斜里平野も見えてきます。ナナカマドやダケカンバの登山道は途中には休めるような広場はないので、ガマ岩はちょうど良い休憩ポイントです。 ハイマツも出てきて山頂も見えるようになり高くまで登ったことを感じますが、ここで再びダケカンバが現れます。積雪でねじ伏せられたダケカンバの下をくぐりぬけた先には急な斜面が現れますが、ここはロープを補助に登りきり、ハイマツの尾根に上がります。展望は一気に開け斜里平野からオホーツク海が一望できます。 ハイマツとコケモモに覆われた痩せた岩稜は切れ落ちた箇所もあるので滑落には注意が必要です。天狗岩にはトラバースするためにワイヤーがかかりますが、難しくはないので慎重に渡りましょう。 斜里岳は太平洋側の根釧原野とオホーツク海側の斜里平野の境目に位置するために、天気の境目でもあります。三井コースの尾根の上に立っていると、南からの温かい湿った空気とオホーツクからの冷たい風のせめぎ合いを感じるときがあります。 山頂直下は転石が多いので落石に注意が必要ですが、北壁の上に立つことになるので斜里岳でもっとも高度感のある場所です。慎重に進みましょう。低木のかぶっている登山道をくぐりぬけると、清里コースを登ってきた多くの登山者で賑やかな斜里岳山頂に到着です。 下山は、三井コースを三井登山口まで引き返します。
    多くの登山者が登る清里コースに比べて、登山者が少ないのでストックなどによる道の荒れもまだ顕著になっておらず、道脇にコケやお花が並ぶ昔ながらの幅の狭い登山道になっています。登山口までの林道にはエゾシカが農地に侵入するのを防ぐための防鹿柵がありますから、農業被害を防ぐためにゲートは確実に開閉してください。また、農作物の病気などを防ぐために周囲の畑や牧草地への立ち入りは厳禁です。 林道脇に駐車場と入林届があります。三井登山口からすぐに玉石沢の中を歩きます。沢とはいいますが、融雪時やよほどの大雨の後でなければ普段は水が流れることはありません。標識テープやペイントがたくさん設置されている沢出合から森の中に入ります。アカエゾマツやトドマツの巨木の森は徐々に傾斜が増していきます。木々の背が低くなってくると、尾根の上を歩いていることもわかるようになり、背後に斜里平野も見えてきます。ナナカマドやダケカンバの登山道は途中には休めるような広場はないので、ガマ岩はちょうど良い休憩ポイントです。 ハイマツも出てきて山頂も見えるようになり高くまで登ったことを感じますが、ここで再びダケカンバが現れます。積雪でねじ伏せられたダケカンバの下をくぐりぬけた先には急な斜面が現れますが、ここはロープを補助に登りきり、ハイマツの尾根に上がります。展望は一気に開け斜里平野からオホーツク海が一望できます。 ハイマツとコケモモに覆われた痩せた岩稜は切れ落ちた箇所もあるので滑落には注意が必要です。天狗岩にはトラバースするためにワイヤーがかかりますが、難しくはないので慎重に渡りましょう。 斜里岳は太平洋側の根釧原野とオホーツク海側の斜里平野の境目に位置するために、天気の境目でもあります。三井コースの尾根の上に立っていると、南からの温かい湿った空気とオホーツクからの冷たい風のせめぎ合いを感じるときがあります。 山頂直下は転石が多いので落石に注意が必要ですが、北壁の上に立つことになるので斜里岳でもっとも高度感のある場所です。慎重に進みましょう。低木のかぶっている登山道をくぐりぬけると、清里コースを登ってきた多くの登山者で賑やかな斜里岳山頂に到着です。 下山は、三井コースを三井登山口まで引き返します。
  • 雄阿寒岳登山口から雄阿寒岳へ

    雄阿寒岳登山口から雄阿寒岳へ

    日本百名山では雄阿寒岳と雌阿寒岳の二つで「阿寒岳」という章を立てて記した深田久弥は、噴火活動中だったため雌阿寒岳に登ることはできず雄阿寒岳だけ登っています。 阿寒湖畔の雄阿寒岳登山口は水門施設を渡った所に入林届けがあります。阿寒湖畔からはじまり太郎湖、次郎湖の湖面をながめながらの登山道は、火山礫の積み重なりを苔や土壌が覆った針葉樹の森で、林床部も稚樹や地衣類が賑やかです。次郎湖までは季節によりハクサンシャクナゲやゴゼンタチバナを楽しみながらハイキングにも良いでしょう。 一合目からはいよいよ傾斜が出てきます。基本的には地形に合わせて道自体の傾斜はきつくはないですが、段差などが大きい箇所があります。注意して登りましょう。針葉樹の森の中を高度を上げていきますが、合目の刻み方が独特です。不均等なのでペース配分は合目の標識に頼らずに高度や時間などを各自で確認しながら行動したほうが良いでしょう。 急傾斜を登りきりハイマツも出てきた五合目で阿寒湖温泉や雌阿寒岳への展望がようやく開けます。 ダケカンバなどがかぶった登山道で一度下りになりますが、すぐにゆるやかな登りに転じ山体の上部の平坦面に出ます。ハイマツを縫って進むと八合目の気象観測所跡は広場になっています。 岩場状の地形を交えて下り九合目から登り返して、雄阿寒岳山頂となります。見下ろすと深い森に囲まれて一般には通行止めで人が訪れることのないペンケトーとパンケトーが眼下に見えます。元は一つの巨大な湖だったその真ん中に雄阿寒岳が噴火、隆起して阿寒湖とペンケトー、パンケトーに分けたことがわかるでしょう。 下山は同じ道を雄阿寒岳登山口まで戻ります。
    日本百名山では雄阿寒岳と雌阿寒岳の二つで「阿寒岳」という章を立てて記した深田久弥は、噴火活動中だったため雌阿寒岳に登ることはできず雄阿寒岳だけ登っています。 阿寒湖畔の雄阿寒岳登山口は水門施設を渡った所に入林届けがあります。阿寒湖畔からはじまり太郎湖、次郎湖の湖面をながめながらの登山道は、火山礫の積み重なりを苔や土壌が覆った針葉樹の森で、林床部も稚樹や地衣類が賑やかです。次郎湖までは季節によりハクサンシャクナゲやゴゼンタチバナを楽しみながらハイキングにも良いでしょう。 一合目からはいよいよ傾斜が出てきます。基本的には地形に合わせて道自体の傾斜はきつくはないですが、段差などが大きい箇所があります。注意して登りましょう。針葉樹の森の中を高度を上げていきますが、合目の刻み方が独特です。不均等なのでペース配分は合目の標識に頼らずに高度や時間などを各自で確認しながら行動したほうが良いでしょう。 急傾斜を登りきりハイマツも出てきた五合目で阿寒湖温泉や雌阿寒岳への展望がようやく開けます。 ダケカンバなどがかぶった登山道で一度下りになりますが、すぐにゆるやかな登りに転じ山体の上部の平坦面に出ます。ハイマツを縫って進むと八合目の気象観測所跡は広場になっています。 岩場状の地形を交えて下り九合目から登り返して、雄阿寒岳山頂となります。見下ろすと深い森に囲まれて一般には通行止めで人が訪れることのないペンケトーとパンケトーが眼下に見えます。元は一つの巨大な湖だったその真ん中に雄阿寒岳が噴火、隆起して阿寒湖とペンケトー、パンケトーに分けたことがわかるでしょう。 下山は同じ道を雄阿寒岳登山口まで戻ります。
  • 雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ

    雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ

    傾斜や距離などのバランスがとれていて登りやすく、登山口近くに日帰り入浴もできる宿泊施設や水洗トイレのある公設駐車場があることも利用者の多い理由です。 車を利用する場合は登山口付近は見通しが悪いので駐停車せずに野中温泉の先の公設駐車場に向かい、トイレを済ませてから雌阿寒温泉登山口に向かいましょう。登山はアカエゾマツの純林からスタートします。入林届けのポストの周りには火山活動に関する諸注意の看板があるので、しっかりと確認してください。 きつい傾斜は一合目まで。二合目前後は林床部の苔が美しい針葉樹の森で、マツの根が階段状になっています。針葉樹の稚樹やゴゼンタチバナを楽しみながら進みます。ここまでは林内で日差しも風あたりも弱いですが、三合目からはハイマツ帯で、常に頭上が開いているので紫外線対策をしておきましょう。ハイマツの中の登山道は途中から水平となり展望が開けて大雪山系なども見えてきます。火砕流が流れた谷に降りて再び登り返すと、五合目までは展望のある岩場とハイマツのトンネルくぐりが繰り返されます。岩場ではメアカンキンバイやメアカンフスマ、イワブクロなどが咲き、登るにつれてオンネトーの湖面が広くなってくるのが見えて気分も盛り上がってきます。 六合目でハイマツ帯もほぼ終わりガンコウランなどの低矮小木群落に。七合目と八合目の間の岩の上の電気スタンドのようなものは火山活動で避難が必要な際に鳴らされるサイレンです。八合目までしか聞こえないため山頂には長居しないように等、登山口の看板に記されています。八合目前後はメアカンフスマなどの群生地ですが、登山道を外れたり写真撮影のために踏み込むなどで、随分とその数を失っています。 アマツバメが飛びまわる九合目からはいよいよ火口縁です。この先は風を遮るものがないので防風対策を。噴気の音にポンマチネシリ火口をのぞきこめばその底に赤沼が見えます。山頂までは火口の際ギリギリを進むので規制ロープを守り滑落しないように進みます。強風の時は風に体があおられて、山頂を目の前に諦めざるを得ないこともあります。なだらかな雌阿寒岳山頂からは噴気を上げる中マチネシリ火口と剣ヶ峰、阿寒湖と雄阿寒岳、遠く斜里岳や知床連山の姿も見られます。 復路は同じ道を雌阿寒温泉登山口まで下山します。
    傾斜や距離などのバランスがとれていて登りやすく、登山口近くに日帰り入浴もできる宿泊施設や水洗トイレのある公設駐車場があることも利用者の多い理由です。 車を利用する場合は登山口付近は見通しが悪いので駐停車せずに野中温泉の先の公設駐車場に向かい、トイレを済ませてから雌阿寒温泉登山口に向かいましょう。登山はアカエゾマツの純林からスタートします。入林届けのポストの周りには火山活動に関する諸注意の看板があるので、しっかりと確認してください。 きつい傾斜は一合目まで。二合目前後は林床部の苔が美しい針葉樹の森で、マツの根が階段状になっています。針葉樹の稚樹やゴゼンタチバナを楽しみながら進みます。ここまでは林内で日差しも風あたりも弱いですが、三合目からはハイマツ帯で、常に頭上が開いているので紫外線対策をしておきましょう。ハイマツの中の登山道は途中から水平となり展望が開けて大雪山系なども見えてきます。火砕流が流れた谷に降りて再び登り返すと、五合目までは展望のある岩場とハイマツのトンネルくぐりが繰り返されます。岩場ではメアカンキンバイやメアカンフスマ、イワブクロなどが咲き、登るにつれてオンネトーの湖面が広くなってくるのが見えて気分も盛り上がってきます。 六合目でハイマツ帯もほぼ終わりガンコウランなどの低矮小木群落に。七合目と八合目の間の岩の上の電気スタンドのようなものは火山活動で避難が必要な際に鳴らされるサイレンです。八合目までしか聞こえないため山頂には長居しないように等、登山口の看板に記されています。八合目前後はメアカンフスマなどの群生地ですが、登山道を外れたり写真撮影のために踏み込むなどで、随分とその数を失っています。 アマツバメが飛びまわる九合目からはいよいよ火口縁です。この先は風を遮るものがないので防風対策を。噴気の音にポンマチネシリ火口をのぞきこめばその底に赤沼が見えます。山頂までは火口の際ギリギリを進むので規制ロープを守り滑落しないように進みます。強風の時は風に体があおられて、山頂を目の前に諦めざるを得ないこともあります。なだらかな雌阿寒岳山頂からは噴気を上げる中マチネシリ火口と剣ヶ峰、阿寒湖と雄阿寒岳、遠く斜里岳や知床連山の姿も見られます。 復路は同じ道を雌阿寒温泉登山口まで下山します。
  • 雌阿寒温泉から雌阿寒岳をへてオンネトーへ

    雌阿寒温泉から雌阿寒岳をへてオンネトーへ

    雌阿寒温泉登山口~雌阿寒岳までは雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ(コースガイド)を参照してください。 雌阿寒岳の山頂からオンネトーコースに下りはじめると火口の中にきらめく丸い青沼の美しい姿に足を止めることになります。青沼と噴気、その背後に阿寒富士という構図を楽しみながら阿寒湖畔コースとの分岐を過ぎると、登山道は火口縁を外れて傾斜のきつい斜面を下りていきます。風向きによっては噴気が流れてきて喉に刺激を感じることもあるので注意。 八合目の分岐から阿寒富士へ進むと、砂礫と背の低いハイマツのコルに到着、足元が黒くザラザラとした細かい軽石(スコリア)に変わったら阿寒富士の登り口で、そこから急傾斜をジグザグに登っていきます。傾斜が緩くなるとすぐに阿寒富士山頂となり、ポンマチネシリ火口を望む景色は雌阿寒岳が火山であることを見せつけてくれます。同じ道をコルまで下りてからオンネトーコースに戻るには八合目の分岐点のほか、七合目にも分岐点があるので行きと帰りで使い分けができます。メアカンキンバイやメアカンフスマ、オンタデなどの他、コマクサも目にしますが、写真を撮るために登山道を外れて砂礫の斜面を崩して登っている足跡が目立ちます。土壌が崩れることで植物の根が露出するなどして環境が破壊されてしまうので、道を外れることのないように。 六合目のハイマツのトンネルをくぐり抜けると針葉樹林帯に入ります。同じような森ですが雌阿寒温泉コースに比べて傾斜はきつめで、大きな段差も多く四合目や三合目の標柱がある場所などでは転落に注意が必要です。火山の観測設備やケーブルなどが登山道沿線にあります。登山道の崩れや倒木で迂回路が設けられている箇所もありますが迷うことはありません。 二合目になると傾斜は緩くなります。一合目の半壊していた木製階段は撤去されましたが、土の道は滑りやすいので注意が必要です。小川を渡ると遊歩道となりオンネトー登山口に抜けます。「オンネトー」はアイヌ語でonne・to(老いている、親である・沼)の意味で、別名「五色沼」と呼ばれ、天気や見る角度で湖面の色を変えます。入林届けのポストは遊歩道の入口にあります。オンネトー野営場休憩舎のUPIオンネトーではトイレやコインシャワーが利用できるほか、アウトドア用品のレンタルなどもできます。 雌阿寒温泉登山口方面に戻るには、野営場を抜けてオンネトー東岸を回るハイキングコースを歩くか、展望施設がある西岸の車道を使いましょう。
    雌阿寒温泉登山口~雌阿寒岳までは雌阿寒温泉から雌阿寒岳へ(コースガイド)を参照してください。 雌阿寒岳の山頂からオンネトーコースに下りはじめると火口の中にきらめく丸い青沼の美しい姿に足を止めることになります。青沼と噴気、その背後に阿寒富士という構図を楽しみながら阿寒湖畔コースとの分岐を過ぎると、登山道は火口縁を外れて傾斜のきつい斜面を下りていきます。風向きによっては噴気が流れてきて喉に刺激を感じることもあるので注意。 八合目の分岐から阿寒富士へ進むと、砂礫と背の低いハイマツのコルに到着、足元が黒くザラザラとした細かい軽石(スコリア)に変わったら阿寒富士の登り口で、そこから急傾斜をジグザグに登っていきます。傾斜が緩くなるとすぐに阿寒富士山頂となり、ポンマチネシリ火口を望む景色は雌阿寒岳が火山であることを見せつけてくれます。同じ道をコルまで下りてからオンネトーコースに戻るには八合目の分岐点のほか、七合目にも分岐点があるので行きと帰りで使い分けができます。メアカンキンバイやメアカンフスマ、オンタデなどの他、コマクサも目にしますが、写真を撮るために登山道を外れて砂礫の斜面を崩して登っている足跡が目立ちます。土壌が崩れることで植物の根が露出するなどして環境が破壊されてしまうので、道を外れることのないように。 六合目のハイマツのトンネルをくぐり抜けると針葉樹林帯に入ります。同じような森ですが雌阿寒温泉コースに比べて傾斜はきつめで、大きな段差も多く四合目や三合目の標柱がある場所などでは転落に注意が必要です。火山の観測設備やケーブルなどが登山道沿線にあります。登山道の崩れや倒木で迂回路が設けられている箇所もありますが迷うことはありません。 二合目になると傾斜は緩くなります。一合目の半壊していた木製階段は撤去されましたが、土の道は滑りやすいので注意が必要です。小川を渡ると遊歩道となりオンネトー登山口に抜けます。「オンネトー」はアイヌ語でonne・to(老いている、親である・沼)の意味で、別名「五色沼」と呼ばれ、天気や見る角度で湖面の色を変えます。入林届けのポストは遊歩道の入口にあります。オンネトー野営場休憩舎のUPIオンネトーではトイレやコインシャワーが利用できるほか、アウトドア用品のレンタルなどもできます。 雌阿寒温泉登山口方面に戻るには、野営場を抜けてオンネトー東岸を回るハイキングコースを歩くか、展望施設がある西岸の車道を使いましょう。
  • 五色温泉からアンヌプリ、ヒラフ・鏡沼・見返坂

    五色温泉からアンヌプリ、ヒラフ・鏡沼・見返坂

    夏期(7~10月)、JRニセコ駅から五色温泉まで路線バスが運行され、終点「五色温泉郷」で下車。向かいにはニセコ野営場もあります。この先、水・トイレはありません。キャンプ場横が登山口です。 広かった道が20分ほどで狭まり斜度もでて、右手から見返坂コースと合流します。傾斜が増すと、登山道もジグザグに切られ、尾根に出ると、左手に白い地肌のイワオヌプリの山容が印象的です。 標高1065m展望台のすぐ先に「山頂へ1000m」という標識があり、本格的な登りとなります。足場もガレていますが、慎重に高度を稼ぎ、左手前に構造物が見えてくると、山頂はもうすぐです。ニセコアンヌプリ頂上部は比較的広く、小さな避難小屋がありますが、無人、かつ水・トイレはありません。 下りは、鏡沼・ヒラフスキー場へは東へ、展望の良い草付きを下ります。クマ笹・灌木から樹林帯に入り、ジャコ川の谷頭を通過すると、間もなく花園第3リフト(12/18支柱:)に出ます。付近は広いガレ場(冬のゲレンデ)のため登山道を見失いやすいので要注意です。ゲレンデを横断すると、鏡沼分岐に到着。左は鏡沼、右はヒラフスキー場への道になります。 鏡沼へは、再び花園第3リフト(6/18支柱)に出て、北へ。スキー場管理道路を横断すると、ほどなく鏡沼に到着します。鏡沼からは、少し戻って道道58号へ。あるいは先に進んでニセコ東急ゴルフコースに向かいます。 ヒラフスキー場へは更に1つゲレンデを横断し、作業道を少し北へ歩いて、冬のホリデーコース、ホリデー第1リフト終点・望羊荘を経て、キング第1リフト沿いに下りひらふスキー場バス停へ。 山頂からアンヌプリスキー場・ヒラフスキー場ゴンドラ利用は南西へ下ります。ニセコビレッジスキー場のリフト終点南方で両ゴンドラコースの分岐となります。アンヌプリスキー場へはジャンボ第4リフト沿いに、ヒラフスキー場へはキング第4リフトを下ります。 見返坂登山口へは、五色温泉コースを下り、855m標高点の下で、左へ。作業道から見返坂を経て、登山口へ。バス停へは更に30分弱必要です。
    夏期(7~10月)、JRニセコ駅から五色温泉まで路線バスが運行され、終点「五色温泉郷」で下車。向かいにはニセコ野営場もあります。この先、水・トイレはありません。キャンプ場横が登山口です。 広かった道が20分ほどで狭まり斜度もでて、右手から見返坂コースと合流します。傾斜が増すと、登山道もジグザグに切られ、尾根に出ると、左手に白い地肌のイワオヌプリの山容が印象的です。 標高1065m展望台のすぐ先に「山頂へ1000m」という標識があり、本格的な登りとなります。足場もガレていますが、慎重に高度を稼ぎ、左手前に構造物が見えてくると、山頂はもうすぐです。ニセコアンヌプリ頂上部は比較的広く、小さな避難小屋がありますが、無人、かつ水・トイレはありません。 下りは、鏡沼・ヒラフスキー場へは東へ、展望の良い草付きを下ります。クマ笹・灌木から樹林帯に入り、ジャコ川の谷頭を通過すると、間もなく花園第3リフト(12/18支柱:)に出ます。付近は広いガレ場(冬のゲレンデ)のため登山道を見失いやすいので要注意です。ゲレンデを横断すると、鏡沼分岐に到着。左は鏡沼、右はヒラフスキー場への道になります。 鏡沼へは、再び花園第3リフト(6/18支柱)に出て、北へ。スキー場管理道路を横断すると、ほどなく鏡沼に到着します。鏡沼からは、少し戻って道道58号へ。あるいは先に進んでニセコ東急ゴルフコースに向かいます。 ヒラフスキー場へは更に1つゲレンデを横断し、作業道を少し北へ歩いて、冬のホリデーコース、ホリデー第1リフト終点・望羊荘を経て、キング第1リフト沿いに下りひらふスキー場バス停へ。 山頂からアンヌプリスキー場・ヒラフスキー場ゴンドラ利用は南西へ下ります。ニセコビレッジスキー場のリフト終点南方で両ゴンドラコースの分岐となります。アンヌプリスキー場へはジャンボ第4リフト沿いに、ヒラフスキー場へはキング第4リフトを下ります。 見返坂登山口へは、五色温泉コースを下り、855m標高点の下で、左へ。作業道から見返坂を経て、登山口へ。バス停へは更に30分弱必要です。
  • 五色温泉からイワオ・ニト・チセヌプリへ

    五色温泉からイワオ・ニト・チセヌプリへ

    イワオヌプリは夏の晴天時は暑く、悪天時は冷え、道も不明瞭になります。五色温泉郷の散策路から入山。急登の階段を越え、岩場から火山灰地の平坦地に変わります。ハイマツの間にお花畑が続いています。 お花畑の先でニトヌプリ・大沼方面と分れて右へ。少しで急な裸地に出て、ジグザグに30分弱で傾斜が緩くなると、ほどなく山頂標識に到着します。真の山頂は、溶岩の岩場を東に約10分ですが、道も不明瞭で足場も悪いので無理な登頂は避けましょう。火口は危険なので絶対立ち入らないように。 山頂標識から北へ周遊できます。すぐ右手に爆裂火口、続いて左前方に大沼が見えます。慎重に踏跡をトレースすると来た道に合流し、間もなく五色温泉・大沼分岐に出ます。 分岐を右へ。すぐにニトヌプリ・大沼分岐です。左(西)へ分れてガレ場を越え、少し直進すると眼前にニトヌプリの前衛1000m峰が現れます。標高差100mをジグザグに進みましょう。傾斜が緩くなると1000m峰のなだらかなピークです。 1000m峰から正面に女性の胸を思わせる2つのピークがニトヌプリ(北峰・南峰)です。道は僅かに下り、再び急登に変わると1ピッチで山頂の北峰へ。北峰から西へ、ハイマツからササ原、ダケカンバ帯を下ると、パノラマライン登山口(標高832m)に到着します。 チセヌプリへはパノラマラインを渡り、左手南西方へ。ダケカンバ帯の岩場、ハイマツ・草地を経て平坦なチセヌプリ山頂に出ます。北側にある三角沼は、山頂から見えません。 チセヌプリの平坦山頂から西方へ急斜面を下り、30分でチセヌプリ分岐へ出ます。左手はチセヌプリスキー場経由湯本温泉方面ですが、草刈りがなされずほぼ廃道状況です。右手へ10分程でビーナスの丘へ。左のシャクナゲ岳方面と別れて右手へ進むと約30分で長沼につきます。沼岸を歩くこともできます。長沼を過ぎると間もなく神仙沼分岐で左折。15分程で神仙沼レストハウスです。
    イワオヌプリは夏の晴天時は暑く、悪天時は冷え、道も不明瞭になります。五色温泉郷の散策路から入山。急登の階段を越え、岩場から火山灰地の平坦地に変わります。ハイマツの間にお花畑が続いています。 お花畑の先でニトヌプリ・大沼方面と分れて右へ。少しで急な裸地に出て、ジグザグに30分弱で傾斜が緩くなると、ほどなく山頂標識に到着します。真の山頂は、溶岩の岩場を東に約10分ですが、道も不明瞭で足場も悪いので無理な登頂は避けましょう。火口は危険なので絶対立ち入らないように。 山頂標識から北へ周遊できます。すぐ右手に爆裂火口、続いて左前方に大沼が見えます。慎重に踏跡をトレースすると来た道に合流し、間もなく五色温泉・大沼分岐に出ます。 分岐を右へ。すぐにニトヌプリ・大沼分岐です。左(西)へ分れてガレ場を越え、少し直進すると眼前にニトヌプリの前衛1000m峰が現れます。標高差100mをジグザグに進みましょう。傾斜が緩くなると1000m峰のなだらかなピークです。 1000m峰から正面に女性の胸を思わせる2つのピークがニトヌプリ(北峰・南峰)です。道は僅かに下り、再び急登に変わると1ピッチで山頂の北峰へ。北峰から西へ、ハイマツからササ原、ダケカンバ帯を下ると、パノラマライン登山口(標高832m)に到着します。 チセヌプリへはパノラマラインを渡り、左手南西方へ。ダケカンバ帯の岩場、ハイマツ・草地を経て平坦なチセヌプリ山頂に出ます。北側にある三角沼は、山頂から見えません。 チセヌプリの平坦山頂から西方へ急斜面を下り、30分でチセヌプリ分岐へ出ます。左手はチセヌプリスキー場経由湯本温泉方面ですが、草刈りがなされずほぼ廃道状況です。右手へ10分程でビーナスの丘へ。左のシャクナゲ岳方面と別れて右手へ進むと約30分で長沼につきます。沼岸を歩くこともできます。長沼を過ぎると間もなく神仙沼分岐で左折。15分程で神仙沼レストハウスです。
  • 新見峠から目国内岳・岩内岳・いわないオートキャンプ場へ

    新見峠から目国内岳・岩内岳・いわないオートキャンプ場へ

    JR蘭越駅より新見峠登山口までタクシーかレンタカーで入ります。登山口には駐車場とトイレ1基がありますが、水はありません。 新見峠登山口から前目国内岳南東尾根に取り付きます。標高差250mの緩急斜面はクマザサに埋め尽くされていますが、標高880mの三合目付近から眺望がよくなると四合目を経てまもなく前目国内岳へ。 目国内岳へは西へ900mコルまで下り、本峰東出尾根を登り返します。岩ノ門(六合目、)から明瞭な尾根筋となり、右手北面は切れ落ちています。ハイマツ帯を経て岩場をジグザグに登り、岩塊の山頂部へ。分岐は左へ。ちょっとしたロッククライミング気分で目国内岳山頂です。 分岐から右手北西方向に一気にパンケメクンナイ湿原まで下ります。パンケ沼と高山植物の咲く別世界が広がります。 湿原を抜けると、しばらく登りですが、ほどなくササ原の平坦地に出て、雷電・目国内分岐へ。分岐から岩内岳へは1ピッチで頂上へ。 岩内岳からは、北西尾根を下ります。九、八、七合目を岩レキ、ハイマツからダケカンバの疎林へと一気に抜けると、標高650m六合目で旧リフトに出ます。 この先はスキー場の管理道路や、コースを下りますが、休止後成長した灌木林が一部覆っています。再び旧リフト手前に出て二合目を経て、左手にあるオートキャンプ場登山口へ。右のスキー場登山口は草刈りがなされないため、利用は避けましょう。 5・6月の残雪期のルートファインディングと湿原の増水、7・8月のマムシに要注意です。
    JR蘭越駅より新見峠登山口までタクシーかレンタカーで入ります。登山口には駐車場とトイレ1基がありますが、水はありません。 新見峠登山口から前目国内岳南東尾根に取り付きます。標高差250mの緩急斜面はクマザサに埋め尽くされていますが、標高880mの三合目付近から眺望がよくなると四合目を経てまもなく前目国内岳へ。 目国内岳へは西へ900mコルまで下り、本峰東出尾根を登り返します。岩ノ門(六合目、)から明瞭な尾根筋となり、右手北面は切れ落ちています。ハイマツ帯を経て岩場をジグザグに登り、岩塊の山頂部へ。分岐は左へ。ちょっとしたロッククライミング気分で目国内岳山頂です。 分岐から右手北西方向に一気にパンケメクンナイ湿原まで下ります。パンケ沼と高山植物の咲く別世界が広がります。 湿原を抜けると、しばらく登りですが、ほどなくササ原の平坦地に出て、雷電・目国内分岐へ。分岐から岩内岳へは1ピッチで頂上へ。 岩内岳からは、北西尾根を下ります。九、八、七合目を岩レキ、ハイマツからダケカンバの疎林へと一気に抜けると、標高650m六合目で旧リフトに出ます。 この先はスキー場の管理道路や、コースを下りますが、休止後成長した灌木林が一部覆っています。再び旧リフト手前に出て二合目を経て、左手にあるオートキャンプ場登山口へ。右のスキー場登山口は草刈りがなされないため、利用は避けましょう。 5・6月の残雪期のルートファインディングと湿原の増水、7・8月のマムシに要注意です。
  • 朝日温泉から雷電山・岩内岳へ

    朝日温泉から雷電山・岩内岳へ

    岩内からニセコバスで国道229号を日本海沿いに西へ約20分。雷電温泉郷で下車します。三浦屋旅館跡の裏山手(標高150m)で車は通行止めになります。朝日温泉(休業中)までの3km弱、標高差150mのアプローチが必要です。 登山口へは、朝日温泉右手を通り、丸太橋から入ります。登山口には水・トイレはなく、対岸に小さな露天風呂だけがあります。 登山口から雷電峠まで、広葉樹林帯の急中斜面、標高差約300mを一気に登ります。雷電峠手前200m、標高550mの標柱から左手南東方向に進路を変えると、緩やかな尾根に出ます。その後傾斜が急になり、岩場を越えると天狗岩です。もう一登りして視界が開けると、中山へ。標識は左手ハイマツに埋もれています。 その先を一度下ると、あとは緩やかな登り下りが続き、時折右手下にコックリ湖が美しい姿を見せます。873m標高点を過ぎたあたりから次第に傾斜がきつくなり、再び標高差300mの登りとなります。正面に見えていた急峻な1154m峰を手前で右にトラバースすると、眼前に前雷電山が現れます。登山道は前雷電山頂を通過しませんが、東方100mの位置に標識があります。ここで一呼吸入れれば雷電山へは1ピッチです。雷電山山頂は一等三角点ながら、眺望はありません。 雷電山頂から先はお花畑もあり、南面の見晴らしが抜群です。ササ原を過ぎると五ッ沼に到着します。ミニチュアですが、美しい池沼群です。緩やかな尾根を進むと幌別分岐に出ます。幌別岳へ向かう歩道は、数m先で不明瞭となり廃道です。分岐から右手南東方向に下るとすぐお花畑に出ます。その先約500mで水場入口です。右手下へ30秒で水場に着きます。湧水ですが、表流水は煮沸すること。水場からは1ピッチで目国内岳分岐となります。この先岩内岳へは、新見峠から目国内岳・岩内岳・いわないオートキャンプ場へ(コースガイド)参照のこと。雷電峠から五ッ沼・幌別岳はルート確認とヒグマに要注意です。ゴールはオートキャンプ場登山口です。
    岩内からニセコバスで国道229号を日本海沿いに西へ約20分。雷電温泉郷で下車します。三浦屋旅館跡の裏山手(標高150m)で車は通行止めになります。朝日温泉(休業中)までの3km弱、標高差150mのアプローチが必要です。 登山口へは、朝日温泉右手を通り、丸太橋から入ります。登山口には水・トイレはなく、対岸に小さな露天風呂だけがあります。 登山口から雷電峠まで、広葉樹林帯の急中斜面、標高差約300mを一気に登ります。雷電峠手前200m、標高550mの標柱から左手南東方向に進路を変えると、緩やかな尾根に出ます。その後傾斜が急になり、岩場を越えると天狗岩です。もう一登りして視界が開けると、中山へ。標識は左手ハイマツに埋もれています。 その先を一度下ると、あとは緩やかな登り下りが続き、時折右手下にコックリ湖が美しい姿を見せます。873m標高点を過ぎたあたりから次第に傾斜がきつくなり、再び標高差300mの登りとなります。正面に見えていた急峻な1154m峰を手前で右にトラバースすると、眼前に前雷電山が現れます。登山道は前雷電山頂を通過しませんが、東方100mの位置に標識があります。ここで一呼吸入れれば雷電山へは1ピッチです。雷電山山頂は一等三角点ながら、眺望はありません。 雷電山頂から先はお花畑もあり、南面の見晴らしが抜群です。ササ原を過ぎると五ッ沼に到着します。ミニチュアですが、美しい池沼群です。緩やかな尾根を進むと幌別分岐に出ます。幌別岳へ向かう歩道は、数m先で不明瞭となり廃道です。分岐から右手南東方向に下るとすぐお花畑に出ます。その先約500mで水場入口です。右手下へ30秒で水場に着きます。湧水ですが、表流水は煮沸すること。水場からは1ピッチで目国内岳分岐となります。この先岩内岳へは、新見峠から目国内岳・岩内岳・いわないオートキャンプ場へ(コースガイド)参照のこと。雷電峠から五ッ沼・幌別岳はルート確認とヒグマに要注意です。ゴールはオートキャンプ場登山口です。
  • 倶知安(比羅夫)コースから真狩コースへ

    倶知安(比羅夫)コースから真狩コースへ

    倶知安駅前から道南バス・ニセコバスで羊蹄登山口へ。バス停から半月湖横の駐車場まで約2km。登山口にはキャンプスペースと水場・トイレもあります。 緩やかな林間を20~30分で急斜面となり、右へトラバースすると風穴に出ます。ジグザグの登りを経て二合目へ。 この先は、ひたすら高度を稼ぎます。エゾマツやダケカンバの林を抜けると展望も開け、高度も1000mに。傾斜が増しダケカンバの疎林、さらにハイマツのトンネルを通ると七合目に着きます。 八合目からはガレ場なので足元に注意。九合目からは右は避難小屋、左は山頂へ道が分かれます。避難小屋へは1700m等高線沿いに南へ20分です。悪天時は気づかないで通りすぎてしまうこともあるので要注意です。 山頂へは旧小屋か北山を経由して、大火口縁を時計回りに、旧山頂三角点、さらに5分で羊蹄山山頂に至ります 山頂から真狩コースへは時計回りが近いですが、南東の火口縁はやせている上に岩場なので転倒や滑落には要注意です。ルートを示すペイントを確実にトレースすること。逆回りも50分ほどなので、初心者は大火口縁を戻りましょう。北山分岐は左へ。旧小屋跡から約5分で、火口縁と分れ、右下(南)へ。1684mで尾根を下るとすぐ真狩コースに入ります。 九合目に出ると、ここから避難小屋へは、右手(北)へ10分ほどの距離です。 九合目から下ると間もなく左へトラバース。涸れ沢のガレ場が続くので要注意です。八合目からは急斜面をジグザグに下ります。六合目を過ぎると、涸れ沢が迫り、さらに急斜面が続きます。四合目から隣の尾根に渡ると861m標高点で、傾斜も少し緩やかになってきます。 三合目を過ぎて、右手へ進むと二合半に。緩やかな斜面を南コブ分岐を直進しエゾマツ・トドマツ林を進むと、ほどなく真狩登山口・羊蹄自然公園です。公園にはキャンプ場の他、樹木園や森林学習展示館があります。「羊蹄自然公園入口」バス停までは約20分。隣では、冷たくておいしい約8℃の羊蹄山湧水が年中飲むことができます。
    倶知安駅前から道南バス・ニセコバスで羊蹄登山口へ。バス停から半月湖横の駐車場まで約2km。登山口にはキャンプスペースと水場・トイレもあります。 緩やかな林間を20~30分で急斜面となり、右へトラバースすると風穴に出ます。ジグザグの登りを経て二合目へ。 この先は、ひたすら高度を稼ぎます。エゾマツやダケカンバの林を抜けると展望も開け、高度も1000mに。傾斜が増しダケカンバの疎林、さらにハイマツのトンネルを通ると七合目に着きます。 八合目からはガレ場なので足元に注意。九合目からは右は避難小屋、左は山頂へ道が分かれます。避難小屋へは1700m等高線沿いに南へ20分です。悪天時は気づかないで通りすぎてしまうこともあるので要注意です。 山頂へは旧小屋か北山を経由して、大火口縁を時計回りに、旧山頂三角点、さらに5分で羊蹄山山頂に至ります 山頂から真狩コースへは時計回りが近いですが、南東の火口縁はやせている上に岩場なので転倒や滑落には要注意です。ルートを示すペイントを確実にトレースすること。逆回りも50分ほどなので、初心者は大火口縁を戻りましょう。北山分岐は左へ。旧小屋跡から約5分で、火口縁と分れ、右下(南)へ。1684mで尾根を下るとすぐ真狩コースに入ります。 九合目に出ると、ここから避難小屋へは、右手(北)へ10分ほどの距離です。 九合目から下ると間もなく左へトラバース。涸れ沢のガレ場が続くので要注意です。八合目からは急斜面をジグザグに下ります。六合目を過ぎると、涸れ沢が迫り、さらに急斜面が続きます。四合目から隣の尾根に渡ると861m標高点で、傾斜も少し緩やかになってきます。 三合目を過ぎて、右手へ進むと二合半に。緩やかな斜面を南コブ分岐を直進しエゾマツ・トドマツ林を進むと、ほどなく真狩登山口・羊蹄自然公園です。公園にはキャンプ場の他、樹木園や森林学習展示館があります。「羊蹄自然公園入口」バス停までは約20分。隣では、冷たくておいしい約8℃の羊蹄山湧水が年中飲むことができます。
  • 京極コースから喜茂別コースへ+火口壁周遊

    京極コースから喜茂別コースへ+火口壁周遊

    倶知安駅前から、道南バスで京極バスターミナルへ。西へ約1km進み尻別川を目名橋で渡ると、京極温泉、ふきだし公園があります。公園を左手へ200mで案内板前へ。左手南へ向きを変え、押出の川沿いに約1kmで登山口です。水・トイレは無いので注意です。 最初は畑の中の道を進みます。トドマツなど植林地を進むと、作業道が交錯しますがそのまま直進しましょう。沢状地を経て二合目から尾根に取り付き本格的な登りとなります。 広い尾根から次第にやせ尾根へ。標高1000mの先で五合目となります。この先は更に急斜面となり、それにともなって歩道もジグザグに進みます。 標高1600mで八合目を通過し、以前は約1750mから右手へ火口壁を目指しましたが、現在は左手から旧山頂横へ直登します。 最後の急なガレ場を登り切ると、火口縁に出ます。左回りに約30mで標高1892.7mの三角点(旧山頂)、更に5分で標高1898mの羊蹄山新山頂に至ります。 下りは東南東に直線的に進みます。山頂直下は踏跡が複数あるので注意して下さい。九合目を過ぎるとハイマツ帯となり、八合目・七合目と続きます。ダケカンバ帯に入りしばらく下ると五合目です。標高1000m付近から左手に沢が迫り、注意深く下ると621m小コルに至ります。あとは直線的な一本道。林道交錯も直進すると喜茂別登山口に着きます。水・トイレはありません。 京極コースは登山口標高が420mと高く、喜茂別コースは直線的で登山者が少なく、強いパーティには魅力的です。足を伸ばして火口壁周遊もオススメです。新山頂から右回りで旧山頂へ、一等三角点と最高点の位置を再確認しましょう。北縁の北山分岐を左に進んだ先に、アースハンモックが見られます。少し登ると旧小屋跡に出て、戦前の山岳測候所が想像されます。大火口を挟んで新山頂・三角点が正面に見えます。真狩分岐を過ぎると登りになり、丘状の峰を越えると次第に岩場のやせ尾根となります。転倒や滑落には十分注意するとともに、ルートファインディングを慎重に。ブロッケン現象や山影が見られることもあります。
    倶知安駅前から、道南バスで京極バスターミナルへ。西へ約1km進み尻別川を目名橋で渡ると、京極温泉、ふきだし公園があります。公園を左手へ200mで案内板前へ。左手南へ向きを変え、押出の川沿いに約1kmで登山口です。水・トイレは無いので注意です。 最初は畑の中の道を進みます。トドマツなど植林地を進むと、作業道が交錯しますがそのまま直進しましょう。沢状地を経て二合目から尾根に取り付き本格的な登りとなります。 広い尾根から次第にやせ尾根へ。標高1000mの先で五合目となります。この先は更に急斜面となり、それにともなって歩道もジグザグに進みます。 標高1600mで八合目を通過し、以前は約1750mから右手へ火口壁を目指しましたが、現在は左手から旧山頂横へ直登します。 最後の急なガレ場を登り切ると、火口縁に出ます。左回りに約30mで標高1892.7mの三角点(旧山頂)、更に5分で標高1898mの羊蹄山新山頂に至ります。 下りは東南東に直線的に進みます。山頂直下は踏跡が複数あるので注意して下さい。九合目を過ぎるとハイマツ帯となり、八合目・七合目と続きます。ダケカンバ帯に入りしばらく下ると五合目です。標高1000m付近から左手に沢が迫り、注意深く下ると621m小コルに至ります。あとは直線的な一本道。林道交錯も直進すると喜茂別登山口に着きます。水・トイレはありません。 京極コースは登山口標高が420mと高く、喜茂別コースは直線的で登山者が少なく、強いパーティには魅力的です。足を伸ばして火口壁周遊もオススメです。新山頂から右回りで旧山頂へ、一等三角点と最高点の位置を再確認しましょう。北縁の北山分岐を左に進んだ先に、アースハンモックが見られます。少し登ると旧小屋跡に出て、戦前の山岳測候所が想像されます。大火口を挟んで新山頂・三角点が正面に見えます。真狩分岐を過ぎると登りになり、丘状の峰を越えると次第に岩場のやせ尾根となります。転倒や滑落には十分注意するとともに、ルートファインディングを慎重に。ブロッケン現象や山影が見られることもあります。