【長野県】の山

浅間山という名前の由来は、古来縄文人によって付けられた「火を噴く燃える岩」の意味であるアサマというアイヌ語が語源といわれています。その名の通り今も活発な火山活動を続けています。東西南北どちらから眺めても、登山者なら誰もが登ってみたいと思う堂々とした山容で、2568mの標高はこのエリアの最高峰です。嬬恋村側から山頂付近に大きな岩が見えますが、これは1950年9月の噴火で火口の底から飛び出した巨大な噴石で、千トン岩と呼ばれています。

浅間連峰の西には車坂峠から地蔵峠まで、水ノ塔山、篭ノ登山、西篭ノ登山など2200mを越える山々が連なっています。七千尺をメートル換算すると約2121mになることから、高峰温泉と山麓にある鹿沢温泉のそれぞれを起点終点に、これらの稜線を縦走するスキーコースを昭和初期の岳人たちは七千尺コースと呼んでいました。夏も色とりどりの高山植物の花々が見られ、変化に富んだ稜線歩きが楽しめるコースです。特に篭ノ登山での360度の大展望は素晴らしいです。赤ゾレは水ノ塔山と篭ノ登山の間にある崩壊地のことですが、浅間山第一外輪山の白ゾレと対照的なネーミングの通りです。