登山がもっと快適に ボトルホルダーの魅力とおすすめブランド7選

登山での水分補給、あなたはどうしていますか?毎回ザックを下ろしてボトルを取り出すのが面倒…そんな悩みを解消してくれるのが「登山用ボトルホルダー」です。

必須の装備ではないものの、使ってみるとその便利さに驚く人も多く、登山初心者からベテランまで支持を集めています。

本記事では、登山中の水分補給をもっと快適にするためのボトルホルダーの選び方とおすすめの7ブランドをご紹介します。

2025年6月23日 更新

登山でボトルホルダーを使うメリットとは

登山において、必ずしも「マストな装備」ではないボトルホルダー。だからこそ、荷物を減らしたい初心者ほど「本当に必要?」と感じるかもしれません。ですが、実際に取り入れてみると「もう手放せない」と感じる人が多いのも事実です。

そんなボトルホルダーが登山中にもたらす意外な快適さや安全面での効果を3つ具体的にご紹介します。

1.歩きながら水分補給できる

「登山中に水を飲む」、それ自体は当然の行動ですが、その“タイミング”と“手間”が意外とストレスになることに気づいている方も多いのではないでしょうか。
ザックを毎回下ろして取り出すのは面倒ですし、つい水分補給を後回しにしてしまうと、脱水や集中力の低下にもつながりかねません。

ボトルホルダーを使えば、ボトルをショルダーベルトなどに固定でき、立ち止まらずにスッと取り出して飲むことができます。水を飲むハードルが下がることで、結果的に体調管理もしやすくなります。

2.転倒リスクや落下を防げる

サイドポケットのボトルを無理に取ろうとして、バランスを崩した経験はありませんか?また、ザックを傾けた拍子にペットボトルが落下していた…ということも意外と起こりやすいものです。

ボトルホルダーは、そうした“プチ事故”の予防策としても有効です。しっかり固定できる設計のものを選べば、登山中の余計なヒヤリを減らし、安全性の向上にもつながります。

「荷物を増やさずに安心感が得られる」、そうした視点からも、導入を検討する価値は十分にあります。

3.ストレスフリーな登山ができる

登山では「無駄な動きが減る」だけで、行動のリズムが整い、疲れにくくなるものです。歩きながらサッと飲める、落とさないよう気を遣わなくていい、固定の手間も少ない。一つひとつは地味でも、それらが積み重なると行動全体が驚くほどスムーズになります。

道具の数を増やさず、今のスタイルのまま登山を快適にする。それがボトルホルダーの魅力でもあります。

ボトルホルダーを選ぶときのポイント

登山道具を選ぶとき、「本当に必要か」「荷物が増えすぎないか」は誰もが気になるところ。特に、できるだけ軽量にしたい人ほど、小物ひとつにも慎重になります。

ボトルホルダーも、選び方を間違えると「なんだか使いづらい」と感じてしまうこともあります。ですが、自分の装備や行動スタイルに合ったモデルを選べば、快適さや安全性を高めてくれる頼れる存在になってくれます。

ここでは、後悔しないためにチェックしておきたいポイントを3つに分けてご紹介します。

1.固定方法とフィット感

ボトルホルダーの使い勝手は、「どれだけ安定して取り付けられるか」で決まると言っても過言ではありません。登山用のモデルでは、ベルクロ(マジックテープ)やファスナー、カラビナといった方法でザックやベルトに固定するタイプが主流です。

なかでも確認しておきたいのは、ショルダーベルトにしっかりフィットするかどうか。歩行中にガタついたりずれたりすると、かえって気が散ってしまいます。できれば試着できるとベストですが、購入前は「揺れにくい構造」や「装着幅の柔軟さ」などをチェックしておきましょう。

2.対応ボトルの種類

一口にボトルホルダーといっても、ペットボトル専用のものと水筒対応タイプでは、設計が大きく異なります。

日帰り登山や低山ハイクならペットボトルで十分という人も多い一方、冬季や標高の高い山では、保温性のある水筒(例:サーモスの山専用ボトル)を使いたくなる場面もあります。その際は、ボトル径に対応しているか・落下防止のストラップがついているかなどを忘れずに確認しましょう。

自分が普段使っているボトルに合うかどうかを基準に選ぶことで、購入後のミスマッチを防げます。

3.使用シーンと位置取り

ボトルホルダーは、ザックのショルダー、腰ベルト、サイドポケット、さらにはウエストポーチやボディバッグにも装着できるモデルがあります。

重要なのは、「自分が一番使いやすい位置に装着できるかどうか」です。歩きながら水を飲みたいなら、ショルダーや胸元への取り付けが便利ですし、歩行の妨げにならないよう体の可動域に干渉しない場所を選ぶことも大切です。

モデルによって取り付けの自由度が異なるので、装備のバランスや動きやすさを意識して選んでみてください。

登山で使えるおすすめボトルホルダーブランド7選

いざボトルホルダーを導入しようと思っても、種類やブランドが多くて迷ってしまう…。そんな方のために、信頼性と使いやすさに優れた製品を扱うブランドを厳選しました。

今回紹介するのは、どれも登山初心者にも扱いやすく、実用性が高いものばかりです。装備を最小限にしたい方でも納得できる「必要性のあるギア」として、どんなスタイルの登山に向いているかもあわせて紹介しています。

1.MAMMUT(マムート) 登山用ボトルホルダーでも評価の高い安定感と堅牢性が魅力のブランド


画像:Amazon

登山ギア全般で高い評価を受けるマムートのボトルホルダーは、しっかりとした縫製とブレにくい構造が特長です。ショルダーベルトへの装着時も安定感があり、アップダウンの激しい登山道でも安心して使用できます。ペットボトル・水筒のいずれにも対応するモデルがあり、ストラップやカラビナでの取り付けも可能。ハードな山行にも耐えうる信頼性の高い選択肢です。

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2.MILLET(ミレー) 登山にも街歩きにも対応する、デザイン性に優れたボトルホルダーを展開


画像:Amazon

機能性とデザイン性を両立するミレーは、登山初心者にも人気のブランドです。ベーシックな構造ながらフィット感が高く、ショルダーベルトなどへの装着もスムーズ。ペットボトル対応モデルが中心で、軽量性を重視した設計が魅力です。登山はもちろん、街歩きや旅行先のウォーキングにも活用しやすい汎用性の高いボトルホルダーです。

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3.THE NORTH FACE(ノースフェイス) 初心者にも安心な登山ボトルホルダーを手がける信頼ブランド


画像:Amazon

信頼性とブランド力を兼ね備えたノースフェイスでは、使いやすさと耐久性のバランスに優れたボトルホルダーを展開。ザックのショルダーや腰ベルトにもフィットしやすく、出し入れのしやすさも魅力です。水筒対応モデルもあるため、標高差のある登山や冬季山行にも安心して使えます。長く使える一品を探している方におすすめです。

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4.Columbia(コロンビア) カジュアルさ重視。ゆるめの登山や旅行にも対応


画像:Amazon

アウトドア初心者やカジュアル派に人気のコロンビア。軽量で扱いやすいボトルホルダーは、主にペットボトル向けの設計で、日帰り登山や観光を兼ねた山行にもぴったりです。ショルダーや腰まわりなどへの装着も可能で、行動中に邪魔にならないフィット感も魅力。ファッション性も重視したい人に適した選択肢です。

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5.MOVIN' ON(ムービンオン) コスパ重視。ペットボトル派におすすめのシンプル設計


画像:Amazon

ムービンオンは、ペットボトル専用に特化したシンプルなボトルホルダーを展開。余計な機能を省いた軽量設計で、ショルダーストラップやサイドポケットに手軽に取り付けられます。価格も手頃なため、登山初心者の“お試しアイテム”としても最適。軽装スタイルを好む方や、まずは気軽に導入したい人におすすめです。

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6.LITTLE PRESENTS(リトルプレゼンツ) 濡れても安心。雨や湿気に強いモデルを探している人へ


画像:Amazon

釣り向けのアウトドアギアで知られるリトルプレゼンツのボトルホルダーは、防水性・耐候性に優れた素材を採用。雨や湿気の多い山域でも安心して使える設計です。カラビナなどでの固定も可能で、位置の自由度も高め。ペットボトルや水筒の太さにも対応したモデルもあり、悪天候時でも信頼できるギアを探している人に最適です。

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7.Phoenix Ikki(フェニックスイッキ) 固定力と無骨さが魅力。実用性を重視する人に


画像:Amazon

サバイバルゲーム用ギアの流れをくむPhoenix Ikkiは、登山でも活躍する高固定力のボトルホルダーを展開。カラビナとストラップの二重構造で、重めの水筒でもしっかりホールド。無骨なデザインですが、実用性を重視する登山者からの評価も高いブランドです。ザックのショルダーベルトやモールシステムへの装着にも対応しており、他の装備との組み合わせもしやすい設計です。

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登山用ボトルホルダーに関するQ&A

「気になるけれど、なくてもなんとかなるかも」「使い方がわからないと、かえって邪魔になるのでは?」

そんなモヤモヤを感じている方に向けて、登山用ボトルホルダーにまつわるよくある疑問をQ&A形式でまとめました。

購入前にチェックしておくことで、自分の登山スタイルに合った使い方や選び方が見えてきます。

Q1.ペットボトルと水筒、どちらに対応したものを選ぶべきですか?

A.普段使っている飲み物のタイプと、登る山の条件で判断するのがおすすめです

短時間の低山や気温の高い時期なら、手軽なペットボトル対応のモデルが便利です。一方で、寒い季節や標高の高い山では、保温性に優れた水筒(例:サーモスの山専ボトル)を使いたくなる場面も。

その場合は、ホルダーが水筒の太さに対応しているか、揺れや落下を防ぐ構造かを事前に確認しましょう。

Q2.ショルダー部分とサイドポケット、どこに装着するのがベストですか?

A.歩きながらスムーズに飲みたいなら、ショルダー取り付けタイプが適しています

ただし、人によっては胸まわりの圧迫感や歩行時の干渉が気になることもあります。「行動中に使いやすいこと」+「ストレスにならない位置」の両立が大切です。

取り付けの自由度があるモデルなら、自分の体型やザックの構造に合わせて調整しやすく安心です。

Q3.ボトルホルダーは通年で使えますか?

A.はい。季節を問わず、水分補給のしやすさという意味で通年活躍します

夏はこまめな水分補給による熱中症予防、冬は温かい飲み物での冷え対策など、用途は異なっても登山中に水を「手間なく飲める」状態をつくることの価値は共通しています。

寒暖差のある季節の登山でも、頼れる存在になってくれます。

Q4.初心者でも使う価値はありますか?

A.「なくてもいいけれど、あると安心」で始めたい方にこそおすすめです

荷物を最小限にしたいという気持ちは登山初心者によくある考え方ですが、水分補給のたびに立ち止まったり、転倒リスクを感じたりするなら、むしろ小さなギアで大きな安心感を得られる道具とも言えます。

ボトルホルダーは装備を増やしすぎず、登山の質を上げたい人にこそマッチします。

Q5.登山以外でも使えますか?

A.はい。ウォーキングやフェス、子どもの遠足など、登山以外の場面でも活躍します。

特にペットボトル対応の軽量モデルは、日常使いにもなじみやすく、「登山専用ギア」にならずに活用できるのが魅力です。ひとつ持っておくと、意外と登山以外でも使えるシーンが多い便利アイテムです。

登山ボトルホルダーで水分補給をもっとスムーズに

登山におけるボトルホルダーは、目立つ装備ではありませんが、使い始めるとその便利さに気づかされるギアのひとつです。

特に初心者にとっては、「歩きながら水が飲める」「ボトルを落とさない」「転倒リスクが減る」といった安心感が、登山体験そのものを快適にしてくれます。

ザックとの相性やボトルの種類を考慮しながら、自分の登山スタイルに合ったモデルを選び、より快適な山時間を楽しんでください。

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