失敗しないアタックザックの選び方 初心者向けおすすめブランド&折りたたみリュック活用術

アタックザックは、日帰り登山や縦走でのサブバッグに欠かせない存在。本記事では、登山初心者でも選びやすいアタックザックの特徴や選び方、さらに折りたたみリュックとの違いをわかりやすく解説します。
容量・重さ・携帯性など、登山スタイルに合ったモデルを知ることで、山での快適さと安心感は大きく変わるもの。実際の山行に役立つおすすめブランドや、容量ごとの使いやすさを比較していきますので、自分にぴったりの一つを見つけてくださいね。
目次
アタックザックとは?登山で活躍するサブバッグの特徴と役割

登山でよく耳にする「アタックザック」。これは、縦走登山やテント泊登山でベースキャンプを設営したあと、山頂や周辺のピークを“身軽に登る”ためのサブバッグを指します。メインザックより小型で軽量、必要最低限の荷物だけを入れて持ち運べるのが大きな特徴です。
アタックザックが活躍するのは次のようなシーンです。
日帰り登山:行動食・飲み物・レインウェアをコンパクトにまとめたいとき
観光や下山後の移動:折りたたみリュックタイプなら、旅行用バッグとしても便利
特に折りたたみリュックとして収納できるモデルは、軽量でコンパクトに持ち運べるため人気があります。使わないときはポケットに収まり、サブバッグとしてだけでなく旅行や普段使いにも転用できるのが魅力。
アタックザックと折りたたみリュックの違い
アタックザックのことを調べているときに、目にする機会が多い「折りたたみリュック」。2つの違いをまとめてみました。
項目 | アタックザック | 折りたたみリュック |
主な用途 | 登山(縦走・日帰り) | 旅行・街歩き・非常用 |
特徴 | 背負いやすい・耐久性あり | 軽量・コンパクトさ重視 |
容量 | 10〜30L前後 | 10〜20Lが主流 |
携帯性 | 一部折りたたみ可能モデルあり | 折りたたみ可能 |
デメリット | やや重さがある | 登山には耐久性不足のものも |
登山をメインに考えるなら、「アタックザックの機能を備えた折りたたみモデル」を選ぶと安心です。
初心者でも失敗しない!アタックザック選びのポイント

アタックザックを選ぶときに大切なのは、自分の登山スタイルに合わせることです。容量や重量だけでなく、背負いやすさや携帯性も快適さに直結します。ここでは、初心者が特につまずきやすいポイントを整理しました。
1. 容量(リットル数)をシーンに合わせて選ぶ
アタックザックの容量の目安は次のとおりです。
10〜15L ⇒ 日帰り登山や観光ハイキングに最適。軽量で身軽に動ける。
20〜25L ⇒ テント泊や縦走時の山頂アタックに便利。レインウェアや食料も余裕を持って収納できる。
30L前後 ⇒ 荷物が多い人や、防寒具をしっかり持ちたい秋冬登山向き。
以下の容量別おすすめシーン表で、自分に合ったアタックザックを確認してみましょう。
容量 | 使いやすいシーン | メリット | 注意点 |
10〜15L | 日帰り登山・観光 | 軽量・動きやすい | 荷物が少しでも増えると入らない |
20〜25L | 縦走・テント泊のアタック用 | レインウェアや食料も収納可 | やや重量あり |
30L前後 | 荷物が多い登山・秋冬登山 | 防寒具も安心して入る | 大きめで携帯性に欠ける |
登山歴が浅い方の多くは「小さすぎて荷物が入らない」という失敗をしやすいため、最初は20L前後を基準に選ぶと安心です。
2. 重量と耐久性のバランス
軽量モデルは登山中の疲労を減らせる反面、耐久性が犠牲になる場合も。結局のところ、「重さの目安」はどのくらいがよいのでしょうか?
・岩場や長時間の行動を考えると、300〜500g程度のしっかりしたモデルがおすすめ。
・「折りたたみリュック」タイプは軽さが魅力的ですが、安定した山行のために縫製や背面パッドの強度をしっかり確認しましょう。
3. 背負いやすさ(フィット感)

背負いやすいアタックザックを選ぶために注意する点は以下のとおりです。
・肩ベルトやウエストベルトがあるかどうかで快適さが変わります。また背面パッドの有無や通気性も重要。
・女性向けの小型モデルもあり、体格に合わせて選ぶと疲れにくいです。
4. 機能性(ポケット・アタッチメント)
アタックザックの機能性にも注目しましょう。購入前に見ておきたい基本的なポイントは3つ。
②行動食をすぐ取り出せるポケットがあるか
③ストックやヘルメットを固定できるか
「荷物を取り出すたびにザックを下ろす」という手間を減らせる構造を選ぶと安心です。
5. 携帯性と折りたたみ機能
アタックザックの「折りたたみ機能」についてもチェックしておくと安心です。
・アタックザックを普段使いや旅行でも使いたい人には、折りたたみリュックタイプがおすすめ。
・ただし、「登山用のアタックザック」として販売されている折りたたみモデルを選ぶことが大切。
※「街用の折りたたみリュック」は耐久性に不安があるため、登山には不向きな場合があります。
登山におすすめのアタックザックブランド5選
アタックザック選びに迷ったときは、まず信頼できるブランドから絞り込むのがコツ。ここでは、使いやすいアタックザックを展開している、定番&注目のブランド5社をご紹介します。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
アウトドアの定番、信頼性とデザイン性を兼ね備えたアタックザック
ザ・ノース・フェイスは、世界中の登山者から支持されるアウトドアブランド。軽量で折りたためる「Flyweight」シリーズは特に人気で、サブバッグとしても旅行用の折りたたみリュックとしても活躍します。強度の高いナイロン素材を使用し、軽さと耐久性を両立。デザイン性が高く、街でも違和感なく使えるのが魅力です。
特徴
・軽量かつコンパクトに折りたためるモデルあり
・リップストップナイロンで破れに強い
・カラーバリエーションが豊富で普段使いにも映える
こんな人におすすめ
・日帰り登山で軽量なアタックザックを探している
・折りたたみリュックとして旅行や街歩きにも使いたい
・信頼できるブランド製品を長く愛用したい
モンベル(mont-bell)
日本の登山者に合わせた設計。軽量・コンパクトで安心の国産ブランド
モンベルは、日本人の体格や登山スタイルに合わせたギアを数多く展開しています。アタックザックでは「バーサライトパック」などの折りたたみリュック型が定番で、わずか100g台の超軽量モデルもラインナップ。国内ブランドならではのアフターサポートも安心です。
特徴
・100〜200g台の超軽量アタックザックが豊富
・折りたたみ可能で持ち運びやすい
・国内ブランドで修理+サポート体制が整っている
こんな人におすすめ
・初めてのアタックザック選びで失敗したくない
・できるだけ軽量でコンパクトなモデルが欲しい
・日本ブランドの安心感を重視したい
ネイチャーハイク(NatureHike)
コストパフォーマンス抜群。折りたたみリュックとしても人気のブランド
ネイチャーハイクは中国のアウトドアブランド。軽量かつ折りたたみ可能なリュックをリーズナブルに提供しています。アタックザックとしても十分使える15〜25Lのモデルが多く、価格を抑えながら機能性を確保したい人にぴったり。旅行や街歩き用としても兼用できる万能さが魅力です。
特徴
・折りたたみリュックとして携帯性に優れる
・価格が手頃で初めての購入に適している
・デザインやカラーバリエーションが豊富
こんな人におすすめ
・コスパ重視でアタックザックを探している
・旅行や普段使いにも流用したい
・軽量で気軽に持ち運べるモデルが欲しい
カリマー(karrimor)
耐久性と収納力に優れたイギリス発ブランド
カリマーは、イギリス発の老舗ブランドで、堅牢なつくりと実用性の高さに定評があります。アタックザックでは25L前後のやや大きめサイズが充実し、荷物が多めの登山にも対応可能。折りたたみ式モデルもあり、収納性と使いやすさを両立しています。
特徴
・容量20〜30Lクラスで収納力が高い
・サイドポケットやストラップなど機能性が充実
・素材が丈夫で長く使える
こんな人におすすめ
・荷物が多くなりがちな日帰り登山を楽しむ人
・長期間使える耐久性のあるアタックザックが欲しい人
・用途は登山メインで、安心感を重視したい人
マムート(Mammut)
スイス発、高品質とデザイン性を兼ねたハイエンドブランド
スイスのアウトドアブランド・マムートは、登山ギアの品質とデザイン性にこだわる人から支持されています。アタックザックは12〜20Lのコンパクトサイズが多く、背負い心地や耐久性に優れているもの多数。価格は高めですが、細部まで丁寧に作られたモデルは長く愛用できると評判です。
特徴
・登山者の動きを考慮したフィット感の高い設計
・高品質素材を使用し耐久性が抜群
・洗練されたデザインで街使いにも違和感がない
こんな人におすすめ
・ブランド価値や品質にこだわりたい人
・背負い心地の良いアタックザックを求めている人
・少し高くても長く使えるザックを選びたい人
アタックザックに関するよくある質問と答え

Q1. アタックザックは何リットルを選べばいいですか?
A. 初心者なら 20L前後 を目安にすると安心です。10〜15Lでは荷物が入りきらないことが多く、逆に30L前後だと大きすぎて日帰り登山には不便な場合があります。
テント泊や縦走時のサブザック ⇒ 20〜25L
と覚えておけば失敗が少ないです。
Q2. アタックザックの代わりに折りたたみリュックを使えますか?
結論から言うと、短時間の軽い登山なら代用可能です。ただし注意点があります。
・重い荷物を背負うと肩に負担がかかりやすい
・防水性が低いモデルが多い
登山用に設計された「アタックザック兼用の折りたたみリュック」を選べば安心です。
Q3. アタックザックは本当に必要ですか?
日帰りだけの軽登山なら必ずしも必要ではありません。ただし、縦走登山やテント泊登山ではアタックザックがあると圧倒的に便利です。
・山頂アタックや周辺散策で行動食、水、レインウェアだけ持ち歩ける
・折りたたみリュックなら「普段はコンパクトに収納→必要な時に取り出す」という使い方も可能
つまり、「登山のスタイル次第で必須度が変わる」というわけですね。
Q4. アタックザックは軽さと耐久性、どちらを優先すべき?
初心者のうちは軽さよりも耐久性を優先するのがおすすめです。軽量モデルは魅力的ですが、薄手の生地だと破れやすいことも。300〜500g程度で背面サポートがあるモデルなら、快適に長く使えます。
ちなみに、軽さを重視するならモンベルやザ・ノース・フェイスの折りたたみタイプが安心です。
Q5. アタックザックは普段使いできますか?
できます。特に折りたたみリュックタイプは、旅行や街歩き、ジム用バッグとしても使いやすいです。ただし、登山メインの設計モデルはデザインがスポーティーすぎる場合もあるため、普段使いも意識するならシンプルなカラーやデザインを選ぶとよいでしょう。
自分に合ったアタックザックを選んで登山をもっと快適に

アタックザックは、登山で身軽に行動するための頼もしいサブバッグ。容量や重さ、背負いやすさに加え、折りたたみリュックとしての機能を持つモデルなら、旅行や普段使いでも活躍してくれます。初心者の方はまず20L前後の容量で耐久性のあるモデルを選ぶと安心です。そのうえで「折りたたみできるタイプ」や「ブランドごとの特徴」を比べてみると、自分の登山スタイルにぴったりの一つが見つかるはず。
アタックザック選びで大切なのは、“自分がどんな登山をしたいか”をイメージすること。軽快に動きたい日帰り登山、縦走での山頂アタック、旅行でのサブバッグ──用途を思い描くことで、より失敗のない選択ができますよ。
あなたに合ったアタックザックを見つけて、これからの登山をもっと快適で楽しいものにしてみてください。

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