登山にサンダルは必ず必要な装備ではありません。ただし、テント泊や山小屋泊では、行動後に登山靴を脱いで足を休ませたり、テント場や山小屋周辺を短時間移動したりするときに便利です。
一方で、サンダルは登山道を長時間歩くための靴ではありません。岩場やガレ場、ぬかるみのある道を歩く場合は、足を保護しやすい登山靴やトレッキングシューズを履くのが基本です。
この記事では、登山でサンダルが役立つ場面、テント泊・山小屋泊で使いやすいサンダルの選び方、おすすめブランド5選を紹介します。
目次
登山でサンダルが向く場面・向かない場面

画像:CANVA
テ登山で使うサンダルは、基本的には登山道を長時間歩くためのものではありません。主な用途は、テント場や山小屋で登山靴から履き替えたり、下山後に足を休ませたりすることです。
一方で、足元が不安定な登山道や、岩場・ガレ場・ぬかるみのある道では、サンダルでは足を保護しにくく、転倒やけがにつながる可能性があります。まずは、サンダルが向く場面と向かない場面を整理しておきましょう。
| 項目 | 向いている場面 | 向かない場面 |
| 主な用途 | テント場、山小屋、下山後の履き替え | 登山道を長時間歩く行動用の靴 |
| 歩く場所 | 山小屋周辺、テント場、キャンプ場、休憩場所 | 岩場、ガレ場、ザレ場、ぬかるみ、木の根が多い道 |
| 行動時間 | 短時間の移動、休憩中、下山後 | 長時間歩行、登り下りが続く登山道 |
| 重視するポイント | 着脱のしやすさ、軽さ、リラックス感、携行性 | 足首の安定感、つま先保護、防滑性、足裏の保護力 |
| 選び方の目安 | 履き替え用なら軽量でかさばりにくいもの | 登山道を歩くなら登山靴やトレッキングシューズを選ぶ |
テント泊・山小屋泊の履き替え用に向いている
サンダルが特に役立つのは、テント泊や山小屋泊で登山靴を脱いだあとです。長時間歩いたあとに足を解放できるため、休憩中や就寝前の快適さが変わります。
テント場の水場やトイレへ行くとき、山小屋周辺を短時間移動するときにも便利です。登山靴を毎回履き直す手間を減らせるため、泊まりの山行では持っておくと使いやすい装備です。
登山道を歩く用途には向かない
サンダルは足先や足裏の保護力が限られるため、登山道を長時間歩く用途には向きません。岩や木の根に足をぶつけたり、ぬかるみで滑ったりすると、けがにつながる可能性があります。
特に、岩場やガレ場、ザレ場、急な下りでは、登山靴やトレッキングシューズを履くのが基本です。サンダルはあくまで履き替え用として考え、行動中のメインシューズとは分けて使いましょう。
下山後や温泉前後にも使いやすい
サンダルは、下山後の移動や温泉前後にも使いやすいアイテムです。登山靴を脱いで足を休ませられるため、車移動や宿泊先でのリラックス用としても役立ちます。
ただし、持ち運ぶ時間の方が長い装備でもあります。テント泊や山小屋泊で使うなら、履き心地だけでなく、軽さや収納性も確認して選ぶとよいでしょう。
登山のテント泊・山小屋泊で使うサンダルの選び方

画像:CANVA
登山で使うサンダルは、行動中に登山道を歩くためではなく、テント場や山小屋、下山後に履き替えるためのものとして選ぶのが基本です。
そのため、選ぶときは歩行性能だけでなく、軽さ、収納性、着脱のしやすさ、足元の安定感、靴下を履いたまま使えるかを確認しましょう。
軽くて持ち運びやすいものを選ぶ
テント泊や山小屋泊では、サンダルをザックに入れて持ち運ぶ時間が長くなります。履き心地がよくても、重すぎたり、かさばったりすると負担になりやすいです。
軽量なサンダルなら、テント泊装備に加えても負担を抑えやすくなります。特に、長時間歩く山行や荷物を軽くしたい山行では、持ち運びやすさを重視して選ぶとよいでしょう。
収納しやすい形状を選ぶ
サンダルは、ザックの中に入れるか、外側に取り付けて持ち運ぶことになります。そのため、厚みや形状も確認しておきたいポイントです。
薄くてかさばりにくいタイプは収納しやすく、テント泊装備にも加えやすいです。一方で、厚底のリカバリーサンダルやつま先を覆うタイプは、履き心地や安心感がある反面、収納時に場所を取りやすい場合があります。
着脱しやすいものを選ぶ
テント場や山小屋では、トイレや水場へ行くたびに履き替えることがあります。着脱しにくいサンダルだと、短い移動でも手間に感じやすくなります。
スライドタイプやシンプルなストラップタイプは、脱ぎ履きしやすいのがメリットです。夜間や早朝に使うこともあるため、暗い場所でも履きやすいかを意識して選ぶと便利です。
足元の安定感を確認する
サンダルは履き替え用とはいえ、テント場や山小屋周辺の地面が平らとは限りません。石が多い場所や段差のある場所では、足元の安定感も大切です。
ストラップで足を固定できるタイプや、つま先を保護しやすいタイプは、短い移動でも安心感があります。軽さを優先するか、足元の安定感を重視するかは、使う場所に合わせて選びましょう。
靴下を履いたまま使えるか確認する
山では、朝晩に冷え込むこともあります。テント場や山小屋で靴下を履いたままサンダルを使いたい場合は、形状にも注意しましょう。
鼻緒タイプは素足では履きやすい一方、靴下を履いたままでは使いにくい場合があります。靴下のまま履くことを想定するなら、スライドタイプやストラップタイプを選ぶと使いやすいでしょう。
下山後にも使うなら履き心地を重視する
サンダルは、テント泊や山小屋泊だけでなく、下山後の移動や温泉前後にも使いやすいアイテムです。行動後に足を休ませたいなら、クッション性のあるモデルやリカバリーサンダルも候補になります。
ただし、履き心地を重視したモデルは、軽量サンダルに比べて重さや収納性で不利になることがあります。山行中にどれくらい持ち運ぶか、実際に履く時間はどれくらいかを考えて選びましょう。
登山のテント泊・山小屋泊で使うサンダルは、軽さと快適さのバランスが大切です。持ち運びやすさを重視するのか、行動後のリラックス感を重視するのかを決めて、自分の山行に合う一足を選びましょう。
登山のテント泊・山小屋泊におすすめのサンダルブランド5選
ここからは、登山のテント泊や山小屋泊で使いやすいサンダルを展開しているブランドを紹介します。
登山用サンダルといっても、基本的には登山道を長時間歩くためのものではなく、行動後に登山靴から履き替えて足を休ませたり、テント場や山小屋周辺を短時間移動したりするためのものです。
選ぶときは、軽さ、収納性、着脱のしやすさ、足元の安定感、靴下を履いたまま使えるかを確認すると、自分の山行スタイルに合う一足を見つけやすくなります。
モンベル(mont-bell)
軽さと携行性を重視したい人に
モンベルは、日本の登山環境に合う実用的なアイテムを展開しているアウトドアブランドです。テント泊用のサンダルを選ぶなら、軽さと携行性を重視しやすいのが魅力です。
代表モデルは「ソックオンサンダル」です。靴下を履いたまま使いやすい形状で、テント場や山小屋での履き替え用に向いています。登山中はザックに入れて持ち運ぶ時間が長くなるため、できるだけ軽く、かさばりにくいサンダルを選びたい人に使いやすいモデルです。
長距離を歩くためのサンダルではありませんが、テント場での移動や下山後の履き替え用として、装備を軽くまとめたい人に向いています。
特徴
・軽量で持ち運びやすい
・靴下を履いたまま使いやすい
・テント泊装備に加えやすい
こんな人におすすめ
・テント泊装備をできるだけ軽くしたい人
・履く時間より持ち運びやすさを重視したい人
・靴下のまま使えるサンダルを選びたい人
ウーフォス(OOFOS)
行動後の足を休ませたい人に
ウーフォスは、リカバリーサンダルで知られるブランドです。長時間歩いたあとに足をリラックスさせたい人や、テント場で過ごす時間の快適さを重視したい人に向いています。
代表モデルは「OOahh」です。スライドタイプのため着脱しやすく、行動後に登山靴から履き替えるサンダルとして使いやすいモデルです。足裏へのやわらかい履き心地を重視したい人に向いています。
一方で、岩が多いテント場や段差のある場所を歩く場合は、足先の保護力や安定感に注意が必要です。移動用というより、休憩時やテント周辺で足を休ませるためのサンダルとして考えるとよいでしょう。
特徴
・行動後の足を休ませやすい
・スライドタイプで着脱しやすい
・テント場でのリラックス用に使いやすい
こんな人におすすめ
・行動後はできるだけ足をリラックスさせたい人
・テント場での快適さを重視したい人
・下山後や温泉前後にも使いたい人
ホカ(HOKA)
クッション性を重視したい人に
ホカは、クッション性の高いシューズで知られるブランドです。サンダルでも、足裏への負担をやわらげやすいモデルを選びやすく、行動後の履き替え用として候補になります。
代表モデルは「ORA RECOVERY SLIDE 3」です。厚みのあるソールとクッション性が特徴で、長時間歩いたあとに足を休ませたいときに使いやすいモデルです。
テント場や山小屋周辺を短時間移動しつつ、足裏の疲れをやわらげたい人に向いています。ただし、軽量性を最優先する人にはややかさばる場合もあるため、携行性とのバランスを見て選びましょう。
特徴
・クッション性が高い
・行動後の足裏の負担をやわらげやすい
・履き心地を重視しやすい
こんな人におすすめ
・長時間歩いたあとの足を休ませたい人
・クッション性を重視したい人
・テント場での履き心地も大切にしたい人
キーン(KEEN)
足元の安心感を重視したい人に
キーンは、アウトドア向けのサンダルやシューズを多く展開しているブランドです。つま先を覆うモデルが多く、岩が多いテント場や足場の悪い場所で安心感を得やすいのが特徴です。
代表モデルは「NEWPORT H2」です。つま先を保護しやすい構造で、テント場やキャンプ場、沢沿いの短い移動などでも使いやすいモデルです。夜間や早朝にテント場を歩く場面でも、足先をぶつけにくい安心感があります。
一方で、軽量サンダルに比べると重さやかさばりは出やすいです。携行性よりも足元の保護力や安定感を重視したい人に向いています。
特徴
・つま先を保護しやすい
・足場の悪いテント場でも安心感がある
・水辺やアウトドアシーンでも使いやすい
こんな人におすすめ
・岩が多いテント場を想定している人
・夜間や薄暗い時間帯の移動が多い人
・軽さより足元の安心感を重視したい人
テバ(Teva)
シンプルで扱いやすい一足を選びたい人に
テバは、スポーツサンダルの定番ブランドです。シンプルで扱いやすく、テント泊から下山後まで幅広く使えるサンダルを選びやすいのが魅力です。
代表モデルは「Hurricane XLT2」です。ストラップでフィット感を調整しやすく、テント場や山小屋周辺の短い移動にも使いやすいモデルです。下山後の履き替えや旅行用サンダルとしても使いやすく、汎用性を重視する人に向いています。
足先を覆うタイプではないため、岩場や段差の多い場所では注意が必要です。軽さ、扱いやすさ、歩きやすさのバランスを求める人に向いています。
特徴
・シンプルで扱いやすい
・ストラップでフィット感を調整しやすい
・テント泊から下山後まで使いやすい
こんな人におすすめ
・テント場でも下山後でも使いたい人
・履き替えが簡単なサンダルを選びたい人
・汎用性の高い一足を探している人
どのブランドを選ぶべき?
登山で使うサンダルについてよくある質問(Q&A)

登山でサンダルを使うときは、登山道を歩くために使えるのか、テント泊や山小屋泊で本当に必要なのかが気になるところです。購入前に確認しておきたいポイントをQ&A形式で整理します。
Q1. サンダルで登山道を歩いてもよいですか?
A. 基本的にはおすすめしません。サンダルは足先や足裏の保護力が限られるため、岩場やガレ場、木の根が多い道、ぬかるみのある登山道ではけがや転倒につながる可能性があります。
登山道を歩くときは、登山靴やトレッキングシューズを履くのが基本です。サンダルは、テント場や山小屋周辺、下山後の履き替え用として考えるとよいでしょう。
Q2. テント泊登山にサンダルは必要ですか?
A. 必須ではありませんが、あると便利です。テント場で水場やトイレへ行くたびに登山靴を履き直す手間を減らせます。
長時間歩いたあとに登山靴を脱いで足を休ませられるため、泊まりの山行では快適さが上がります。ただし、荷物を軽くしたい場合は、サンダルの重さや収納性も確認して選びましょう。
Q3. 山小屋泊でもサンダルは必要ですか?
A. 山小屋泊では、必ずしも必要ではありません。山小屋によっては館内用のスリッパやサンダルが用意されている場合もあります。
ただし、混雑時や屋外のトイレ・水場へ行く場面では、自分用のサンダルがあると便利です。荷物に余裕があるなら、軽量でかさばりにくいサンダルを持っていくと使いやすいでしょう。
Q4. クロックスや普段使いのサンダルで代用できますか?
A. テント場や下山後の履き替え用としてなら代用できる場合があります。ただし、重さやかさばり、濡れた地面での滑りやすさには注意が必要です。
登山に持っていくなら、軽くて収納しやすく、足元が安定しやすいものを選ぶのがおすすめです。登山道を歩く用途には、クロックスや普段使いのサンダルではなく、登山靴やトレッキングシューズを使いましょう。
Q5. 軽いサンダルと履き心地のよいサンダル、どちらを選ぶべきですか?
A. テント泊装備を軽くしたいなら、軽量でかさばりにくいサンダルが向いています。持ち運ぶ時間が長いため、軽さは大きなメリットになります。
一方で、行動後に足をしっかり休ませたい人や、下山後にも使いたい人は、クッション性のあるサンダルやリカバリーサンダルも候補になります。山行中にどれくらい持ち運ぶか、実際にどれくらい履くかで選ぶとよいでしょう。
Q6. 靴下を履いたまま使えるサンダルがよいですか?
A. テント泊や山小屋泊で使うなら、靴下を履いたまま使えるサンダルは便利です。山では朝晩に冷え込むことがあり、素足でサンダルを履くと寒く感じる場合があります。
靴下のまま履くなら、鼻緒タイプよりもスライドタイプやストラップタイプが使いやすいです。寒い時期や標高の高い場所で使う場合は、形状も確認しておきましょう。
Q7. 初めて買うならどのブランドがおすすめですか?
A. 軽さと携行性を重視するならモンベル、行動後のリラックス感を重視するならウーフォスやホカが候補になります。
足元の安心感を重視するならキーン、テント泊から下山後まで幅広く使いたいならテバも選びやすいでしょう。まずは、軽さを優先するのか、履き心地を優先するのかを決めて選ぶのがおすすめです。
登山用サンダルは履き替え用として選ぼう

画像:CANVA
登山で使うサンダルは、登山道を長時間歩くための靴ではなく、テント場や山小屋、下山後に履き替えるためのアイテムとして考えるのが基本です。行動後に登山靴を脱いで足を休ませたり、水場やトイレへ短時間移動したりするときに役立ちます。
選ぶときは、軽さ、収納性、着脱のしやすさ、足元の安定感、靴下を履いたまま使えるかを確認しましょう。持ち運びやすさを重視するなら軽量タイプ、行動後のリラックス感を重視するならクッション性のあるサンダルも候補になります。
まずは、テント泊・山小屋泊・下山後など、自分が使いたい場面を決めたうえで、登山スタイルに合う一足を選んでみてください。

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