池の平湿原ハイキング 地蔵峠から見晴岳をめぐる周回コース
池の平湿原は、三方ヶ峰火山の火口原に広がる標高約2,000mの湿原です。この記事では、長野県東御市の地蔵峠を起点に、見晴岳から池の平湿原をめぐるハイキングコースを紹介します。
地蔵峠から標高2,095mの見晴岳に登り、池の平湿原を経て兎平へ。帰りは池の平歩道を下って地蔵峠へ戻る、日帰りの周回コースです。コースタイムは合計3時間50分、歩行距離は7.3kmです。
目次
見晴岳の展望と池の平湿原を楽しむ周回コース

冬の三方ヶ峰と池の平湿原
地蔵峠から見晴岳へ登り、池の平湿原を経て戻る周回コースです。見晴岳からの山並みと、標高約2,000mに広がる池の平湿原を一度のハイキングで楽しめます。
往路では林道から樹林帯、尾根へと景色が変わり、見晴岳を越えると湿原へ。帰りは兎平から池の平歩道を下って地蔵峠へ戻ります。
地蔵峠へのアクセス

画像:123RF
コースの起点となる地蔵峠は、長野県東御市の湯の丸高原にあります。車のほか、鉄道とタクシー、平日に運行するデマンド交通を利用してアクセスできます。公共交通機関は運行日や予約条件があるため、出発前に最新情報を確認しておきましょう。
車でのアクセス
上信越自動車道「東部湯の丸IC」から湯の丸高原までは、約18km、車で約30分が目安です。地蔵峠周辺には駐車場があり、ここに車を置いてハイキングをスタートできます。
花のシーズンやイベント開催時などは駐車場周辺が混雑することがあります。駐車場や周辺道路の状況は、出発前に信州とうみ観光協会などの最新情報を確認しておくと安心です。
公共交通機関でのアクセス
しなの鉄道の田中駅または滋野駅から、タクシーで湯の丸高原へ向かう方法があります。所要時間は約35分が目安です。
また、平日は東御市のデマンド交通「とうみレッツ号 湯の丸直行便」も利用できます。田中駅から湯の丸ビジターセンター前を経由して池の平湿原方面へ向かう便で、湯の丸ビジターセンター前で下車すれば地蔵峠からハイキングを始められます。利用には予約が必要です。運行日、時刻、料金、予約方法は変更されることがあるため、利用前に東御市の最新情報を確認してください。
地蔵峠から見晴岳、池の平湿原をめぐるハイキングコース

地蔵峠を出発すると、はじめは湯の丸高峰林道を歩き、三方見晴歩道から見晴岳へ登ります。見晴岳への登り、池の平湿原の散策、兎平からの下山と、区間によって道の様子が変わるコースです。
コースタイムや距離、難易度などの基本データは次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 山行日数 | 日帰り |
| コースタイム | 3時間50分 |
| 歩行距離 | 7.3km |
| 最大高低差 | 363m |
| 難易度 | 初級 |
| テクニック度 | 岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける |
| 水場 | なし |
| トイレ | 兎平 |
※最大高低差は、登り下りを合計した累積標高差とは異なる数値です。
地蔵峠から見晴岳へ
地蔵峠を出発したら、まずは湯の丸高峰林道を池の平方面へ進みます。しばらくは林道歩きが続き、三方見晴歩道に入ると、ここから本格的な登りになります。
登山道は次第に傾斜を増し、やがて尾根をたどるようになります。歩くにつれて周囲の林も変化し、カラマツの林からコメツガなどの原生林へ。道沿いでは高山植物の花も見られ、標高を上げながら植生の移り変わりを楽しめます。
最後に待つのは見晴岳への急登です。ここを登り切れば、標高2,095mの見晴岳に到着します。
見晴岳から池の平湿原へ
見晴岳では、登ってきた方向に湯ノ丸山や烏帽子岳が見え、その奥には北アルプスの山並みが連なります。樹林の中を登ってきた前半から一転し、山々を見渡す展望が広がります。

見晴岳からの眺め
見晴岳で展望を楽しんだら、次は標高約2,000mの池の平湿原へ向かいます。周囲の山々を望む尾根上の景色から、三方ヶ峰火山の火口原に広がる湿原へと、歩くにつれて景観が変わっていく区間です。
池の平湿原は、三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。季節ごとにさまざまな植物が見られ、信州とうみ観光協会の「湯の丸高原花暦」では、5月から9月に見られる代表的な花が月ごとに紹介されています。花を目当てに訪れる場合は、出発前に最新の開花状況を確認しておくとよいでしょう。

池の平湿原の花と昆虫
池の平湿原や湯の丸高原は上信越高原国立公園の区域にあります。植物は観察して楽しみ、採取はしないようにしましょう。
湿原を歩いたら、周回コース後半の起点となる兎平へ向かいます。
兎平から池の平歩道で地蔵峠へ
兎平にはトイレがあります。ここから地蔵峠までは下山が続くため、出発前に済ませておきましょう。
兎平から池の平歩道へ入ると、湿原の開けた景観から再び林の中へと戻っていきます。カラマツの林や明るい笹原を抜け、その先ではコメツガの原生林の中を下ります。

池の平歩道のコメツガ原生林
さらに下ると、いったん車道へ出ます。その後、再び登山道に入り、カラマツの植林帯を下っていくと、往路で歩いた湯の丸高峰林道に合流します。

ここまで来れば周回も終盤です。林道を地蔵峠まで戻り、スタート地点に到着すればハイキングは終了です。
アプリでコース・高低差をチェック
ここまで紹介したコースを歩く前に、地図上でルート全体と登り下りを確認しておきましょう。池の平湿原周辺には複数の歩道があるため、あらかじめ進むルートを確認しておくと、当日の行動計画を立てやすくなります。
登山地図アプリ「ヤマチズ」では、登山計画を作成すると、地図上のルートや各チェックポイントのコースタイム、高低差グラフを確認できます。

登山をもっと快適に。
わかりやすく表示

登山道やコースタイム、見どころ、危険箇所など、山の専門家が調査した情報を地図上で確認できる
計画が立てやすい

ルートと現在地を地図上で確認でき、登山計画の作成や編集も簡単
機能を搭載!
オフラインでも地図上で現在地を確認できる
歩いたルートや時間、標高を記録できる
山選びに役立つ記事をアプリで読める
地蔵峠周辺で泊まれる宿泊施設
遠方から訪れる場合は、公共交通機関の運行時間や現地までの移動によって、当日朝の移動が長くなることがあります。地蔵峠周辺に宿泊して朝の移動を減らすほか、ハイキング後に宿で体を休めてから翌日に帰るプランもおすすめです。
湯の丸高原ホテル
地蔵峠周辺にあるホテルです。前泊すれば、当日朝の地蔵峠までの移動を抑えてハイキングを始められます。歩き終えたあとに泊まれば、移動を増やさずに入浴や食事を済ませて過ごせます。館内にはサウナ付きの展望風呂があります。
周辺には飲食店がないため、夕食まで宿で済ませたいなら1泊2食付き、翌朝の出発前に朝食だけとりたいなら朝食付き、食事を用意して自由に過ごしたいなら素泊まりと、過ごし方に合わせてプランを選べます。前泊して、食事や入浴も宿で済ませたい人に使いやすいホテルです。
シティオス地蔵
湯の丸スキー場のゲレンデ内にある、地蔵峠周辺の宿です。前泊すれば当日朝の地蔵峠までの移動を抑えられ、歩き終えたあとは長い移動をせずに宿で休めます。
館内には大浴場があり、早朝や夕方にも入浴できます。素泊まりのプランがあるので、食事は自分で用意して、宿泊と入浴を中心にシンプルに泊まりたい人に向いています。
湯の丸高原周辺の宿をもっと探す
宿泊日や予算、食事条件などに合わせてほかの宿も比較したい場合は、湯の丸高原周辺の宿から探してみましょう。地蔵峠から離れた宿も含まれるため、アクセスもあわせて確認してください。
池の平湿原ハイキングのよくある質問

池の平湿原を歩く前に確認しておきたい、難易度や散策方法、花の時期、トイレ・水場についてまとめます。初めて訪れる人は、コースを決める前の確認にも役立ててください。
池の平湿原は初心者でもハイキングできますか?
今回紹介する地蔵峠からの周回コースは、山と高原地図WEBの基準では「初級」です。ただし、コースタイムは3時間50分、歩行距離は7.3kmあり、見晴岳の手前には急登もあります。
初めて歩く場合は、距離と行動時間を確認したうえで、自分の体力に合うかを判断しましょう。天候や登山道の状況によって歩きやすさも変わるため、出発前に最新情報を確認してください。
池の平湿原だけをハイキングすることもできますか?
湯の丸高峰林道の通行期間中は、池の平湿原近くまで車でアクセスできるため、見晴岳を含む周回コースを歩かず、湿原を中心に散策することもできます。
山頂からの展望と湿原の両方を楽しみたい場合は地蔵峠からの周回コース、湿原を中心に歩きたい場合は兎平を起点にするなど、目的に合わせてコースを選ぶとよいでしょう。
池の平湿原ではいつごろ花を楽しめますか?
池の平湿原周辺では、5月から9月にかけて季節ごとの花を楽しめます。
見られる花や開花時期はその年の天候などによって変わるため、特定の花を目当てに訪れる場合は、出発前に最新の開花状況を確認しておきましょう。
コース上にトイレや水場はありますか?
今回紹介するコースでは、兎平にトイレがあります。水場はありません。必要な飲料水は出発前に準備し、行動時間や季節に合わせて不足しない量を携行しましょう。
地蔵峠から見晴岳と池の平湿原をめぐるハイキングへ

三方ヶ峰を経由して鏡池へ
地蔵峠から湯の丸高峰林道と三方見晴歩道で見晴岳に登り、池の平湿原を経て兎平へ。帰りは池の平歩道で地蔵峠へ戻る、日帰りの周回コースです。コースタイムは3時間50分、歩行距離は7.3kmです。
林道の通行期間や登山道の状況は変わることがあります。出かける前に、最新の交通・登山道情報を確認しましょう。
関連する記事
「山と高原地図」がアプリでも!
登山地図ナビアプリ
ヤマチズで
登山をもっと快適に。
-

専門家の現地調査による情報をわかりやすく表示
しっかりと色分けされた登山道、コースタイム・見どころ・危険箇所など、毎年改訂の情報を厳選して、必要な場所に掲載。安全に楽しみながら目的の場所に辿り着けます。
-

行程表と地図が連動!
計画が立てやすい計画したルートと現在地を見て登山ができるので今どこにいるのかが一目でわかります。計画の編集もできるようになりました。
-

山と高原地図Webの記事が
アプリで読める日本の魅力的な山々の見どころを紹介。厳選された記事で登りたい山を見つけられます。








