鎌尾根〜鎌ヶ岳〜カズラ谷道

コース難易度
中級
  • 5時間50分

コースガイド

国道306号から見上げる鎌ヶ岳と御在所山の姿は、低山とは思えない迫力がある。とくに鎌ヶ岳の鋭く尖った姿に人気があるが、この山は山容ばかりではなく数々の魅力を秘めている山でもある。三重県側の尾根や谷に多くの道があり、変化に富んだコースが楽しめる。
テクニック度
山行日数
歩行時間
5時間50分
歩行距離
最大高低差
水場
トイレ
 湯の山温泉と宮妻峡からいくつものコースがあるが、岩峰が続く鎌尾根は、鎌ヶ岳の魅力を引き出した代表的なコースである。宮妻峡からはバス利用の場合は、バス停終点から距離が長く時間的に無理があるので、マイカー利用のコースとなる。公共交通機関の利用の場合は湯の山起点のコースとなる。湯の山側の登山道としては、武平峠からの県境尾根道、長石尾根、三ツ口谷道、長石谷、馬の背尾根道などがある。
 宮妻峡キャンプ場には駐車場が整備されている。宮妻峡に沿った林道を30分ほど歩くと、水沢峠の登り口に着く。この取り付きは中谷の橋を渡って10分たらずのところで、小さな涸れ谷の横に道標があるが、通り過ごしてしまいそうなところなので注意したい。このあたりは崩壊しやすい地質なので、峠道は大きな谷沿いは避けて巧みに造られている。
 荒れているところもあるが、しっかりとした峠道が続き、峠への詰めに近くなったところで岩が囲む狭い谷道になって、右からほとんど水のない大滝が落ちているところで、左のガレの斜面に取り付いて本谷を巻いている。そして滑りやすい急斜面にジグザグを切ると、窓状の水沢峠に飛び出す。
 北へガレの滑りやすい急な道で始まり、すぐに樹林帯に入る。ヤセ尾根を通過して峠から20分ほどで丸く刈り開かれた水沢岳(宮越山)の頂上に着く。
 ここから鎌ヶ岳を眺めながらの縦走となる。最初はなだらかな山稜だが、少し進んだところで大きなガレ場に出合う。ここは樹林帯との境目を下ってからガレを横断して通過すると、ササ尾根となる。自然林の気持ちのいい樹林帯が続くが、前には荒々しい山稜が見えてくる。
 広い尾根がやせてくると鎌尾根の岩稜が始まるが、次々と現れる岩峰にはしっかりとした踏み跡がある。鎌ケ岳の頂上まで小岩峰、ヤセ尾根、ガレ場が続くが、難しいところはなく、鎌ヶ岳の尖峰を眺めながら登る、変化があって楽しい道だ。しかし浮き石が多いので、落石やスリップには十分注意をして、慎重に歩きたい。
 岳峠手前で右に雲母峰、宮妻峡への道を分けている。頂上直下の岳峠にくると、頭上にかぶさるような頂上岩峰に圧倒される。右のルンゼを登り尾根を左にたどると頂上に着く。祠のある頂上は南北に長く、大きな展望が広がっている。
 岳峠に戻り、左にササの歩きにくい斜面を横切って雲母峰への尾根に入る。樹林帯の中のよく踏まれた美しい道で、尾根を岳峠から20分ほど歩くと、右に分かれるカズラ谷道と出合う。宮妻峡へはこのカズラ谷道を下るが、谷の名前が付いているものの尾根道である。深く掘り込まれた道の部分では滑りやすいところもあるが、安定した歩きやすいコースだ。流れの音が響いてくると右に20mほどの大きな滝を見て、カズラ谷の両俣出合いに下りる。
 流れに沿って5分ほど下ると林道に出る。ここから宮妻峡キャンプ場の駐車場はすぐだ。
鎌尾根の岩稜と鎌ケ岳
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