正面登山道

コース難易度
初級
  • 3時間50分
注意情報
2024年10月現在、登山道崩落のため入山禁止。伊吹山ドライブウェイ終点からの登頂は可能。

コースガイド

湖北の平野から仰ぐ伊吹山の姿はまさに名山の名にふさわしく、標高が低い山にもかかわらず、日本百名山のひとつに数えられている。関西岳人の間では、夜間登山でご来光を仰ぎ、高山植物の咲き乱れる山頂を巡るのは、夏の山登りの定番として親しまれている。
テクニック度
山行日数
歩行時間
3時間50分
歩行距離
最大高低差
水場
トイレ
 伊吹山は本冊子紹介の正面登山道のほかに北尾根コース、岐阜県側の笹又コースがあるが、歩行禁止のドライブウェイに阻まれて山頂まで登ることはできず、正面登山道が山頂までの唯一の登山コースとなっている。
 正面登山道は一合目から山頂まで草原と低灌木とが続く南斜面にあり、中腹の三合目からは頂上まで一望できる大パノラマが開けているが、まったく日陰がない夏は、帽子の着用と水分摂取といった暑さ対策が必要となる。
 登山口で入山協力金300円を納め、植林地の中を登って行くと草地が開けた一合目に着く。ここから四合目まではスキー場跡の草原で、比較的緩やかな斜面が続いているが、五合目からは石が転がるジグザグ道となる。避難小屋のある六合目を過ぎると傾斜も強くなり、眼下の湖北の平野と琵琶湖、鈴鹿の山々の眺望が広がってくる。大きな木がないため高度感は抜群で、花が咲き乱れる夏の登山道は、中部山岳の3000m級の山を思わせる。
 登るにつれ咲く花の種類も多く鮮やかになる。八合目あたりが最も急で、ジグザグを繰り返して、緩やかに広がる頂上台地の一角の九合目に登り着く。お花畑の中の道を登って行くと、夏の最盛期ならドライブウェイを登ってきた人たちの列と合流して、山頂に着く。
 広々とした頂上一帯では、山小屋が営業する夏は多くの人でにぎわっている。山頂台地にはドライブウェイの駐車場と結んで、周遊路が設けられているので、時間が許せばお花畑を巡ってから往路を下ろう。
三島池から伊吹山を望む
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