大清水から尾瀬沼を経て、鬼怒沼へ

コース難易度
中級
  • 2泊3日
  • 16時間50分
  • 32.6km

コースガイド

賑わいの尾瀬沼を後に3県境の深山を歩くコース。後半には鬼怒沼湿原を見ながら温泉郷へと下ります
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
2泊3日
歩行時間
16時間50分
歩行距離
32.6km
最大高低差
1,043m
水場
赤安清水
トイレ
一ノ瀬、尾瀬沼東岸
 1日目は大清水から尾瀬沼ヒュッテへの約3時間の道のりです。一ノ瀬までの林道は6月中旬から10月中旬にかけて低公害車運行もあり、出発が遅れた場合には利用すると便利です。一ノ瀬には休憩所とトイレがあります。ここから登山道が始まり、木道や石階段を繰り返して標高をあげると岩清水に着きます。すぐに十二曲りのつづら折れとなり、12回目のカーブの後は尾根上に出ます。しばらく針葉樹に包まれた木道を行けば三平峠に着きます。三平峠から滑りやすい木道を15分下れば三平下です。ここからは尾瀬沼東岸から燧ヶ岳を望む道のりです。尾瀬沼ヒュッテに到着後、時間があれば大江湿原を散策してみましょう。
 2日目はロングコースなので早朝出発しましょう。小淵沢田代へは尾瀬沼キャンプ場を抜けるコースと、小淵沢田代分岐からのコースがありますが、後者がなだらかなので、時間が許せばこちらをお勧めします。小淵沢田代は池溏のある小さな湿原で、日光連山や富士山も見える穴場です。湿原を抜けるとすぐにぬかるみの多い登山道が始まります。途中、小淵沢(ニゴリ沢)方面の分岐がありますが、直進するとササの刈り払われた送電線巡視路を横切ります。濃霧時は巡視路に迷い込まないよう注意しましょう。登山道は細いですが明瞭で通行の心配はありません。なだらかな稜線を進めば赤安清水の標識に到着です。
 赤安山は登山道から少し外れたところにあるため、無理をして登ろうとせずに先へ進みましょう。黒岩山南側を大きく巻いて歩けば黒岩山分岐に着きます。ここから黒岩山は登り35分、下り20分と若干ヤブの濃い道ですが、3県境の高峰だけあって雄大な眺めを楽しむことができます。黒岩山分岐から鬼怒沼方面は道をふさぐような倒木が多く、またいだ先の道を見落としやすいので見定めて歩きましょう。小ピークの登降を繰り返すと小さな沢と広場に出ますが、これが小松湿原の水場です。
 大きく崩壊した斜面を左に見て行けば鬼怒沼山分岐に着きます。ここから鬼怒沼山は登り20分、下り15分の急坂ですがあまり眺めはありません。分岐に戻ってなだらかに下れば鬼怒沼湿原です。鬼怒沼湿原は鬼怒川の源流部にあたり、南北約700m、東西約400mの広さに250個もの池溏が点在しています。日光連山の山並みを楽しんだら日光澤温泉への急坂をいっきに下ります。オロオソロシの滝展望台を過ぎれば日光澤温泉はもうすぐです。
3日目は奥鬼怒歩道をのんびりと行けば1時間45分ほどで女夫淵に到着です。
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