白谷トンネルから笠捨山へ

コース難易度
中級
  • 日帰り
  • 5時間10分
  • 7.7km

コースガイド

大峰南部の高峰笠捨山への最短コース。アケボノツツジやシャクナゲが咲く4月下旬から5月上旬が登山の最盛期です。
テクニック度
岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
難易度の目安
難易度の目安
テクニック度
    岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける
    岩場やクサリ場などがあり、部分的に注意が必要
    岩場やクサリ場などがあって、中級以上の技術と経験が必要
山行日数
日帰り
歩行時間
5時間10分
歩行距離
7.7km
最大高低差
503m
水場
行仙宿山小屋
トイレ
行仙宿山小屋
 笠捨山は別名を仙ヶ岳、千草岳とも呼び、笠のような山容は一際群を抜いて聳え立ちます。登山口となる白谷トンネルへは車を利用すれば、京阪神からでも前夜発日帰りができます。
 白谷トンネル東口から階段を上がり巡視道に入ります。物置小屋を過ぎ、急な階段道を登って行けば展望が開けて倶利伽羅岳や転法輪岳が姿を見せます。さらに階段を登り2つ目の物置小屋を過ぎると、程なく稜線の奥駈道に合いします。右へ5分も登れば行仙岳の頂で、NHK中継塔が建っています。枯れ古木の下に三角点標石と石の道標が立ち、明るく開けた山頂からは中八人山や北へと続く大峰北部の釈迦ヶ岳、仏生ヶ岳などが望まれます。ひと息着いたら南へと道を取り、山腹を絡みコブをひとつ越えて佐田辻に建つ行仙宿山小屋に下ります。
 小屋からは涸池を見て、鉄塔のあるピークを越えます。鞍部から次のピークへの急坂にさしかかると一際目立つ老檜があり、八大金剛童子の石柱と幹に打ち付けた修験者の秘伝があります。ここからは小さくアップダウンして3つ目のピークを踏む頃、周囲はブナに混じってアケボノツツジが散見されます。5月初旬にはシャクナゲと共に花期を迎えます。登り返してピーク1,246mに立つと、眼前に笠捨山が双耳峰となって大きく立ち塞がります。ここから直下の鞍部にかけては左側(四ノ川側)が切り立った断崖になるので細心の注意が必要です。山頂へは標高差150mの急登で笠捨山東峰と西峰との鞍部に登り着きます。左が東峰で大峰の奥深さを感じさせる雄大な眺めが展開します。西峰(笠捨山)には2等三角点の標石が埋まり、地蔵岳から香精山へと続く山稜が眺められます。展望を満喫したら、足を返し、往路を白谷トンネル東口まで引き返します。
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